12.1.3 IMデータベースの容量の見積もり

統合監視DBおよびIM構成管理DBを使用する場合,JP1/IM - Managerが動作するマネージャーに必要なIMデータベースの容量を見積もってください。システム構築時に選択するIMデータベースの容量について,次の表に示します。

表12-1 データベースのサイズの種類

サイズの種類容量システム規模の例
合計内訳
小規模(S)11ギガバイト統合監視DB9ギガバイト
イベント情報の総件数:
約100万件※2
なお,イベント情報の総件数は,次の条件を想定しています。
  • イベントの平均サイズ:1キロバイト※3
  • 1日当たりのイベント発生件数:33,000件
  • イベント情報の保存期間:30日
IM構成管理DB1ギガバイト
管理するホストの最大数:
1,024台
業務グループ・監視グループの合計数:
100
システムDB領域※11ギガバイト
中規模(M)36ギガバイト統合監視DB33ギガバイト
イベント情報の総件数:
約400万件※2
なお,イベント情報の総件数は,次の条件を想定しています。
  • イベントのサイズ:1キロバイト※3
  • 1日当たりのイベント発生件数:13万件
  • イベント情報の保存期間:30日
IM構成管理DB1ギガバイト
管理するホストの最大数:
1,024台
業務グループ・監視グループの合計数:
100
システムDB領域※12ギガバイト
大規模(L)114ギガバイト統合監視DB96ギガバイト
イベント情報の総件数:
約1,200万件※2
なお,イベント情報の総件数は,次の条件を想定しています。
  • イベントの平均サイズ:1キロバイト※3
  • 1日当たりのイベント発生件数:40万件
  • イベント情報の保存期間:30日
IM構成管理DB10ギガバイト
管理するホストの最大数:
10,000台
業務グループ・監視グループの合計数:
100
システムDB領域※18ギガバイト
(凡例)
-:該当しない
注※1
管理するユーザーデータ量から容量を想定しています。
注※2
イベントの消去のタイミングにより,イベント情報の総件数がこれらの値の件数を超えることもあります。
注※3
イベントのサイズが1キロバイトより大きい場合は,イベント情報の総件数は減少します。

また,クラスタシステムで運用する場合には,共有ディスク上とローカルディスク上にそれぞれ次の表に示す容量が必要です。

表12-2 クラスタシステムで運用する場合のディスク容量

サイズの
種類
容量の合計共有ディスクに必要な容量ローカルディスクに必要な容量
システムDB領域統合監視DB領域IM構成管理DB領域システムDB領域
小規模(S)11ギガバイト0.95ギガバイト9ギガバイト1ギガバイト0.05ギガバイト
中規模(M)36ギガバイト1.9ギガバイト33ギガバイト1ギガバイト0.1ギガバイト
大規模(L)114ギガバイト7.4ギガバイト96ギガバイト10ギガバイト0.6ギガバイト

運用途中でイベントの発生件数が大幅に増加することを想定して,余裕を持ったデータベースのサイズを設定することをお勧めします。

なお,統合監視DBの容量が上限に達した場合は古いものからJP1イベントが削除されます。一度に削除されるJP1イベントは,データベースのサイズにかかわらず,最大で20,000件です(格納されているJP1イベントのサイズによって,20,000件より少なくなる場合があります)。