付録I.5 SNMPトラップ変換のJP1イベント

SNMPトラップ変換で発行されるJP1イベントについて説明します。SNMPトラップを検知すると,イベントID「00003A80」のJP1イベントが発行されます。イベントID「00003A80」の詳細を,次の表に示します。なお,JP1イベントの属性については,「15.1 JP1イベントの属性」を参照してください。

表I-3 イベントID:00003A80の詳細

属性種別項目属性名内容
基本属性メッセージJP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのメッセージ
拡張属性共通情報重大度SEVERITYSNMPトラップの重要度に対応した値
デフォルトの設定
値 : 重要度
Information : Normal
Warning : Warning
Error : Minor
Critical : Major
Alert : Critical
プロダクト名PRODUCT_NAME/HITACHI/JP1/IM/SNMP_TRAP
オブジェクトタイプOBJECT_TYPESNMP_TRAP
オブジェクト名OBJECT_NAMEJP1/Cm2/NNMまたはHP NNMで設定されたイベント名
登録名タイプROOT_OBJECT_
TYPE
SNMP_TRAP
登録名ROOT_OBJECT_
NAME
JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMで設定されたイベント名
事象種別OCCURRENCERECEIVE
固有情報SNMP Object IDSNMP_OIDSNMPトラップのオブジェクトID
SNMPトラップ発生日時SNMP_DATESNMPトラップの発生日時
SNMPトラップ発生ソースSNMP_SOURCESNMPトラップの発生ソース
重要度SNMP_SEVERITYSNMPトラップに設定された重要度
NNMサブマップ表示URLSNMP_URLJP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのサブマップを表示するためのURL
バリアブルバインディング格納結果※1SNMP_VARBIND_RESULTバリアブルバインディングを変換した結果
SUCCESS:
すべての$変数が変換された。
ESTRLEN:
文字列長の制限(1,023バイト)によって文字列が途切れた$変数がある。
EVARNUM:
$変数の個数制限(28個)によって削除された$変数がある。
EEVENTLEN:
JP1イベント長の制限(10,000バイト)によって削除された$変数がある。
ESTRVARNUM:
$変数の個数制限(28個)によって削除された$変数があり,かつ,変換された$変数の中に文字列長の制限(1,023バイト)によって文字列が途切れた$変数がある。
ESTREVENTLEN:
JP1イベント長の制限(10,000バイト)によって削除された$変数があり,かつ,変換された$変数の中に文字列長の制限(28個)によって文字列が途切れた$変数がある。
バリアブルバインディングの数※1SNMP_VARBIND_NUMSNMPトラップに含まれるバリアブルバインディングの個数
オブジェクトID[1,2,3...]※1※2SNMP_VARBIND_OID[1,2,3...]※2バリアブルバインディングのオブジェクトID
型[1,2,3...]※1※2SNMP_VARBIND_TYPE[1,2,3...]※2バリアブルバインディングの型
ASN_INTEGER
ASN_U_INTEGER
ASN_OCTET_STR
ASN_OBJECT_ID
ASN_IPADDRESS
ASN_UNSIGNED32
ASN_COUNTER32
ASN_TIMETICKS
ASN_COUNTER64
Unsupport:上記以外の型
値[1,2,3...]※1※2SNMP_VARBIND[1,2,3...]※2バリアブルバインディングの値
(凡例)
-:なし

注※1 SNMPトラップ変換機能の設定で,バリアブルバインディングをJP1イベントに変換する設定にした場合に出力されます。

注※2 一つのバリアブルバインディングに対して,SNMP_VARBIND_OID,SNMP_VARBIND_TYPE,およびSNMP_VARBINDの三つが出力されます。各項目のあとに付く数値は,バリアブルバインディングの$変数に対応しています。