JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス

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2.33 [コマンド実行]画面

[コマンド実行]画面は,監視対象ホストにコマンドを実行するために使用します。

[コマンド実行]画面を起動するには,JP1_Console_Admin権限またはJP1_Console_Operator権限が必要です。この画面は,[イベントコンソール]画面で[オプション]−[コマンド実行]を選択すると表示されます。WWWページ版のJP1/IM - Viewを使用している場合には使用できません。[コマンド実行]画面を次に示します。

図2-55 [コマンド実行]画面

[図データ]

また,この画面で[コマンド]ボタンを使用できます。[コマンド]ボタンを表示した[コマンド実行]画面を次に示します。

図2-56 [コマンド実行]画面([コマンド]ボタンを使用する場合)

[図データ]

表示項目を次に示します。

[コマンド]
コマンドボタン定義ファイルで設定したコマンドをボタンとして表示します。[コマンド]ボタンをクリックすると,あらかじめ登録されているコマンドが実行されます。[コマンド]ボタンの名称は,ユーザーが設定できます。[コマンド]ボタンに表示できる文字数は8文字までです。
[コマンド]ボタン上にカーソルを移動すると,[実行ホスト名],[実行コマンド],[環境変数ファイル]に登録されている内容が表示されます。その間,[実行ホスト名],[実行コマンド],[履歴のクリア]ボタン,[環境変数ファイル],[実行]ボタンの項目は非活性となります。[コマンド]ボタンをクリックする前に,登録されている内容を確認してください。ただし,[実行ホスト名]が[コマンド]ボタンに登録されていない場合は,[実行ホスト名]の表示内容は変わらずに活性となります。
[コマンド]ボタンを右クリックして表示されるポップアップメニューに,[カスタム実行]があります。[カスタム実行]を選択すると,[コマンド]ボタンの設定内容が[実行ホスト名],[実行コマンド],[環境変数ファイル]に入力されます。
コマンドは,実行内容を確認するメッセージを表示させてから実行する方法と,メッセージを表示させないで実行する方法があります。メッセージを表示させないで実行するコマンドの場合,[コマンド]ボタンの名称の後ろに,[実行]と表示されます。
[コマンド]ボタンを設定する手順については,Windowsの場合,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「1.16 コマンド実行環境の設定」,UNIXの場合,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「2.15 コマンド実行環境の設定」を参照してください。

[実行ホスト名]
コマンドを実行するホスト名を255バイト以内で指定します。実行ホスト名にはシステム構成の定義で管理対象ホストに設定したホスト名を指定します。なお,業務グループの参照・操作制限機能を有効(jcoimdefコマンドで-bizmonmodeオプションを「ON」)に設定している場合,実行ホスト名には,ログインしているJP1ユーザーが参照できる業務グループに所属するホストのホスト名を指定してください。jcoimdefコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
ホスト名には,ホストグループ名も指定できます。ホストグループ定義ファイル中に定義したホストグループ名を指定してください。
また,業務グループ名,監視グループ名も2,048バイト以内で指定できます。パス表記の場合,業務グループ名または監視グループ名と見なします。ただし,JP1/IMにログインしたときに統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効の場合は,パス表記でも,ホスト名またはホストグループ名と見なします。
過去に指定したホストをリストボックスから選択できます。過去に指定したホストは,ビューアーごとに各ユーザー最大5件保存されます。ただし,[コマンド]ボタンから実行したコマンドは,過去の履歴には登録されません。

[実行コマンド]
実行するコマンドラインを指定します。
指定できるコマンドラインは,最大4,096バイトです。ただし,JP1/IM - Viewから実行できるコマンドの長さは,JP1/IM,JP1/Baseを運用しているシステムによって変わります。
コマンド実行の実行経路上のホスト(実行元マネージャー,実行先ホスト含む)にバージョン6,バージョン7のJP1/IM,JP1/Baseがある場合には,コマンドの長さは,最大1,024バイトに抑える必要があります。1,024バイトを超える値を指定していた場合,コマンド実行に失敗します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「11.3.3(1) 注意事項」を参照してください。
指定できるコマンドの種類を次に示します。

コマンドを実行するホストがWindowsの場合
  • 実行形式ファイル(.com,.exe)
  • バッチファイル(.bat)
  • JP1/Scriptのスクリプトファイル(.spt) (ただし.sptファイルが実行可能なよう関連づけが設定されていること)

コマンドを実行するホストがUNIXの場合
  • UNIXのコマンド
  • シェルスクリプト
ただし,次のようなコマンドは実行できません。
  • 対話操作を必要とするコマンド
  • 画面を表示するコマンド
  • エスケープシーケンスや制御コードを伴うコマンド
  • デーモンなどの,終了しないコマンド
  • Windowsメッセージ機構やDDEなど,デスクトップとの対話が必要なコマンド(Windowsの場合)
  • shutdownやhaltなど,OSをシャットダウンするコマンド
過去に指定したコマンドラインは,リストボックスから選択もできます。過去に指定したコマンドラインは,ビューアーごとに各ユーザー最大5件保存されます。ただし,[コマンド]ボタンから実行したコマンドは,過去の履歴には登録されません。

[履歴のクリア]
過去に指定したコマンドラインをリストボックスから削除します。過去に使用したコマンドの履歴を残したくない場合に使用します。

[環境変数ファイル]
コマンド実行先ホストに保存されている環境変数ファイルの名称を255バイト以内で,フルパスで指定します。
指定したファイルに従って環境変数を設定してから,コマンドが実行されます。

[実行]
指定したコマンドを実行します。

[実行結果]
[実行]ボタンまたは[コマンド]ボタンで実行したコマンドの実行結果が表示されます。コマンドを実行した時刻,実行したホスト名,コマンドの標準出力メッセージ,コマンドの標準エラー出力メッセージが表示されます。時刻,ホスト名,メッセージの項目をクリックすることで,各項目でソート表示できます。なお,[コマンド]ボタンでコマンドを実行した場合,履歴が残りません。
[コマンド実行]画面を終了しないで,続けてコマンドを実行した場合は,前の実行結果に続けて,結果を表示します。
[実行結果]ボックスには,最大で[ユーザー環境設定]画面の[実行結果表示行数]で指定した行まで,実行結果が表示されます。最大行数を超えた場合は,ソート表示中でも古い実行結果から消去されます。

[クリア]
[実行結果]に表示されているコマンドの実行結果を削除します。

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