付録A.2 ディスク占有量

ディスク占有量は,パフォーマンスデータを収集するレコード数によって変化します。

PFM - Agent for IBM WebSphere MQのディスク占有量の見積もりについて説明します。

<この項の構成>
(1) システム全体のディスク占有量
(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

(1) システム全体のディスク占有量

システム全体のディスク占有量の見積もり値をOSごとに記載します。

(a) Windowsの場合

PFM - Agent for IBM WebSphere MQのディスク占有量は,次のデータのファイルサイズによって変化します。

Windowsの場合の,システム全体のディスク占有量のおおよその見積もりを次の表に示します。

表A-5 システム全体のディスク占有量(Windowsの場合)

PFM - Agent for IBM WebSphere MQの状態ディスク占有量(単位:メガバイト)
Windows Server 2003
Windows Server 2008
インストール時※11
初期状態での運用※2200
運用時a + b
(凡例)
a:インスタンスごとのディスク占有量の和。
インスタンスが一つの場合の,ディスク占有量の算出式を次に示します。
c + d + 130
b:インストール時のディスク占有量。
c:Storeデータベースのディスク占有量。
Storeデータベースのディスク占有量については,「(2) Storeデータベース(Store バージョン1.0)のディスク占有量」または「(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量」を参照してください。
d:エージェントログサイズ。
エージェントログのファイルサイズの上限は,128メガバイトです。
注※1
インストール時にはプログラム本体容量の2倍分のディスク容量が必要となります。
注※2
収集設定を行っていないPFM - Agent for IBM WebSphere MQのインスタンスが一つだけセットアップされている場合のことを示します。

(b) UNIXの場合

PFM - Agent for IBM WebSphere MQのディスク占有量は,次のデータのファイルサイズによって変化します。

UNIXの場合の,システム全体のディスク占有量のおおよその見積もりを次の表に示します。

表A-6 システム全体のディスク占有量(UNIXの場合)

PFM - Agent for IBM WebSphere MQの状態ディスク占有量(単位:メガバイト)
AIX
インストール時※15
初期状態での運用※2200
運用時a + b
(凡例)
a:インスタンスごとのディスク占有量の和。
インスタンスが一つの場合の,ディスク占有量の算出式を次に示します。
c + d + 130
b:インストール時のディスク占有量。
c:Storeデータベースのディスク占有量。
Storeデータベースのディスク占有量については,「(2) Storeデータベース(Store バージョン1.0)のディスク占有量」または「(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量」を参照してください。
d:エージェントログサイズ。
エージェントログのファイルサイズの上限は,128メガバイトです。
注※1
インストール時にはプログラム本体容量の2倍分のディスク容量が必要となります。
注※2
収集設定を行っていないPFM - Agent for IBM WebSphere MQのインスタンスが一つだけセットアップされている場合のことを示します。

(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について説明します。

(a) 見積もり式

Storeデータベースでは,各レコードは,レコードタイプごとに一つのファイルに格納されます。

Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について,レコードタイプごとに次の表に示します。

表A-7 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量

レコードタイプディスク占有量の見積もり式(単位:バイト)
PIレコードタイプ(X1+.....+Xa+3,500*a)
PDレコードタイプ(Y1+.....+Yb+700*b)
(凡例)
X:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Xの算出式を次に示します。
X={d*e+(c+1,900)*{(d*e)/(65,250-c)+1}※1}*f*1.5
Y:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Yの算出式を次に示します。
Y={d*g+(c+1,900)*{(d*e)/(65,250-c)+1}※1*(g/e)※2}*1.5
a:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
b:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
c:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※3
d:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※3
e:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数※6
(単数インスタンスレコードの場合は1)
f:履歴データを収集する各レコードの保存レコード数(インスタンス数は考慮しません)※4
g:履歴データを収集する各レコードの保存レコード数の上限値※5
注※1
{(d*e)/(65,250-c)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※2
(g/e)の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※3
各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「6. レコード」を参照してください。
注※4
PIレコードタイプのレコードの場合,収集したデータがある一定の区分(時,日,週,月,および年単位)に自動的に要約されるので,分,時,日,週,月,および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間と保存レコード数を次の表に示します。

