一般的に想定されるトラブルについて,対処方法を説明します。
表10-19 一般的に想定されるトラブル
項番 | トラブルの内容 |
---|---|
1 | JP1/IM - Viewからログインできない |
2 | [イベントコンソール]画面で定義メニューが表示されない |
3 | コマンド実行ができない |
4 | コマンド実行履歴ファイルが壊れている |
5 | 自動アクションの実行状態が「状態不明」と表示される |
6 | 自動アクションが遅延する |
7 | 監視オブジェクトDBが破損している |
8 | 監視オブジェクトDBのロックが解除されない |
9 | アクション結果の詳細情報(メッセージ)にKAVB5150-Wが表示される |
10 | インシデントが登録できない(JP1/IM - Incident Master連携機能) |
11 | JP1/IM - Central Scope,JP1/IM - Viewのどちらかのバージョンが古い |
12 | 相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した |
13 | JP1/IM - Viewに相関イベントが表示されない |
14 | JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない |
15 | コマンド実行,自動アクションで実行したバッチファイルが正常終了しない(Windows限定) |
16 | JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)が受信したJP1イベントの処理が遅延する |
17 | 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されない |
18 | 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されるが,応答待ちイベントとして表示されない(種別の矢印アイコンが表示されない,応答入力できない) |
19 | [イベントコンソール]画面にJP1イベントが表示されない |
20 | 対処状況が変更できない |
21 | イベント検索が実行できない |
22 | メモ情報が設定できない |
23 | IMデータベースが終了できない |
24 | IMデータベースに接続できない |
25 | JP1/IM - Managerがアンインストールできない |
26 | IMデータベースをセットアップしたときに,ポート番号不正のエラーメッセージが出力される |
27 | IMデータベースのセットアップに失敗する |
28 | IMデータベースのセットアップでセットアップ情報ファイルが不正と出力される |
29 | IMデータベースを起動できない,またはデータベース関連のコマンドが実行できない |
30 | IM構成管理でホスト情報の収集に失敗した |
31 | IM構成管理でシステムの階層構成の反映に失敗した |
32 | IM構成管理でログファイルトラップ動作定義ファイルの取得に失敗した |
33 | JP1/IM - Viewから起動中のログファイルトラップがすべて表示されない |
34 | プロファイルの設定ファイルと有効設定情報の内容が異なる |
35 | IM構成管理・ビューアーで,[ホスト登録],[エージェント構成編集]などのメニュー項目が非活性になっている |
36 | IM構成管理で仮想化システム構成の収集に失敗した |
37 | IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの有効設定情報が参照できない |
38 | IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップが稼働しているにもかかわらずJP1イベントが受信されない |
39 | IM構成管理・ビューアーで,処理中ダイアログが表示され続ける |
(1) JP1/IM - Viewからログインできない場合の対処方法
メッセージの種類によって対処方法が異なります。
(2) [イベントコンソール]画面で定義メニューが表示されない場合の対処方法
(3) コマンド実行ができない場合の対処方法
(4) コマンド実行履歴ファイルが壊れている場合の対処方法
電源断によるマシン停止などによってコマンド実行履歴ファイルへの書き込みが中断された場合,自動アクションまたはコマンド実行のコマンド実行履歴ファイルが壊れる場合があります。
その場合,次に示すメッセージが出力されます。
これらのメッセージが出力される場合,次の手順でコマンド実行履歴ファイルの状態を確認してください。
(a) コマンド実行履歴ファイルの確認手順
自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを確認する場合
コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを確認する場合
Jischkコマンドでファイルの不正が検出されない場合,コマンド実行履歴ファイルは壊れていません。Jischkコマンドでファイルの不正が検出された場合には,(b)に示す手順でコマンド実行履歴ファイルを回復してください。
Jischkコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
(b) コマンド実行履歴ファイルの回復手順
自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを回復する場合
コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを回復する場合
(c) コマンド実行履歴ファイルの削除手順
自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除する場合
自動アクションのコマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去の自動アクションによる履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。
表10-20 削除対象ファイル格納場所(Windows)
ファイル名 | ファイル名 |
---|---|
自動アクションのコマンド実行履歴ファイル |
|
| |
アクション情報ファイル | Consoleパス¥log¥action¥actinf.log |
