1.3.3 JavaVMのCPU使用率の監視

WebSphere Application Serverの動作基盤であるJavaVMのCPU使用率を監視することで,WebSphere Application Server全体の処理性能の低下を検出したり,または予測したりできます。

JavaVMのCPU使用率は,監視テンプレートで提供している「JVM Use CPU」アラームを使用することで監視できます。

監視テンプレート「JVM Use CPU」アラームを次の表に示します。

表1-2 監視テンプレート「JVM Use CPU」アラーム

アラーム使用レコード使用フィールド異常条件警告条件値の見方
JVM Use CPUPI_JVMCPU Use %CPU Use % >= 95CPU Use % >= 75JVMランタイムのCPU使用率(%)。
しきい値に対する考え方
Java VMのCPU使用率が高い場合,WebSphere Application Serverのパフォーマンスが低下していることが考えられます。この場合,リクエストの応答時間が長くなったり,リクエストを受け付けられなくなったりします。
対処方法
CPU使用率が高くなった要因を調査してください。主な要因としては,リクエスト数の増大や,メモリー不足によるガーベッジコレクションの頻発などが考えられます。これらの要因の根本的な原因を調査してください。

JVM Use CPUアラームの詳細については,「5. 監視テンプレート」の「JVM Use CPU」を参照してください。