4.9.2 [設定ファイル]ページ

[プロファイル表示/編集]画面の[設定ファイル]ページは,IM構成管理サーバ上に保存した設定ファイルや定義ファイルを表示します。また,排他編集権を取得することで,設定ファイルや定義ファイルを編集できます。排他編集権は,[プロファイル表示/編集]画面のツリー表示領域で,JP1製品名(JP1/Base)またはリモート監視のプロファイル(リモート監視)をクリックして,[編集]メニューから[排他編集設定]を選択すると取得できます。

[設定ファイル]ページには,IM構成管理サーバで管理されている設定ファイルや定義ファイルの一覧をツリー表示するツリー表示領域と,ツリーに表示される設定ファイルや定義ファイルの詳細情報を表示するノード情報表示領域があります。

[設定ファイル]ページの表示例を次に示します。

図4-23 [設定ファイル]ページの表示例

[図データ]

ツリー表示領域
IM構成管理サーバで管理されている設定ファイルや定義ファイルをツリー表示します。ツリー表示領域に表示する項目を次に示します。

表4-27 ツリー表示領域の項目([設定ファイル]ページ)

表示項目説明
+下位にファイルがあるときに表示します。
+を選択すると,設定名の下にツリーを展開します。
-下位にファイルがあるときに表示します。
-を選択すると,展開したツリーを閉じます。
[図データ] ホスト名を示すアイコンです。
[図データ] 製品名を示すアイコンです。
[図データ]または[図データ]設定名を示すアイコンです。配下にファイルがあるときは,[図データ]を表示し,+または-を横に表示します。
配下にファイルがないときは,[図データ]を表示します。
[図データ] ファイル名を示すアイコンです。
ノード情報表示領域
[設定ファイル]ページのノード情報表示領域には,ツリー表示領域で選択した設定ファイルや定義ファイルに対応した[設定ファイル]を表示します。

[設定ファイル]に表示する項目を示します。

表4-28 設定ファイルに表示する項目

表示項目説明
設定内容ツリー表示領域で選択した設定ファイルの情報を表示します。[設定内容]に表示される項目については,「4.9.1 [有効設定情報]ページ」を参照してください。
状態ツリー表示領域で選択した設定ファイルの「収集状態」と「収集日時」,または「反映状態」と「反映日時」を表示します。
  • 「収集状態」
    設定ファイルの収集状態を次の3種類の中から表示します。
    ・未収集
    ・収集成功
    ・収集失敗
  • 「収集日時」
    情報を収集したときのマネージャーの時刻※1がJP1/IM - Viewのロケールで表示されます。
    「収集日時」は,「プロファイル一括収集」,「設定ファイル収集」,「設定ファイル反映」,「プロファイル一括反映」の操作が成功した場合に更新されます。
  • 「反映状態」
    設定ファイルの反映状態を次の4種類の中から表示します。
    ・空白(画面上は何も表示されない)
     設定ファイルのインポート直後や,プロセスを停止したときなど,サーバに設定ファイルがなく,未反映の状態
    ・反映成功
     設定ファイルを反映し,対象となるプロセスが稼働した状態
    ・反映失敗※2
     設定ファイルの反映時に,エラーで失敗となった状態
    ・サーバ保存済み※2
     作成または編集した設定ファイルをサーバで保存後,対象となるプロセスで使用していない状態
  • 「反映日時」
    情報を正常に反映したときのエージェントの時刻がIM-Viewのロケールで表示されます。
    「反映日時」は,「プロファイル一括反映」,「設定ファイル反映」の操作が正常に行われた場合に更新されます。
設定内容の保存/反映
反映内容
  • 反映する
    設定内容を,IM構成管理が管理するシステムに反映します。
  • 保存する
    設定内容を,IM構成管理が動作するサーバに保存します。
反映方法
反映方法として,「リロード」が選択されています。
注※1
IM構成管理が動作するマネージャーの時刻です。
注※2
「反映失敗」や「サーバ保存済み」の設定ファイルがある場合,ツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。設定ファイルの内容に誤りがないか確認してください。設定ファイルを利用しない場合,エラーの状態を示すアイコンが表示されないように,次のとおり対処してください。
・リモート監視ログファイルトラップまたはJP1/Baseのログファイルトラップの場合
[編集]-[プロファイル削除]で不要な設定ファイルを削除してください。
・リモート監視イベントログトラップの場合
[操作]-[プロセス起動]でプロセスを起動したあと,[操作]-[プロセス停止]でプロセスを停止してください。
・JP1/Baseのイベントログトラップの場合
対象となるホストでサービスを停止したあと,[操作]-[プロファイルツリー再構築]で設定ファイルを再構築してください。

