インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。
表2-9 PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンス情報
項目 | 説明 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
VM_Type | 監視対象となる仮想環境の種類を指定する | 変更できない | 前回の設定値 |
VM_Host | 監視対象となる仮想環境のホスト名を指定する。 Virtageの場合,IPアドレスも指定できる。 | 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
xxx.xxx.xxx.xxx 例)192.168.41.1 | 前回の設定値 |
Security | 監視対象となる仮想環境との通信にSSLを使用するかどうかを指定する | {0|1} 0:SSLを使用しない 1:SSLを使用する Hyper-VおよびVirtageの場合,SSLは使用できないため,1を指定した場合も0として設定される。 | 前回の設定値 |
Port | 監視対象となる仮想環境との通信に使用するポート番号を指定する | 0~65535 0の場合,Securityの設定に応じて次の値を用いる。
| 前回の設定値 |
UserID※ | 監視対象となる仮想環境に接続するためのユーザーIDを指定する | 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
Password | 監視対象となる仮想環境に接続するためのパスワードを指定する。この項目で入力した文字は,画面に表示されない。また,この項目に値を設定する場合,2度入力を要求される。 | 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
Domain | 監視対象となる仮想環境への接続で使用するドメイン名を指定する | 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
| (なし) |
HostUserID | PFM - AgentホストのユーザーIDを指定する | 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
| (なし) |
HostPassword | HostUserIDに指定したユーザーIDのパスワードを指定する。この項目で入力した文字は,画面に表示されない。また,この項目に値を設定する場合,2度入力を要求される。 | 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
| (パスワードなし) |
HostDomain | PFM - Agentホストのドメイン名を指定する | 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
| (なし) |
Log_Size | 収集ログの1ファイルの最大サイズを指定する | 1~32(メガバイト) ただし,16以上を設定する。 | 前回の設定値 |
Store Version | 使用するStoreバージョンを指定する | 変更できない | 前回の設定値 |
なお,インスタンス環境の設定で入力が必要な項目は監視対象の仮想環境によって異なります。このため,更新できる項目もそれに準じて異なります。仮想環境ごとの更新可否を次の表に示します。
表2-10 各仮想環境のインスタンス情報更新可否
項目 | 仮想環境 | ||
---|---|---|---|
VMware | Hyper-V | Virtage | |
VM_Host | ○ | ○ | ○ |
Security | ○ | × | × |
Port | ○ | × | × |
UserID | ○ | ○ | × |
Password | ○ | ○ | × |
Domain | × | ○ | × |
HostUserID | ○ | ○ | × |
HostPassword | ○ | ○ | × |
HostDomain | ○ | ○ | × |
Log_Size | ○ | ○ | ○ |
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
jpcconf inst list -key VM
(jpcinslist agt5)
jpcconf inst setup -key VM -inst vmhost
(jpcinssetup agt5 -inst vmhost)
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。