表A-8 デフォルトの保存期間と保存レコード数

データの種類保存期間保存レコード数
(収集間隔が1分の場合)
分単位1日1,440
時単位7日168
日単位1年366
週単位1年52
月単位1年12
年単位制限なし(収集年数)*1
注※5
保存レコード数については,「付録F.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。
注※6
各レコードのインスタンス数の算出方法を次の表に示します。
また,算出方法を記載しているレコードに関しては,算出方法に従い算出してください。

表A-9 レコードのインスタンス数の算出方法

レコードインスタンス数取得SQL文,または算出方法確認方法
PDインスタンス数は1です。
PI予約レコードのため使用できません。
PD_QS監視対象のキューマネージャーが持つキュー(システムキューを含む)の数。※7
PD_QHS監視対象のキューマネージャーが持つキュー(システムキューを含む)にアクセスしているアプリケーションのアクセス中ハンドル数。
ハンドルは,アプリケーションからキューへの接続を表します。
※8
PD_CS監視対象のキューマネージャーが持つ,チャネル(システムチャネルを含む)の数。※9
PI_CSI監視対象のキューマネージャーが持つ,チャネル(システムチャネルを含む)の数。※9
注※7
IBM WebSphere MQ エクスプローラーの「コンテンツ」ビューに,監視対象のキューマネージャーのキューの内容を次の条件で表示させた場合の,キューの総数です。
  • 「フィルター」を「キューの標準」に設定
  • 「システム・オブジェクトの表示」を設定
  • 「一時キューの表示」を設定
詳しくは「IBM WebSphere MQ エクスプローラー」のヘルプを参照してください。
ただし,PFM - Agent for IBM WebSphere MQがIBM WebSphere MQにパフォーマンスデータの取得を要求する際に,一時キューを作成するため,実際のインスタンス数と異なる場合があります。
注※8
IBM WebSphere MQ エクスプローラーでは,注※7の各キューに対して「状況」を表示させ,「キュー・ハンドル状況」に表示されるハンドルの総数です。
詳しくは「IBM WebSphere MQ エクスプローラー」のヘルプを参照してください。
ただし,PFM - Agent for IBM WebSphere MQがIBM WebSphere MQにパフォーマンスデータの取得を要求する際に,一時キューにアクセスため,実際のインスタンス数と異なる場合があります。
注※9
IBM WebSphere MQ エクスプローラーの「コンテンツ」ビューに,監視対象のキューマネージャーのチャネルの内容を次の条件で表示させた場合の,チャネルの総数です。
  • 「フィルター」を「チャネルの標準」に設定
  • 「システム・オブジェクトの表示」を設定
詳しくは「IBM WebSphere MQ エクスプローラー」のヘルプを参照してください。

(b) 見積もり例

見積もり例1
OS がWindows で,Channel Status Interval(PI_CSI)について,PI_CSI以外のPI レコードタイプを保存設定していない場合。表A-7に示した変数a ~ f が次の値とします。

a=1
c=681
d=1,644
e=2
f=2,039

(eの求め方)
表A-9の,レコードに対応するパフォーマンスオブジェクトのインスタンス数を参照してください。今回はe=2とします。
(fの求め方)
PI_CSIの収集間隔を1分,年単位の収集年数を1年として,リテンションの設定が表A-7の注※4のとおりである場合。

(1,440+168+366+52+12+1)=2,039レコード
f=2,039

Xの算出式

X={d*e+(c+1,900)*{d*e/(65,250-c)+1}}*f*1.5
X={1,644*2+(681+1,900)*{1,644*2/(65,250-681)+1}}*2,039*1.5
={3,288+(2,581)*{3,288/64,569+1}}*3,058
={3,288+2,581*1}*3,058
=5,869*3,058
=17,947,402 (バイト)
=約17(メガバイト)

見積もり例2
OS がWindows で,PDレコードタイプのQueue Status(PD_QS)について,PD_QS以外のPDレコードタイプを保存設定していない場合。

b=1
c=681
d=384
e=3
g=2,232

(eの求め方)
表A-9のレコードに対応するパフォーマンスオブジェクトのインスタンス数を参照してください。今回はe=3とします。
(gの求め方)
リテンションの設定のデフォルトは10,000レコードです。
収集間隔を3,600秒にして1か月分のデータを保存したい場合。
g=24レコード(1日分)*31(1か月)*3(eの値)=2,232レコード
g=2,232レコード
Yの算出式