ツリー表示領域で,ログファイルトラップ情報の各項目を選択した場合,[設定ファイル]ページが異なります。エージェントがWindowsのときの[設定ファイル]ページの表示例を次に示します。

図4-24 [設定ファイル]ページの表示例(ログファイルトラップ情報を選択した場合)

[図データ]

[設定ファイル]に表示する項目に次の項目が追加されます。

表4-29 設定ファイルに追加して表示される項目(ログファイルトラップ情報を選択した場合)

表示項目説明
起動オプション
  • 監視ログファイル名
    ログファイルトラップ起動定義ファイルに指定するログファイル名(JP1/Baseのjevlogstart※1またはjevlogstart(クラスタ限定)※1コマンドに指定するログファイル名)のパスを指定します。
    監視ログファイル名には,次の文字を指定できません。
    JP1/Baseの場合:
    「<」(0x3c),「>」(0x3e),「|」(0x7c)
    リモート監視の場合:
    「<」(0x3c),「>」(0x3e),「|」(0x7c),「*」(0x2a),「?」(0x3f)
    また,監視ログファイル名は,次に示すように複数指定できます。
    ・ログファイルトラップ(Windows)の場合:32個
    ・ログファイルトラップ(UNIX)の場合:100個
    ・リモート監視ログファイルトラップの場合:32個
    複数の監視ログファイル名のパスを指定したい場合は,半角スペースで区切って指定します。監視ログファイル名のパスに半角スペースが含まれている場合,パス全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。入力できる文字数※2は1,920バイトです。
    監視対象ホストのOSがWindowsの場合にリモート監視をするとき,監視ログファイル名のパスは,次のように実際のパスから「¥¥ホスト名」を除いたパスを指定してください。
    実際のパス:
     ¥¥ホスト名¥共有フォルダ名¥ファイル名
    監視ログファイル名として記載するパス:
     ¥共有フォルダ名¥ファイル名
    次に指定例を示します。
    (例1)¥share¥logdir¥test01.log ¥share¥logdir¥test02.log
    (例2)"¥share¥log dir¥test01.log" "¥share¥log dir¥test02.log"
  • 起動ロケール
    エージェントがUNIXの場合に表示される項目です。
    文字コードおよびLANGの値をプルダウンメニューから選択します。
    起動ロケールは,次のように表示されます。
    [図データ]
    プルダウンメニューの詳細については,表4-30を参照してください。
  • 追加オプション
    ログファイルトラップ起動定義ファイルのオプション(JP1/Baseのjevlogstart※1またはjevlogstart(クラスタ限定)※1コマンドのオプション)を指定します。ただし,ログファイルトラップ動作定義ファイル名(-fオプション),監視名(-aオプション),フィルター(-filterオプション)およびログファイル名は指定できません。
    入力できる文字数※2は1,024バイトです。
  • フィルター
    SSH接続の場合に活性化される項目です。
    事前フィルターとして指定する文字列を正規表現で入力します。ただし,「'」「"」「<」「>」は正規表現の文字として指定できません。
設定内容の保存/反映反映方法に次の項目が追加されます。
  • 再起動※3
    設定ファイルの編集内容を再起動して反映する場合に選択します。
  • ファイルの送付
    設定ファイルを送付して反映する場合に選択します。

注※1 jevlogstartおよびjevlogstart(クラスタ限定)コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。

注※2 監視ログファイル名および追加オプションで入力した文字数が,合計で1,920バイトを超える場合,入力値が範囲外であるエラーメッセージ「KNAN20042-E」が出力されます。このメッセージが出力されたときは,ログファイルトラップを複数に分けて指定してください。

