JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス
形式
[論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\ACTION] "ACTIONINFSIZE"=dword:16進数値 "EVENTALIVEPERIOD"=dword:16進数値 "ACTIONEXECUSER"="JP1ユーザー名" "ACTIONDEFFILE"="ファイル名" "HOSTINEVENT"="{remote | local}" "ACTIONINFFILE"="ファイル名" "ACTIONLIMIT"=dword:16進数値 "SENDABLE_EVENT"="イベントID" "REGEXP"="{JP1|EXTENDED}" "ACTIONPRIORITY"="{DEFAULT|V8COMPATIBLE}" [論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\LOG_CONTROL\JCAMAIN] "LOGSIZE"=dword:16進数値共通定義情報のパラメーター形式です。上記以外のパラメーターは,内部動作で使うパラメーターですので編集しないでください。
ファイル
action.conf.update(自動アクション環境定義ファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
Consoleパス\default\
- UNIXの場合
/etc/opt/jp1cons/default/
説明
自動アクションの実行環境の情報を定義するファイルです。
必要な定義内容をモデルファイルとして提供しています。設定を変更する場合は,モデルファイルをコピーして,内容を編集してください。
- アクション情報ファイルの容量を小さくする場合
- アクション情報ファイルのバックアップを採取し,アクション情報ファイルをいったん削除してから,設定を変更してください。
定義の反映時期
jbssetcnfコマンドを実行して定義をJP1共通定義情報に反映したあとに,JP1/IM - Managerを起動したときに有効になります。
次のパラメーターについては,jco_spmd_reloadコマンドによるリロードによっても,有効となります。
- "EVENTALIVEPERIOD"
- "ACTIONEXECUSER"
- "HOSTINEVENT"
- "SENDABLE_EVENT"
記述内容
- [論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\ACTION]
- アクション実行環境設定のキー名称です。
- "論理ホスト名"の部分を,物理ホストの場合はJP1_DEFAULTに,論理ホストの場合は論理ホスト名に設定します。
- "ACTIONINFSIZE"=dword:16進数値
- アクション情報ファイル容量を16進数値(キロバイト単位)で指定します。
- 指定できる値は次のとおりです。
- Windows,HP-UX,Solaris,AIX,およびLinux(Linux (IPF)を除く)の場合
- 指定できる値は,「dword:00000001〜00001000」(1〜4,096キロバイト)です。デフォルト値は,「dword:00000272」(626キロバイト)です。
- Linux (IPF)の場合
- 指定できる値は,「dword:00000001〜00001C00」(1〜7,168キロバイト)です。デフォルト値は,「dword:00000446」(1,094キロバイト)です。
- アクション情報ファイルは,自動アクションの実行情報を保存するファイルです。イベントコンソールおよびjcashowaコマンドでアクションを参照する場合や,アクション状態通知イベントを発行する場合は,アクション情報ファイルを参照します。
- このファイルは,"ACTIONINFSIZE"で設定した値に達すると上書きされるラップアラウンド形式のファイルです。そのため,上書きされた古いアクション情報はイベントコンソールおよびjcashowaコマンドで参照できなくなったり,アクション状態通知イベントが発行されなくなったりすることがあります。過去のアクション実行結果を参照する場合や,アクション情報通知イベントを発行する場合は,参照したいアクション情報の容量を見積もって,"ACTIONINFSIZE"に設定しておく必要があります。
- アクション情報ファイルの容量見積もりの詳細については,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。
- アクション情報ファイル容量をデフォルト値に設定した場合は,10,000アクション分の情報を参照できます。
- "EVENTALIVEPERIOD"=dword:16進数値
- ANDイベント保管期限を,分単位で指定します。
- 1〜1,440(分)の16進数値で指定します。デフォルト値は「dword:0000003c」(60分)です。
- "ACTIONEXECUSER"="JP1ユーザー名"
- アクション実行標準ユーザーとしてJP1ユーザーを指定します。
- 15バイトまでの文字列で指定します。デフォルト値は""(なし)です。指定がない場合は,jp1adminが仮定されます。
- 自動アクションの定義で,実行ユーザーを指定しなかった場合は,ここで定義したJP1ユーザーでアクションを実行します。
- "ACTIONDEFFILE"="ファイル名"
- 自動アクション定義ファイル名を指定します。
- デフォルトで"actdef.conf"が指定されています。この値は変更せずに使用してください。
- この自動アクション定義ファイルで,自動アクション機能によってアクションを実行する条件および実行するコマンドを定義します。
- "HOSTINEVENT"="{remote | local}"
- イベント発行元ホスト名取得方法を指定します。