Y={d*g+(c+1,900)*{(d*e)/(65,250-c)+1}*(g/e)}*1.5
Y={384*2,232+(681+1,900)*{(384*3)/(65,250-681)+1}*
 (2,232/3)}*1.5
={857,088+2,581*{1,152/64,569+1}*744}*1.5
={857,088+2,581*1*744}*1.5
={857,088+1,920,264}*1.5
=2,777,352*1.5
=4,166,028 (バイト)
=約4 (メガバイト)

(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量について説明します。

(a) 見積もり式

ディスク占有量,ファイル数,ディレクトリ数,およびStoreサービスがオープンするファイル数の見積もりについて説明します。

●ディスク占有量

Storeデータベースのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては,さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。

注意
パフォーマンスデータがStoreデータベースに格納される際,幾つかのフィールドが追加されます。追加されるフィールドは,ディスク占有量に含まれるため,新たに容量を見積もる必要はありません。各レコードに共通して追加されるフィールドはStoreバージョン1.0と同じです。
レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)

X={(e+2)*f'+(d+60)*{((e+2)*f')/(65,250-d)+1}※1}*a/b*(c+1)*1.1

a:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-10を参照してください。
b:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-10を参照してください。
c:履歴データの保存期間設定値※3。レコードタイプ,要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については表A-10を参照してください。
d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※4
e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※4
f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1)※5
f’:fが2以上の場合,4の倍数に丸め込みます。例えばf=2の場合は,f'=4となります。f=13の場合はf’=16となります。f=1の場合は,f’=1となります。

表A-10 a,b,およびcに設定する値

レコードタイプ要約区分abc
PI1,4401+(g-1)/60※2保存期間(単位:日)
241+(g-1)/3,600※2保存期間(単位:日)
71+(g-1)/86,400※2保存期間(単位:週)
11+(g-1)/604,800※2保存期間(単位:週)
11+(g-1)/2,592,000※2保存期間(単位:月)
11+(g-1)/31,622,400※210(固定値)
PD1,440g/60保存期間(単位:日)
(凡例)
g:履歴データの収集インターバル設定値(単位:秒)
-:該当しない
注※1
{((e+2)*f')/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※2
PIレコードタイプのbの計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※3
Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を次の表に示します。

表A-11 デフォルトの保存期間(Store バージョン2.0 の場合)

レコードタイプデータの種類保存期間
PI分単位1 日
時単位7 日
日単位54 週
週単位54 週
月単位12か月
年単位制限なし
PD10 日
(凡例)
-:該当しない
注※4
各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「6. レコード」のレコードサイズを参照してください。
注※5
レコードごとのインスタンス数については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。

●ファイル数

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(
 (A11+A12+...+A1l+l)+
 (A21+A22+...+A2l+l)+
 (A31+A32+...+A3l+l)+
 (A41+A42+...+A4l+l)+
 (A51+A52+...+A5l+l)+
 (11*l)+
 (B1+B2+...+Bm+m)
 )

l:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

m:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

A11~A1l:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)

A21~A2l:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)

A31~A3l:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)

A41~A4l:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)

A51~A5l:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)

B1~Bm:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)

●ディレクトリ数

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2 * ((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax))

l:PI レコードで収集しているレコードの数

m:PD レコードで収集しているレコードの数

A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)

Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)

●Storeサービスがオープンするファイル数

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(6*l+m)

l:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

m:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

(b) 見積もり例

PFM - Agent for IBM WebSphere MQのStoreデータベース(Storeバージョン2.0)の見積もり例について説明します。

●ディスク占有量

PI_CSIとPD_PQS を収集する設定にした場合を例にして説明します。

PI_CSIレコードの見積もりについて説明します。「(3)(a) 見積もり式」のディスク占有量の見積もり式の,a~gの値を調べます。

d=681 バイト
e=1,644 バイト
f=3
f’=4
g=60(秒)

次に,分レコード,時レコードなどそれぞれの計算を行います。

分レコード
変数を次の値とします。

a=1,440
b=1+(60-1)/60
=1.98...
=1(小数点以下切り捨て)
c=3(日)

見積もり式を次に示します。

X(分)={(1,644+2)*4+(681+60)*{((1,644+2)*4)/(65,250-681)+1}}*1,440/1*(3+1)*1.1
      ={6,584+741*1}*6,336
      =7,325*6,336
      =46,411,200(バイト)=約44メガバイト

時レコード
変数を次の値とします。

a=24
b=1+(60-1)/3,600
=1.01...
=1(小数点以下切り捨て)
c=3(日)

