1.1 JP1/Baseの機能概要

JP1/Baseは,JP1/IMを使用した統合管理システムやJP1/AJSを使用したジョブ管理システムの基盤となる製品です。システム内のイベントやJP1ユーザーを管理したり,サービスの起動を制御したりできます。

次に,JP1/Baseが提供する機能を示します。

JP1/Baseが提供する各機能は,OSによってはサポートされていない機能もあります。OSごとのサポート状況を次の表に示します。

表1-1 OSによるJP1/Baseの各機能サポート状況一覧(Windowsの場合)

機能一覧OS
WinWin(V)Win(2003IPF)Win(2008IPF)
ユーザー管理ユーザー認証
ディレクトリサーバによるユーザー認証※1
ユーザーマッピング
起動管理起動順序の制御
終了順序の制御※2
イベントサービス※3※3※3
イベント変換ログファイルトラップ
イベントログトラップ
SNMPトラップ変換※4
定義収集・配布IM構成管理による定義情報の管理・サービスの稼働情報の確認
コマンドによるイベントサービスの定義情報の収集と配布
JP1製品の定義情報の収集
プロセス管理機能
ヘルスチェック
ローカルアクション
ISAMファイル関連のユーティリティコマンド
統合トレース(HNTRLib2)
(凡例)
Win:Windows XP Professional,Windows Server 2003およびWindows Server 2003(x64)
Win(V):Windows Vista,Windows 7,Windows Server 2008 EnterpriseおよびWindows Server 2008 Standard
Win(2003IPF):Windows Server 2003(IPF)
Win(2008IPF):Windows Server 2008(IPF)
○:サポートしている。
△:一部サポートしていない。
-:サポートしていない。

注※1 連携するディレクトリサーバはActive Directoryです。

注※2 終了順序を制御したい場合,JP1/Power Monitorが必要です。

注※3 IPF版JP1/Baseでは,バージョン5のJP1/SESから環境設定やコマンドを移行するためのツール(jevmkcompatコマンド,jevconfcopyコマンド)は提供していません。また,バージョン5互換用イベントの受信はサポートしていますが,送信はサポートしていません。

注※4 Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003で動作するJP1/Baseだけサポートしています。


表1-2 OSによるJP1/Baseの各機能サポート状況一覧(UNIXの場合)

機能一覧OS
HP
(IPF)
Sol(G)Sol(N)AIXLinLin
(IPF)
ユーザー管理ユーザー認証
ディレクトリサーバによるユーザー認証※1
ユーザーマッピング
起動管理※1起動順序の制御
終了順序の制御
イベントサービス※2※3※2
イベント変換ログファイルトラップ
イベントログトラップ※1
SNMPトラップ変換※4
定義収集・配布IM構成管理による定義情報の管理・サービスの稼働情報の確認
コマンドによるイベントサービスの定義情報の収集と配布
JP1製品の定義情報の収集
プロセス管理機能
ヘルスチェック
ローカルアクション
ISAMファイル関連のユーティリティコマンド
統合トレース(HNTRLib2)
(凡例)
HP(IPF):HP-UX(IPF)
Sol(G):Solaris大域ゾーン
Sol(N):Solaris非大域ゾーン
AIX:AIX
Lin:Linux AS 4(x86),Linux ES 4(x86),Linux AS 4(AMD64 & Intel EM64T),Linux ES 4(AMD64 & Intel EM64T),Linux 5(x86)およびLinux 5(AMD/Intel 64)
Lin(IPF):Linux 5(IPF)
○:サポートしている。
△:一部サポートしていない。
-:サポートしていない。

注※1 UNIXではサポートしていません。

注※2 IPF版JP1/Baseでは,バージョン5のJP1/SESから環境設定やコマンドを移行するためのツール(jevmkcompatコマンド,jevconfcopyコマンド)は提供していません。

注※3 ユーザーアプリケーションの再コンパイルが必要です。バージョン5互換用イベントは使用できません。

注※4 Solaris(SPARC)だけサポートしています。