JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス
[アクション詳細設定]画面には,[アクション条件]ページと[実行監視]ページの2種類があります。
- <この項の構成>
- (1) [アクション条件]ページ
- (2) [実行監視]ページ
(1) [アクション条件]ページ
[アクション条件]ページを選択した場合の画面を次に示します。
図2-41 [アクション詳細設定]画面(アクション条件)
また,JP1/IM - Rule Operation連携機能が有効の場合は,次のように,[アクション詳細設定]画面の実行内容に[種別]が追加された状態で表示されます。
図2-42 [アクション詳細設定]画面(JP1/IM - Rule Operation連携機能が有効の場合)
表示項目を次に示します。
- [パラメーターグループ]
- パラメーターグループを指定します。0〜9の1けたの数字か「&」を指定します。「&」はAND条件を表します。
- [アクション名]
- アクション名を指定します。1〜50バイトの文字列で指定します。指定できる文字は,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)以外の文字列です。[アクション設定]画面の[追加]ボタンを選択して[アクション詳細設定]画面を表示した場合は,「アクションn」が表示されています。nはすでに定義されているアクション名と重複しないように,1〜1000のうち最小の数値(半角)が設定されます。
- アクション名は省略できません。ただし,[パラメーターグループ]で「&」を指定した場合は,指定できません。
- [コメント]
- 自動アクション定義に対するコメントを1,040バイト以内の文字列で指定します。コメントは省略できます。
[アクション条件ページ]の表示項目を次に示します。
- [イベントID]
- 自動アクションの実行条件とするイベントIDを指定します。
- [指定]を選択して,テキストボックスにIDを入力します。イベントIDの基本部と拡張部は,8バイト以内の16進数で指定します。指定できる範囲は,0〜7FFFFFFFです。基本部と拡張部の間は「:」で区切ります。拡張部は省略できます。
- すべてのイベントを対象にしたい場合は,[すべて]を選択します。
- [選択イベント条件入力]
- イベント一覧で選択しているJP1イベントの属性値を使用してイベント条件を自動的に入力するボタンです。[アクション詳細設定]画面の起動時に表示しているイベント一覧から,JP1イベントを1件だけ選択している場合に選択できます。[選択イベント条件入力]ボタンを選択する前に指定していたイベント条件は削除します。イベント一覧で選択していたJP1イベントがスクロールアウトしてしまった場合は何も生成しません。
- [イベント条件一覧]
- イベント条件を一覧表示します。
- [属性名]欄にイベント条件の属性名を表示します。固有の拡張属性を条件に指定した場合,E.SEVERITYのように「E.」を付けて表示します。
- [属性値]欄に属性値を表示します。複数指定した場合,「,」(半角コンマ)で区切ります。
- [条件]欄にイベント条件の比較(「と一致する」,「と一致しない」,「を含む」,「を含まない」,「から始まる」,「正規表現」のどれか)を表示します。
- [追加]
- 新規にイベント条件を追加する場合は,[追加]ボタンをクリックします。クリックすると,設定していないイベント条件がイベント条件の一覧の最後尾に追加されます。最大256件のイベント条件を追加できます。
- [削除]
- 選択しているイベント条件を削除する場合は,[削除]ボタンをクリックします。
- [上へ移動]
- 一覧で選択したイベント条件を,1行上へ移動します。最上位に設定したイベント条件から判定するため,優先したいイベント条件の一覧の順に並び替える必要があります。
- [下へ移動]
- 一覧で選択したイベント条件を,1行下へ移動します。最上位に設定したイベント条件から判定するため,優先したいイベント条件の一覧の順に並び替える必要があります。
- イベント条件の編集領域
- イベント条件を編集する領域です。選択する属性によって表示される領域が異なります。表示される領域の説明を次に示します。
- [イベントID]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- イベントID
- 8桁以内の16進数,または4,096バイト以内の文字列で指定します。制御文字は,指定できません。
- [正規表現]を指定している場合,文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 16進数で指定した場合,指定できる範囲は,0〜7FFFFFFFです。
- 文字列で指定する場合,「,」または「\」を指定するときは,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- 複数のイベントIDを指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数のイベントIDを指定できません。
