ホスト名を変更した場合の影響,およびその変更によって必要になる作業について説明します。
(1) ホスト名の変更による影響
(a) フィルター条件で設定したホスト名
[重要イベント定義]画面,[表示フィルター設定]画面,または[ユーザーフィルター詳細設定]画面で定義してある登録ホスト名が変更対象であった場合は,それぞれの設定画面で登録ホスト名の設定を変更する必要があります。
(b) [アクション設定]画面または自動アクション定義ファイルで設定したホスト名
[アクション設定]画面または自動アクション定義ファイルで定義してある実行ホスト名が変更対象であった場合は,[アクション設定]画面または自動アクション定義ファイルで実行ホスト名の設定を変更する必要があります。
(c) 監視オブジェクトの状態変更条件で設定したホスト名
[状態変更条件設定]画面または[共通条件詳細設定]画面で設定したホスト名が変更対象であった場合は,それぞれの設定画面でホスト名の設定を変更する必要があります。
(d) 相関イベント発行定義ファイルで設定したホスト名
相関イベント発行定義ファイルで,相関イベントの発行条件として定義してあるホスト名が変更対象であった場合は,相関イベント発行定義ファイルでホスト名の設定を変更する必要があります。
(e) 重大度変更定義ファイルで設定したホスト名
重大度変更定義ファイルで,重大度変更条件として定義してあるホスト名が変更対象であった場合は,重大度変更定義ファイルでホスト名の設定を変更する必要があります。
(f) JP1/IM - Incident Masterのシステム環境設定で指定しているホスト名
JP1/IM - Incident Masterと連携しているシステムの場合,JP1/IM - Incident Masterのシステム環境設定で指定しているIMCCホスト名(属性名:IDM_IMCC_HOSTNAME)の変更をするため,システム環境設定ファイル(global.asa)の編集が必要です。変更方法の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Incident Master」を参照してください。
(2) ホスト名の変更によって必要となる作業
(a) JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewで必要な作業
システム構成の再配布が必要になります。手順を次に示します。
システム構成の配布方法の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「1.10 システムの階層構成の設定(IM構成管理を使用しない場合)」(Windowsの場合)または「2.9 システムの階層構成の設定(IM構成管理を使用しない場合)」(UNIXの場合)を参照してください。
(b) JP1/Baseで必要な作業
JP1/Baseをいったん終了してから,再起動する必要があります。
(c) IMデータベースで必要な作業
「1.2.3(7) ホスト名変更時のIMデータベース再構築手順」を参照してください。
(3) クラスタシステムを運用している場合
クラスタシステムを運用している環境で論理ホスト名を変更した場合は,変更前の論理ホスト名を削除してください。そのあと,変更後の論理ホスト名に対して,クラスタ運用ができるよう再セットアップしてください。