- "remote"または"local"のどちらかを指定します。デフォルト値は"remote"です。
- "remote"を指定した場合は,イベント属性中の「発行元イベントサーバ名」をイベント発行元ホスト名として使用します。
- "local"を指定した場合は,JP1/IM - Manager上でイベント属性中の「発行元IPアドレス」からgethostbyaddrを利用して求まったホスト名を,イベント発行元ホスト名として使用します。ホスト名が求まらなかった場合は,IPアドレスをイベント発行元ホスト名として使用します。
- "ACTIONINFFILE"="ファイル名"
- アクション情報ファイル名を指定します。
- デフォルトで"actinf.log"が指定されています。この値は変更せずに使用してください。
- "ACTIONLIMIT"=dword:16進数値
- コマンド先行入力数を指定します。
- 自動アクションの実行先ホストでJP1/Base 06-51以前を使用する場合に,実行先ホストのコマンド先行入力数を指定します。指定できる値は,「dword:00000001〜00000040」(1〜64件)です。デフォルト値は「dword:0000000a」(10件)です。
- なお,自動アクションの実行先ホストでJP1/Base 06-71以降を使用する場合は,コマンド先行入力数は,実行先ホストのJP1/Baseで設定します。この場合,コマンド先行入力数は,実行先ホストでjcocmddefコマンドを使用して設定してください。デフォルト値は1,024件です。
- 詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「12.7.6 コマンド実行環境の検討」を参照してください。
- "SENDABLE_EVENT"="イベントID"
- 自動アクション発行イベント(イベントIDが20A0,20A1,20A2,20A3,および20A4のJP1イベント)を指定します。
- 指定できるのは20A0,20A1,20A2,20A3,20A4で,複数指定する場合は半角スペースで区切ります。
- デフォルト値は"20A0 20A3 20A4"です。
- JP1イベントの詳細については,「3.2.2 JP1イベントの詳細」を参照してください。
- "REGEXP"="{JP1|EXTENDED}"
- 使用する正規表現の種類を指定します。
- "JP1"または"EXTENDED"のどちらかを指定します。デフォルト値は"EXTENDED"です。
- "JP1"を指定すると,JP1独自正規表現,"EXTENDED"を指定すると拡張正規表現が自動アクションの定義で使用できます。
- なお,このパラメーターはWindows限定のパラメーターで,UNIXの場合指定する必要はありません。
- "ACTIONPRIORITY"="{DEFAULT|V8COMPATIBLE}"
- アクションの優先順位を指定します。
- "DEFAULT"または"V8COMPATIBLE"のどちらかを指定します。大文字・小文字を区別します。デフォルト値は"DEFAULT"です。
- パラメーターが存在しない場合は"V8COMPATIBLE"で動作します。
- "DEFAULT"を指定すると,同一パラメーターのアクション定義が複数指定された場合,自動アクション定義ファイルの記述順で先頭行に近いアクション定義を優先します。
- "V8COMPATIBLE"を指定すると,JP1/IM - Managerのバージョンが09-00より前の自動アクション機能と同じ優先順位となります。つまり,同一パラメーターのアクション定義が複数指定された場合,「イベントIDを指定したアクション定義」を「すべてのイベントを対象としたアクション定義」より最も優先し,次に自動アクション定義ファイルの記述順で先頭行に近いアクション定義を優先します。
- [論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\LOG_CONTROL\JCAMAIN]
- 自動アクションログ定義のキー名称です。
- "論理ホスト名"の部分を,物理ホストの場合はJP1_DEFAULTに,論理ホストの場合は論理ホスト名に設定します。
- "LOGSIZE"=dword:16進数値
- 自動アクショントレースログ(1ファイル)の最大サイズ値を指定します。
- 65,536〜104,857,600バイトの16進数値で指定します。単位はバイトです。デフォルト値は「dword:00500000」(5,242,880バイト(5メガバイト))です。
- デフォルト値の場合,実行するコマンドの最大長が100バイトのアクションを3000コマンド実行したときでもラップアラウンドしない値です。ログサイズを変更する場合は,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してログサイズを見積もってください。
定義例
[JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEMANAGER\ACTION] "ACTIONINFSIZE"=dword:00000010 "EVENTALIVEPERIOD"=dword:0000003c "ACTIONEXECUSER"="JP1USER" "ACTIONDEFFILE"="actdef.conf" "HOSTINEVENT"="remote" "ACTIONINFFILE"="actinf.log" "SENDABLE_EVENT"="20A0 20A3 20A4" "REGEXP"="JP1" [JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEMANAGER\LOG_CONTROL\JCAMAIN] "LOGSIZE"=dword:00100000ファイルの終端が最下行の先頭になるようにしてください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.