見積もり式を次に示します。

X(時)={(1,644+2)*4+(681+60)*{((1,644+2)*4)/(65,250-681)+1}}*24/1*(3+1)*1.1
      ={6,584+741*1}*105.6
      =7,325*105.6
      =773,520(バイト)=約0.7メガバイト

日レコード
変数を次の値とします。

a=7
b=1+(60-1)/86,400
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(週)

見積もり式を次に示します。

X(日)={(1,644+2)*4+(681+60)*{((1,644+2)*4)/(65,250-681)+1}}*7/1*(1+1)*1.1
      ={6,584+741*1}*15.4
      =7,325*15.4
      =112,805(バイト)= 約0.1メガバイト

週レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/604,800
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(週)

見積もり式を次に示します。

X(週)={(1,644+2)*4+(681+60)*{((1,644+2)*4)/(65,250-681)+1}}*1/1*(1+1)*1.1
      ={6,584+741*1}*2.2
      =7,325*2.2
      =16,115(バイト)= 約0.01メガバイト

月レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/2,592,000
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(月)

見積もり式を次に示します。

X(月)={(1,644+2)*4+(681+60)*{((1,644+2)*4)/(65,250-681)+1}}*1/1*(1+1)*1.1
      ={6,584+741*1}*2.2
      =7,325*2.2
      =16,115(バイト)=約0.01メガバイト

年レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/31,622,400
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=10(固定)

見積もり式を次に示します。

X(年)={(1,644+2)*4+(681+60)*{((1,644+2)*4)/(65,250-681)+1}}*1/1*(10+1)*1.1
      ={6,584+741*1}*12.1
      =7,325*12.1
      =88,632.5(バイト)= 約0.08メガバイト

以上から,PI_CSIの見積もりは次のようになります。

X(合計)=X(分)+X(時)+X(日)+X(週)+X(月)+X(年)
        =44.9メガバイト
        =約45メガバイト

次にPD_QS レコードの見積もりについて説明します。

変数を次の値とします。

a=1,400
b=60/60=1
c=7(日)
d=681(バイト)
e=384(バイト)
f=10
f'=12
g=60(秒)

見積もり式を次に示します。

X={(384+2)*12+(681+60)*{((384+2)*12)/(65,250-681)+1}}*1,440/1*
 (7+1)*1.1
={4,632+741*1}*12,672
=5,373*12,672
=68,086,656(バイト)=約65メガバイト

したがって,必要なディスク占有量はPI_CSI+PD_QS=110メガバイトとなります。

●ファイル数

PI_CSI,PD,PD_QS を収集する場合を例にして説明します。「(a) 見積もり式」の見積もり式の,可変値を調べます。

l:PIレコードで収集しているレコードの数=1
m:PDレコードで収集しているレコードの数=2
A11~A1l:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)=3(日)
A21~A2l:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)=3(日)
A31~A3l:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)=1(週)
A41~A4l:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)=1(週)
A51~A5l:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)=1(月)
B1~Bm:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)=10(日)

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(
 (A11+A12+...+A1l+l)+
 (A21+A22+...+A2l+l)+
 (A31+A32+...+A3l+l)+
 (A41+A42+...+A4l+l)+
 (A51+A52+...+A5l+l)+
 (11*l)+
 (B1+B2+...+Bm+m)+
 )
=20+2*{
 [3(PI_CSI分)+1]+
 [3(PI_CSI分)+1]+
 [1(PI_CSI分)+1]+
 [1(PI_CSI分)+1]+
 [1(PI_CSI分)+1]+
 [11*1]+
 [10(PD分)+10(PD_QS分)+2]
 }
=20+2*{4+4+2+2+2+11+22}=114

●ディレクトリ数

PI_CSI,PD,PD_QS を収集する場合を例にして説明します。

l:PIレコードで収集しているレコードの数=1
m:PDレコードで収集しているレコードの数=2
A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)=3(日)
A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)=3(日)
A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)=1(週)
A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)=1(週)
A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)=1(月)
Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)=10(日)(考え方:PD_QSが8日,PDが10日の場合は10日となります)。

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax))
=25+2*(3+3+1+1+1+11+10)=85

●Storeサービスがオープンするファイル数

PI,PD,PD_QS を収集する場合を例にして説明します。

l:PIレコードで収集しているレコードの数=1
m:PDレコードで収集しているレコードの数=2

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(6*l+m)
=20+2*(6*1+2)=36