3.2.4 システムの階層構成を編集する

システムの階層構成(IM構成)は,次の手順で設定・変更します。

  1. IM構成管理・ビューアーでエージェント構成およびリモート監視構成を編集する
  2. 更新権を取得する
  3. システムの階層構成を反映する
  4. 更新権を解除する

それぞれの手順について説明します。

<この項の構成>
(1) IM構成管理・ビューアーでエージェント構成およびリモート監視構成を編集する
(2) 更新権を取得する
(3) システムの階層構成を反映する
(4) 更新権を解除する

(1) IM構成管理・ビューアーでエージェント構成およびリモート監視構成を編集する

エージェント構成およびリモート監視構成を編集する手順について説明します。

エージェント構成は,ホストを追加,移動,削除することで構成を変更します。リモート監視構成は,ホストを追加,削除することで構成を変更します。

エージェント構成およびリモート監視構成は,次の画面で編集します。

エージェント構成を編集する場合
[エージェント構成編集]画面で編集します。[エージェント構成編集]画面については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「4.6 [エージェント構成編集]画面」を参照してください。
リモート監視構成を編集する場合
[リモート監視構成編集]画面で編集します。[リモート監視構成編集]画面については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「4.8 [リモート監視構成編集]画面」を参照してください。

(a) ホストを追加する

ホストを追加する手順を次に示します。

  1. [IM構成管理]画面の[ホスト一覧]タブまたは[IM構成]タブをクリックする。
    [ホスト一覧]ページまたは[IM構成]ページが表示されます。
  2. 編集画面を表示する。
    エージェント構成を編集する場合
    [IM構成管理]画面のメニューバーから[編集]-[エージェント構成編集]を選択して[エージェント構成編集]画面を表示します。
    リモート監視構成を編集する場合
    [IM構成管理]画面のメニューバーから[編集]-[リモート監視構成編集]を選択して[リモート監視構成編集]画面を表示します。
  3. ツリー表示領域で,追加するホストの上位ホストを選択する。
    [下位ホスト情報]には,選択したホストの下位にあるホストの情報が表示されます。[ホスト一覧]には,選択したホストへ追加できるホストの情報が表示されます。
  4. 次のどれかの方法でホストを登録する。
    • 編集画面の[ホスト一覧]から追加するホストを選択し,ツリー表示領域へドラッグ&ドロップする。
    • 編集画面のメニューバーから[編集]-[ホスト追加]を選択する。
      [ホスト選択]画面が表示されます。[選択候補ホスト]に表示されるホスト一覧から追加するホストを選択し,[選択済みホスト]の一覧へ追加してください。選択が終わったら,[OK]ボタンをクリックしてください。
    • 編集画面のツリー表示領域で右クリックして表示されるポップアップメニューから[ホスト追加]を選択する。
      [ホスト選択]画面が表示されます。[選択候補ホスト]に表示されるホスト一覧から追加するホストを選択し,[選択済みホスト]の一覧へ追加してください。選択が終わったら,[OK]ボタンをクリックしてください。
    [ホスト選択]画面については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「4.5 [ホスト選択]画面」を参照してください。

(b) ホストを移動する

マネージャーとエージェントの階層構成を設定するために,エージェント構成のホストを移動する手順を次に示します。リモート監視構成の場合,ホストの移動はできません。

  1. [IM構成管理]画面で[ホスト一覧]タブまたは[IM構成]タブをクリックする。
    [ホスト一覧]ページまたは[IM構成]ページが表示されます。
  2. エージェントのホストを移動する場合は,メニューバーから[編集]-[エージェント構成編集]を選択する。
    [エージェント構成編集]画面が表示されます。
  3. [エージェント構成編集]画面のツリー表示領域で,移動するホストを選択し,次のどれかの方法でホストを移動する。
    • ドラッグ&ドロップでツリー表示領域の別な階層に移動する。
    • メニューバーから[編集]-[切り取り]を選択したあと,ツリー表示領域で移動先の上位ホストを選択し,[編集]-[貼り付け]を選択する。
    • ツリー表示領域で右クリックして表示されるポップアップメニューから[切り取り]を選択したあと,ツリー表示領域で移動先の上位ホストを選択し,右クリックして表示されるポップアップメニューから[貼り付け]を選択する。
    上位のホストを移動すると,下位のホストも同時に移動します。
    選択したホストの種類によって移動先のホストが限定されます。選択できるホストの範囲については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の「6.2.5 システムの階層構成の編集」を参照してください。

