8.3.2 ログファイルおよびディレクトリ一覧

ここでは,Performance Managementのプログラムから出力されるログ情報について説明します。

稼働状況ログの出力先ファイル名やファイルサイズについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。

<この項の構成>
(1) 共通メッセージログ
(2) トレースログ
(3) エージェントログ

(1) 共通メッセージログ

ここでは,Performance Managementのログ情報のうち,共通メッセージログについて,ログの出力元であるサービス名または制御名,ログファイル名,およびディスク使用量を,OSごとに表に示します。

表8-3 共通メッセージログのファイル名(Windowsの場合)

ログ情報の種類出力元ファイル名ディスク使用量※1(キロバイト)
共通メッセージログPerformance Managementインストール先フォルダ¥log¥jpclog{01|02}※22,048
(*2)
インストール先フォルダ¥log¥jpclogw{01|02}※22,048
(*2)
共通メッセージログ(論理ホスト運用の場合)論理ホスト運用のPerformance Management環境ディレクトリ※3
¥jp1pc¥log¥jpclog{01|02}※2
2,048
(*2)
環境ディレクトリ※3
¥jp1pc¥log¥jpclogw{01|02}※2
2,048
(*2)
注※1
( )内の数字は,一つのサービスに対して作成されるログファイルの数を示します。例えば,「2,048(*2)」の場合,ディスク使用量が2,048キロバイトのログファイルが最大で二つ作成されることを示します。この場合,ディスク使用量は合計で4,096キロバイトとなります。
注※2
共通メッセージログのログファイル名には,末尾に「01」または「02」が付加されます。
シーケンシャルファイル(jpclog)方式の場合
ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ログファイル名の末尾が「01」から「02」に変更され,ファイル名の末尾が「01」のログファイルが新規作成されます。その後出力されるログ情報は,末尾が「01」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,上書きされます。最新のログは常にファイル名の末尾が「01」のログファイルに出力されます。
ラップアラウンドファイル(jpclogw)方式の場合
ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ファイル名の末尾が「02」のログファイルが新規作成されます。その後出力されるログ情報は,末尾が「02」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,一度データをすべて削除し,先頭行からログが出力されます。そのあとログの出力ファイルが交互に入れ替わります。
ログファイルの出力方式については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
注※3
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。

表8-4 共通メッセージログのファイル名(UNIXの場合)

ログ情報の種類出力元ファイル名ディスク使用量※1(キロバイト)
共通メッセージログPerformance Management/opt/jp1pc/log/jpclog{01|02}※22,048
(*2)
/opt/jp1pc/log/jpclogw{01|02}※22,048
(*2)
共通メッセージログ(論理ホスト運用の場合)論理ホスト運用のPerformance Management環境ディレクトリ※3
/jp1pc/log/jpclog{01|02}※2
2,048
(*2)
環境ディレクトリ※3
/jp1pc/log/jpclogw{01|02}※2
2,048
(*2)
注※1
( )内の数字は,一つのサービスに対して作成されるログファイルの数を示します。例えば,「2,048(*2)」の場合,ディスク使用量が2,048キロバイトのログファイルが最大で二つ作成されることを示します。この場合,ディスク使用量は合計で4,096キロバイトとなります。
注※2
共通メッセージログのログファイル名には,末尾に「01」または「02」が付加されます。
シーケンシャルファイル(jpclog)方式の場合
ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ログファイル名の末尾が「01」から「02」に変更され,ファイル名の末尾が「01」のログファイルが新規作成されます。その後出力されるログ情報は,末尾が「01」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,上書きされます。最新のログは常にファイル名の末尾が「01」のログファイルに出力されます。
ラップアラウンドファイル(jpclogw)方式の場合
ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ファイル名の末尾が「02」のログファイルが新規作成されます。その後出力されるログ情報は,末尾が「02」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,一度データをすべて削除し,先頭行からログが出力されます。そのあとログの出力ファイルが交互に入れ替わります。
ログファイルの出力方式については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
注※3
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。

