12.1.6 言語環境混在での運用
JP1/IMは,言語環境が混在したシステムでも運用できます。例えば,JP1/Baseに登録されているJP1イベントの言語コードが混在していても,JP1/IM - Viewでは正常に表示できます※。
注※ 言語環境の混在には関係なく,外字,特殊な文字,および特定の制御コードについては,画面表示で文字が化けることや,その文字として処理されないことがあります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス」の「1.3 画面操作上の注意事項」を参照してください。
ただし,幾つかの条件がありますので,システム構成や運用を検討してください。
- <この項の構成>
- (1) システム単位での条件
- (2) サーバ単位での条件
(1) システム単位での条件
JP1/IMのシステム単位(マネージャーとエージェントによるJP1/IM全体)では,次の条件があります。
- 注意事項
日本語環境のホストと英語環境のホストが混在するシステムについての注意事項を次に示します。
- 定義ファイルおよび設定ファイルについて
英語環境のJP1/Base上に配置する定義ファイル名,設定ファイル名,およびこれらのファイル内で使用する文字,属性値などについては,英数字(ASCII)で統一してください。JP1/IM - Manager上でこれらのファイルを作成し配布する場合は,2バイト文字を含めたファイルを配布しないようご注意ください。
- 自動アクションについて
英語環境のJP1/Baseを自動アクションの実行先ホストとした場合,次の注意事項があります。
- 2バイト文字を含むアクションは指定しないでください。指定した場合は,アクション結果が文字化けするなどの不正な表示をしたり,アクション実行に失敗したりすることがあります。
- 自動アクション定義で使用する変数に,2バイト文字を含むイベント情報を指定しないでください。指定した場合は,アクション結果が文字化けするなどの不正な表示をしたり,アクション実行に失敗したりすることがあります。
- 自動アクションで使用する環境変数定義ファイルの名称およびその内容に,2バイト文字を指定しないでください。指定した場合は,アクション結果が文字化けするなどの不正な表示をしたり,アクション実行に失敗したりすることがあります。
- 2バイト文字を含む結果を出力する自動アクションは指定しないでください。指定した場合は,アクション結果が文字化けするなど不正な表示をすることがあります。
- JP1/IM - Viewからのコマンド実行について
英語環境のJP1/Baseをコマンド実行の実行先ホストとした場合,次の注意事項があります。
- 2バイト文字を含むコマンドを指定しないでください。指定した場合は,コマンド実行結果が文字化けするなどの不正な表示をしたり,コマンドの実行に失敗したりすることがあります。
- コマンド実行で使用する環境変数ファイルの名称およびその内容に,2バイト文字を指定しないでください。指定した場合は,コマンド実行結果が文字化けするなどの不正な表示をしたり,実行に失敗したりすることがあります。
- 2バイト文字を含む結果を出力するコマンドは指定しないでください。指定した場合は,コマンド実行結果が文字化けするなど不正な表示をすることがあります。
- イベント検索について
英語環境のJP1/Baseに対して,2バイト文字を含む条件でイベント検索しないでください。2バイト文字を指定した場合は,正しく検索できません。
(2) サーバ単位での条件
サーバ単位(1台のマシンで実行する物理ホストおよび論理ホストのすべて)では,次の条件があります。
- JP1/IMおよびJP1/Baseを,日本語版または英語版どちらかに統一してください。
- JP1/IMおよびJP1/Baseの言語コード(環境変数LANGなどのロケールの設定)を統一してください(UNIXの場合)。JP1/IMの言語コードの設定方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「2.18.2 JP1/IMの環境変数の設定」を参照してください。