フィールドの値
ここでは,各フィールドに格納される値について説明します。
データソース
各フィールドには,Performance Managementや監視対象プログラムから取得した値や,これらの値をある計算式に基づいて計算した値が格納されます。各フィールドの値の取得先または計算方法は,フィールドの表の「データソース」列で示します。「データソース」列に「-」と書かれている場合,パフォーマンスデータを加工してフィールドの値を設定していないことを示します。
デルタ
累積値として収集するデータに対し,変化量でデータを表すことを「デルタ」と呼びます。例えば,1回目に収集されたパフォーマンスデータが「3」,2回目に収集されたパフォーマンスデータが「4」とすると,変化量として「1」が格納されます。各フィールドの値がデルタ値かどうかは,フィールドの表の「デルタ」列で示します。
PFM - Agent for JP1/AJS3で収集されるパフォーマンスデータは,次の表のとおりです。
表6-6 PFM - Agent for JP1/AJS3で収集されるパフォーマンスデータ
レコードタイプ | デルタ | データ種別 | [デルタ値で表示]のチェック※ | レコードの値 |
---|
PIレコードタイプ | Yes | リアルタイムデータ | あり | 変化量が表示される。 |
なし | 収集時点の値が表示される。 |
・履歴データ ・アラームの監視データ | - | 変化量が表示される。 |
No | リアルタイムデータ | あり | 収集時点の値が表示される。 |
なし | 収集時点の値が表示される。 |
・履歴データ ・アラームの監視データ | - | 収集時点の値が表示される。 |
- (凡例)
- -:該当しない
- 注※
- 次に示すPFM - Web Consoleの項目がチェックされているかどうかを示します。
- レポートウィザードの[編集 > 表示設定(リアルタイムレポート)]画面の[デルタ値で表示]
- レポートウィンドウの[Properties]タブの[表示設定(リアルタイムレポート)]の[デルタ値で表示]
パフォーマンスデータが収集される際の注意事項を次に示します。
- PIレコードタイプのレコードには,PFM - Web Consoleで設定した収集間隔ごとにパフォーマンスデータが収集されます。しかし,パフォーマンスデータのStoreデータベースへの格納は,PFM - Web Consoleでパフォーマンスデータの収集の設定をした時点では実行されません。
- 前回のデータを必要とする次のレコードの履歴データは,2回分のデータ収集が必要になります。
そのため,履歴データがStoreデータベースに格納されるまでには,設定した時間の最大2倍の時間が掛かります。例えば,PFM - Web Consoleでパフォーマンスデータの収集間隔を,18:32に300秒(5分)で設定した場合,最初のデータ収集は18:35に開始されます。次のデータ収集は18:40に開始されます。履歴のデータは,18:35と18:40に収集されたデータを基に作成され,18:40に(設定時18:32から8分後)履歴データとしてStoreデータベースに格納されます。
- リアルタイムレポートは,最初にデータが収集されたときから値が表示されます。ただし,前回のデータを必要とする次のレコードを使用したレポートの場合,初回の値は表示されません。
そのため,上記のレコードを使用するレポートをPFM - Viewで表示した場合,初回のデータ収集時にデータなしとなります。また,上記のレコードを使用するレポートをPFM - Web Consoleで表示した場合,初回のデータ収集時に「KAVJS5002-I レコード件数が0件です。レポートを表示することができません。」のメッセージが表示されますが問題ありません。
- 次の場合,2回目のデータ収集以降は,収集データの値が表示されます。
- PIレコードタイプのリアルタイムレポートの設定で,[デルタ値で表示]がチェックされていない場合
- 次の場合,2回目のデータ収集では,1回目のデータと2回目のデータの差分が表示されます。3回目以降のデータ収集では,収集データの値が表示されます。
- PIレコードタイプのリアルタイムレポートの設定で,[デルタ値で表示]がチェックされている場合