注※3 稼働中のログファイルトラップの起動オプションやログファイルトラップ動作定義ファイルのMARKSTRおよびACTDEFパラメーター以外の値を変更した場合,「再起動」で反映してください。「リロードによる反映」では起動オプションの変更は反映されません。

また,稼働中のイベントログトラップの起動オプションやイベントログトラップ動作定義ファイルのserverパラメーターを変更した場合,「再起動」で反映してください。「リロードによる反映」では起動オプションの変更は反映されません。


起動ロケールのプルダウンメニューの選択肢を次に示します。

表4-30 起動ロケールのプルダウンメニューの選択肢

起動ロケールに表示される名称文字コードLANGの値エージェントホストのOSデフォルト値
SJIS/ja_JP.SJISシフトJISコードja_JP.SJISHP-UX
SJIS/japanesejapanese
EUC/ja_JP.eucJPEUCコードja_JP.eucJP
EUC/japanese.eucjapanese.euc
C英語C
EUC/jaEUCコードjaSolaris
EUC/japanesejapanese
SJIS/ja_JP.PCKシフトJISコードja_JP.PCK
C英語C
SJIS/Ja_JPシフトJISコードJa_JPAIX
SJIS/Ja_JP.IBM-932Ja_JP.IBM-932
EUC/ja_JPEUCコードja_JP
EUC/ja_JP.IBM-eucJPja_JP.IBM-eucJP
C英語C
UTF8/ja_JP.UTF-8UTF-8コードja_JP.UTF-8Linux
UTF8/ja_JP.utf8ja_JP.utf8
C英語C
C英語Cその他
(凡例)
○:デフォルトで表示される名称
-:デフォルト値ではない

設定ファイルや定義ファイルごとの項目が編集できるのかできないのか,編集した項目が反映される操作について示します。

表4-31 設定ファイルごとの項目

設定ファイル内容編集可否反映操作
イベント転送情報転送先(ホスト名)リロード
条件文
ログファイルトラップ動作定義ファイルリトライ回数再起動
リトライ間隔
JP1イベントの保留件数
保留数超過指定
openリトライ回数
openリトライ間隔
readリトライ継続回数
ファイルタイプ
レコードタイプ
ヘッダーの行数
MARKSTRの定義文字列リロード
ACTDEFの定義文字列
ログファイルトラップ起動定義ファイルロケール再起動
ファイル監視間隔
イベント化データの最大長
先頭から読み込み指定
表示コマンド名
ログ出力元プログラム名
openリトライ指定
登録先イベントサーバ名
監視対象ログファイル名
イベントログトラップ動作定義ファイル登録先イベントサーバ名×
リトライ回数リロード
リトライ間隔
監視間隔
マッチングレベル指定
フィルターチェックレベル指定
ログの種別
条件文
ローカルアクション実行定義ファイルJP1ユーザー名リロード
環境変数ファイル名
イベントID発行指定
制御オプション文字列
アクション名
イベントフィルター条件文
同一アクション抑止時間
環境変数ファイル名
実行コマンド
イベントID発行指定
(凡例)
○:編集できる
×:編集できない
-:指定できない

また,WMI/NetBIOS接続の場合に,ツリー表示領域でリモート監視のイベントログトラップ情報を選択したとき,[起動オプション]が異なります。

[起動オプション]
[図データ]
事前フィルターに指定するログ種別を選択します。監視対象ホストのOSにより,起動オプションで選択したログ種別と,実際にフィルタリングされるWindowsイベントのログ種別が次のように異なります。
選択したログ種別Windows Server 2003の場合にフィルタリングされるログ種別Windows Server 2008の場合にフィルタリングされるログ種別
エラー,重大エラーエラー,重大
警告警告警告
情報,詳細情報情報,詳細
成功の監査成功の監査成功の監査
失敗の監査失敗の監査失敗の監査
ログ種別を選択していない場合は,事前フィルターを使用しません。すべてのWindowsイベントログを収集します。