1.2.1 データベースの再編成
- <この項の構成>
- (1) コマンド実行履歴の再編成
- (2) 監視オブジェクトDBおよびホスト情報DBの再編成
- (3) イベントDBの再編成
- (4) 応答待ちイベント滞留ファイルの再編成
- (5) IMデータベースの再編成
(1) コマンド実行履歴の再編成
コマンド実行履歴は,再編成する必要はありません。
(2) 監視オブジェクトDBおよびホスト情報DBの再編成
監視オブジェクトDB,およびホスト情報DBは,再編成する必要はありません。
(3) イベントDBの再編成
イベントDBは,再編成する必要はありません。
(4) 応答待ちイベント滞留ファイルの再編成
応答待ちイベント滞留ファイルは,再編成する必要はありません。
(5) IMデータベースの再編成
ここでは,IMデータベースの再編成手順について説明します。
IMデータベースのうち,IM構成管理DBではデータの追加,削除を繰り返すことによって,IMデータベースに断片化された空き領域が発生して,ホストやプロパティの数が上限値に達する前に新規登録ができなくなったり,登録,更新,削除の速度に遅れを感じたりすることがあります。
この現象を回避するために,次の契機でIMデータベースを再編成します。
なお,統合監視DBの場合では断片化された空き領域が発生しないため,再編成は不要です。
- 定期的なバックアップ作業のため,JP1/IM - Managerを停止したとき
- 年に1回程度の頻度で再編成実施計画を立てて実施するとき
- メッセージ「KFPH00212-I」または「KFPH00213-W」が統合トレースログおよびWindowsイベントログ(syslog)に出力されたとき
ホストやプロパティの数が上限値に達する前に新規登録ができなくなったり,登録,更新,削除の速度に遅れを感じたりする現象が起こったときは,次の手順でデータベースの空き容量を解放してください。なお,統合監視DBでは,データベースの空き容量を解放,または再編成する必要はありません。
- jimdbreclaimコマンドを使用して,データベースの空き容量を解放する。
- IMデータベースに登録されているホスト情報やプロファイルに不要なものがないかどうかを確認して,不要なものがあれば削除する。
この方法で,現象が解消されない場合は,IMデータベースを再編成する必要があります。次に物理ホストでのIMデータベースの再編成手順およびクラスタ環境でのIMデータベースの再編成手順について示します。
(a) 物理ホストでのIMデータベースの再編成手順
- JP1/IM-Managerサービスを停止する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
- jimdbrorgコマンドを使用して,対象データベースを再編成する。
jimdbrorgコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jimdbrorg」(1. コマンド)を参照してください。
- JP1/IM-Managerサービスを起動する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。
(b) クラスタ環境でのIMデータベースの再編成手順
クラスタ環境の場合,実行系ホスト上で実行します。また,共有ディレクトリにアクセスできる状態である必要があります。
- JP1/IM-Managerサービスとクラスタデータベースサービスを停止する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
- jimdbrorgコマンドを使用して,対象データベースを再編成する。
jimdbrorgコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jimdbrorg」(1. コマンド)を参照してください。
- JP1/IM-Managerサービスと手順1で停止したクラスタデータベースサービスを起動する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。