応答待ちイベントに対して,JP1/IM - Viewから応答入力できます。例えば,バッチ処理の続行をオペレーターに確認するメッセージに対して,続行するかどうかを「yes」などのテキスト形式で応答入力できます。応答入力は,応答待ちイベントから表示する[応答入力]画面で設定します。
[応答入力]画面は,次に示すページのイベント一覧から応答したい応答待ちイベントを選択して起動します。
(1) 応答待ちイベントへの応答の仕組み
応答待ちイベントへの応答は,応答待ちイベントの発行元プロセスが存在し,応答できる状態の場合だけ可能です。発行元プロセスの状態は,[応答入力]画面の[応答属性]に表示される[状態]で確認できます。発行元プロセスの状態は,[応答入力]画面を表示するタイミングで,JP1/IM - ManagerがBJEXに対して確認します。BJEXとJP1/IM - Manager間の通信エラーなどで,発行元プロセスの状態が確認できなかった場合は,KAVB0555-Eのメッセージが出力され[応答入力]画面を表示できません。
図9-5 [応答入力]画面
[応答属性]の[状態]に表示される,応答待ちイベントの発行元プロセスの状態を次の表に示します。
表9-2 応答待ちイベントの発行元プロセスの状態
発行元プロセスの状態 | 説明 | 応答入力の可否 |
---|---|---|
READY TO RESPOND | BJEXのジョブが応答を待っている状態。 | ○ |
NO LONGER MANAGED BY BJEX | 次のどれかの状態を示す。
| × |
RESPONDED SUCCESSFULLY | [応答入力]画面で応答し,応答に成功した状態(応答した[応答入力]画面にだけ表示される)。 | × |
ALREADY RESPONDED | すでに応答した状態(応答した応答待ちイベントに対して[応答入力]画面を表示・更新した場合に表示される)。 | × |
発行元プロセスの状態が「READY TO RESPOND」の場合に,応答入力できます。それ以外の状態の応答待ちイベントは,すでに応答したか,発行元プロセスが存在しないため応答不要です。
応答待ちイベントに応答すると,応答入力した内容がBJEXに送信されます。入力した内容がBJEXに到達し,応答に成功すると,応答待ちイベントの状態が「対処済」になります。また,応答待ちイベントの滞留が解除され,[応答待ちイベント]ページから削除されます。
JP1/IM - ManagerとBJEX間で,応答待ちイベントの発行元プロセスの状態確認や応答入力で通信する際,60秒を超えて接続に失敗するとタイムアウトします。タイムアウト時間は変更できます。運用後に,応答待ちイベントの発行元サーバやネットワークの負荷が高いことが要因で,頻繁にエラーメッセージ(KAVB0554-E,KAVB0555-E)が出力される場合は,タイムアウト時間を長く設定してください。タイムアウト時間の設定方法については,「9.3.4(1) 接続のタイムアウト時間の設定」を参照してください。
(2) 応答待ちイベントに応答するための条件
応答待ちイベントに応答できる条件を次に示します。
なお,WWWページ版のJP1/IM - Viewでは応答入力できません。
(3) BJEXの応答コマンドによる応答
BJEXとJP1/IM - Manager間の通信エラーなどによってJP1/IM - Viewからの応答入力に失敗した場合や,応答待ちイベントの滞留が解除されてイベントDBからも削除されてしまった場合など,JP1/IM - View上から応答できなくなった場合は,BJEXホスト上で,BJEXが提供する応答コマンド(bjexchmsg)を使用して応答できます。BJEXの応答コマンドを使った応答方法については,マニュアル「uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引」を参照してください。