付録G.3 使用できる正規表現の比較

正規表現の種類の違いによる,使用できる正規表現の違いを次の表に示します。

表G-2 使用できる正規表現の比較

指定方法説明WindowsHP-UX,Solaris,AIXLinux
JP1独自拡張(準拠)基本拡張POSIX基本POSIX拡張
文字列指定の文字列の行に一致します。
^文字列行頭にある指定の文字列に一致します。
文字列$行末にある指定の文字列に一致します。
^文字列$^と$の併用です。指定した文字列だけの行に一致します。
^$^と$の併用です。空行に一致します。
.(ピリオド)任意の1文字に一致します。
文字*直前の文字が0回以上繰り返されている文字列に一致します。
.*.(ピリオド)と*の併用です。任意の文字列に一致します。
文字+直前の文字が1回以上繰り返されている文字列に一致します。×××
文字?直前の文字が0回または1回繰り返されている文字列に一致します。×××
正規表現|正規表現左右の正規表現のどちらかに一致します。×××
(正規表現)正規表現をグループ化します。正規表現を使用する際に,正規表現であることをプログラムに明確に認識させたい場合に使用します。主に「|」を使用するときに利用します(「付録G.4 正規表現を使用する際のヒント」参照)。×××
文字{n}直前の文字がn回繰り返されている文字列に一致します。×××
文字{n,}直前の文字がn回以上繰り返されている文字列に一致します。×××
文字{n,m}直前の文字がn回以上,m回以内の文字列に一致します。×××
[文字列][ ]内の文字列に指定された文字のどれかに一致します。×××
[^文字列][ ]内の文字列に指定された文字以外の文字に一致します。××
[文字-文字]文字コードの昇順で範囲内のどれか1文字に一致します。××
[^文字-文字]文字コードの昇順で範囲外のどれか1文字に一致します。××
¥特殊文字特殊文字を通常文字として扱います。×××
(凡例)
JP1独自:JP1独自の正規表現
拡張(準拠):XPG4準拠の拡張正規表現
基本:XPG4の基本正規表現
拡張:XPG4の拡張正規表現
POSIX基本:POSIX1003.2準拠の基本正規表現
POSIX拡張:POSIX1003.2準拠の拡張正規表現
○:使用できる。
×:使用できない。