システムの運用では,常にシステムが正常であるかを監視し続ける必要があります。
図2-3 システム監視で使用する機能
セントラルコンソールはシステムの集中監視によって,監視作業の効率化と,問題発生のいち早い対策を支援し,運用管理の負担を軽減します。また,特定のイベント受信時に,相関イベントを発行して集中監視します。
大規模で複雑なシステムの運用では,システム監視中に問題発生を検知しても,業務への影響を判断するのは容易ではありません。セントラルスコープは,システムをツリー形式やマップ形式の監視画面によってビジュアル化し,システム管理者が必要とする視点でシステム監視を実現します。リソースの問題が発生すると,業務へ与える影響範囲が表示によって視覚的に把握できます。これによって,運用管理を効率化するとともに,未然に影響を防ぐような対処へつなげることができます。
システムの監視時の基盤機能には,ユーザー管理および構成管理があります。ユーザー管理はJP1ユーザーのコマンド実行時の,JP1ユーザーとOSユーザーとの対応づけ(ユーザーマッピング)を定義します。IM構成管理は,システムの階層構成を管理します。