JP1/Performance Management - Agent Option for Service Response

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


7.2 Probe動作条件定義ファイルesp.conf

Probe動作条件定義ファイルは,IE Probe DaemonまたはProbe Daemonの起動オプションを設定するファイルです。IE Probe DaemonまたはProbe Daemonの起動時に読み込まれます。

なお,Probe動作条件定義ファイルの定義内容を有効にするには,PFM - Agent for Service Responseを再起動する必要があります。

<この節の構成>
(1) 書式
(2) 定義内容
(3) 記述例

(1) 書式

[General]
mode=ESP
number_of_probes=プローブの計測多重度
max_reportfile_size=レポートファイルのサイズの上限値
ie_number_of_probes=IEプローブの計測多重度
ie_max_reportfile_size=IEプローブが出力するレポートファイルのサイズの上限値
ie_service_flag={Y|N}
disable_ssl_protocol={NONE|TLSV11}
 
[System Log]
printlog_flag={Y|N}
 
[Cluster]
cluster_flag={Y|N}
shared_directory=クラスタ運用で使用する共有ディスク上のフォルダ名
 
[WEBTRANS Probe]
max_keep_alive_session=持続的接続時の最大セッション数
skip_emb_rsc_error={Y|N}
post_redirect_method={GET|POST}
 
[FTP Probe]
ignore_quit_resp_recv_error={Y|N}
 
[IE Probe]
html_log_flag={Y|N}
max_number_of_html_log=IEシナリオの計測時に取得したHTMLファイルを保存する最大件数
注意
Probe動作条件定義ファイルを記述するときの注意事項を次に示します。
  • キー名称と値は「=(イコール)」でつないで記述すること。
  • キー名称と値は1行で記述すること。
  • 行頭は1カラム目から記述すること。
なお,先頭が「#(シャープ)」の行は,コメント行とみなされます。

(2) 定義内容

定義内容を説明します。なお,オプションの項目は,必要でない場合は省略できます。必要でないオプション項目の記述を省略する場合は,キー名ごと(またはセクションごと)記述を省略します。

Generalセクション
PFM - Agent for Service ResponseのIEプローブおよびプローブの計測多重度,レポートファイルのサイズの上限値を指定します。

表7-3 Generalセクションの定義内容

キー名 必須 指定する値
mode 「ESP」固定です。プローブ使用時に有効となります。
number_of_probes
((1〜100))《10》
プローブの計測多重度を指定します。プローブ使用時に有効となります。
max_reportfile_size
((1〜32))(メガバイト)《4》
レポートファイルのサイズの上限値を指定します。プローブ使用時に有効となります。
ie_number_of_probes
((1〜20))《5》
IEプローブの計測多重度を指定します。IEプローブ使用時に有効となります。
ie_max_reportfile_size
((1〜32))(メガバイト)《1》または,
((128K〜32768K))(キロバイト)
IEレポートファイルのサイズの上限値を指定します。IEプローブ使用時に有効となります。
ie_service_flag
((YまたはN))《N》
WindowsサービスからIEプローブを起動・終了する機能を使用するかどうかを指定します。使用する場合は「Y」を,使用しない場合は「N」を指定します。
スタートメニューからIEプローブを手動で起動・終了する場合は「N」を指定します。クラスタ環境で運用する場合は,「Y」を指定します。
disable_ssl_protocol
((NONEまたはTLSV11))《NONE》
HTTPSの監視(HTTPSを使用するWebトランザクションの監視も含む)で,プローブとWebサーバ間で行われるSSLの通信のプロトコルのうち,使用しないプロトコルを指定します。PFM - Agent for Service Responseでは次に示すSSLのプロトコルをサポートしています。
  • SSLv2
  • SSLv3
  • TLSv1
  • TLSv1.1
監視対象がTLSv1.1をサポートしないWebサーバである場合,監視によって収集できたレコードのリザルトコード(RESULT_CODE)フィールドが3になり,計測エラーとなる場合があります。この場合,このオプションにTLSV11を指定することで回避できる場合があります。使用しないプロトコルを指定しない場合は「NONE」を,TLSv1.1を使用しない場合は「TLSV11」を指定します。

(凡例)
○:必須項目
−:オプション項目

注※
プローブを使用する場合は必須項目

System Logセクション
ログの出力に関する設定をします。

表7-4 System Logセクションの定義内容

キー名 必須 指定する値
printlog_flag
((YまたはN))《N》
Probe DaemonおよびIE Probe Daemonのイベントログを出力するかどうかを指定します。出力する場合は「Y」を,出力しない場合は「N」を指定します。