共有フォルダ¥jp1cons¥log¥action¥actinf.log | |
アクションホスト名格納ファイル | Consoleパス¥log¥action¥acttxt{1|2}.log |
共有フォルダ¥jp1cons¥log¥action¥acttxt{1|2}.log |
表10-21 削除対象ファイル格納場所(UNIX)
ファイル名 | ファイル名 |
---|---|
自動アクションのコマンド実行履歴ファイル |
|
| |
アクション情報ファイル | /var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log |
共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log | |
アクションホスト名格納ファイル | /var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log |
共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log |
コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除する場合
コマンド実行のコマンド実行履歴ファイルを削除すると,過去のコマンド実行による履歴はすべて失われます。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。
表10-22 削除対象ファイル格納場所(Windows)
ファイル名 | ファイル名 |
---|---|
コマンド実行のコマンド実行履歴ファイル |
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表10-23 削除対象ファイル格納場所(UNIX)
ファイル名 | ファイル名 |
---|---|
コマンド実行のコマンド実行履歴ファイル |
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(5) 自動アクションの実行状態が「状態不明」と表示される場合の対処方法
自動アクションの実行結果を保存したファイル(アクション情報ファイル,アクションホスト名格納ファイル,コマンド実行履歴ファイル)に不整合が発生しているおそれがあります。
この場合,実行結果を保存したファイルを削除する必要があります。なお,ファイルを削除すると,過去の自動アクションの実行結果は参照できなくなります。削除することに問題がある場合は,ファイルをバックアップしてください。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。
削除手順を次に示します。
表10-24 削除対象ファイル格納場所(Windows)
ファイル名 | 格納場所 |
---|---|
アクション情報ファイル | Consoleパス¥log¥action¥actinf.log |
共有フォルダ¥jp1cons¥log¥action¥actinf.log | |
アクションホスト名格納ファイル | Consoleパス¥log¥action¥acttxt{1|2}.log |
共有フォルダ¥jp1cons¥log¥action¥acttxt{1|2}.log | |
コマンド実行履歴ファイル | Baseパス¥log¥COMMAND¥以下の全ファイル |
共有フォルダ¥jp1base¥log¥COMMAND¥以下の全ファイル |
表10-25 削除対象ファイル格納場所(UNIX)
ファイル名 | 格納場所 |
---|---|
アクション情報ファイル | /var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log |
共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log | |
アクションホスト名格納ファイル | /var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log |
共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log | |
コマンド実行履歴ファイル | /var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル |
共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル |
(6) 自動アクションが遅延する場合の対処方法
(7) 監視オブジェクトDBが破損している場合の対処方法
(8) 監視オブジェクトDBのロックが解除されない場合の対処方法
(9) アクション結果の詳細情報(メッセージ)にKAVB5150-Wが表示される場合の対処方法
表10-26 コマンド実行履歴ファイル格納場所(Windows)
ファイル名 | 格納場所 |
---|---|
コマンド実行履歴ファイル | Baseパス¥log¥COMMAND¥以下の全ファイル |
共有フォルダ¥jp1base¥log¥COMMAND¥以下の全ファイル |
表10-27 コマンド実行履歴ファイル格納場所(UNIX)
ファイル名 | 格納場所 |
---|---|
コマンド実行履歴ファイル | /var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル |
共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル |
(10) インシデントが登録できない場合(JP1/IM - Incident Master連携機能)の対処方法
メッセージの種類によって対処方法が異なります。
(11) JP1/IM - Central Scope,JP1/IM - Viewのどちらかのバージョンが古い場合の対処方法
メッセージの種類によって対処方法が異なります。
「KAVB6060-E 接続先サーバには対応していません」が表示される。
「KAVB6046-E ユーザー(ユーザー)には操作に必要な権限がありません」のメッセージが表示される。
(12) 相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した場合の対処方法
システムのメンテナンスなどで,相関イベントの発行処理の対象となるJP1イベントが多発した場合,相関イベントの発行処理が過負荷状態になるおそれがあります。
回避方法は次の二つがあります。
