論理ホスト環境をアンセットアップします。アンセットアップ手順には,実行系ノードの手順と,待機系ノードの手順があります。実行系ノード,待機系ノードの順にアンセットアップしてください。
は実行系ノードで行う項目を,
は待機系ノードで行う項目を示します。また,
は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。
PFM - Agent for DB2のアンセットアップ手順について説明します。
(1) クラスタソフトからの停止
クラスタソフトからの操作で,実行系ノードと待機系ノードで起動しているPerformance Managementのプログラムおよびサービスを停止してください。停止する方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
(2) 共有ディスクのマウント
共有ディスクがマウントされていることを確認します。共有ディスクがマウントされていない場合は,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有ディスクをマウントしてください。
(3) ポート番号の設定の解除
この手順は,ファイアウォールを使用する環境で,セットアップ時にjpcconf port (jpcnsconfig port)コマンドでポート番号を設定した場合だけに必要な手順です。
通信ポート番号の設定の解除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のアンインストールとアンセットアップ,およびマニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のクラスタシステムでの構築と運用について説明している章を参照してください。
(4) PFM - Agent の論理ホストのアンセットアップ
手順を次に示します。
jpcconf ha list all -lhost jp1-haldb2 (jpchasetup list all -lhost jp1-haldb2)
jpcconf ha unsetup -key DB2 -lhost jp1-haldb2 (jpcinsunsetup agtr -lhost jp1-haldb2 -inst db2inst)
jpcconf ha unsetup -key DB2 -lhost jp1-haldb2 (jpchasetup delete agtr -lhost jp1-haldb2)
jpcconf ha list all (jpchasetup list all)
(5) 他Performance Managementプログラムの論理ホストのアンセットアップ
PFM - Agent for DB2のほかに,同じ論理ホストからアンセットアップするPerformance Managementプログラムがある場合だけ必要な手順です。
アンセットアップ手順については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章,または各PFM - Agentマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している章を参照してください。
(6) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート
論理ホストのPFM - Agent for DB2を削除したら,環境定義をファイルにエクスポートします。
Performance Managementでは,環境定義のエクスポートおよびインポートによって実行系と待機系の環境を合わせる方式を採っています。
実行系ノードでエクスポートした環境定義(Performance Managementの定義が削除されている)を,待機系ノードにインポートすると,待機系ノードの既存の環境定義(Performance Managementの定義が削除前のままの状態で残っている)と比較して差分(実行系ノードで削除された部分)を確認してPerformance Managementの環境定義を削除します。
手順を次に示します。
jpcconf ha export -f lhostexp.txt (jpchasetup export -f lhostexp.txt)
(7) 論理ホスト環境定義ファイルの待機系ノードへのコピー
「(6) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート」でエクスポートしたファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーします。
(8) 共有ディスクのアンマウント
ファイルシステムをアンマウントして,作業を終了します。なお,その共有ディスクを続けて使用する場合は,ファイルシステムをアンマウントする必要はありません。
(9) 論理ホスト環境定義ファイルのインポート
実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを,待機系ノードに反映させるためにインポートします。なお,待機系ノードでは,インポート時に共有ディスクをアンマウントする必要はありません。
手順を次に示します。
jpcconf ha import -f lhostexp.txt (jpchasetup import -f lhostexp.txt)
jpcconf ha list all (jpchasetup list all)
(10) クラスタソフトからのPFM - Agentの登録解除
クラスタソフトから,論理ホストのPFM - Agent for DB2に関する設定を削除してください。
設定を削除する方法は,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
(11) PFM - Managerでの設定の削除
PFM - Web ConsoleでPFM - Managerにログインし,アンセットアップするPFM - Agent for DB2に関連する定義を削除してください。
手順を次に示します。
jpctool service delete -id サービスID -host jp1-haldb2 -lhost jp1-hal (jpcctrl delete サービスID host=jp1-haldb2 lhost=jp1-hal)