5.2.1 Notes Log Check Optionsプロパティの設定
ログ情報を収集するには,PFM - Agent for DominoのNotes Log Check Optionsプロパティに,収集するNotes LogデータベースのView名やフィルター条件などの情報を設定する必要があります。
- <この項の構成>
- (1) Notes Log Check Optionsプロパティの設定手順
- (2) Includeファイルの書式
(1) Notes Log Check Optionsプロパティの設定手順
Notes Log Check Optionsプロパティの設定手順を次に示します。
- PFM - Web Consoleで,PFM - Agent for Dominoのプロパティを表示する。
- プロパティから,Notes Log Check Optionsを選択する。
- Notes Log Check Optionsの次のプロパティを設定する。
ViewName
Include
SearchDays
各プロパティについて次に説明します。
- ViewName
- 検索対象にするNotes LogデータベースのView名を指定します。複数指定する場合は,半角コンマ区切りで指定してください。
- ・最大指定数:3
- ・指定可能View名:Miscellaneous Events,Mail Routing Events,Replication Events
- Include
- 収集するメッセージに含まれる文字列を記述したファイル名を指定します。ファイル名はAgentホスト上の絶対パスで指定してください。Includeに指定するファイルの書式については,「(2) Includeファイルの書式」を参照してください。
- SearchDays
- PFM - Agent for Dominoのサービス起動時刻以前,何日分のNotes Log情報を収集または監視する日数を,0~366の整数で指定します。
PFM - Agent for Dominoのサービス起動時刻以前のNotes Log情報の収集および監視は行いません。PFM - Agent for Dominoのサービス起動以後,2回目以降の収集時は,最終更新時間とPFM - Agent for Dominoの収集時との差分のNotes Log情報について,収集および監視を行います。
PFM - Agent for Dominoのサービス起動時刻以前,1日分のNotes Log情報を収集および監視を行います。PFM - Agent for Dominoのサービス起動以後,2回目以降の収集時は,Notes Log内の最終更新時間とPFM - Agent for Dominoの収集時との差分のNotes Log情報について,収集および監視を行います。
- 補足事項
- SearchDaysの設定が適用されるのは,PFM - Agent for Dominoのサービス起動が最初に行われたときだけです。2回目以降の収集時は適用されません。PFM - Agent for Dominoを再起動した場合でも,Notes Log内の最終更新時間は引き継がれ,2回目以降の収集時と同じ動作になります。
(2) Includeファイルの書式
Includeファイルは監視を実行しているPFM - Agentホスト上に作成します。ファイルは通常のテキストファイル形式で次の書式で作成してください。
[識別子]
検索文字列
検索文字列
:
- 識別子
- 識別子には収集されたログ情報を識別するための任意の文字列を指定します。16バイト以内の文字列で,最大10個まで指定できます。このパラメーターで指定した値は,Notes Log Check(PL_PLNL)レコードのMessage Text(MESSAGE_TEXT)フィールドの先頭文字列として付加されます。
- 検索文字列
- 識別子に対して1~32行の検索文字列を指定します。検索文字列を複数行指定した場合,AND条件として検索します。検索文字列は大文字,小文字を区別しません。
検索を複数条件のOR条件として指定したい場合は,識別子を別にして同一形式で続けて指定します。複数条件のOR条件で検索する場合の指定例を次に示します。
[#REPL_ERR]
Replica
Failed
[#TRNS_ERR]
Transmit
Unsuccessful
指定例のように指定した場合,識別子「#REPL_ERR」の条件は,「Replica」という文字列(Replicaを含む文字列)と「Failed」という文字列を共に含む(AND)ログだけ収集されます。また,識別子「#TRNS_ERR」の条件は,「Transmit」という文字列(Transmitを含む文字列)と「Unsuccessful」という文字列を共に含む(AND)ログだけ収集されます。
指定例には二つの識別子が定義されているため,最終的に収集されるログは,「#REPL_ERR」条件を満たしているログ,または(OR)「#TRNS_ERR」条件を満たしているログになります。
次のようなログが発生している場合のログ収集結果について次に示します。
Replication successful. => 収集されない
Replication failed. => 収集される
収集結果=> <#REPL_ERR>:<View名>:Replication failed.
STMP mail receive failed. => 収集されない
Message Transmit Unsuccessful. => 収集される
収集結果=> <#TRNS_ERR>:<View名>:Message Transmit Unsuccessful.