統合トレースログとは,各プログラムが出力するトレース情報を,統合トレース機能(HNTRLib2)を通じて,一つの出力先ファイルにまとめて採取するログ情報のことです。共通メッセージログより詳しい内容のメッセージが出力されます。
統合トレースログのデフォルトの出力先は次のとおりです。
出力先やログファイルのサイズなどを参照したり,変更したりする場合は,hntr2utilコマンド,hntr2confコマンド,またはhntr2getconfコマンドで実行できます。詳細については,「13. コマンド」の「hntr2util(Windows限定)」,「hntr2util(UNIX限定)」,「hntr2conf」,または「hntr2getconf」を参照してください。
統合トレースログファイルは,任意のテキストエディターで参照できます。統合トレースログの出力例を次の図に示します。
図16-2 統合トレースログファイルの出力例
統合トレースログファイルに出力されるヘッダー情報と出力項目の説明を次の表に示します。
表16-1 統合トレースログファイルのヘッダー情報
ヘッダー情報 | 説明 |
---|---|
OS情報 | 統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力されます。 |
ホスト名 | 統合トレース機能が起動しているホスト名が出力されます。 |
タイムゾーン |
|
統合トレースログ機能起動時刻 | 統合トレース機能を起動した時刻が出力されます。 |
表16-2 統合トレースログファイルの出力項目
出力項目 | 説明 |
---|---|
番号(4桁) | トレースレコードの通番 番号はログを出力したプロセスごとに採番されます。 |
日付(10バイト) | トレースの取得日付:yyyy/mm/dd(年/月/日) |
時刻(12バイト) | トレースの取得時刻(ローカル時刻):hh:mm:ss.sss(時:分:秒.ミリ秒) |
AP名(16バイト以内) | アプリケーションを識別するための名称(アプリケーション識別名)。
|
pid | プロセスID。OSが付けるプロセスID。 |
tid | スレッドID。スレッドを識別するためのID。 |
メッセージID | メッセージの出力形式で説明したメッセージID。この製品で使用するメッセージID。 |
メッセージテキスト | 統合トレースログに出力されるメッセージのテキスト。この製品から出力されるメッセージテキスト。 |