RDAREA HiRDB File(PI_RDFL

機能

RDAREA HiRDB File(PI_RDFL)レコードには,RDエリア用に割り当てられたHiRDBファイルについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。HiRDBファイルとRDエリアの組み合わせごとに1行作成されます。

注意
  • サーバまたはユニットの構成を変更した場合,最新の構成を反映するためにエージェントを再起動してください。
  • このレコードに対してはリアルタイムレポートを作成しないでください。リアルタイムレポートを作成した場合には何も表示されません。
  • Collection Intervalは25920000秒(約10か月)以下にしてください。
  • このレコードはHiRDBのfil統計情報が収集されている期間だけ収集できます。収集開始,収集停止の契機はそれぞれ次のとおりです。
    <HiRDBの統計情報の出力が開始される契機>
    ・HiRDB稼働中にpdstbeginコマンドを実行した時。
    ・システム共通定義pdsysで,pdstbeginオペランドを指定してHiRDBを開始した時。
    <HiRDBの統計情報の出力が停止される契機>
    ・HiRDB稼働中にpdstendコマンドを実行した時。
    ・HiRDBを停止した時。
  • 共用RDエリアの場合,サーバごとに別の行として収集されます。
  • 稼働していない非マネジャユニットの情報は収集できません。
  • 稼働OSがWindowsで,IPアドレス引き継ぎなしのスタンバイ型系切り替え,または1:1スタンバイレス型系切り替えのユニットの場合,HiRDB 07-00以降の場合だけユニットの情報を収集できます。
  • jpcagtbdef.iniファイルのPDCONFPATHセクションの指定が間違っている場合,間違って指定したユニットに存在するHiRDBファイルの情報のHiRDB File System Area Typeフィールドは空白に設定されます。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval3600
Collection Offset200
LogNo
LOGIF空白

ODBCキーフィールド

ライフタイム

統計情報が出力開始されてから出力停止されるまで。

レコードサイズ

フィールド

pdsteditコマンドは統計解析ユティリティを示し,括弧の中は編集項目を示します。

各項目の詳細については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」のpdsteditコマンドの実行結果の説明を参照してください。

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明要約形式デルタデータソース
AIO Read
(AIO_READ)
システム固有情報。COPYdoubleNopdstedit(fil)のAIO READ値※4
AIO Write
(AIO_WRITE)
システム固有情報。COPYdoubleNopdstedit(fil)のAIO WRITE値※4
Close
(CLOSE)
クローズ発生回数。COPYdoubleNopdstedit(fil)のCLOSE値※4
HiRDB File Name
(HIRDB_FILE_NAME)
HiRDBファイル名。COPYstring(31)Nopdstedit(fil)のFILE NAME値からHiRDBファイル名を取り出した値※3
HiRDB File System Area Name
(FS_NAME)
HiRDBファイルシステム名(絶対パス表示)。COPYstring(166)Nopdstedit(fil)のFILE NAME値からHiRDBファイル名を取り除いたパス※2
HiRDB File System Area Type
(FS_TYPE)
HiRDBファイルシステム領域種別(DB,DB(NOLOB),SDB,SVR)。COPYstring(10)Nopdfstatfs -d -b FS_NAMEのinitialize area kind値
Host
(HOST)
ホスト名。COPYstring(33)Nopdstedit(fil)のHOST値
I/O Ops/sec
(IO_RATE)※6
1秒当たりのI/O回数。HILOfloatNo(SYNC_READ+SYNC_WRITE+AIO_READ+AIO_WRITE)/divisor※5
Interval
(INTERVAL)
情報が収集される間隔。COPYulongNoAgent Collector
IO Error
(IO_ERROR)
入出力エラー発生回数。COPYdoubleNopdstedit(fil)のIO ERROR値※4
List IO
(LIST_IO)
システム固有情報。COPYdoubleNopdstedit(fil)のLIST IO値※4
Open
(OPEN)
オープン発生回数。COPYdoubleNopdstedit(fil)のOPEN値※4
RDAREA Name
(RDAREA_NAME)
RDエリア名。COPYstring(31)Nopdstedit(fil)のRDAREA NAME値
Reads/sec
(READS_RATE)※6
1秒当たりの読み込み処理回数。HILOfloatNo(SYNC_READ+AIO_READ)/divisor
※5
Record Time
(RECORD_TIME)
fil_DATのLOG GET TIMEで最初に出力されたグリニッジ標準時。COPYtime_tNopdstedit(fil)のLOG GET TIME値※1
Record Type
(SZRECORDTYPE)
レコード・タイプ識別子。COPYchar(8)NoAgent Collector
Server Name
(SERVER_NAME)
サーバ名。COPYstring(9)Nopdstedit(fil)のSERVER値
Sync Read
(SYNC_READ)
同期READ発生回数。COPYdoubleNopdstedit(fil)のSYNC READ値※4
Sync Write
(SYNC_WRITE)
同期WRITE回数。COPYdoubleNopdstedit(fil)のSYNC WRITE値※4
Writes/sec
(WRITES_RATE)※6
1秒当たりの書き込み処理回数。HILOfloatNo(SYNC_WRITE+AIO_WRITE)/divisor
※5
注※1
fil_DAT内のフィールドHOST,SERVER,FILE NAME,RDAREA NAMEの組でグループ分けをしたとき,各グループで最初のLOG GET TIMEを設定します。
fil_DAT内のフィールドLOG GET TIMEは「MM/DD/hh:mm:ss」の形式で出力されますが,PFM-Agent for HiRDBではtime_t型に変換してPI_RDFLレコードを作成します。そのとき,年は現在時刻を基に年のまたがりを考慮して設定されます。
注※2
絶対パス表示のHiRDBファイル名からHiRDBファイル名を取り除いて作成します。
(例)「/users/hirdb_s/area/rdsys04/rddata01」から「/users/hirdb_s/area/rdsys04」を取得します。
注※3
絶対パス表示のHiRDBファイル名から絶対パス表示のHiRDBファイルシステム領域名を取り除いて作成します。
注※4
fil_DAT内のHOST,SERVER,FILE NAME,RDAREA NAMEの組でグループ分けをして,各フィールドの数値データを合算します。数値データではなく「**********」が出力されている場合はオーバーフローを意味しているので,固定値0が設定されます。
注※5
divisorは,次に示す算出式で計算します。
fil_DAT内のフィールドHOST,SERVER,FILE NAME,RDAREA NAMEの組でグループ分けをしたとき,各グループでの最後のLOG GET TIME
- 統計情報管理テーブル内の最終統計ログレコードの取得時刻
+ 1
注※6
履歴レポートで複数レコードの値を集約する場合(例えば,1時間単位に収集したレコードを1日単位に表示する場合),集約されるレコードに含まれる値の平均を計算します。Storeデータベースには末尾に_HI,_LO,_TOTAL,_COUNTが付いたフィールドが追加されます。また,Viewには(Max),(Min),(Total)が付いたフィールドが追加され,履歴レポートで利用できます。集約された値が表す平均値は,集約期間内でのフィールド値の総和(_TOTALが付いたフィールドの値)を収集レコード数(_COUNTが付けられたフィールドの値)で割ったものとして定義されます。