Instance AvailabilityPD_PDIA

機能

Instance Availability(PD_PDIA)レコードには,インスタンスの有効性についての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,Oracle Databaseへの接続を試み,接続に成功した場合は直ちに切断を行います。そのため,ほかのレコードのデータ収集により,すでにOracle Databaseに接続している場合,一時的に接続が2本になります。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval60
Collection Offset0
LogNo
LOGIF空白

ODBCキーフィールド

なし

ライフタイム

Oracleインスタンスの作成から削除まで。

レコードサイズ

フィールド

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明要約形式デルタサポートVRデータソース
Availability(AVAILABILITY)可用性ステータス。※3※4
有効な値は,「0(停止)」または「1(稼働)」。
shortNoすべてAgent Collector
Collect Time(COLLECT_TIME)Oracle Databaseへの接続,切断処理に掛かった時間(ミリ秒)。longNoすべてAgent Collector
Error #(ERROR_NUM)Oracle Databaseに接続を試みてエラーとなった場合,エラーコード。※5
接続できた場合,空白。
string(10)NoすべてAgent Collector
Record Time(RECORD_TIME)レコードに格納されたパフォーマンスデータの収集終了時刻。time_tNoすべてAgent Collector
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)レコード名。常に「PDIA」。string(4)NoすべてAgent Collector
Start Time(START_TIME)レコードに格納されたパフォーマンスデータの収集開始時刻。time_tNoすべてAgent Collector
注※3
Availabilityフィールドは,PFM - Agent for Oracleのインスタンス環境を構築する際に指定する,インスタンス情報のsqlnetの指定値により,次の表のように意味が異なります。

表6-11 sqlnetの指定値とAvailabilityフィールドの関係

sqlnetの指定値Oracle接続形態Availabilityフィールド
Yリスナーを経由してOracle Databaseへ接続リスナー,およびOracle Databaseの可用性ステータス
Nリスナーを経由しないでOracle Databaseへ接続Oracle Databaseだけの可用性ステータス
インスタンス環境構築の詳細については,「2.1.4 PFM - Agent for Oracleのセットアップ手順」および「3.1.4 PFM - Agent for Oracleのセットアップ手順」を参照してください。
注※4
PD_PDIAレコードはOracle Databaseへの接続を試みるため,PD_PDIAレコード収集前にOracleインスタンスに認められている最大同時ユーザー・セッション数に達している場合,PD_PDIAレコードのAvailability フィールドでは「0(停止)」を示しますが,その他のレコードが正常に取得できる場合があります。
また,レコード収集中にOracleインスタンスが稼働を停止した場合,PD_PDIAレコードのAvailability フィールドでは「0(停止)」を示しますが,その他のレコードが正常に取得できる場合があります。
また,レコード収集中に停止していたOracleインスタンスが稼働した場合,PD_PDIAレコードのAvailability フィールドでは「1(稼働)」を示しますが,その他のレコードが取得できない場合があります。
注※5
Error #フィールドの出力例と対応するメッセージコードを次の表に示します。次の表のエラーコードは,Oracleが物理的に切断されている場合に出力されます。Oracleのメッセージコードに対応するメッセージの詳細は,Oracleのマニュアルを参照してください。

表6-12 Error #フィールドの出力例と対応するメッセージコード

Error #フィールドの出力例
(Oracleのエラーコード)
対応するOracleのメッセージコード
28ORA-00028
1012ORA-01012
3113ORA-03113
3114ORA-03114
12571ORA-12571