(凡例)
−:オプション項目

Clusterセクション
クラスタ運用に関する設定をします。

表7-5 Clusterセクションの定義内容

キー名 必須 指定する値
cluster_flag
((YまたはN))《N》
PFM - Agent for Service Responseをクラスタ環境で運用する場合は「Y」を,しない場合は「N」指定します。
shared_directory
((255バイト以内))
クラスタ環境で運用する場合,レポートファイル,計測条件登録ファイルを出力するための,共有ディスク上のフォルダ名を指定します。
cluster_flagにYを指定した場合は,設定が必要です。Nを指定した場合は,この項目を設定しても無視されます。空白を含んだパスを指定する場合でも,「"(ダブルクォーテーション)」で囲まないでください。

(凡例)
−:オプション項目

注※
cluster_flagにYを指定した場合は必須項目

WEBTRANS Probeセクション
Webトランザクションの計測に関する設定をします。プローブ使用時に有効になるセクションです。

表7-6 WEBTRANS Probeセクションの定義内容

キー名 必須 指定する値
max_keep_alive_session
((1〜20))《10》
Webトランザクション計測で持続的接続をする場合の最大セッション数を指定します。一つのWebトランザクション計測で使用する最大セッションとなります。
skip_emb_rsc_error
((YまたはN))《Y》
Webトランザクション計測で埋め込みリソースの取得でエラーとなった場合に計測を続行するかどうかを指定します。計測を続行する場合は「Y」を,続行しない場合は「N」を指定します。
post_redirect_method
((GETまたはPOST))《GET》
Webトランザクション計測でPOSTリクエストのリダイレクト時に使用するメソッドを指定します。GETメソッドを使用する場合は「GET」を,POSTメソッドを使用する場合は「POST」を指定します。通常はこの値を変更しないでください。

(凡例)
−:オプション項目

FTP Probeセクション
FTPの計測に関する設定をします。プローブ使用時に有効になるセクションです。

表7-7 FTP Probeセクションの定義内容

キー名 必須 指定する値
ignore_quit_resp_recv_error
((YまたはN))《N》
FTPの計測で,ログアウト(QUITコマンド投入)に対するFTPサーバからの応答メッセージの受信でエラーとなった場合に監視を続行するかどうかを指定します。計測を続行する場合は「Y」を,続行しない場合は「N」を指定します。Windowsファイアウォールが有効となっている環境で,FTPを監視する場合は,「Y」を指定してください。

(凡例)
−:オプション項目

IE Probeセクション
IE Probeの計測に関する設定をします。IEプローブ使用時に有効になるセクションです。

表7-8 IE Probeセクションの定義内容

キー名 必須 指定する値
html_log_flag
((YまたはN))《Y》
IEシナリオの計測時に取得したWebページを,HTMLファイルに出力するかどうかを指定します。計測異常発生時にHTMLの内容を確認したい場合などに使用します。出力したファイルは,1回のIEシナリオ再生で取得したファイルごとに一つのフォルダに格納されます。出力ファイルの文字コードは,UTF-8になります。データの出力先,ファイル名は次のとおりです。

データの出力先
インストール先フォルダ\agtv\probe\probedata\iescena\ieprobed_計測条件ID\IEシナリオの計測開始時刻※1

ファイル名
出力番号_操作番号_フレーム番号.html※2
max_number_of_html_log
((1〜500))(個)《20》
IEシナリオの計測時に取得したHTMLファイルを保存する最大件数を指定します。IEシナリオを1回計測した際に取得したすべてのHTMLファイルを1件と数え,計測条件ごとに最大件数まで保存します。最大件数を超えた場合は,最も古いHTMLファイルが削除されます。
html_log_flagにNを指定した場合は,この項目を設定しても無視されます。

(凡例)
−:オプション項目

注※1
IEシナリオの計測開始時刻はYYYYMMDD_hhmmss形式(YYYY:西暦年,MM:月,DD:日,hh:時,mm:分,ss:秒)

注※2
出力番号は1から始まる番号。操作番号については,「6.2.1 [IE Recorder](メイン)画面」を参照してください。

(3) 記述例

Probe動作条件定義ファイルの記述例を次に示します。

[General]
mode=ESP
number_of_probes=10
max_reportfile_size=1
ie_number_of_probes=5
ie_max_reportfile_size=128K
ie_service_flag=N
disable_ssl_protocol=NONE
 
[System Log]
printlog_flag=Y
 
[Cluster]
cluster_flag=N
shared_directory=
 
[WEBTRANS Probe]
max_keep_alive_session=10
skip_emb_rsc_error=Y
post_redirect_method=GET
 
[FTP Probe]
ignore_quit_resp_recv_error=N
 
[IE Probe]
html_log_flag=Y
max_number_of_html_log=10

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2010, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2010, Hitachi Systems & Services, Ltd.