(c) ホストを削除する

ホストを削除する手順を次に示します。

  1. [IM構成管理]画面で[ホスト一覧]タブまたは[IM構成]タブをクリックする。
    [ホスト一覧]ページまたは[IM構成]ページが表示されます。
  2. 編集画面を表示する。
    エージェント構成を編集する場合
    メニューバーから[編集]-[エージェント構成編集]を選択して[エージェント構成編集]画面を表示します。
    リモート監視構成を編集する場合
    メニューバーから[編集]-[リモート監視構成編集]を選択して[リモート監視構成編集]画面を表示します。
  3. 編集画面のツリー表示領域で,削除するホストを選択し,次のどれかの方法でホストを削除する。
    • ツリー表示領域から削除するホストを選択し,[ホスト一覧]へドラッグ&ドロップする。
    • メニューバーから[編集]-[ホスト削除]を選択する。
    • ツリー表示領域で右クリックして表示されるポップアップメニューから,[ホスト削除]を選択する。
    JP1/IMの構成定義情報から選択したホストが削除されます。
    上位のホストを削除すると,下位のホストも同時に削除されます。

なお,エージェント構成からホストを削除して反映すると,サーバで保存しているJP1/Baseのプロファイルリストをクリアし,エージェントで稼働しているプロファイルツリーを再取得します。そのため,サーバで保存している未反映のプロファイルはすべて削除されます。また,リモート監視構成からホストを削除して反映すると,リモート監視のプロファイルはすべて削除されます。

システムの階層構成から対象ホストを削除する場合は,システムの階層構成を反映する前に,プロファイルから対象ホストのイベント転送情報の設定を変更し,JP1イベントが転送されない設定に変更してください。この設定を変更しないと,システムの階層構成の反映後にもエージェントが保持する構成情報が残っているため,エージェントで発生するJP1イベントが上位ホストに転送され続けます。

JP1イベントが転送されない設定に変更する方法を次に示します。

  1. システムの階層構成を反映する前に,IM構成管理のプロファイルからイベント転送情報の設定ファイルについて,JP1イベントが転送されないようにコメントを挿入するなどの方法で変更する。
  2. システムの階層構成を変更する前,または反映したあとにエージェントでjbsrt_delコマンドを実行する。

なお,業務グループの参照・操作制限機能を無効にしている場合は,従来どおりシステムの階層構成をいったん削除してから,システムの階層構成を反映します。ただし,無効にしている場合でも,システムの階層構成を削除しないで反映したい場合は,共通定義を設定することで,反映方法を切り替えられます。

システムの階層構成の反映方法を切り替える場合は,IM構成反映方式設定ファイル(jp1cf_applyconfig.conf)を使用してください。IM構成反映方式設定ファイル(jp1cf_applyconfig.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「IM構成反映方式設定ファイル(jp1cf_applyconfig.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

(2) 更新権を取得する

更新権を取得する手順を次に示します。

エージェント構成を編集した場合
  1. [エージェント構成編集]画面で[更新権取得]チェックボックスをチェックする。
リモート監視構成を編集した場合
  1. [リモート監視構成編集]画面で[更新権取得]チェックボックスをチェックする。

システムの階層構成(IM構成)を反映できるようになります。なお,更新権を取得して編集している間,ほかのユーザーはシステムの階層構成を反映できません。

(3) システムの階層構成を反映する

システムの階層構成をIM構成管理が管理するシステムに反映する手順を次に示します。エージェント構成を反映する場合は,反映するエージェントおよび削除するエージェントのJP1/Baseがすべて起動している必要があります。

エージェント構成を編集した場合
  1. [エージェント構成編集]画面のメニューバーから[操作]-[エージェント構成の反映]を選択する。
    [エージェント構成編集]画面で編集した構成定義情報がマネージャーとエージェントに配布されます。
リモート監視構成を編集した場合
  1. [リモート監視構成編集]画面のメニューバーから[操作]-[リモート監視構成の反映]を選択する。
    [リモート監視構成編集]画面で編集した構成定義情報で構成を更新します。
    リモート監視構成は統合マネージャーまたは拠点マネージャーで構成を管理しているため,各ホストにはアクセスしません。

システムの階層構成の反映結果は,ダイアログに表示されます。また,反映を実行したあとのシステムの階層構成は,[IM構成管理]画面の[IM構成]ページで確認できます。反映に失敗した場合は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド」の「10.5(31) IM構成管理でシステムの階層構成の反映に失敗した場合の対処方法」を参照して再度反映してください。再度反映した結果,反映に失敗した場合,[IM構成]ページで,ツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。詳細は,[IM構成]ページのノード情報表示領域で[基本情報]ボタンをクリックすると参照できます。

リモート監視構成を反映しても,エージェント構成が反映されていない場合は,[IM構成]ページのツリー表示領域で,システムの階層構成がグレー表示されます。リモート監視構成を使用する場合は,エージェント構成を反映してください。

(4) 更新権を解除する

更新権を解除する手順を次に示します。

エージェント構成を編集した場合
  1. [エージェント構成編集]画面で[更新権取得]チェックボックスのチェックを外す。
リモート監視構成を編集した場合
  1. [リモート監視構成編集]画面で[更新権取得]チェックボックスのチェックを外す。

ほかのユーザーがシステムの階層構成を反映できるようになります。