1.2.1 業務グループを設定しよう

業務システムごとにグループで管理するには,業務グループを設定します。業務グループは次の手順で設定,システムに反映します。

  1. 業務グループ用のJP1ユーザーの設定
  2. 業務グループの作成
  3. ホストの登録
  4. 参照・操作制限の設定

それぞれの手順について説明します。

<この項の構成>
(1) 業務グループ用のJP1ユーザーの設定
(2) 参照・操作制限の設定
(3) 業務グループの作成
(4) ホストの登録

(1) 業務グループ用のJP1ユーザーの設定

業務グループを管理するためのJP1ユーザー(JP1ユーザーに割り当てるJP1資源グループ名およびJP1権限レベル)を設定します。

マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のユーザー管理の設定の章を参照して,JP1ユーザーのJP1資源グループを次のように設定します。

表1-1 JP1資源グループの割り当て

JP1ユーザーJP1資源グループ名JP1権限レベル
jp1adminJP1_ConsoleJP1_Console_Admin
jp1user1sigenAJP1_Console_Operator

JP1/Baseが提供するユーザー権限レベルファイルには,次のように記載します。

jp1admin:JP1_Console=JP1_Console_Admin
jp1user1:sigenA=JP1_Console_Operator

(2) 参照・操作制限の設定

参照・操作できる範囲を制限するために,業務グループの参照・操作制限を設定します。

前提条件
  • IM構成管理DBが設定されている。
  • 統合監視DBが設定されている。
  • 業務グループの参照・操作制限が有効(jcoimdef -bizmonmode ON)である。
  • 発生元ホストのマッピングが有効(jcoimdef -hostmap ON)である。

このコマンドを実行したら,JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewを再起動してください。

(3) 業務グループの作成

業務グループは,[業務グループの新規作成]画面で作成します。

画面の表示方法
[業務グループの新規作成]画面は,[IM構成管理]画面の[業務グループ]ページでルートノードを右クリックして表示されるコマンドメニューから[新規作成]を選択すると表示されます。
なお,業務グループを作成する前に,[業務グループ]ページで[更新権取得]チェックボックスをチェックしておく必要があります。
前提条件
  • IM構成管理DBが設定されている。
  • IM構成管理にホストが登録されている。
  • 統合監視DBが設定されている。

業務グループを作成しましょう。

[図データ]

(4) ホストの登録

どのホストをどの業務グループで管理するかを登録します。ホストは,[所属ホストの登録/登録解除]画面で登録します。

画面の表示方法
[所属ホストの登録/登録解除]画面は,[IM構成管理]画面の[業務グループ]ページのツリー表示領域に表示されている,ホストを登録または登録解除したい業務グループのノードを選択し,右クリックして表示されるコマンドメニューから[所属ホストの登録/解除]を選択すると表示されます。
なお,ホストを登録する前に,[業務グループ]ページで[更新権取得]チェックボックスをチェックしておく必要があります。

ホストを登録しましょう。

[図データ]

設定が終了したら,[操作]-[業務グループ]-[業務グループ反映]を選択し,ホストを反映してください。そのあと,[IM構成管理]画面の[業務グループ]ページで[更新権取得]チェックボックスのチェックを外します。

[図データ]参照先
  • 導入・設計ガイド 3.1.4 業務グループの参照・操作制限の仕組み
  • 導入・設計ガイド 6.4 業務グループの管理
  • 構築ガイド 3.4 業務グループの設定
  • 構築ガイド 4.17 業務グループの参照・操作制限の設定
  • 画面リファレンス 4.1 [IM構成管理]画面
  • 画面リファレンス 4.14 [業務グループの新規作成]画面
  • コマンド・定義ファイルリファレンス 1. jcoimdef
  • JP1/Base 運用ガイド ユーザー管理の設定をする章