(2) トレースログ

ここでは,Performance Managementのログ情報のうち,PFM - Agentのトレースログの出力元であるサービス名または制御名,および格納先ディレクトリ名を,OSごとに表に示します。

表8-5 トレースログの格納先フォルダ名(Windowsの場合)

ログ情報の種類出力元フォルダ名
トレースログAction Handlerサービスインストール先フォルダ¥bin¥action¥log¥
Performance Managementコマンドインストール先フォルダ¥tools¥log¥
Agent Collectorサービスインストール先フォルダ¥agto¥agent¥インスタンス名¥log¥
Agent Storeサービスインストール先フォルダ¥agto¥store¥インスタンス名¥log¥
Status Serverサービスインストール先フォルダ¥bin¥statsvr¥log¥
トレースログ(論理ホスト運用の場合)Action Handlerサービス環境ディレクトリ¥jp1pc¥bin¥action¥log¥
Performance Managementコマンド環境ディレクトリ¥jp1pc¥tools¥log¥
Agent Collectorサービス環境ディレクトリ¥jp1pc¥agto¥agent¥インスタンス名¥log¥
Agent Storeサービス環境ディレクトリ¥jp1pc¥agto¥store¥インスタンス名¥log¥
注※
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。

 

表8-6 トレースログの格納先ディレクトリ名(UNIXの場合)

ログ情報の種類出力元ディレクトリ名
トレースログAction Handlerサービス/opt/jp1pc/bin/action/log/
Performance Managementコマンド/opt/jp1pc/tools/log/
Agent Collectorサービス/opt/jp1pc/agto/agent/インスタンス名/log/
Agent Storeサービス/opt/jp1pc/agto/store/インスタンス名/log/
Status Serverサービス/opt/jp1pc/bin/statsvr/log/
トレースログ(論理ホスト運用の場合)Action Handlerサービス環境ディレクトリ/jp1pc/bin/action/log/
Performance Managementコマンド環境ディレクトリ/jp1pc/tools/log/
Agent Collectorサービス環境ディレクトリ/jp1pc/agto/agent/インスタンス名/log/
Agent Storeサービス環境ディレクトリ/jp1pc/agto/store/インスタンス名/log/
注※
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。

(3) エージェントログ

ここでは,Performance Managementのログ情報のうち,PFM - Agent for Oracleのエージェントログの出力元であるサービス名または制御名,ログファイル名,およびディスク使用量を次の表に示します。

表8-7 エージェントログのファイル

ログ情報の種類出力元デフォルトの出力先※1ファイル名デフォルトのディスク使用量※1(メガバイト)
通常ログPFM - Agent for Oracle
Windowsの場合
インストール先フォルダ¥agto¥agent¥インスタンス名¥log¥
UNIXの場合
/opt/jp1pc/agto/agent/インスタンス名/log/
agtoinf{01|02}※216
異常ログagtoerr{01|02}※2
通常ログ(論理ホスト運用の場合)PFM - Agent for Oracle
Windowsの場合
環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥agto¥agent¥インスタンス名¥log¥
UNIXの場合
環境ディレクトリ※3/jp1pc/agto/agent/インスタンス名/log/
agtoinf{01|02}※216
異常ログ(論理ホスト運用の場合)agtoerr{01|02}※2
注※1
エージェントログの出力先,および最大ファイルサイズは,次の方法で確認・変更できます。
  • jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンド
  • PFM - Web Console画面のAgent Configurationプロパティ
jpcconf inst setup (jpcinssetup)コマンドでの変更方法については,「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」(Windowsの場合),または「3.4.2 インスタンス環境の更新の設定」(UNIXの場合)を参照してください。
注※2
エージェントログは,二つのファイルを使用してシーケンシャルファイル方式で出力されます。ファイル名には,末尾に「01」または「02」が付加されます。ファイル名に付加される数字の意味を次に示します。
  • 01:カレントファイル
  • 02:バックアップファイル
シーケンシャルファイル方式については,「(1) 共通メッセージログ」の「シーケンシャルファイル(jpclog)方式の場合」を参照してください。
注※3
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。