JP1/Performance Management - Agent Option for IBM WebSphere Application Server
PFM - Agent for WebSphere Application Serverで収集したパフォーマンスデータは,WebSphere Application Serverのパフォーマンスをレポートとして表示するのに利用できるだけでなく,WebSphere Application Serverを運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合にユーザーに警告することもできます。
例えば,JVMランタイムのメモリー使用率が80%を上回った場合,ユーザーにEメールで通知するとします。このように運用するために,「JVMランタイムのメモリー使用率が80%以上」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,Eメールをユーザーに送信するように設定します。しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。
- Eメールの送信
- コマンドの実行
- SNMPトラップの発行
- JP1イベントの発行
しきい値やアクションを定義したものを「アラーム」と呼びます。一つ以上のアラームを一つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,PFM - Agent for WebSphere Application Serverと関連づけます。アラームテーブルとPFM - Agent for WebSphere Application Serverとを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,PFM - Agent for WebSphere Application Serverによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。
このように,アラームおよびアクションを定義することで,WebSphere Application Serverの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。
アラームおよびアクションの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
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