ここでは,パフォーマンスの監視例を紹介します。
(1) データベースマネージャーが正常に稼働しているかを監視する
データベースマネージャーが正常に稼働しているかを監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。
使用レコード | 使用フィールド | 警告条件 | 異常条件 |
---|---|---|---|
PD_PD | DB2 Status | DB2 Status = 100 | DB2 Status = 100 |
(2) カタログ・キャッシュが効果的に利用されているかを判断する
カタログ・キャッシュが効果的に利用されていない場合,DB2のパフォーマンス低下を招くおそれがあります。
カタログ・キャッシュの利用状況を監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。
使用レコード | 使用フィールド | 警告条件 | 異常条件 |
---|---|---|---|
PI_DCAI | Catcache Hit Rate | Catcache Hit Rate < 80 | Catcache Hit Rate < 70 |
(3) パッケージ・キャッシュが効果的に利用されているかを判断する
パッケージ・キャッシュが効果的に利用されていない場合,DB2のパフォーマンス低下を招くおそれがあります。
パッケージ・キャッシュの利用状況を監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。
使用レコード | 使用フィールド | 警告条件 | 異常条件 |
---|---|---|---|
PI_DCAI | Pkg Cache Hit Rate | Pkg Cache Hit Rate < 80 AND Pkg Cache Hit Rate <> 0 | Pkg Cache Hit Rate < 70 |
(4) ソートを行うために十分な専用ソートメモリーまたは共有ソートメモリーがあるかを判断する
ソートをするための専用ソートメモリー,または共有ソートメモリーが不十分である場合,DB2のパフォーマンス低下を招くおそれがあります。
ソートをするための専用ソートメモリー,または共有ソートメモリーが十分であるかどうかを監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。
使用レコード | 使用フィールド | 警告条件 | 異常条件 |
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PD_DSOD | Sort Shrheap Allocated Rate | Sort Shrheap Allocated Rate > 70 | Sort Shrheap Allocated Rate > 85 |
(5) 実行させようとしているSQLステートメントの初期設定セクションを回避することを共有SQLワークスペースが手助けしている程度を判断する
共有SQLワークスペースで確保している実行可能セクションの作業用コピーが十分ではない場合,実行するSQLステートメントの初期設定セクションの回避が不十分になり,DB2のパフォーマンス低下を招くおそれがあります。
共有SQLワークスペースで確保している実行可能セクションの作業用コピーが十分にあるかどうかを監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。
使用レコード | 使用フィールド | 警告条件 | 異常条件 |
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PD_DSQD | Shr Workspace Hit Rate | Shr Workspace Hit Rate < 80 | Shr Workspace Hit Rate < 70 |
(6) ソートをするために十分なヒープ・スペースがあるかを判断する
ソートをするための十分なヒープ・スペースがない場合,DB2のパフォーマンス低下を招くおそれがあります。
ソートをするための十分なヒープ・スペースが十分にあるかどうかを監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。
使用レコード | 使用フィールド | 警告条件 | 異常条件 |
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PD_DSOD | Sort Overflows Rate | Sort Overflows Rate > 30 | Sort Overflows Rate > 50 |