IM構成管理DBを使用してシステムの階層構成(IM構成)を管理したり,統合監視DBを使用してJP1イベントを管理したりするためには,二つのデータベースの総称であるIMデータベースを構築する必要があります。
システム構築時にIM構成管理DBを使用しない場合,または運用開始時に統合監視DBおよびIM構成管理DBを使用しない場合は,IMデータベースの構築は不要です。運用開始後,統合監視DB,IM構成管理DBのどちらかまたは両方が必要になったときは,その時点でIMデータベースを構築できます。
ここでは,IMデータベースを構築する手順について説明します。
(1) IMデータベースを構築するための準備
IMデータベースを構築するために必要なデータベース領域のサイズやデータベース格納ディレクトリの情報を記述したセットアップ情報ファイルを準備します。
IMDBSIZE=S #IM DATABASE SERVICE - DB Size
IMDBDIR=Managerパス¥database #IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory
IMDBPORT=20700 #IM DATABASE SERVICE - Port Number
IMDBENVDIR=Managerパス¥dbms #IM DATABASE SERVICE - DB Install Directory
(2) 統合監視DBの設定
統合監視DBを作成し,セントラルコンソール機能で統合監視DBを使用できるように設定します。統合監視DBを使用しない場合,この手順は不要です。
統合監視DBを作成するjcodbsetupコマンドを実行するには,次のどちらかの条件を満たしている必要があります。
設定手順を次に示します。
jcoimdef -db ON
統合監視DBを使用する場合にJP1/IM - Managerを起動するには,統合監視DBが設定されていて,IMデータベースサービスの稼働状態が稼働中(戻り値:0)である必要があります。jimdbstatusコマンドを実行して,統合監視DBの設定状態,およびIMデータベースサービスの状態を確認してください。
IMデータベースサービスの稼働状態が,起動・停止処理中(戻り値:4),停止中(戻り値:8),IMデータベースサービスが起動していない(戻り値:16)だった場合,共通定義で定義した時間(ミリ秒)だけ待機されます。
次のようにパラメーターを定義してください。
[論理ホスト名¥JP1CONSOLEMANAGER¥IMDB]
"DB_START_RETRY_INTERVAL"=dword:16進数値
3,000~3,600,000(ミリ秒)の16進数値で指定します。デフォルトは,「dword:0000xbb8」(3,000ミリ秒)です。
そのあと,IMデータベースサービスの稼働状態が再確認されます。
IMデータベースサービスの稼働状態の確認は,共通定義で定義した回数だけ実行されます。
次のようにパラメーターを定義してください。
[論理ホスト名¥JP1CONSOLEMANAGER¥IMDB]
"DB_START_RETRY_COUNT"=dword:16進数値
0~10,000(回)の16進数値で指定します。デフォルトは,「dword:0000x12c」(300回)です。
jimdbstatusコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jimdbstatus」(1. コマンド)を参照してください。
(3) IM構成管理DBの設定
IM構成管理DBを作成し,IM構成管理サービスをプロセス管理から起動できるように設定します。なお,IM構成管理DBを使用しない場合,この手順は不要です。
IM構成管理DBを作成するjcfdbsetupコマンドを実行するには,次のどちらかの条件を満たしている必要があります。
設定手順を次に示します。