- 右側のリストボックスでは,指定したイベントIDに対する条件として,[と一致する][と一致しない][正規表現]のどれかを選択します。
- [数値]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- 登録要因
- 発行元プロセスID
- 発行元ユーザーID
- 発行元グループID
- 4,096バイト以内の10進数の整数で指定します。指定できる範囲は,-2,147,483,648〜2,147,483,648です。
- 複数の数値を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の数値を指定できません。
- [正規表現]を指定している場合,文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[と一致する][と一致しない][正規表現]のどれかを選択します。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- [と一致する][と一致しない]を選択した場合,0〜9の整数および半角ハイフン(-)しか指定できません。
- [日時]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- 登録時刻
- 到着時刻
- 4,096バイト以内のYYYYMMDDhhmmss形式で指定します。
- 複数の日時は,指定できません。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- 文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 右側のリストボックスでは,指定した日時に対する条件として,[正規表現]だけを選択できます。
- [文字列]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- 発行元ユーザー名
- 発行元グループ名
- 発行元IPアドレス
- 登録ホスト名
- メッセージ
- プロダクト名
- オブジェクト名
- 登録名
- オブジェクトID
- 事象種別
- ユーザー名
- 終了コード
- 発生元ホスト名
- 登録ホスト名および発生元ホスト名には,統合監視DBおよびIM構成管理DBが有効な場合,パス表記で業務グループを指定することもできます。条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効な場合,および[と一致する][と一致しない]以外を選択した場合,パス表記で業務グループ名を指定しても,ホスト名として扱われます。
- また,発生元ホスト名は,発生元ホストのマッピングが有効な場合に指定できます。発生元ホストのマッピングが無効な場合は,[固有の拡張属性]編集で属性名にJP1_SOURCEHOSTを指定することで発生元ホスト名の条件を指定できます。
- 4,096バイト以内の文字列で指定します。
- 複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- 文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。
- jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定を「ON」にしている場合に,右側のリストボックスで[正規表現]以外を選択すると,次の属性で文字列の英大文字・小文字を区別しません。
- 登録ホスト名
- 発生元ホスト名
- 文字列にタブ,改行コード,半角コンマを指定したい場合,次のように指定してください。
項番 指定したい値 指定方法 1 タブ(0x09) \t 2 改行コードLF(0x0a) \r 3 改行コードCR(0x0d) \n 4 半角コンマ(0x2c) 区切り文字として使用する場合 , 通常の文字列として使用する場合にリストボックスで[正規表現]を指定しているとき , 通常の文字列として使用する場合にリストボックスで[正規表現]以外を指定しているとき \, - タブ,改行コードを[アクション詳細設定]画面から指定する方法は,自動アクション定義ファイル(actdef.conf)に記述する場合と異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「自動アクション定義ファイル(actdef.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
- [文字列(入力候補あり)]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- オブジェクトタイプ
- 登録名タイプ
- 4,096バイト以内の文字列で指定します。
- 複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- 文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。
- 文字列にタブ,改行コード,半角コンマを指定したい場合,次のように指定してください。
