4.3.4 SAP NetWeaver2004以前の場合(UNIX の場合)

<この項の構成>
(1) インストールを始める前に
(2) インストールから運用開始までの流れ
(3) インストール
(4) セットアップ

(1) インストールを始める前に

インストールおよびセットアップを開始する前に前提条件,必要な情報,および注意事項について説明します。

(a) 前提条件

PFM - Agent for Enterprise Applicationsをクラスタシステムで使用する場合,次に示す前提条件があります。

●クラスタシステム

次の条件が整っていることを確認してください。

●共有ディスク

次の条件が整っていることを確認してください。

●論理ホスト名,論理IPアドレス

次の条件が整っていることを確認してください。

注意
  • 論理ホスト名に,物理ホスト名(uname -nコマンドで表示されるホスト名)を指定しないでください。正常に通信処理がされなくなる可能性があります。
  • 論理ホスト名に使用できる文字は,1~32バイトの半角英数字です。次の記号および空白文字は指定できません。
    / ¥ : ; * ? ' " < > | & = ,
  • 論理ホスト名には,"localhost",IPアドレス,"-"から始まるホスト名を指定できません。

(b) 論理ホスト運用するPFM - Agent for Enterprise Applicationsのセットアップに必要な情報

論理ホスト運用するPFM - Agent for Enterprise Applicationsをセットアップするには,通常のPFM - Agent for Enterprise Applicationsのセットアップで必要になる環境情報に加えて,次の表の情報が必要です。

表4-15 論理ホスト運用のPFM - Agent for Enterprise Applicationsのセットアップに必要な情報

項目
論理ホスト名jp1-halr3
論理IPアドレス172.16.92.100
共有ディスク/jp1

なお,一つの論理ホストで論理ホスト運用するPerformance Managementのプログラムが複数ある場合も,同じ共有ディスクのディレクトリを使用します。

共有ディスクに必要な容量については,「付録A システム見積もり」を参照してください。

(c) PFM - Agent for Enterprise Applicationsで論理ホストをフェールオーバーさせる場合の注意事項

PFM - Agent for Enterprise Applicationsを論理ホスト運用するシステム構成の場合,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの障害によって論理ホスト全体をフェールオーバーさせるかどうかを検討してください。

PFM - Agent for Enterprise Applicationsの障害で論理ホスト全体をフェールオーバーさせると,PFM - Agent for Enterprise Applicationsが監視対象としている同じ論理ホストで運用する業務アプリケーションもフェールオーバーすることになり,業務に影響を与える可能性があります。

通常は,PFM - Agent for Enterprise Applicationsに異常が発生しても,SAPシステムの動作に影響がないように,次のどちらかのようにクラスタソフトで設定することをお勧めします。

(d) 論理ホスト運用時のバージョンアップに関する注意事項

論理ホスト運用のPFM - Agent for Enterprise Applicationsをバージョンアップする場合は,実行系ノードまたは待機系ノードのどちらか一方で,共有ディスクをオンラインにする必要があります。

(2) インストールから運用開始までの流れ

クラスタシステムで,論理ホスト運用するPFM - Agent for Enterprise Applicationsのインストールおよびセットアップの流れを次の図に示します。

図4-10 クラスタシステムで論理ホスト運用するPFM - Agent for Enterprise Applicationsのインストールおよびセットアップの流れ(UNIXの場合)

[図データ]

注意
論理ホスト環境のPFM - Agentをセットアップしても,物理ホスト環境のPFM - Agentの定義内容は引き継がれません。論理ホスト環境および物理ホスト環境では,インスタンス環境を設定した時点で,新規に環境が作成されます。

(3) インストール

実行系ノードおよび待機系ノードにPFM - Agent for Enterprise Applicationsをインストールします。

インストール先はローカルディスクです。共有ディスクにはインストールしないでください。

インストール手順は非クラスタシステムの場合と同じです。インストール手順については,「3.1.3 インストール手順」を参照してください。

(4) セットアップ

ここでは,クラスタシステムでPerformance Managementを運用するための,セットアップについて説明します。

(a) PFM - Agent for Enterprise Applicationsを登録する

Performance Managementシステムに,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを追加する場合には,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを登録するためのセットアップが必要です。

PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - Agentの登録は自動で行われるため,ここで説明する手順は不要です。ただし,PFM - Managerのリリースノートに記載されていないデータモデルバージョンのPFM - Agentは手動で登録する必要があります。なお,PFM - Agent for Enterprise Applicationsのデータモデルのバージョンについては,「付録I バージョン互換」を参照してください。

