JP1/Base 関数リファレンス
JP1/Baseでは,旧バージョンで作成したユーザーアプリケーションとのバイナリ互換性を保証しています。したがって,ユーザーアプリケーションを再コンパイルすることなく,最新のJP1/Base上で動作します。
なお,ユーザーアプリケーションのバイナリ互換性を保証しているのは,実行環境のJP1/Baseが開発環境のJP1/Baseと同じバージョン,または上位バージョンの場合です。そのため,一つのユーザーアプリケーションを複数バージョンのJP1/Baseで実行させる場合は,開発環境のJP1/Baseを実行環境の最下位バージョンに合わせてください。
開発環境と実行環境とでJP1/Baseのバージョンが異なる場合,バイナリ互換性の保証範囲の例を次の表に示します。
表2-7 バイナリ互換性の保証範囲の例
開発環境 実行環境 ユーザーアプリケーションのバイナリ互換性 次のような開発環境で,ユーザーアプリケーションを開発した場合
- JP1/Base 07-51
- コンパイラー
- ユーザーアプリケーション
JP1/Baseが上位バージョンである場合
- JP1/Base 08-00以降
○ JP1/Baseが同じバージョンである場合
- JP1/Base 07-51
○ JP1/Baseが下位バージョンである場合
- JP1/Base 07-50以前
×
- (凡例)
- ○:保証している。
- ×:保証していない。
- 注意
- 上記の表では,使用するコンパイラーで生成するユーザーアプリケーションの動作が保証されているOSのバージョンについて考慮していません。例えば,JP1/Base 7-51でサポートしているコンパイラーで生成したユーザーアプリケーションが,JP1/Base 08-00で新たにサポートされたOS上で動作できるとは限りません。コンパイラーで生成するユーザーアプリケーションの動作が保証されているOSバージョンについては,コンパイラーのマニュアルなどで確認してください。
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