付録F.2 正規表現を拡張した場合に使用できる拡張正規表現

JP1製品では,正規表現を拡張すると,WindowsとUNIXで共通の正規表現を使用できるようになります。正規表現を拡張したい場合は,「2.4.1 使用する正規表現を拡張する」を参照して設定してください。なお,UNIXの場合は,各OSによって適用される拡張正規表現が異なります。HP-UX,Solaris,またはAIXの場合はXPG4に準拠した拡張正規表現,Linuxの場合はPOSIX1003.2に準拠した拡張正規表現が適用されます。Windowsの場合は,XPG4の拡張正規表現の文法に準じます。ここでは,拡張正規表現のうち,使用頻度が高そうな正規表現について説明します。

拡張した場合に使用できる正規表現を次に示します。

文字列
指定の文字列の行に一致します。
^文字列
行頭にある指定の文字列に一致します。先頭以外で使用する場合は通常文字として扱われます。
文字列$
行末にある指定の文字列に一致します。末尾以外で使用する場合は通常文字として扱われます。なお,^と併用すると,指定した文字列だけの行に一致します。
^文字列$
指定の文字列だけの行に一致します。
^$
空行に一致します。
.(ピリオド)
「改行文字」以外の任意の1文字に一致します。
[文字列]
[ ]内の文字列に指定された文字のどれかに一致します。
[文字-文字]
文字コードの昇順で範囲内のどれか1文字に一致します。
[^文字-文字]
文字コードの昇順で範囲外のどれか1文字に一致します。
文字*
直前の文字が0回以上繰り返されている文字列に一致します。
正規表現|正規表現
左右の正規表現のどちらかに一致します。
¥特殊文字
特殊文字を通常文字として扱います。
(正規表現)
正規表現をグループ化します。