PFM - Agent for Enterprise Applicationsの登録は,PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleで実施します。PFM - Agent for Enterprise Applicationsを登録する手順は非クラスタシステムの場合と同じです。手順については,「3.1.4(2) PFM - Agent for Enterprise Applicationsの登録」を参照してください。

(b) 実行系ノードの論理ホスト環境をセットアップする

実行系ノードで,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト環境をセットアップします。

注意
セットアップを実施する前に,Performance Managementシステム全体で,Performance Managementのプログラムのサービスをすべて停止してください。サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

●共有ディスクをマウントする

共有ディスクがマウントされていることを確認します。共有ディスクがマウントされていない場合は,共有ディスクをマウントしてください。

●PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト環境をセットアップする

jpcconf ha setup(jpchasetup create)コマンドを実行して論理ホスト環境を作成します。コマンドを実行すると,共有ディスクに必要なデータがコピーされ,論理ホスト用の定義を設定して,論理ホスト環境が作成されます。

手順を次に示します。

  1. jpcconf ha setup(jpchasetup create)コマンドを実行して,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト環境を作成する。
    次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf ha setup -key EAP -lhost jp1-halr3 -d /jp1(jpchasetup create agtm -lhost jp1-halr3 -d /jp1)

    論理ホスト名は,-lhostで指定します。ここでは,論理ホスト名をjp1-halr3としています。DNS運用をしている場合はドメイン名を省略した論理ホスト名を指定してください。
    共有ディスクのディレクトリ名は,-dの環境ディレクトリ名に指定します。例えば-d /jp1と指定すると/jp1/jp1pcが作成されて,論理ホスト環境のファイルが作成されます。
  2. jpcconf ha list(jpchasetup list)コマンドを実行して,論理ホストの設定を確認する。
    次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf ha list -key all(jpchasetup list)

    作成した論理ホスト環境が正しいことを確認してください。

●接続先PFM - Managerを設定する

jpcconf mgrhost define(jpcnshostname)コマンドを実行して,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを管理するPFM - Managerを設定します。

  1. jpcconf mgrhost define(jpcnshostname)コマンドを実行して,接続先PFM - Managerを設定する。
    次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf mgrhost define -host jp1-hal -lhost jp1-halr3(jpcnshostname -s jp1-hal -lhost jp1-halr3)

    接続先PFM - Managerのホスト名は,-hostオプションで指定します。接続先PFM - Managerが論理ホスト運用されている場合は,-hostオプションに接続先PFM - Managerの論理ホスト名を指定します。ここでは,PFM - Managerの論理ホスト名をjp1-halとしています。
    また,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト名は,-lhostで指定します。ここでは,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト名をjp1-halr3としています。

●インスタンス環境を設定する

jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行して,PFM - Agent for Enterprise Applicationsのインスタンス環境を設定します。

  1. jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行する。
    次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key EAP -lhost jp1-halr3 -inst o246bci_SD5_00(jpcinssetup agtm  -lhost jp1-halr3 -inst o246bci_SD5_00)

    論理ホスト名は,-lhostで指定します。ここでは,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト名をjp1-halr3としています。
  2. SAPシステムのインスタンス環境を設定する。
    設定するインスタンス環境は,非クラスタシステムの場合と同じです。設定するインスタンス情報については,「3.1.4(4) インスタンス環境の設定」を参照してください。

●その他のPerformance Managementのプログラムの論理ホスト環境をセットアップする

PFM - Agent for Enterprise Applicationsのほかに,同じ論理ホストにセットアップするPFM - ManagerやPFM - Agentがある場合は,この段階でセットアップしてください。

セットアップ手順については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章,または各PFM - Agentマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している章を参照してください。

●ポート番号を設定する

ファイアウォールがあるネットワーク環境でPerformance Managementのプログラムを運用する場合だけに必要な設定です。ファイアウォール経由でPerformance Managementのプログラム間の通信をする場合には,jpcconf port(jpcnsconfig port)コマンドを使用してポート番号を設定します。

ポート番号の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章,およびクラスタシステムでの構築と運用について説明している章を参照してください。

●IPアドレスを設定する

複数のLANに接続されたネットワーク環境でPerformance Managementを運用するときに使用するIPアドレスを指定したい場合は,IPアドレスの設定をします。IPアドレスを設定したい場合は,jpchostsファイルの内容を直接編集します。