なお,相関イベントの発行処理を休止しても状況回避できない場合だけ,JP1/IM - Managerを停止してください。
(13) JP1/IM - Viewに相関イベントが表示されない場合の対処方法
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(14) JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない場合の対処方法
JP1/IM - Viewでログインしたあと,JP1/IM - Viewの画面が表示されない。なお,タスクバーには,JP1/IM - Viewのタスクバーボタンが表示されている。
(15) コマンド実行,自動アクションで実行したバッチファイルが正常終了しない場合(Windows限定)の対処方法
(16) JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)が受信したJP1イベントの処理が遅延する場合の対処方法
Scopeパス¥log¥jcsmain_trace{1|2|3}.log※
/var/opt/jp1scope/log/jcsmain_trace{1|2|3}.log※
・・・fs_jcsHostsAccessPtr->getHostByName() is failed. (host = 名前解決に失敗したホスト名,jp1error = 2001)・・・
・・・fs_jcsHostsAccessPtr->getHostByAddr() is failed. (host = 名前解決に失敗したIPアドレス,jp1error = 2001)・・・
(17) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されない場合の対処方法
(18) 応答待ちイベントがJP1/IM - Viewに表示されるが,応答待ちイベントとして表示されない(種別の矢印アイコンが表示されない,応答入力できない)場合の対処方法
(19) [イベントコンソール]画面にJP1イベントが表示されない場合の対処方法
(20) 対処状況が変更できない場合の対処方法
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(21) イベント検索が実行できない場合の対処方法
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(22) メモ情報が設定できない場合の対処方法
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(23) IMデータベースが終了できない場合の対処方法
(24) IMデータベースに接続できない場合の対処方法
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(25) JP1/IM - Managerがアンインストールできない場合の対処方法
「KAVB9940-E 物理ホストのIMデータベースサービスがアンセットアップされていません」メッセージまたは「KAVB9941-E 論理ホストのIMデータベースサービスがアンセットアップされていません」メッセージが出力される。
(26) IMデータベースをセットアップしたときに,ポート番号不正のエラーメッセージが出力される場合の対処方法
「KNAN11044-E ポート番号が重複しています」メッセージが出力される。
(27) IMデータベースのセットアップに失敗する場合の対処方法
「KNAN11084-E DBファイルシステム領域の作成に失敗しました」メッセージが出力される。
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(28) IMデータベースのセットアップでセットアップ情報ファイルが不正と出力される場合の対処方法
次のメッセージが出力される。
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(29) IMデータベースを起動できない,またはデータベース関連のコマンドが実行できない場合の対処方法
データベース関連のコマンドを実行するときに,「KNAN11037-E IMデータベースサービスのデータ格納ディレクトリにアクセスできません」メッセージまたは「KNAN11143-E IMデータベースサービスの構成が不正です」メッセージが出力される。
次の要因が考えられます。
それぞれの対処を次に示します。
(30) IM構成管理でホスト情報の収集に失敗した場合の対処方法
メッセージの種類によって対処方法が異なります。
「KNAN22017-E ホスト(ホスト名)と通信できなかったため,ホスト情報の収集に失敗しました」メッセージが出力され,ホスト情報の収集に失敗する。
次のメッセージが出力され,ホスト情報の収集に失敗する。
(31) IM構成管理でシステムの階層構成の反映に失敗した場合の対処方法
(32) IM構成管理でログファイルトラップ動作定義ファイルの取得に失敗した場合の対処方法
(33) JP1/IM - Viewから起動中のログファイルトラップがすべて表示されない場合の対処方法
(34) プロファイルの設定ファイルと有効設定情報の内容が異なる場合の対処方法
(35) IM構成管理・ビューアーで,[ホスト登録],[エージェント構成編集]などのメニュー項目が非活性になっている場合の対処方法
(36) IM構成管理で仮想化システム構成の収集に失敗した場合の対処方法
「KNAN22062-E ホスト(ホスト名)の通信種別はサポートしていないため,仮想化構成の収集に失敗しました」メッセージが出力される。
(37) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップまたはリモート監視イベントログトラップの有効設定情報が参照できない場合の対処方法
「KNAN22422-E ログファイルトラップ情報の有効設定上の収集が出来ませんでした。(詳細情報: 該当するサービスもしくはプロセスが稼働していません)」または,「KNAN22422-E イベントログトラップ情報の有効設定上の収集が出来ませんでした。(詳細情報: 該当するサービスもしくはプロセスが稼働していません)」メッセージが出力される。
(38) IM構成管理でリモート監視ログファイルトラップが稼働しているにもかかわらずJP1イベントが受信されない場合の対処方法
(39) IM構成管理・ビューアーで処理中ダイアログが表示され続ける場合の対処方法