付録A.1 基本属性

JP1イベントの基本属性を次に示します。なお,独自イベントを発行する際に利用する基本属性は,イベントIDとメッセージです。そのほかの基本属性については,主にJP1イベントを取得する際の参考にしてください。

表A-1 基本属性

属性の項目説明
イベントDB内の通し番号発行元によらないでこのイベントサーバに到達した順番(ローカルイベントも含む)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間の転送時に保存されない。主にJP1イベントをユーザーアプリケーションが取得したときやほかのイベントサーバへ転送したときの漏れ・重複の防止に用いる。
イベントID発行元のアプリケーションや事象の内容を表す8バイトの値。各日立プログラムおよびユーザーアプリケーションには,イベントのIDの範囲が割り当てられている。ユーザーアプリケーションに指定できる値の範囲は,0~0x1FFFおよび0x7FFF8000~0x7FFFFFFFである。イベントIDは,システム全体でユニーク性を保持できるように割り当てる必要がある。なお,メッセージIDの8バイトのうち上位4バイトが基本部,下位4バイトが拡張部となっている。
登録要因JP1イベントがこのイベントサーバに登録された要因。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。登録要因を次に示す。
1:自イベントサーバから自イベントサーバあての発行
2:自イベントサーバから他イベントサーバあての発行
3:他イベントサーバから自イベントサーバあての発行
4:環境設定の指定による他イベントサーバから自イベントサーバへの転送
プロセスID発行元アプリケーションプログラムのプロセスID。
登録時刻発行元イベントサーバでの登録時刻(発行元ホストの時計に基づく。UTCの1970-01-01 00:00:00からの秒数)。
到着時刻自イベントサーバでの登録時刻(UTCの1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。
発行元ユーザーID発行元プロセスのユーザーID。WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1~65,535)。
発行元グループID発行元プロセスのグループID。WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1~65,535)。
発行元ユーザー名発行元プロセスのユーザー名。
発行元グループ名発行元プロセスのグループ名。WindowsとJavaではNULL文字列。
発行元イベントサーバ名発行元のイベントサーバ名。JP1イベントが転送された場合でもこのJP1イベントが発生したホストのイベントサーバ名が入る。
送信先イベントサーバ名発行元アプリケーションが他イベントサーバへの転送を明示して指定した場合に,他イベントサーバの名称が入る。
発行元IPアドレス発行元イベントサーバに対応するIPアドレス(NATやプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。
送信先IPアドレス送信先イベントサーバに対応するIPアドレス(NATやプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。
発行元別通し番号発行元ホストでのイベントDB内通し番号(転送によって値は変化しない)。
コードセットメッセージ・詳細情報・拡張属性が記述されている文字コードセット名。
メッセージメッセージは次の規則に基づいて指定する。
  • 事象の内容をわかりやすく説明する。
  • 改行コードを含めないで1行で書く。
詳細情報任意のデータ。