ヘルスチェック定義ファイル

形式

[JP1_EVENT]
OUTPUT={YES | NO}
RECOVER={YES | NO}
[SYSLOG]
OUTPUT={YES | NO}
RECOVER={YES | NO}
[OTHER_HOSTS]
INTERVAL=他ホスト監視間隔(秒)
STOP_CHECK={YES | NO}
HOST=ホスト名1,ホスト名2,...

ファイル名

jbshc.conf

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ¥conf¥jbshc¥
共有フォルダ¥jp1base¥conf¥jbshc¥(クラスタ運用時)

UNIXの場合

/etc/opt/jp1base/conf/jbshc/
共有ディレクトリ/jp1base/conf/jbshc/(クラスタ運用時)

説明

ヘルスチェック機能の動作として,監視対象ホストやプロセスの監視間隔を設定しておくファイルです。

定義の反映時期

プロセス管理機能を起動すると,ヘルスチェック定義ファイル(jbshc.conf)の内容が読み込まれ,プロセスの監視が開始されます。

記述内容

ヘルスチェック定義ファイル(jbshc.conf)には,次に示す規則があります。

[JP1_EVENT]
JP1イベントの発行に関するセクションです。
OUTPUT={YES | NO}
プロセスの状態が異常の場合にJP1イベントを発行するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。省略した場合は,YESが仮定されます。
RECOVER={YES | NO}
プロセスの状態が回復した場合にJP1イベントを発行するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。省略した場合は,YESが仮定されます。
なお,OUTPUTパラメーターに「NO」を指定した場合は,RECOVERパラメーターに「YES」を指定しても無効になります。
[SYSLOG]
syslog,またはイベントログへのメッセージ出力に関するセクションです。
OUTPUT={YES | NO}
プロセスの状態が異常の場合に,syslogまたはイベントログにメッセージを出力するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。省略した場合は,YESが仮定されます。
RECOVER={YES | NO}
プロセスの状態が回復した場合に,syslogまたはイベントログにメッセージを出力するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。省略した場合は,YESが仮定されます。
なお,OUTPUTパラメーターに「NO」を指定した場合は,RECOVERパラメーターに「YES」を指定しても無効になります。
[OTHER_HOSTS]
他ホスト監視の動作に関するセクションです。
INTERVAL=他ホスト監視間隔(秒)
他ホストを監視する間隔を指定します。指定できる値は,60~7,200(秒)です。
監視間隔の目安を次に示します。
HOSTパラメーターに指定したホスト数×3(秒)
監視に掛かる時間は,1台当たり3秒を目安にしてください。ただし,ネットワーク状況や監視対象ホストの状態によって監視に掛かる時間は変わる場合があります。
監視間隔を目安よりも短く設定すると,障害を早期に検知できますが,指定した監視間隔の間に他ホストを監視し終わらないことがあります。このような場合,前回の監視処理が終了するまで待機します。
監視間隔を目安よりも長く設定すると,ネットワークやOSのリソースの消費を抑えられますが,障害の検知が遅れるおそれがあります。
このパラメーターを省略した場合は,300秒が仮定されます。
運用中,統合トレースログにKAVA7219-Wのメッセージが出力された場合
指定した監視間隔が短いおそれがあります。次に示す計算式で監視間隔を見積もってください。
現在の設定値 + ((KAVA7227-Iの出力時刻 - KAVA7219-Wの出力時刻) × 1.1)
STOP_CHECK={YES | NO}
監視対象ホストの起動・停止を監視するかどうかを指定します。「YES」または「NO」のどちらかを指定します。省略した場合は,YESが仮定されます。指定を省略した場合は,「NO」が仮定されます。
HOST=ホスト名1,ホスト名2,...
他ホストを監視する場合に,監視対象ホストを指定します。自ホストだけを監視する場合は,指定は不要です。
複数のホストを指定する場合は,コンマで区切って指定します。HOSTパラメーターは複数指定できます。なお,監視できる他ホスト数は1,024台までです。1,025台以上を指定した場合は,1,025台目以降のホストは監視しません。