監視ノードは,状態が変わったときにJP1イベントを発行できます。
イベント発行条件には,監視ノードが,どの状態に変わったときにJP1イベントを発行するかを定義します。ただし,状態が「初期状態」に変わったときには,JP1イベントを発行できません。
発行されるJP1イベントは,イベントID=00003FB0 です。
このJP1イベントの詳細は次のとおりです。この情報はマニュアル「JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス」の「3. JP1イベント」から引用したものです。
表4-3 イベントID:00003FB0の詳細(リファレンスから引用)
属性種別 | 項目 | 属性名 | 内容 | |
---|---|---|---|---|
基本属性 | 発行元イベントサーバ名 | SOURCESERVER | イベントが発行されたイベントサーバ名。 | |
メッセージ | MESSAGE | KAVB7900-I 監視ノード名の状態が状態から状態に変わりました。 | ||
拡張属性 | 共通情報 | 重大度 | SEVERITY | Information |
プロダクト名 | PRODUCT_NAME | /HITACHI/JP1/IM/SCOPE | ||
オブジェクトタイプ | OBJECT_TYPE | SERVICE | ||
オブジェクト名 | OBJECT_NAME | IM_CS | ||
事象種別 | OCCURRENCE | STATUS_CHANGE | ||
固有情報 | 監視ノードID | MON_NODE_ID | 監視ノードのID | |
監視ノード種別 | MON_NODE_NAME | 監視ノードの名称 | ||
監視ノードの状態※1 | MON_NODE_STATUS | 監視ノードのStatusID | ||
状態変更の元となったJP1イベントの情報※2 | 属性名 | 属性値(基本属性にはJCS_B_が,拡張属性にはJCS_E_の接頭字が付加される)。 |
注※1 「監視ノードの状態(E.MON_NODE_STATUS)」には,JP1イベントを発行した監視ノードの状態が,StatusIDと呼ぶ次の数値により格納されます。
例えば,監視ノードの状態が緊急に変化した時に発行されたJP1イベントは,監視ノードの状態(E.MON_NODE_STATUS)=800になります。
注※2 「状態変更の元となったJP1イベントの情報」は,JP1/IM - Viewで確認することはできません。なお,「状態変更の元となったJP1イベントの情報」には,状態変更の契機となったJP1イベントの情報が属性名-属性値の組み合わせですべて格納されます。この結果,00003FB0がJP1イベントの最大値(10,000バイト)を超えた場合,最大値を超えない分だけ,状態変更の契機となったJP1イベントの情報を格納します。また,拡張属性が100個を超える場合も,100個以内に収まる範囲内でJP1イベントの情報を格納します。属性名が26文字までの属性が格納されます。27文字以上の属性名の属性は格納されません。
監視ノードの状態変更によって,自動アクションをするには,次のようにします。
このとき,監視ノードの状態を変更する契機になったJP1イベントの情報は,表の「状態変更の元となったJP1イベントの情報」にあるように,イベントID=00003FB0のJP1イベントに含まれています。例えば,元のイベントのメッセージ(B.MESSAGE)は,E.JCS_B_MESSAGEという属性名で使用できます。