5.8.2 JP1/Cm2/SSOとの連携でのセットアップ
ここでは,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOと連携する場合のセットアップについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) システム監視オブジェクトで監視するためのセットアップ
- (2) 監視ツリーを自動生成するためのセットアップ
(1) システム監視オブジェクトで監視するためのセットアップ
バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOと連携するには,JP1/Cm2/SSOがバージョン8以前のJP1/Cm2/NNM経由で発行するSNMPトラップをJP1イベントに変換して,それをセントラルスコープで監視できるように設定します。
連携のセットアップについては,次のマニュアルもあわせて参照してください。
- バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの説明
参照先:マニュアル「JP1/Cm2/SNMP System Observer」
- バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMの説明
参照先:マニュアル「JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」
- SNMPトラップのJP1イベントへの変換の説明
参照先:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベント変換機能の設定の説明
(a) JP1/Cm2/SSOのホストの場合
バージョン8以前のJP1/Cm2/SSO(およびバージョン8以前のJP1/Cm2/NNM)がインストールされているマネージャーでは,次のようにセットアップします。
- JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能を設定する。
SNMPトラップをJP1イベントに変換するため,JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の設定をします。JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の設定は,バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMと連携する場合と同じです。
SNMPトラップ変換機能の設定手順については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベント変換機能の設定の章を参照してください。
設定手順の概要を次に示します。
- NNMとJP1/Baseの連携を設定(imevtgw_setupを実行)する
- NNMのURLを設定する
- JP1イベントの送信先を設定する
- フィルター定義ファイル(snmpfilter.conf)を設定する
- JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能のフィルター定義ファイルを編集する。
JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能のフィルター定義ファイル(snmpfilter.conf)に,セントラルスコープで扱うSNMPトラップを変換するための設定を記述したサンプルファイル(snmpfilter_im_sample.conf)の内容を追加します。
ファイル名は次のとおりです。
・SNMPトラップ変換機能のフィルター定義ファイル
Windowsの場合:
Baseパス¥conf¥evtgw¥snmpfilter.conf
UNIXの場合:
/etc/opt/jp1base/conf/evtgw/snmpfilter.conf
・セントラルスコープのサンプルファイル
Windowsの場合:
Scopeパス¥conf¥snmpfilter_im_sample.conf
UNIXの場合:
/etc/opt/jp1scope/conf/snmpfilter_im_sample.conf
- 注意
- サンプルファイルの行頭にある[+]はSNMPトラップのバリアブルバインディングをJP1イベントに取り込む設定です。外さないでください。
- フィルター定義ファイルのサイズには制限があります。そのため,サンプルファイルの定義のうち,お客様の環境で監視対象とするSNMPトラップに関する定義だけをフィルター定義ファイルに追加してください。
フィルター定義ファイルのサイズの制限については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- JP1/Cm2/SSOのデーモン動作定義ファイルを設定する。
バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOのデーモン動作定義ファイル(ssoapmon.defおよびssocolmng.def)の設定を編集し,SNMPトラップにセントラルスコープが必要とする情報を含まれるように設定します。
次の二つのファイルを設定してください。
- 設定するファイル
JP1/Cm2/SSOのインストール先フォルダ¥conf¥ssoapmon.def
- 設定内容
プロセス状態変更イベント発行(threshold-event)の設定,およびバリアブルバインディングにソース名をとり込む(source-name)設定をします。
threshold-event: on
source-name: on
- 設定するファイル
JP1/Cm2/SSOのインストール先フォルダ¥conf¥ssocolmng.def
- 設定内容
リソースしきい値監視状態変更イベント発行の設定をします。
threshold-event: on
(2) 監視ツリーを自動生成するためのセットアップ
バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOは,監視ツリーの自動生成に対応しています。自動生成の連携を有効にするには,連携用プログラムをセットアップします。
連携のセットアップについては,次のマニュアルもあわせて参照してください。
- バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの説明
参照先:マニュアル「JP1/Cm2/SNMP System Observer」
- バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMの説明
参照先:マニュアル「JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」
- SNMPトラップのJP1イベントへの変換の説明
参照先:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベント変換機能の設定の説明
(a) JP1/Cm2/SSOのホストの場合
- JP1/Cm2/SSOの連携用プログラムをセットアップする。
監視ツリーの自動生成をするときに,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOから定義情報を収集できるようにするため,次のコマンドを実行します。
ssoimsetup -install (自動生成の連携を有効にする場合)
上記のセットアップをしていない場合は,監視ツリーの自動生成をしてもバージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの監視オブジェクトは生成されません。
また,次のコマンドを実行すると連携を解除することができます。
ssoimsetup -uninstall (自動生成の連携を解除する場合)
なお,監視ツリーの自動生成で,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの監視オブジェクトを自動生成するには,次の条件があります。
- バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの自動生成を行う場合には,SSOの[リソース収集条件設定][プロセス監視条件設定]画面を閉じておく必要があります。画面を開いていると,SSOの定義情報取得に失敗します。
- バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの自動生成で取得する定義情報は,収集状態が「収集中」となっているリソース情報です。