1.3.7 Explicitヒープの使用状況の監視

明示管理ヒープ機能で使用する領域(Explicitヒープ)の使用状況を監視することで,Cosminexus全体の処理性能の低下を検出,または予測することができます。

Explicitヒープの使用状況の監視例として「EHeap」アラームを使用する場合の設定例を次の表に示します。

表1-7 Explicitヒープの使用状況の監視例(EHeapアラームを使用する場合)

アラーム使用レコード使用フィールド異常条件警告条件値の見方
EHeapPI_JVMMax Using
Eheap %
Max Using
Eheap % >= 100
Max Using
Eheap % >=80
実行待ちキューへのリクエスト滞留率が80%以上になったら警告とする。
滞留率が100%に達して,リクエストがキューからあふれた場合に異常とする。
しきい値に対する考え方
Explicitヒープの使用率が高くなるに従って,フルガーベージコレクションの回数が増加し処理性能が低下しているおそれがあります。
対処方法
ExplicitヒープまたはJavaヒープのチューニングが適切かどうかを見直してください。