IPアドレスの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

注意
jpchostsファイルを編集した場合は,jpchostsファイルを実行系ノードから待機系ノードにコピーしてください。

●ログのファイルサイズ変更

Performance Managementの稼働状況を,Performance Management独自のログファイルに出力します。このログファイルを「共通メッセージログ」と呼びます。共通メッセージログは,デフォルトで2,048キロバイトのファイルが2個使用されます。このファイルサイズを変更したい場合にだけ,必要な設定です。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

●パフォーマンスデータの格納先の変更

PFM - Agentで管理されるパフォーマンスデータを格納するデータベースの保存先,バックアップ先,エクスポート先,またはインポート先のディレクトリを変更したい場合にだけ必要な設定です。

設定方法については,「3.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」を参照してください。

●動作ログ出力の設定

アラーム発生時に動作ログを出力したい場合に必要な設定です。動作ログとは,システム負荷などのしきい値オーバーに関するアラーム機能と連動して出力される履歴情報です。

設定方法については,「付録J 動作ログの出力」を参照してください。

●論理ホスト環境定義をエクスポートする

PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト環境が作成できたら,環境定義をファイルにエクスポートします。エクスポートでは,その論理ホストにセットアップされているPerformance Managementのプログラムの定義情報を一括してファイル出力します。同じ論理ホストにほかのPerformance Managementのプログラムをセットアップする場合は,セットアップが一とおり済んだあとにエクスポートしてください。

論理ホスト環境定義をエクスポートする手順を次に示します。

  1. jpcconf ha export(jpchasetup export)コマンドを実行して,論理ホスト環境定義をエクスポートする。
    これまでの手順で作成した論理ホスト環境の定義情報を,エクスポートファイルに出力します。エクスポートファイル名は任意です。
    例えば,lhostexp.txtファイルに論理ホスト環境定義をエクスポートする場合,次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf ha export -f lhostexp.txt(jpchasetup export -f lhostexp.txt)

●論理ホスト環境定義ファイルを待機系ノードにコピーする

4.3.4(4)(b) 実行系ノードの論理ホスト環境をセットアップする」の「● 論理ホスト環境定義をエクスポートする」でエクスポートした論理ホスト環境定義ファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーします。

●共有ディスクをアンマウントする

ファイルシステムをアンマウントして,作業を終了します。なお,その共有ディスクを続けて使用する場合は,ファイルシステムをアンマウントする必要はありません。

注意
共有ディスクがアンマウントされていても,指定した環境ディレクトリにjp1pcディレクトリがあり,jp1pcディレクトリ以下のファイルがある場合は,共有ディスクをマウントしないでセットアップしています。この場合は次の手順で対処してください。
  1. ローカルディスク上の指定した環境ディレクトリにあるjp1pcディレクトリをtarコマンドでアーカイブする。
  2. 共有ディスクをマウントする。
  3. 共有ディスク上に指定した環境ディレクトリがない場合は,環境ディレクトリを作成する。
  4. 共有ディスク上の環境ディレクトリにtarファイルを展開する。
  5. 共有ディスクをアンマウントする。
  6. ローカルディスク上の指定した環境ディレクトリにあるjp1pcディレクトリ以下を削除する。

(c) 待機系の論理ホスト環境をセットアップする

待機系ノードで,PFM - Agent for Enterprise Applicationsの論理ホスト環境をセットアップします。

●論理ホスト環境定義をインポートする

実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを,待機系ノードにインポートします。

実行系ノードで作成した論理ホストのPerformance Managementのプログラムを,待機系ノードで実行するための設定には,jpchasetup importコマンドを使用します。一つの論理ホストに複数のPerformance Managementのプログラムがセットアップされている場合は,一括してインポートされます。

なお,このコマンドを実行するときには,共有ディスクをマウントしておく必要はありません。

  1. jpcconf ha import(jpchasetup import)コマンドを実行して,論理ホスト環境定義をインポートする。
    次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf ha import -f lhostexp.txt(jpchasetup import -f lhostexp.txt)

    コマンドを実行すると,待機系ノードの環境を,エクスポートファイルの内容と同じ環境になるように設定変更します。これによって,論理ホストのPFM - Agent for Enterprise Applicationsを起動するための設定が実施されます。
    また,セットアップ時にjpcconf port(jpcnsconfig port)コマンドで固定のポート番号を設定している場合も,同様に設定されます。
  2. jpcconf ha list(jpchasetup list)コマンドを実行して,論理ホスト設定を確認する。
    次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf ha list -key all(jpchasetup list all)

