6.2.5 IMデータベースと論理ホストの削除

論理ホストを削除するための手順を次に示します。実行系サーバおよび待機系サーバで削除を行ってください。

IMデータベース(統合監視DBおよびIM構成管理DB)を使用している場合は,論理ホストを削除する前,または削除したあとにIMデータベースを削除する必要があります。

<この項の構成>
(1) IMデータベースの削除
(2) 論理ホストの削除
(3) JP1/IM - Managerの論理ホストだけを削除する手順

(1) IMデータベースの削除

IMデータベース(統合監視DBおよびIM構成管理DB)を使用している場合の手順です。

環境を再構築するためにIMデータベースを削除する場合は,事前にバックアップを取得してください。バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド」の「1.2 データベースの管理」を参照してください。

  1. サービスを起動,停止する。
    物理ホスト環境,論理ホスト環境すべてのJP1/IM - Managerのサービス(JP1/IM-ManagerおよびJP1/IM-Manager_論理ホスト名)を停止してください。
    JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
  2. 論理ホストのIMデータベースのサービスの状態を変更する。
    次のとおり変更してください。
    • 論理ホストのIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)
      停止にしてください。
    • 論理ホストのIMデータベースサービス(JP1/IM-Manager DB Server_論理ホスト名)
      開始にしてください。
  3. jcodbunsetupコマンドを実行し,統合監視DBを削除する。

    jcodbunsetup -h 論理ホスト名 -c {online|standby} [-q]

    引数により,論理ホスト名,アンセットアップ種別,処理の継続を確認するメッセージの表示の有無を指定します。
    • 論理ホスト名(-hオプション)
      実行系サーバでセットアップした論理ホスト名を指定します。
    • アンセットアップ種別(-cオプション)
      実行系ホストでの統合監視DBを削除する場合は「online」,待機系ホストでの統合監視DBを削除する場合は「standby」を指定します。
    • 処理の継続を確認するメッセージの表示の有無(-qオプション)
      コマンド実行後に処理の実行を確認するメッセージを表示しない場合は「-q」を指定します。コマンド実行後に処理の実行を確認するメッセージを表示する場合は「-q」を指定しません。
      jcodbunsetupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcodbunsetup」(1. コマンド)を参照してください。
  4. jcfdbunsetupコマンドを実行し,IM構成管理DBを削除する。

    jcfdbunsetup -h 論理ホスト名 -c {online|standby} [-q]

    引数により,論理ホスト名,アンセットアップ種別,処理の継続を確認するメッセージの表示の有無を指定します。
    • 論理ホスト名(-hオプション)
      実行系サーバでセットアップした論理ホスト名を指定します。
    • アンセットアップ種別(-cオプション)
      実行系ホストでのIM構成管理DBを削除する場合は「online」,待機系ホストでのIM構成管理DBを削除する場合は「standby」を指定します。
    • 処理の継続を確認するメッセージの表示の有無(-qオプション)
      コマンド実行後に処理の実行を確認するメッセージを表示しない場合は「-q」を指定します。コマンド実行後に処理の実行を確認するメッセージを表示する場合は「-q」を指定しません。
      jcfdbunsetupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcfdbunsetup」(1. コマンド)を参照してください。
  5. 次のファイルおよびフォルダを削除する。
    • 物理ホストのとき
      Managerパス¥data¥imcf¥imconfig以下のファイル
      Managerパス¥data¥imcf¥profiles以下のファイルおよびフォルダ
    • 論理ホストのとき
      共有フォルダ¥data¥imcf¥imconfig以下のファイル
      共有フォルダ¥data¥imcf¥profiles以下のファイルおよびフォルダ

(2) 論理ホストの削除

Windowsで論理ホストを削除する場合は,JP1/Baseのjp1bshasetup.exeコマンドを使用します。

  1. jp1bshasetup.exeコマンドを実行する。
  2. [Baseクラスタ構成の設定]画面の[論理ホストの削除]ボタンをクリックする。
  3. 削除したい論理ホスト名を選択する。
  4. [次へ]ボタンをクリックする。
  5. 削除内容を確認し,[完了]ボタンをクリックする。

これによって,論理ホストが削除されます。なお,論理ホストを削除すると,JP1/Base,JP1/IM - Manager,JP1/AJS,JP1/Power Monitor(06-02以降)が一括して削除されます。

共有ディスク上の共有ファイル,共有フォルダは削除されません。手作業で削除してください。

(3) JP1/IM - Managerの論理ホストだけを削除する手順

JP1/Base,JP1/IM - Manager,JP1/AJS,JP1/Power Monitor(06-02以降)の論理ホストは削除しないで,JP1/IM - ManagerおよびIMデータベースだけを削除する手順を次に示します。

  1. IMデータベースを使用している場合は,「(1) IMデータベースの削除」の手順でIMデータベースを削除する。
  2. 停止前に,接続中のJP1/IM - Viewはログアウトして切断する。
  3. JP1/IM - Manager,JP1/Baseを順にクラスタソフトの操作で停止する。
  4. 実行系/待機系のマシンで次のコマンドを実行して共通定義を削除する。
    • 論理ホスト名¥JP1CONSOLEMANAGER¥]キー
      jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1CONSOLEMANAGER
    • 論理ホスト名¥JP1SCOPE¥]キー
      jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1SCOPE
    • 論理ホスト名¥JP1CONFIG¥]キー
      jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1CONFIG
  5. JP1/IM - Managerの共有ファイル,共有フォルダを削除する。
  6. クラスタソフトから,論理ホストのJP1/IM - Managerの設定を削除する。
  7. 実行系/待機系のマシンで次のコマンドを実行して論理ホストのJP1/IM - Managerのサービスを削除する。

    spmsetsvccon -d -h 論理ホスト名