機能
オペレーティングシステムで管理しているネットワーク機能(gethostbyname)を使用して,引数で指定されたホスト名をIPアドレスに変換し,得られたIPアドレスに対してpingコマンドを実行します。
ネットワークインターフェースを複数備えているホスト(一つのホスト名に対して複数のIPアドレスを割り当てているようなホスト)に対するネットワークの設定が有効かを確認する場合に使用します。
形式
jp1ping [-h 論理ホスト名]
ホスト名
実行権限
Windowsの場合:なし
UNIXの場合:なし
格納先ディレクトリ
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,jp1pingを実行したい論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
ホスト名
ネットワーク上のホスト名を指定します。
戻り値
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了(ただし,引数を指定しないでコマンドを実行し,使用方法が表示される場合は正常終了) |
使用例
server1上で自分自身(server1)がどのIPアドレスを使用しているのかを確認するために,jp1pingコマンドを実行した場合の結果(出力例)を次に示します。
C:¥>jp1ping server1
LogicalHostnameKey : no define. use JP1_DEFAULT
jp1hosts : no entry. extract hostlist is disabled.
Search jp1hosts : server1 is not found.
Resolved Host List : server1 -> server1.hitachi.co.jp(172.16.0.10, 172.16.0.20),
Check with ping command ---
Pinging 172.16.0.10 with 32bytes of data:
Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 172.16.0.10: bytes=32 time<10ms TTL=128
Pinging 172.16.0.20 with 32bytes of data:
Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128
Reply from 172.16.0.20: bytes=32 time<10ms TTL=128
C:¥>
出力内容から,server1というホスト名が,172.16.0.10と172.16.0.20の二つのIPアドレスに解決され,実際にNICへのpingが有効になっていることが判断できます。