はじめに

このマニュアルは,JP1/Integrated Management - ManagerおよびJP1/Integrated Management - Viewの主な構築・運用方法を運用サイクルに合わせて説明したものです。

JP1/Integrated Management - Managerの機能を使用目的に合わせて知りたい方は,最初にこのマニュアルをお読みください。

なお,JP1/Integrated Management - Managerには,このマニュアルを含め7冊のマニュアルがあります。このマニュアルで紹介している構築・運用方法の詳細については,次のマニュアルに示していますので必要に応じてお読みください。

対象読者

JP1/Integrated Management - Managerを使ってシステムを管理,運用する方を対象としています。

また,次に示す知識をお持ちの方を対象としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章から構成されています。

第1章 システムの構築
システムの構成を定義・管理する方法や,イベントを監視するための準備について説明しています。
第2章 システムの監視
イベント一覧に表示されたイベントを一時的に絞り込んで表示したり,イベントの重大度をカスタマイズしたりする方法について説明しています。
第3章 障害の検知
複数のイベントを一つのイベントとして表示したり,障害の検知に合わせて自動でコマンドを実行したりする方法について説明しています。
第4章 障害の調査・対策
障害調査のために過去に発行されたイベントを表示したり,障害の対策方法をあらかじめ登録しておいて表示したりする方法について説明しています。

関連マニュアル

関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

読書手順

このマニュアルは,運用サイクルに合わせて章を選択して読むことができます。運用サイクル別に,各マニュアルの次に示す記述個所をお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

マニュアルの読み方

このマニュアルは,次に示す構成で説明しています。

[図データ]

このマニュアルでは,参照先のマニュアル名を次のように省略して示しています。

このマニュアルでの表記正式名称
導入・設計ガイドJP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
構築ガイドJP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド
運用ガイドJP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド
画面リファレンスJP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager 画面リファレンス
コマンド・定義ファイルリファレンスJP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager コマンド・定義ファイルリファレンス
メッセージJP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager メッセージ

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,日立製品およびその他の製品の名称を省略して表記しています。次に,製品の正式名称と,このマニュアルでの表記を示します。

このマニュアルでの表記正式名称
AIXAIX 5L 5.3
AIX 6.1
JP1/Integrated ManagementまたはJP1/IMJP1/IM - ManagerJP1/Integrated Management - Manager
JP1/IM - ViewJP1/Integrated Management - View
LinuxまたはUNIXLinux 5 (AMD/Intel 64)Red Hat Enterprise Linux(R) 5 (AMD/Intel 64)
Linux 5 (IPF)Red Hat Enterprise Linux(R) 5 (IPF)
Linux 5 (x86)Red Hat Enterprise Linux(R) 5 (x86)
Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64)Red Hat Enterprise Linux(R) 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64)
Linux 5 Advanced Platform (IPF)Red Hat Enterprise Linux(R) 5 Advanced Platform (IPF)
Linux 5 Advanced Platform (x86)Red Hat Enterprise Linux(R) 5 Advanced Platform (x86)
Windows 2000Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional Operating System
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System
Windows 7Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise
Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional
Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate
Windows Server 2003Windows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
Windows Server 2003 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
Windows Server 2003 R2Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
Windows Server 2003 R2 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
Windows Server 2008Windows Server 2008Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard
Windows Server 2008 (IPF)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 for Itanium-based Systems
Windows Server 2008 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise x64
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard x64
Windows Server 2008 R2 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter x64
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise x64
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard x64
Windows VistaMicrosoft(R) Windows Vista(R) Business
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
Windows XP ProfessionalMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System

このマニュアルで使用する英略語

このマニュアルで使用する英略語を次に示します。

英略語正式名称
AMDAdvanced Micro Devices
DBDatabase
GUIGraphical User Interface
HTTPHyperText Transfer Protocol
IPFItanium(R) Processor Family
TXTText
URLUniform Resource Locator
WWWWorld Wide Web

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

システムの基本構成

JP1/IM - Managerが提供するシステムは,システムを管理するマネージャー,監視対象となるエージェント,システムを監視したり操作したりするビューアーから構成されます。JP1/IM - Managerが提供するシステムは,階層化できます。3階層のシステムを構築した場合の例を次の図に示します。

なお,このマニュアルでは,JP1/IM - Managerが提供するシステムをシステムと総称します。

[図データ]

システム管理者は,管理サーバというマネージャー(統合マネージャー)にJP1ユーザー名「jp1admin」でログインし,システム全体をビューアーで監視します。統合マネージャーは,業務サーバ1および業務サーバ2というマネージャー(拠点マネージャー)を管理しています。また,各拠点マネージャーは,営業部または商品企画部のエージェントを管理しています。

管理中にコマンドを実行したい場合,ユーザーマッピングでJP1ユーザーとOSユーザーを対応づける必要があります。ユーザーマッピングの手順は,「1.3 ホストに対してコマンドを実行したい」を参照してください。ユーザーマッピングには,図の凡例の「ユーザーマッピングで設定する内容」に示した次の情報が必要です。

注意事項

コマンドを実行する場合は,各JP1権限が必要です。

 

このシステムの構築手順は,「1.1 基本的なシステムを構築したい」を参照してください。

すべての製品は,バージョンが09-00以降であるとします。また,JP1/IM - Managerに統合監視DBおよびIM構成管理DBが設定されていることを前提とします。統合監視DBおよびIM構成管理DBの設定については,マニュアル「構築ガイド」の「1. インストールとセットアップ(Windowsの場合)」または「2. インストールとセットアップ(UNIXの場合)」を参照してください。

システム管理者のJP1権限レベルについて

このマニュアルでのシステム管理者のJP1権限レベルは,JP1_Console_Admin権限およびJP1_CF_Admin権限です。

JP1_Console_Admin権限は,セントラルコンソールおよびセントラルスコープを操作するときに必要な権限です。

JP1_CF_Admin権限は,IM構成管理を操作するときに必要な権限です。

このマニュアルで使用する「Administrators権限」について

このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対するAdministrators権限です。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザー,およびActive Directory環境で動作に違いはありません。

このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次に示します。

記号意味
[ ]メニュー項目,画面名,ボタン名,およびキーボードのキーなどを示す。

メニュー項目:[新規作成]
画面名:[ログイン]画面
ボタン名:[OK]ボタン
キーボードのキー:[Ctrl]キー
[ ]-[ ]画面のメニューから項目を選択する操作を示す。

[ファイル]-[新規作成]を選択する。
上記の例では,メニューバーの[ファイル]を選んで,プルダウンメニューの[新規作成]を選択することを示す。

Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダの表記

このマニュアルでは,Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダを次のように表記しています。

製品名インストール先フォルダの表記デフォルトインストール先フォルダ
JP1/IM - ViewViewパスシステムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1CoView
JP1/IM - ManagerManagerパスシステムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1IMM
Consoleパスシステムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1Cons
Scopeパスシステムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1Scope
JP1/BaseBaseパスシステムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥JP1Base

注※ 各製品をデフォルトのままインストールした場合のインストール先フォルダを表しています。


Windows 7,Windows Server 2008およびWindows Vistaの場合,「システムドライブ:¥Program Files」と表記している部分は,インストール時のOS環境変数によって決定されるため,環境によって異なる場合があります。