JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド
IM構成管理DBを使用してシステムの階層構成(IM構成)を管理したり,統合監視DBを使用してJP1イベントを管理したりするためには,二つのデータベースの総称であるIMデータベースを構築する必要があります。
システム構築時にIM構成管理DBを使用しない場合,または運用開始時に統合監視DBおよびIM構成管理DBを使用しない場合は,IMデータベースの構築は不要です。運用開始後,統合監視DB,IM構成管理DBのどちらかまたは両方が必要になったときは,その時点でIMデータベースを構築できます。
ここでは,IMデータベースを構築する手順について説明します。
- <この節の構成>
- (1) IMデータベースを構築するための準備
- (2) 統合監視DBの設定
- (3) IM構成管理DBの設定
(1) IMデータベースを構築するための準備
IMデータベースを構築するために必要なデータベース領域のサイズやデータベース格納ディレクトリの情報を記述したセットアップ情報ファイルを準備します。
- セットアップ情報ファイルを編集する。
設定例を次に示します。
セットアップ情報ファイルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「セットアップ情報ファイル(jimdbsetupinfo.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
IMDBSIZE=S #IM DATABASE SERVICE - DB Size IMDBDIR=/var/opt/jp1imm/database #IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory IMDBPORT=20700 #IM DATABASE SERVICE - Port Number IMDBENVDIR=/var/opt/jp1imm/dbms #IM DATABASE SERVICE - DB Install Directory
(2) 統合監視DBの設定
統合監視DBを作成し,セントラルコンソール機能で統合監視DBを使用できるように設定します。なお,統合監視DBを使用しない場合,この手順は不要です。
統合監視DBを作成するjcodbsetupコマンドを実行するには,次のどちらかの条件を満たしている必要があります。
- IM構成管理サービスを起動する設定で,JP1/IM-Managerサービスが停止している状態
- IM構成管理サービスを起動しない設定で,JP1/IM-Managerサービスが起動している状態
設定手順を次に示します。
- jcodbsetupコマンドを実行し,統合監視DBを作成する。
jcodbsetupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcodbsetup」(1. コマンド)を参照してください。
- IM構成管理DBがセットアップされている場合
jcodbsetup -s [-h 論理ホスト名 -c {online|standby}] [-q]
なお,IM構成管理DBがセットアップ済みの場合,IMデータベースサービスの状態が稼働中である必要があります。
- IM構成管理DBがセットアップされていない場合
jcodbsetup -f セットアップ情報ファイル名 [-h 論理ホスト名 -c {online|standby}] [-q]
- jcoimdefコマンドを実行して,統合監視DBを有効にする。
jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
jcoimdef -db ON
統合監視DBを使用する場合にJP1/IM - Managerを起動するには,統合監視DBが設定されていて,IMデータベースサービスの稼働状態が稼働中(戻り値:0)である必要があります。jimdbstatusコマンドを実行して,統合監視DBの設定状態,およびIMデータベースサービスの状態を確認してください。
IMデータベースサービスの稼働状態が,起動・停止処理中(戻り値:4),停止中(戻り値:8),IMデータベースサービスが起動していない(戻り値:16)だった場合,共通定義で定義した時間(ミリ秒)だけ待機されます。
次のようにパラメーターを定義してください。
[論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\IMDB] "DB_START_RETRY_INTERVAL"=dword:16進数値3,000〜3,600,000(ミリ秒)の16進数値で指定します。デフォルトは,「dword:0000xbb8」(3,000ミリ秒)です。
そのあと,IMデータベースサービスの稼働状態が再確認されます。
IMデータベースサービスの稼働状態の確認は,共通定義で定義した回数だけ実行されます。
次のようにパラメーターを定義してください。
[論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\IMDB] "DB_START_RETRY_COUNT"=dword:16進数値0〜10,000(回)の16進数値で指定します。デフォルトは,「dword:0000x12c」(300回)です。
jimdbstatusコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jimdbstatus」(1. コマンド)を参照してください。
(3) IM構成管理DBの設定
IM構成管理DBを作成し,IM構成管理サービスをプロセス管理から起動できるように設定します。なお,IM構成管理DBを使用しない場合,この手順は不要です。
IM構成管理DBを作成するjcfdbsetupコマンドを実行するには,次のどちらかの条件を満たしている必要があります。
- 統合監視DBを起動する設定で,次のサービスが停止している状態
- JP1/IM-Managerサービス
- JP1/IM - MOを使用している場合,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービス
- 統合監視DBを起動しない設定で,JP1/IM-Managerサービスを起動している状態
設定手順を次に示します。
- jcfdbsetupコマンドを実行して,IM構成管理DBを作成する。
jcfdbsetupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「jcfdbsetup」(1. コマンド)を参照してください。
- M構成管理DBがセットアップされている場合
jcfdbsetup -s [-h 論理ホスト名 -c {online|standby}] [-q]
- IM構成管理DBがセットアップされていない場合
jcfdbsetup -f セットアップ情報ファイル名 [-h 論理ホスト名 -c {online|standby}] [-q]
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.