JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス

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相関イベント発行システムプロファイル(egs_system.conf)

形式

VERSION=1
 
START_OPTION={cold | warm}

ファイル

egs_system.conf(相関イベント発行システムプロファイル)

egs_system.conf.model(相関イベント発行システムプロファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

物理ホストのとき
Consoleパス\conf\evgen\profile\

論理ホストのとき
共有フォルダ\jp1cons\conf\evgen\profile\

UNIXの場合

物理ホストのとき
/etc/opt/jp1cons/conf/evgen/profile/

論理ホストのとき
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/evgen/profile/

説明

相関イベント発行サービスの起動時および停止時の動作を定義するファイルです。

定義の反映時期

次の場合に,相関イベント発行システムプロファイルの設定が有効になります。

記述内容

VERSION=1
ファイルのバージョンを表しています。編集不要です。省略した場合や1以外の数値を指定した場合は,VERSION=1が仮定されます。

START_OPTION={cold | warm}
相関イベント発行サービスの起動オプションです。
起動時および停止時の動作を決めるための値を指定します。値に指定できるのは,coldとwarmの二つです。デフォルトはwarmです。大文字小文字は区別されません。省略した場合や値が不正な場合はwarmが仮定されます。
cold,warmそれぞれを指定した場合の相関イベント発行サービスの動作を起動時,停止時に分けて次の表に示します。用途に合わせて値を変更してください。

表2-29 起動オプションの違いによる相関イベント発行サービス起動時・停止時の動作の違い

起動オプション 相関イベント発行サービスの動作
起動時の動作※1 停止時の動作
cold 前回停止時の起動オプションがcoldの場合:
相関イベント発行サービスが起動したあとに登録されたJP1イベントから,発行処理の対象とする。
発行処理中の相関イベントをすべて不成立にして,相関イベント発行履歴ファイルに出力する。
前回停止時の起動オプションがwarmの場合:
発行処理中の相関イベントをすべて不成立にして,相関イベント発行サービスが起動したあとに取得したJP1イベントから,発行処理の対象とする。
warm 前回停止時の起動オプションがcoldの場合:
相関イベント発行サービスが前回停止時に取得したJP1イベントの続きから発行処理の対象とする。
停止前の最後に取得したJP1イベントの情報,発行処理の内容,および相関イベントの発行定義の内容を内部ログに出力・保管する。
前回停止時の起動オプションがwarmの場合:
前回停止時の相関イベントの発行処理の内容を引き継ぎ,前回停止時に取得したJP1イベントの続きから発行処理の対象とする。※2

注※1
相関イベント発行サービスが初めて起動するときは,起動オプションの値に関係なく次のように動作します。
・相関イベント発行サービス起動後に登録されたJP1イベントから取得を開始する。
・相関イベント発行定義を読み込み,定義に従って処理を開始する。
なお,デフォルトでは,相関イベント発行定義が設定されていないため,相関イベントは発行されません。

注※2
JP1/IM - Managerの停止時と次の起動時で相関イベント発行定義が異なる場合,発行処理中の相関イベントはすべて不成立になります。いったん,内容がクリアされたあとは,前回停止時に取得したJP1イベントの続きから,発行処理の対象になります。

JP1/IM - Managerをクラスタシステムで運用する場合にはwarmに設定を変更してください。
フェールオーバー時には,JP1/IM - Manager停止→JP1/Base停止→JP1/Base起動→JP1/IM - Manager起動,の順に製品の停止・起動処理がされます。coldの設定状態でフェールオーバーした場合,JP1/IM - Manager停止→JP1/Base停止の間に発生したJP1イベントやJP1/Base起動→JP1/IM - Manager起動の間に発生したJP1イベントを取得できません。このため,cold設定のままだと,発行処理の対象となるJP1イベントを取り漏らすことがあります。

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