項番 指定したい値 指定方法 1 タブ(0x09) \t 2 改行コードLF(0x0a) \r 3 改行コードCR(0x0d) \n 4 半角コンマ(0x2c) 区切り文字として使用する場合 , 通常の文字列として使用する場合にリストボックスで[正規表現]を指定しているとき , 通常の文字列として使用する場合にリストボックスで[正規表現]以外を指定しているとき \, - タブ,改行コードを[アクション詳細設定]画面から指定する方法は,自動アクション定義ファイル(actdef.conf)に記述する場合と異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「自動アクション定義ファイル(actdef.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
- [通算秒]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- 開始時刻
- 終了時刻
- 4,096バイト以内の数値で指定します。
- 複数の数値は,指定できません。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- 文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 右側のリストボックスでは,指定した通算秒に対する条件として,[正規表現]だけを選択できます。
- [重大度]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- 重大度
- 重大度の条件を選択して指定したい場合は,[直接指定]ボタンをチェックし,緊急,警告,致命的,エラー,警告,通知,情報,デバッグの中から必要な項目をチェックします。
- 重大度の条件を正規表現で指定したい場合は,[正規表現指定]ボタンをチェックし,条件を指定します。条件には,4,096バイト以内の文字列が指定できます。
- 文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- [固有の拡張属性]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- 固有の拡張属性
- [属性名]テキストボックスでは,32バイトまでの,半角英大文字,半角数字,および半角のアンダーバー(_)で指定します。先頭の文字は,英大文字にします。
- [条件]テキストボックスでは,4,096バイトまでの文字列で指定します。
- 複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。
- 文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- 右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。
- [互換用]編集
- この領域が表示される属性は,次のとおりです。
- イベント詳細情報
- イベント基本情報
- 4,096バイト以内の文字列で指定します。
- 「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。
- 文字列は,英大文字・英小文字を区別します。
- 右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[正規表現]だけを選択できます。
- [種別]
- 実行するアクションの種別を指定します。この項目は,JP1/IM - Rule Operation連携用の設定をした場合にだけ表示されます。
- [コマンド]:コマンドを実行する場合に選択します。
- [ルール]:JP1/IM - Rule Operationへのルール起動要求の通知条件設定をする場合に選択します。[ルール]を選択した場合,[アクション]には固定で「<RULE>」が指定されます。[実行ユーザー名],[実行ホスト名],および[環境変数ファイル]は非活性になり,編集できません。
- JP1/IM - Rule Operation連携用の設定の詳細は,次を参照してください。
- JP1/IM - Rule Operation連携機能の有効設定手順
- 参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「8.3.1 JP1/IM - Rule Operation連携機能の有効設定」
- [実行ユーザー名]
- アクションを実行するJP1ユーザー名を31バイト以内で指定します。空白を含む名称は指定できません。
- また,受信したJP1イベントの属性情報を,変数を使って指定することもできます。例えば,イベントを発行したユーザーの名前でアクションを実行したい場合は,「$EVUSR」と指定します。指定できる変数の詳細については,「[アクション詳細設定]画面の[実行内容]で使用できる変数」を参照してください。
- [実行ホスト名]
- アクションを実行するホスト名を255バイト以内で指定します。空白を含む名称は指定できません。実行ホスト名にはシステム構成の定義で管理対象ホストに設定したホスト名を指定します。
- ホスト名には,ホストグループ名も指定できます。ホストグループ定義ファイル中に定義したホストグループ名を指定してください。
