JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス

[目次][索引][前へ][次へ]


コマンドボタン定義ファイル(cmdbtn.conf)

形式

DESC_VERSION=ファイルバージョン
 
# コメント文
def
  [usr 対象ユーザー名 対象ユーザー名 …]
 
  btn [コマンド]ボタン名
    [cmt [コマンド]ボタンのコメント]
    [hst 実行ホスト名]
    cmd コマンドライン
    [var 環境変数ファイル名]
    [qui true|false]
  end-btn
  :
  :
end-def
:
:

ファイル

cmdbtn.conf

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

物理ホストのとき
Consoleパス\conf\console\rmtcmd

論理ホストのとき
共有フォルダ\jp1cons\conf\console\rmtcmd\

UNIXの場合

物理ホストのとき
/etc/opt/jp1cons/conf/console/rmtcmd/

論理ホストのとき
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/rmtcmd/

ファイルの権限

Windowsの場合
AdministratorsグループおよびSYSTEMユーザー

UNIXの場合
root権限を持つユーザー

説明

[コマンド実行]画面に表示する[コマンド]ボタンを定義するファイルです。コマンドボタン定義ファイルの最大ファイルサイズは,10メガバイトです。なお,使用できるコマンドボタン定義が複数ある場合は,コマンドボタン定義ファイルの先頭に近い定義内容が表示されます。

定義の反映時期

[コマンド]ボタン定義の内容は,jcoimdefコマンドを実行して[コマンド]ボタンが有効な場合に,[コマンド実行]画面を表示するときに反映されます。

記述内容

DESC_VERSION=ファイルバージョン
コマンドボタン定義ファイルの形式のバージョンを表しています。指定する値は1です。省略した場合や1以外の数値を指定した場合は,1が仮定されます。

#コメント文
#で始まる行は,コメント扱いとなります。

def〜end-def(定義ブロック
コマンドボタン定義の開始と終了のパラメーターです。64個まで指定できます。

[usr 対象ユーザー名 対象ユーザー名 …]
[コマンド]ボタンを使用するJP1ユーザー名を指定します。対象ユーザー名は,31バイトまでの文字列で指定します。複数指定する場合は,一つ以上の連続した半角スペースまたはタブを対象ユーザー名と対象ユーザー名の間に挿入して区切ります。複数指定では,100個まで指定できます。省略した場合,すべてのJP1ユーザーを対象ユーザーとします。def〜end-defの間に1個指定できます。btn〜end-btnの間には指定できません。

btn [コマンド]ボタン名〜end-btn
[コマンド]ボタンの開始と終了パラメーターです。[コマンド]ボタン名は,[コマンド]ボタンの名称として[コマンド実行]画面の上に表示されます。一つの[コマンド]ボタン名に対して,8文字まで指定できます。指定できる文字は,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)以外の文字列です。大文字・小文字は区別します。[コマンド]ボタンは,定義ブロックの中に16個まで定義できます。重複した[コマンド]ボタン名は指定できません。

[cmt [コマンド]ボタンのコメント]
[コマンド]ボタンの説明を記述します。コメントは,ツールチップとして表示されます。このパラメーターは省略できます。コメントは40文字まで指定できます。指定できる文字は,すべての文字です。

[hst 実行ホスト名]
コマンドを実行するホスト名を指定します。実行ホスト名には,ホスト名,ホストグループ名,業務グループ名,および監視グループ名を指定できます。
ホスト名,ホストグループ名には,最大255バイトの文字列を指定できます。業務グループ名,監視グループ名には,最大2,048バイトの文字列を指定できます。このパラメーターは省略できます。
統合監視DBおよびIM構成管理DBが有効な場合に,パス表記で業務グループ名を指定できます。
統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効な場合,パス表記で業務グループ名を指定しても,ホスト名またはホストグループ名として扱われます。

cmd コマンドライン
実行するコマンドを指定します。コマンドラインは4,096バイトまで指定できます。このパラメーターは省略できません。

[var 環境変数ファイル名]
実行するコマンドの環境変数を指定した環境変数ファイルのファイル名を指定します。このパラメーターは省略できます。環境変数ファイルの形式については,「環境変数ファイル」(2. 定義ファイル)を参照してください。環境変数ファイル名は255バイト以内の文字列で指定します。

[qui true|false]
[コマンド]ボタンを使用してコマンドを実行する前に,コマンドを実行してもよいか確認するメッセージを表示させるかどうかを指定します。確認するメッセージを表示させないと,[コマンド]ボタンをクリックすると同時にコマンドが実行されます。
確認するメッセージを表示させない場合はtrue,表示させる場合はfalseを指定します。省略した場合,falseが指定されます。
trueまたはfalseは,大文字・小文字を区別しません。

定義例

 
DESC_VERSION=1
 
#Aシステム担当者用コマンド
def
  usr AsysOpe1 AsysOpe2
  btn ログ確認1
    cmt マネージャーのログを表示します。
    hst AsysMgr
    cmd showlog.bat
  end-btn
 
  btn ログ確認2
    cmt エージェントのログを表示します。実行ホスト名を指定してください。
    cmd showlog.bat
  end-btn
 
  btn マネージャ再起動
    cmt マネージャーを再起動します。
    hst AsysMgr
    cmd restart.bat
  end-btn
end-def
 
# Bシステム担当者用コマンド
def
  usr BsysOpe1 BsysOpe2
  btn エジェント再起動
    cmt エージェントを再起動します。実行ホスト名を指定してください。
    cmd restart.bat
  end-btn
end-def

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.