(1) プロセスの状態を確認する
Windowsのタスクマネージャを使用して,プロセスの動作状態を確認してください。正常に動作している場合に表示されるプロセスを次に示します。
(a) JP1/IM - Manager
JP1/IM - Managerのプロセスを次に示します。なお,表内の括弧( )内の数値は同時に実行するプロセス数です。
表10-15 JP1/IM - Managerのプロセス(Windows)
親プロセス名 | 機能 | 子プロセス名 | 機能 |
---|---|---|---|
jco_spmd.exe (1) | JP1/IM - Managerのプロセス管理 | jcamain.exe (1) | アクション実行サービス (プロセス管理表示名:jcamain) |
evtcon.exe (1) | イベントコンソールサービス (プロセス管理表示名:evtcon) | ||
evflow.exe (1) | イベント基盤サービス (プロセス管理表示名:evflow) | ||
jcsmain.exe (1) | セントラルスコープサービス※2 (プロセス管理表示名:jcsmain) | ||
jcfmain.exe (1) | IM構成管理サービス※2 (プロセス管理表示名:jcfmain) | ||
jcdmain.exe (2)※1 | インシデント登録サービス※2 (プロセス管理表示名:jcdmain) | ||
evgen.exe (2)※1※3 | 相関イベント発行サービス※2 (プロセス管理表示名:evgen) | ||
jco_service.exe (1) | JP1/IM - ManagerのWindowsサービス制御 | - | - |
注※1 最大で2,通常は1です。内訳は次のとおりです。
注※2 デフォルトでは動作しません。また,インシデント登録サービスはJP1/IM - Incident Master連携用の機能です。
注※3 統合監視DBを使用しない場合のサービスです。
クラスタシステムで運用する場合,物理ホストおよび論理ホストごとに,上記のプロセスを実行します。同時に実行するプロセス数は,実行している物理ホストおよび論理ホストの数に,上記のプロセス数を掛けた数になります。
表中で,親プロセスがjco_spmd.exeであるプロセスはプロセス管理が制御しており,jco_spmd_statusコマンドでプロセスの状態を確認できます。
正常に動作している場合の表示例を次に示します。
c:¥>jco_spmd_status
KAVB3690-I JP1_CONS の状態通知処理を開始します
稼働中のプロセスを表示します
プロセス名称 プロセスID
evflow 3672
jcamain 4088
evtcon 4236
jcsmain 4668
jcfmain 4950
jcdmain 5423
evgen 5624
KAVB3691-I プロセスは全て起動しています
(b) JP1/IM - View
JP1/IM - Viewのプロセスを次に示します。なお,表内の括弧( )内の数値は同時に実行するプロセス数です。
表10-16 JP1/IM - Viewのプロセス
親プロセス名 | 機能 | 子プロセス名 | 機能 |
---|---|---|---|
jcoview.exe (3+3※1+3※2) | JP1/IM - Viewのプロセス管理 | jcoview_evt.exe (3+3※1) | スレッドダンプ出力イベントの送信 |
java.exe (3+3※1+3※2) | JP1/IM - Viewの画面制御 |
注※1 JP1/IM - View(JP1/IM - Central Information Master連携部分)が起動している場合に加算されます。
注※2 JP1/IM - View(JP1/IM - Rule Operation連携部分)が起動している場合に加算されます。
(c) JP1/IM - IM構成管理・ビューアー
JP1/IM - IM構成管理・ビューアーのプロセスを次に示します。なお,表内の括弧( )内の数値は同時に実行するプロセス数です。
表10-17 JP1/IM - IM構成管理・ビューアーのプロセス
親プロセス名 | 機能 | 子プロセス名 | 機能 |
---|---|---|---|
jcfview.exe (3) | JP1/IM - IM構成管理・ビューアーの画面制御 | jcfview_evt.exe (3) | スレッドダンプ出力イベントの送信 |
java.exe (3) | JP1/IM - IM構成管理・ビューアーの画面制御 |
一つのマシンからログインして起動できるJP1/IM - IM構成管理・ビューアーの数は三つまでです。JP1/IM - IM構成管理・ビューアーを一つ起動するごとに,一つのプロセスが起動します。
(2) JP1/IM用スレッドダンプを出力する
(a) JP1/IM - View
次の手順に従いダンプファイルを出力してください。
jcothreaddmpコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcothreaddmp(Windows限定)」(1. コマンド)を参照してください。
(b) JP1/IM - Manager
ヘルスチェック機能によって,JP1/IM - Managerのイベントコンソールサービス,インシデント登録サービス,および相関イベント発行サービスの異常を検知した場合に,JP1/IM - Manager用のダンプファイルを出力してください。次のようにjcogencoreコマンドを実行します。
jcogencore
jcogencoreコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcogencore」(1. コマンド)を参照してください。
(3) WWWページ版のJP1/IM - Viewに関連する情報を採取する
WWWページ版のJP1/IM - Viewの使用時にトラブルが発生した場合は,この節で上げているほかの資料に加えて,次の資料を採取してください。
ビューアー側
マネージャー側
(4) 資料採取ツールを実行する
資料採取ツール(jim_log.batまたはjcoview_log.bat)を実行します。
JP1/IM - Managerで提供しているjim_log.batを実行すれば,同ホスト上のJP1/IM - Manager,JP1/IM - Viewの障害調査に必要な資料を採取できます。
また,JP1/IM - Viewで提供しているjcoview_log.batを実行すれば,JP1/IM - Viewの障害調査に必要な資料を採取できます。
運用に合わせて使い分けてください。
なお,資料採取ツールで採取する資料の総容量は膨大になるため,実行する前に容量を見積もり,ご使用のマシンの空き容量を確認する必要があります。jim_log.batで採取する資料サイズについては,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。
jcoview_log.batで採取する資料サイズについては,JP1/IM - Viewのリリースノートを参照してください。
次に,ツールの実行例を示します。
C:¥>"C:¥Program Files¥HITACHI¥JP1IMM¥tools¥jim_log.bat" -f 資料格納フォルダ
資料格納フォルダは絶対パスで指定してください。また,資料格納フォルダが空白を含むフォルダの場合,"で囲んで指定してください。
ツールを実行すると,資料格納フォルダに指定したフォルダ下にjp1_defaultフォルダができ,そこに採取した資料がコピーされます。なお,採取した資料は,圧縮ツールを使用して圧縮してください。
(5) オペレーション内容を確認する
トラブル発生時のオペレーション内容を確認し,記録しておいてください。確認が必要な情報を次に示します。
(6) 画面上のエラー情報を採取する
画面にエラーが表示された場合は,その情報も採取します。次に示すハードコピーを採取してください。
(7) ユーザーダンプを採取する(Windows 7,Windows Server 2008,またはWindows Vista限定)
Windows 7,Windows Server 2008,またはWindows VistaでJP1/IM - Viewのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合,エラーダイアログボックスが表示されている状態で,次の手順でユーザーダンプを採取してください。
(8) 問題レポートを採取する(Windows Server 2008※,またはWindows Vista限定)
Windows Server 2008※,またはWindows VistaでJP1/IM - Viewのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合,次の手順で問題レポートを採取してください。