- また,実行ホスト名には,パス表記で業務グループ名および監視グループ名を2,048バイト以内で指定することもできます。ただし,JP1/IMにログインした場合に統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効のときは,パス表記でも,ホスト名またはホストグループ名と見なします。
- 受信したJP1イベントの属性情報を,変数を使って指定できます。例えば,イベント発行元のホストでアクションを実行したい場合は,「$EVHOST」と指定します。指定できる変数の詳細については,「[アクション詳細設定]画面の[実行内容]で使用できる変数」を参照してください。
- [アクション]
- アクションとして実行するコマンドを指定します。受信したJP1イベントの属性情報などをコマンドのパラメーターとして渡すことができます。
- 指定できる変数の詳細については,「[アクション詳細設定]画面の[実行内容]で使用できる変数」を参照してください。
- なお,「\」で終わるアクションは指定できません。
- 指定できるコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「5. 自動アクションによるコマンド実行」を参照してください。
- また,アクションとして実行できるコマンドの長さは,4,096バイトまでです。アクション定義で使用できる変数($EVMSGなど)の変換後の情報を含めたコマンドの長さが4,096バイトを超えた場合,コマンドは実行されません。アクションの状態は「実行不可」になります。[アクション結果詳細]画面の[メッセージ]欄には,「KAVB4421-W コマンドラインが長過ぎるためアクションが実行できませんでした」が表示されます。
- アクション中に,文字として認識できないコード(ASCIIコードおよび環境設定で指定した日本語文字コードの文字集合に含まれない部分)が含まれた場合,実行先ホストのシェルなどの仕様で実行されない,または実行されても結果が不正になることがあります。この場合,アクションは実行失敗にならず,終了状態になります。変数を指定している場合には,アクションの実行時に変数を置き換えるので,不正なコードが含まれるおそれがあります。変数に置き換えられる値については,JP1イベントを発行する製品のマニュアルなどを事前に確認してください。
- 注意事項
- アクションとして実行できるコマンドの長さは,JP1/IM,JP1/Baseを運用しているシステムによって変わります。
- 自動アクションの実行経路上のホスト(実行元マネージャー,実行先ホスト含む)にバージョン6,バージョン7のJP1/IM,JP1/Baseがある場合には,コマンドの長さは,最大1,024バイトに抑える必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「11.4(2) 注意事項」を参照してください。
- [環境変数ファイル]
- コマンド実行先ホストに保存されている環境変数ファイルの名称を255バイト以内で,フルパスで指定します。
- また,受信したJP1イベントの属性情報を,変数を使って指定できます。指定できる変数の詳細については,「[アクション詳細設定]画面の[実行内容]で使用できる変数」を参照してください。
- [アクション詳細設定]画面の[実行内容]で使用できる変数
[アクション詳細設定]画面の[実行内容]の設定項目([実行ユーザー名],[実行ホスト名],[アクション]および[環境変数ファイル])には,変数を使って,JP1イベントに含まれる情報を指定できます。アクション実行時に,変数がJP1イベント中の情報に変換されて実行されます。
変数を各設定項目に記述する場合は,「$EVID」のような形式で指定します。
使用できる変数を次に示します。
表2-13 [アクション詳細設定]画面の[実行内容]で使用できる変数
情報の種類 変数名 内容 JP1イベント基本属性に含まれる情報 EVBASE イベント基本情報全体 EVID イベントID(基本コード:拡張コード) EVDATE イベント発生日(yyyy/mm/dd) EVTIME イベント発生時刻(hh:mm:ss) EVPID イベント発行元プロセスID EVUSRID イベント発行元プロセスのユーザーID EVGRPID イベント発行元プロセスのグループID EVUSR イベント発行元ユーザー名 EVGRP イベント発行元グループ名 EVHOST イベント発行元ホスト名 EVIPADDR イベント発行元IPアドレス EVSEQNO イベントDB内通し番号 EVARVDATE イベント到着日(yyyy/mm/dd) EVARVTIME イベント到着時刻(hh:mm:ss) EVSRCNO イベント発生元のイベントDB内通し番号 EVMSG メッセージテキスト全体 EVDETAIL イベント詳細情報全体 JP1イベント拡張属性に含まれる情報 EVSEV イベント拡張情報重大度(Emergency,Alert,Critical,Error,Warning,Notice,Information,Debug) EV"拡張属性名" 任意の拡張属性 その他 ACTHOST アクション実行要求元マネージャー名 EVENV1〜EVENV9 アクションの実行条件の指定で,正規表現中に"( )"を指定して切り出したデータ
