(1) PFM - Agent for Enterprise Applicationsのアンインストールとアンセットアップの流れ
クラスタシステムで運用していたPFM - Agent for Enterprise Applicationsのアンインストールおよびアンセットアップの流れを次の図に示します。
図4-13 クラスタシステムで論理ホスト運用するPFM - Agent for Enterprise Applicationsのアンインストールおよびアンセットアップの流れ(Windowsの場合)
(2) PFM - Agent for Enterprise Applicationsのアンセットアップ
論理ホスト環境をアンセットアップします。アンセットアップ手順には,実行系ノードの手順と,待機系ノードの手順があります。実行系ノード,待機系ノードの順にアンセットアップしてください。
PFM - Agent for Enterprise Applicationsのアンセットアップ手順について説明します。
(a) 実行系ノードの論理ホスト環境をアンセットアップする
実行系ノードで,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホストの環境をアンセットアップします。
●共有ディスクをオンラインにする
共有ディスクがオンラインになっていることを確認します。共有ディスクがオンラインになっていない場合は,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有ディスクをオンラインにしてください。
●ポート番号の設定を解除する
この手順は,ファイアウォールを使用する環境で,セットアップ時にjpcconf port(jpcnsconfig port)コマンドでポート番号を設定した場合だけに必要な手順です。
ポート番号の解除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章,およびクラスタシステムでの構築と運用について説明している章を参照してください。
●論理ホスト環境のPFM - Agent for Enterprise Applicationsをアンセットアップする
手順を次に示します。
jpcconf ha list -key all -lhost jp1-halr3(jpchasetup list -lhost jp1-halr3)
jpcconf inst unsetup -key EAP -lhost jp1-halr3 -inst o246bci_SD5_00(jpcinsunsetup agtm -lhost jp1-halr3 -inst o246bci_SD5_00)
jpcconf ha unsetup -key EAP -lhost jp1-halr3(jpchasetup delete agtm -lhost jp1-halr3)
jpcconf ha list -key all(jpchasetup list)
●その他のPerformance Managementのプログラムの論理ホスト環境をアンセットアップする
PFM - Agent for Enterprise Applicationsのほかに,同じ論理ホストからアンセットアップするPFM - Agentがある場合は,この段階でアンセットアップしてください。
アンセットアップ手順については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章,または各PFM - Agentマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している章を参照してください。
●論理ホスト環境定義をエクスポートする
論理ホストのPFM - Agent for Enterprise Applicationsを削除したら,環境定義をファイルにエクスポートします。
Performance Managementでは,環境定義のエクスポートおよびインポートによって実行系と待機系の環境を合わせる方式を採っています。
実行系ノードでエクスポートした環境定義(Performance Managementの定義が削除されている)を,待機系ノードにインポートすると,待機系ノードの既存の環境定義(Performance Managementの定義が削除前のままの状態で定義が残っている)と比較して差分(実行系ノードで削除された部分)を確認してPerformance Managementの環境定義を削除します。
手順を次に示します。
jpcconf ha export -f lhostexp.txt(jpchasetup export -f lhostexp.txt)
●論理ホスト環境定義ファイルを待機系ノードにコピーする
「4.4.3(2)(a) 実行系ノードの論理ホスト環境をアンセットアップする」の「● 論理ホスト環境定義をエクスポートする」でエクスポートしたファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーします。
●共有ディスクをオフラインにする
クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有ディスクをオフラインにして,作業を終了します。なお,その共有ディスクを続けて使用する場合は,オフラインにする必要はありません。
(b) 待機系ノードの論理ホスト環境をアンセットアップする
実行系ノードでエクスポートしたファイルを待機系ノードにコピーし,待機系ノードで,論理ホスト環境をアンセットアップします。なお,待機系ノードでは,アンセットアップの時に共有ディスクをオンラインにする必要はありません。
手順を次に示します。
jpcconf ha import import -f lhostexp.txt(jpchasetup import import -f lhostexp.txt)
jpcconf ha list -key all(jpchasetup list)
(c) クラスタソフトの登録を解除する
クラスタソフトから,論理ホストのPFM - Agent for Enterprise Applicationsに関する設定を削除してください。
設定を削除する方法は,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
(d) PFM - Managerでの設定の削除
PFM - Web ConsoleでPFM - Managerにログインし,アンセットアップするPFM - Agent for Enterprise Applicationsに関連する定義を削除してください。
手順を次に示します。
jpctool service delete -id サービスID -host jp1-har3 -lhost jp1-hal(jpcctrl delete サービスID host=jp1-har3 lhost=jp1-hal)
(3) アンインストール
PFM - Agent for Enterprise Applicationsをアンインストールしてください。
アンインストール手順は,非クラスタシステムの場合と同じです。詳細は,「2.2.3 アンインストール手順」を参照してください。