7.3.2 ログファイルおよびフォルダ一覧

ここでは,Performance Managementのプログラムから出力されるログ情報について説明します。稼働状況ログの出力先ファイル名やファイルサイズについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。

<この項の構成>
(1) 共通メッセージログ
(2) トレースログ
(3) 収集ログ

(1) 共通メッセージログ

Performance Managementのログ情報のうち,共通メッセージログについて,ログの出力元であるサービス名または制御名,ログファイル名,およびディスク使用量を,次の表に示します。

表7-6 共通メッセージログのファイル名

ログ情報の種類出力元ファイル名ディスク使用量※1(キロバイト)
共通メッセージログPerformance Managementインストール先フォルダ¥log¥jpclog{01|02}※22,048 (*2)
インストール先フォルダ¥log¥jpclogw{01|02}※22,048 (*2)
共通メッセージログ(論理ホスト運用の場合)論理ホスト運用のPerformance Management環境フォルダ※3
¥jp1pc¥log¥jpclog{01|02}※2
2,048 (*2)
環境フォルダ※3
¥jp1pc¥log¥jpclogw{01|02}※2
2,048 (*2)
注※1
( )内の数字は,一つのサービスに対して作成されるログファイルの数を示します。例えば,「2,048(*2)」の場合,ディスク使用量が2,048キロバイトのログファイルが最大で二つ作成されることを示します。この場合,ディスク使用量は合計で4,096キロバイトとなります。
注※2
共通メッセージログのログファイル名には,末尾に「01」または「02」が付加されます。
シーケンシャルファイル(jpclog)方式の場合
ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ログファイル名の末尾が「01」から「02」に変更され,ファイル名の末尾が「01」のログファイルが新規作成されます。その後出力されるログ情報は,末尾が「01」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,上書きされます。最新のログは常にファイル名の末尾が「01」のログファイルに出力されます。
ラップアラウンドファイル(jpclogw)方式の場合
ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ファイル名の末尾が「02」のログファイルが新規作成されます。その後出力されるログ情報は,末尾が「02」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,一度データをすべて削除し,先頭行からログが出力されます。そのあとログの出力ファイルが交互に入れ替わります。
ログファイルの出力方式については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
注※3
環境フォルダは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のフォルダです。

(2) トレースログ

Performance Managementのログ情報のうち,PFM - Agentのトレースログの出力元であるサービス名または制御名,および格納先フォルダ名を,次の表に示します。

表7-7 トレースログの格納先フォルダ名

ログ情報の種類出力元フォルダ名
トレースログAction Handlerサービスインストール先フォルダ¥bin¥action¥log¥
Performance Managementコマンドインストール先フォルダ¥tools¥log¥
Agent Collectorサービスインストール先フォルダ¥agt5¥agent¥インスタンス名¥log¥
Agent Storeサービスインストール先フォルダ¥agt5¥store¥インスタンス名¥log¥
Status Serverサービスインストール先フォルダ¥bin¥statsvr¥log¥
トレースログ
(論理ホスト運用の場合)
Action Handlerサービス環境フォルダ¥jp1pc¥bin¥action¥log¥
Performance Managementコマンド環境フォルダ¥jp1pc¥tools¥log¥
Agent Collectorサービス環境フォルダ¥jp1pc¥agt5¥agent¥インスタンス名¥log¥
Agent Storeサービス環境フォルダ¥jp1pc¥agt5¥store¥インスタンス名¥log¥
注※
環境フォルダは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のフォルダです。

(3) 収集ログ

Performance Managementのログ情報のうち,PFM - Agent for Virtual Machineの収集ログの出力元であるサービス名または制御名,ログファイル名,およびディスク使用量を次の表に示します。

表7-8 収集ログのファイル

ログ情報の種類出力元出力先ファイル名デフォルトのディスク使用量※1(メガバイト)
通常ログPFM - Agent for Virtual Machineインストール先フォルダ¥agt5¥agent¥インスタンス名¥log¥jpcagt5vmware{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2128
jpcagt5hyperv{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2128
jpcagt5virtage{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2128
通常ログ
(論理ホスト運用の場合)
PFM - Agent for Virtual Machine環境フォルダ※3 ¥jp1pc¥agt5¥agent¥インスタンス名¥log¥jpcagt5vmware{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2128
jpcagt5hyperv{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2128
jpcagt5virtage{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2128
注※1
収集ログの最大ファイルサイズは,次の方法で確認・変更できます。
  • jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行する
  • PFM - Web Console画面のAgent Configurationプロパティを参照する
jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドでの変更方法については,「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照してください。
注※2
収集ログは,ラップアラウンドファイル方式です。既存ログは削除しないで,最新のログに追記していきます。一つのログファイルのサイズが指定サイズを超える場合,ログファイル番号をインクリメントしたファイルを新規に作成します。ログファイル生成数(固定で8)に達すると,最初のファイルから上書きします。
注※3
環境フォルダは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のフォルダです。