インストールおよびセットアップを開始する前に前提条件,必要な情報,および注意事項について説明します。
(1) 前提条件
PFM - Agent for IBM WebSphere MQをクラスタシステムで使用する場合,次に示す前提条件があります。
(a) クラスタシステム
次の条件が整っていることを確認してください。
(b) 共有ディスク
次の条件が整っていることを確認してください。
(c) 論理ホスト名,論理IPアドレス
次の条件が整っていることを確認してください。
(2) 論理ホスト運用するPFM - Agent for IBM WebSphere MQのセットアップに必要な情報
論理ホスト運用するPFM - Agent for IBM WebSphere MQをセットアップするには,通常のPFM - Agent for IBM WebSphere MQのセットアップで必要になる環境情報に加えて,次の表の情報が必要です。
表4-4 論理ホスト運用のPFM - Agent for IBM WebSphere MQのセットアップに必要な情報
項目 | 例 |
---|---|
論理ホスト名 | jp1-halora |
論理IPアドレス | 172.16.92.100 |
共有ディスク | /jp1 |
なお,一つの論理ホストで論理ホスト運用するPerformance Managementのプログラムが複数ある場合も,同じ共有ディスクのディレクトリを使用します。
共有ディスクに必要な容量については,「付録A システム見積もり」を参照してください。
(3) PFM - Agent for IBM WebSphere MQで論理ホストをフェールオーバーさせる場合の注意事項
PFM - Agent for IBM WebSphere MQを論理ホスト運用するシステム構成の場合,PFM - Agent for IBM WebSphere MQの障害によって論理ホスト全体をフェールオーバーさせるかどうかを検討してください。
PFM - Agent for IBM WebSphere MQの障害で論理ホスト全体をフェールオーバーさせると,PFM - Agent for IBM WebSphere MQが監視対象としている同じ論理ホストで運用する業務アプリケーションもフェールオーバーすることになり,業務に影響を与えるおそれがあります。
通常は,PFM - Agent for IBM WebSphere MQに異常が発生しても,IBM WebSphere MQの動作に影響がないように,次のどちらかのようにクラスタソフトで設定することをお勧めします。
(4) 論理ホスト運用時のバージョンアップに関する注意事項
論理ホスト運用のPFM - Agent for IBM WebSphere MQをバージョンアップする場合は,実行系ノードまたは待機系ノードのどちらか一方で,共有ディスクをオンラインにする必要があります。