JP1/Baseでは,旧バージョンで作成したユーザーアプリケーションとのバイナリ互換性を保証しています。したがって,ユーザーアプリケーションを再コンパイルすることなく,最新のJP1/Base上で動作します。
なお,ユーザーアプリケーションのバイナリ互換性を保証しているのは,実行環境のJP1/Baseが開発環境のJP1/Baseと同じバージョン,または上位バージョンの場合です。そのため,一つのユーザーアプリケーションを複数バージョンのJP1/Baseで実行させる場合は,開発環境のJP1/Baseを実行環境の最下位バージョンに合わせてください。
開発環境と実行環境とでJP1/Baseのバージョンが異なる場合,バイナリ互換性の保証範囲の例を次の表に示します。
表2-7 バイナリ互換性の保証範囲の例
開発環境 | 実行環境 | ユーザーアプリケーションのバイナリ互換性 |
---|---|---|
次のような開発環境で,ユーザーアプリケーションを開発した場合
| JP1/Baseが上位バージョンである場合
| ○ |
JP1/Baseが同じバージョンである場合
| ○ | |
JP1/Baseが下位バージョンである場合
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