3.3.3 セントラルスコープで仮想化構成を監視する
ここでは,セントラルスコープで仮想化構成を監視するための監視ツリーを作成するための設定について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 前提となるセントラルスコープの監視ツリーの条件
- (2) セントラルスコープの監視ツリーに仮想化構成情報を反映する
(1) 前提となるセントラルスコープの監視ツリーの条件
仮想化構成を監視する場合,セントラルスコープの監視ツリーに表示されている監視対象のホストのツリー部分を,仮想化構成でグルーピングします。その結果,仮想化構成の監視ツリーが生成されます。そのため,仮想化構成の監視ツリーを生成するためには,生成元のセントラルスコープの監視ツリーは,監視オブジェクトがサーバ単位でグルーピングされているサーバ指向の監視ツリーである必要があります。
サーバ指向ではない監視ツリーを基に仮想化構成の監視ツリーを生成する場合,生成した仮想化構成の監視ツリーを修正する必要があります。
(2) セントラルスコープの監視ツリーに仮想化構成情報を反映する
次のどちらかの方法で,セントラルスコープの監視ツリーに仮想化構成情報を反映します。
(a) [IM構成管理]画面から反映する
- [IM構成管理]画面のメニューバーから[操作]-[仮想化構成]-[セントラルスコープ監視ツリー反映]を選択する。
セントラルスコープの監視ツリーに仮想化構成情報が反映されます。
(b) 仮想化構成情報をインポートする
- IM構成管理の管理情報をエクスポートする。
仮想化構成を管理しているIM構成管理が動作するマネージャーで,jcfexportコマンドを実行し,IM構成管理DBに登録されたIM構成管理の管理情報をエクスポートします。
エクスポートできるIM構成管理の管理情報については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「6.7.1 IM構成管理でエクスポート・インポートの対象となる情報」を参照してください。
- セントラルスコープの監視ツリー情報をエクスポートする。
同じマネージャーで,jcsdbexportコマンドを実行して,セントラルスコープの監視ツリー情報をエクスポートします。
- エクスポートしたIM構成管理の管理情報とセントラルスコープの監視ツリー情報をマージする。
同じマネージャーで,jcfmkcsdataコマンドを実行して,エクスポートしたIM構成管理の管理情報とセントラルスコープの監視ツリー情報をマージします。
- 手順3でマージした情報をセントラルスコープにインポートする。
同じマネージャーで,jcsdbimportコマンドを実行して,エクスポートされたIM構成管理の管理情報をインポートします。セントラルスコープの監視ツリーに,仮想化構成の監視ツリーが追加されます。