JP1/Baseは,JP1/Base独自のhosts情報を持つことで,OSに左右されずにIPアドレス解決ができます。JP1/Base本体は,共通定義情報にJP1/Base独自のhosts情報(jp1hosts情報)を登録すると,接続先ホストの物理ホスト名や論理ホスト名に対応していないIPアドレスでも通信ができるようになります。例えば,一つのホスト名から複数のIPアドレス解決ができないOSであっても,jp1hosts情報を定義すると,JP1/Baseは一つのホスト名に対して複数のIPアドレス解決ができるようになります。なお,jp1hosts情報はJP1/Baseインストール時には存在しません。必要に応じて共通定義情報に登録する必要があります。なお,JP1/Baseが提供する各機能のjp1hosts情報への対応状況については,「付録H 通信設定の変更対応」を参照してください。
hostA 100.0.0.10, 200.0.0.10
100.0.0.10 hostA hostB
200.0.0.10 hostC
jp1hosts情報を共通定義情報に登録する必要があるのは,次の場合です。
jp1hosts情報を共通定義情報に登録する手順を次に示します。
jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名 [-h 論理ホスト名]
なお,共通定義情報に登録したjp1hosts情報を確認する場合は,jbshostsexportコマンドを利用してください。また,これらのコマンドの詳細については,「13. コマンド」を参照してください。