    実行系ノードでjpcconf ha list(jpchasetup list)を実行した時と同じ内容が表示されることを確認してください。

(d) クラスタソフトへ登録する

Performance Managementのプログラムを論理ホスト環境で運用する場合は,クラスタソフトに登録して,クラスタソフトからの制御でPerformance Managementのプログラムを起動したり停止したりするように環境設定します。

ここでは,PFM - Agent for Enterprise Applicationsをクラスタソフトに登録するときに設定する内容を説明します。

●クラスタソフトへPFM - Agent for Enterprise Applicationsを登録する

一般にUNIXのクラスタソフトに,アプリケーションを登録する場合に必要な項目は「起動」「停止」「動作監視」「強制停止」の四つがあります。

PFM - Agent for Enterprise Applicationsでの設定方法を次の表に示します。

表4-16 クラスタソフトに登録するPFM - Agent for Enterprise Applicationsの制御方法

項目説明
起動次のコマンドを順に実行して,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを起動する。

/opt/jp1pc/tools/jpcspm start(jpcstart) -key AH -lhost=論理ホスト名
/opt/jp1pc/tools/jpcspm start -key EAP -lhost 論理ホスト名 inst インスタンス名(jpcstart agtm lhost=論理ホスト名 inst=インスタンス名)

起動するタイミングは,共有ディスクおよび論理IPアドレスが使用できる状態になったあととする。
停止次のコマンドを順に実行して,PFM - Agent for Enterprise Applicationsを停止する。

/opt/jp1pc/tools/jpcspm stop -key EAP -lhost 論理ホスト名 inst インスタンス名(jpcstop agtm lhost=論理ホスト名 inst=インスタンス名)
/opt/jp1pc/tools/jpcspm stop(jpcstop) -key AH -lhost=論理ホスト名

停止するタイミングは,共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できない状態にする前とする。
なお,障害などでサービスが停止しているときは,jpcspm stop(jpcstop)コマンドの戻り値が3になる。この場合はサービスが停止されているので,正常終了と扱う。戻り値で実行結果を判定するクラスタソフトの場合は,戻り値を0にするなどで対応すること。
動作監視次のプロセスが動作していることを,psコマンドで確認する。

ps -ef | grep "プロセス名 論理ホスト名" | grep -v "grep 監視対象のプロセス"

監視対象のプロセスは,次のとおり。

jpcagtm,agtm/jpcsto,jpcah

プロセス名については,「付録D プロセス一覧」またはマニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照のこと。なお,運用中にメンテナンスなどでPerformance Managementを一時的に停止する場合を想定して,動作監視を抑止する方法(例えば,メンテナンス中のファイルがあると監視をしないなど)を用意しておくことをお勧めします。
強制停止強制停止が必要な場合は,次のコマンドを実行する。

/opt/jp1pc/tools/jpcspm stop(jpcstop) -key all -lhost=論理ホスト名 -kill=immediate

第一引数のサービスキーに指定できるのは,allだけである。
注意
コマンドを実行すると,指定した論理ホスト環境すべてのPerformance Managementのプロセスが,SIGKILL送信によって強制停止される。このとき,サービス単位ではなく,論理ホスト単位でPerformance Managementが強制停止される。
なお,強制停止は,通常の停止を実行しても停止できない場合に限って実行するよう設定すること。
注意
  • クラスタに登録するPerformance Managementは,クラスタから起動および停止を制御しますので,OS起動時の自動起動設定をしないでください。
  • Performance Managementを日本語環境で実行する場合,クラスタソフトに登録するスクリプトでLANG環境変数を設定してから,Performance Managementのコマンドを実行するようにしてください。
  • クラスタソフトがコマンドの戻り値で実行結果を判定する場合は,Performance Managementのコマンドの戻り値をクラスタソフトの期待する値に変換するように設定してください。Performance Managementのコマンドの戻り値については,各コマンドのリファレンスを確認してください。
  • psコマンドで動作を監視する場合,事前にpsコマンドを実行して,論理ホスト名とインスタンス名をつなげた文字列がすべて表示されることを確認してください。文字列が途中までしか表示されない場合は,インスタンス名を短くしてください。

(e) 起動・停止の確認

クラスタソフトからの操作で,Performance Managementのプログラムの起動および停止を各ノードで実行し,正常に動作することを確認してください。

(f) クラスタシステムでの環境を設定する

Performance Managementのプログラムのセットアップ終了後,PFM - Web Consoleから,運用に合わせて監視対象の稼働状況についてのレポートを表示できるようにしたり,監視対象で問題が発生したときにユーザーに通知できるようにしたりするために,Performance Managementのプログラムの環境を設定します。

Performance Managementのプログラムの環境の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章を参照してください。