(マネージャーで拡張正規表現を使用している場合だけ使用できる)変数の値を取得できなかった場合は,空白になります。ただし,任意の拡張属性(EV"拡張属性名")および切り出したデータ(EVENV1〜EVENV9)については変数名として処理されます。また,JP1イベントの種類によっては,変数自体のないものや,各属性に含まれる情報に文字として認識できないコード(ASCIIコードおよび環境設定で指定した日本語文字コードの文字集合に含まれない部分)が含まれていることで,アクションが実行できない,または実行されても結果が不正になる場合があります。JP1イベント発行元製品のマニュアルなどを事前に参照し,設定してください。
変数の記述での注意点
- 変数の直後に文字を記述する場合,変数の直後に英数字および「_」を指定すると正しく変換されません。このような場合は,変数を{}で囲んでください。次に指定例を示します。なお,次の例では,イベントID($EVID)は100:0,拡張属性EX($EV"EX")はABCが設定されていると仮定します。
(指定例)
アクション定義 → 変換後の情報 「$EVID abc」 →「100:0 abc」 「$EVIDabc」 →「$EVIDabc」(Windowsの場合),なし(UNIXの場合) 「${EVID}abc」 →「100:0abc」 「$EVID_abc」 →「$EVID_abc」(Windowsの場合),なし(UNIXの場合) 「${EVID}_abc」→「100:0_abc」 「$EV"EX" abc」→「ABC abc」 「$EV"EX"abc」 →「ABCabc」- 変換元の文字情報に,次に示す制御文字が含まれていた場合,その制御文字は半角スペース(0x20)に変換されて処理されます。
半角スペースに変換される制御文字:0x01〜0x1F(タブ(0x09)を除く),0x7F
例えば,$EVMSGの指定により取得したメッセージの中に改行コード(0x0A)が含まれていた場合,改行コード(0x0A)は半角スペース(0x20)に変換されて処理されます。
(例)アクション(echo $EVMSG)を設定し,イベントのメッセージとして改行コードを含む文字列”1行目 0x0A 2行目”を受信した場合には,アクションとして実行されるコマンドは "echo 1行目△2行目"となります(△は半角スペースを表す)。
- UNIXの場合,最終的な展開はシェルの解釈に依存します。展開後のデータに「*」など,シェルで特別な意味を持つ文字がある場合,その内容に置き換えられます。置き換えが行われないようにするには,変数全体を「"」で囲み,「"$EVMSG"」のように記述してください。
- 変数で指定されたJP1イベントの情報に「"」や「'」など,コマンドで特別な意味を持つ文字がある場合,コマンドが正しく解釈されないときがあります。イベント引継ぎ情報変換設定ファイルで文字変換することをお勧めします。イベント引継ぎ情報変換設定ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「イベント引き継ぎ情報変換設定ファイル(event_info_replace.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(2) [実行監視]ページ
[実行監視]ページを選択した場合の画面を次に示します。
図2-43 [アクション詳細設定]画面(実行監視)
- [抑止]
- 自動アクションを抑止するかどうかを設定します。
- [する]:自動アクションを抑止します。
[する]を選択した場合,[抑止時間]に何秒単位で自動アクションを抑止するかを指定します。指定できる値は1〜3,600秒,デフォルトは300秒です。
- [しない]:自動アクションを抑止しません。
[しない]を選択した場合,[抑止時間]が非活性になります。
- デフォルトは[しない]です。
- 次の条件に一致する場合は,この項目は非活性になります。
- [パラメーターグループ]に「&」を指定した場合
- [アクション名]が未入力の場合
- [遅延監視]
- 自動アクションの遅延監視をするかどうかを設定します。
- [する]:アクションの実行遅延を監視します。
[する]を選択した場合,[監視時間]に秒数を指定します。指定した時間内にアクションが完了しない場合,遅延と判定されます。指定できる値は1〜86,400秒,デフォルトは600秒です。
- [しない]:アクションの実行遅延を監視しません。
- デフォルトは[しない]です。
- 自動アクションの遅延監視をする場合,アクションの遅延が発生したときに,遅延を通知するために,JP1イベントが発行または通知コマンドが実行されます。なお,通知方法は,自動アクション通知定義ファイル(actnotice.conf)であらかじめ設定しておく必要があります。
- アクションの遅延状況は,[アクション結果]画面,[アクション結果一覧]画面,[アクション結果詳細]画面で確認できます。また,アクションが遅延しているかどうかどうかを,[イベントコンソール]画面で確認できます。
- 自動アクションの遅延監視をする場合には,適切な遅延監視時間を設定してください。
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