9.3.1 notesconsole(ドミノサーバコンソール入力コマンド)の使用方法および使用例

<この項の構成>
(1) 環境設定
(2) 使用方法
(3) 使用例

(1) 環境設定

対応OSに応じて,次の環境設定を行ってください。

(a) Windowsの場合

ドミノプログラムフォルダのパスをシステム環境変数(path)に設定してください。

(b) AIXの場合

  1. rootユーザーで,ドミノライブラリのディレクトリを環境変数(LIBPATH)に設定する。
    Bシェルを使用する場合の設定例を次に示します。

    LIBPATH =/opt/lotus/notes/latest/ibmpow
    export LIBPATH

  2. 実行ユーザーに/opt/lotus/notes/latest/ibmpow/res/Cへのパスを設定する。
    Bシェルを使用する場合の設定例を次に示します。

    PATH=${PATH}:/opt/lotus/notes/latest/ibmpow/res/C
    export PATH

(c) Solarisの場合

  1. rootユーザーで,ドミノライブラリのディレクトリを環境変数(LD_LIBRARY_PATH)に設定する。
    Bシェルを使用する場合の設定例を次に示します。

    LD_LIBRARY_PATH =/opt/lotus/notes/latest/sunspa
    export LD_LIBRARY_PATH

  2. 実行ユーザーに/opt/lotus/notes/latest/sunspa/res/Cへのパスを設定する。
    Bシェルを使用する場合の設定例を次に示します。

    PATH=${PATH}:/opt/lotus/notes/latest/sunspa/res/C
    export PATH

(2) 使用方法

ドミノサーバコンソール入力コマンドは,PFM - Agent for Dominoとともに,次のディレクトリにインストールされます。

Performance Managementのアラーム定義で使用する場合,実行するアクション種別にコマンドを設定し,実行するコマンド名として,notesconsoleコマンドを設定してください。

アラーム定義については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。

(3) 使用例

ドミノサーバコンソール入力コマンドの使用例を次に示します。

(a) 前提条件

前提条件は,次のとおりです。

(b) アラーム発生のシナリオ

ドミノサーバのHTTPタスクの応答がなかった(Response Time =-1)場合,異常アラームを通知してドミノサーバコンソールに指定したサーバコマンドを入力し,HTTPを起動します。

この使用例の場合,HTTPタスクが停止していたため,HTTPタスクの応答がなかったと想定して,HTTPタスクの再起動を試みています。実際の使用環境によっては,複数の要因が混在してレスポンスが返らない場合もあるため,この使用例だけではHTTPのレスポンスが回復しないときもあります。

(c) アラームの定義例

アラームの定義例は,次のとおりです。

タブ名項目設定値
基本情報発生頻度発生頻度を満たした時にアラーム通知する
1回しきい値超過/1インターバル中
アラーム条件式レコードHealth Check Overview(PI_PIHC)
フィールドResponse Time
Check Name
異常条件Response Time = "-1"
AND Check Name = "HTTP"※1
警告条件Response Time = "-1"
AND Check Name = "HTTP"※1※2
アクション実行するアクション異常時コマンド
警告時コマンド
アクション定義コマンドの定義コマンド名notesconsole※3
コマンド実行アクションハンドラLocal
メッセージテキストyokohama/SOFT△"load http"△=C:¥Lotus¥Domino¥notes.ini
(△は半角スペースを示す)
注※1
大文字・小文字を区別します。
注※2
異常/警告の条件に同じ条件式を指定すると,異常アラームが発生します。
注※3
ドミノサーバコンソール入力コマンドを実行パスが設定されている場所に置いている場合,コマンド名だけを指定してください。実行パスにない場合は,絶対パスで指定してください。