VM Status(PI_VI)

機能

このレコードには,仮想マシンについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。

このレコードでは,仮想マシンのCPU使用量や不足量,CPU割り当てに関するパフォーマンスデータなどを収集できます。このレコードで採取できるデータの例を,次の図に示します。

図5-12 採取データ例

[図データ]

注意
監視対象の物理サーバへの接続に失敗した場合,情報を収集できません。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval60
Collection Offset0
LogYes
LOGIF空白

ODBCキーフィールド

PI_VI_VM_ID

ライフタイム

なし

レコードサイズ

フィールド

PFM-View名
(PFM-Manager名)
説明要約形式デルタ未取得時サポート対象外
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)レコード名。常に「VI」。COPYchar(8)No
Record Time(RECORD_TIME)レコードが作成された時刻。COPYtime_tNo
Interval(INTERVAL)情報が収集される期間(単位:秒)。COPYulongNo
VM ID(VM_ID)仮想マシンの識別子。
Hyper-Vの場合,ルートパーティションは固定で「Root」となる。
COPYstring(64)No不可
Clocks(CLOCKS)CPUリソースクロック周波数(単位:MHz)。仮想マシンに割り当てられた物理CPUのクロック周波数を合計した値。COPYdoubleNoVMware: 0
Hyper-V: 0
Virtage: -1
Count(COUNT)CPUリソース物理CPUコア数。仮想マシンに割り当てられた物理CPUのコア数。COPYlongNoVMware: 0
Hyper-V: 0
Virtage: -1
VM Name(VM_NAME)仮想マシンの名称。COPYstring(257)No空白
Sampling Time(SAMPLING_TIME)監視ホスト上での性能情報収集時刻。次の形式で表示される。
yyyy-mm-ddThh:mm[±hh:mm]
COPYstring(32)No空白
Used(USED)CPU使用量(単位:MHz)。仮想マシンが物理CPU上で実行できたCPUリソース。HILOdoubleNoVMware: 0
Hyper-V: 0
Virtage: -1
Insufficient(INSUFFICIENT)CPU不足量(単位:MHz)。仮想マシンが物理CPU上で実行できなかったCPUリソース。HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Request(REQUEST)CPU要求量(単位:MHz)。仮想マシンが実行に必要とした量。CPU割り当て量とCPU未割り当て量の合計。HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Host Used %(HOST_USED_PERCENT)ホストCPU使用率(単位:%)。物理サーバ上の全物理CPUリソースに対して,仮想マシンが物理CPU上で実行できたCPUリソースの割合。
計算式
Usedフィールド/PIレコードのClocksフィールド
HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Used %(USED_PERCENT)CPU使用率(単位:%)。仮想マシンが物理CPU上で実行できたCPUリソースの割合。
計算式
Usedフィールド/Clocksフィールド
HILOdoubleNoVMware: 0
Hyper-V: 0
Virtage: -1
Insufficient %(INSUFFICIENT_PERCENT)CPU不足率(単位:%)。仮想マシンが物理CPU上で実行できなかったCPUリソースの割合。
計算式
Insufficientフィールド/Clocksフィールド
HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Request %(REQUEST_PERCENT)CPU要求率(単位:%)。仮想マシンが実行に必要としたCPUリソースの割合。CPU割り当て率とCPU未割り当て率の合計。
計算式
Requestフィールド/Clocksフィールド
HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Used Per Request(USED_PER_REQUEST)CPU割り当て比(=CPU使用量/CPU要求量)(単位:%)。仮想マシンが実行に必要としたCPUリソースに対する,実行できたCPUリソースの割合。
計算式
Usedフィールド/Requestフィールド
HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Insufficient Per Request(INSUFFICIENT_PER_REQUEST)CPU未割り当て比(=CPU不足量/CPU要求量)(単位:%)。仮想マシンが実行に必要としたCPUリソースに対する,実行できなかったCPUリソースの割合。
計算式
Insufficientフィールド/Requestフィールド
HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Affinity(AFFINITY)移動可能物理CPU。仮想マシンのアフィニティ設定。アフィニティは,仮想マシンに割り当て可能な物理CPUを表す(例:仮想マシンに物理CPU「1」と「2」の割り当てが可能な場合,「1, 2」となる)。COPYstring(32)No空白Hyper-V
Virtage
Share(SHARE)CPU割り当て比率。仮想マシンに割り当てるCPUリソースを求めるための値。複数の仮想マシンが同時に大量のCPUリソースを必要とした場合には,この値の比率に基づき,CPUリソースが割り当てられる。
Hyper-Vの場合,ルートパーティションの情報は取得できない。
Virtageの場合,該当するLPARのCPUが占有モードで動作しているときは,常に値は「-1」となり,取得できない。
COPYdoubleNoVMware: 0
Hyper-V: 0
Virtage: -1
Max(MAX)CPU割り当て上限値(単位:MHz)。仮想マシンへのCPU割り当ての上限値。
値が「-1」の場合は,制限なし。
Hyper-Vの場合,ルートパーティションの情報は取得できない。
Virtageの場合,「-1」は取得できないことを示す。
COPYdoubleNoVMware: 0
Hyper-V: 0
Virtage: -1
Min(MIN)CPU割り当て下限値(単位:MHz)。仮想マシンへのCPU割り当ての下限値。
Hyper-Vの場合,ルートパーティションの情報は取得できない。
COPYdoubleNo0Virtage
Expectation(EXPECTATION)CPU割り当て均衡値(単位:MHz)。複数の仮想マシンが同時に大量のCPUリソースを必要とした場合に,仮想マシンで使用できることが期待できるCPUリソース。
Virtageの場合,該当するLPARのCPUが占有モードで動作しているときは,常に値は「-1」となり,取得できない。
HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
Max %(MAX_PERCENT)CPU割り当て上限率(単位:%)。CPUリソースに対する仮想マシンへのCPU割り当て上限値の割合。
計算式
Maxフィールド/Clocksフィールド
Hyper-Vの場合,ルートパーティションの情報は取得できない。
HILOdoubleNoVMware: 0
Hyper-V: 0
Virtage: -1
Min %(MIN_PERCENT)CPU割り当て下限率(単位:%)。CPUリソースに対する仮想マシンへのCPU割り当て下限値の割合。
計算式
Minフィールド/Clocksフィールド
Hyper-Vの場合,ルートパーティションの情報は取得できない。
HILOdoubleNo0Virtage
Expectation %(EXPECTATION_PERCENT)CPU割り当て均衡点(単位:%)。CPUリソースに対する仮想マシンで使用することが期待できるCPUリソースの割合。
計算式
Shareフィールド/全インスタンスのShareフィールドの合計
Virtageの場合,該当するLPARのCPUが占有モードで動作しているときは,常に値は「-1」となり,取得できない。
HILOdoubleNoVMware: 0
Virtage: -1
Hyper-V
注※
[±hh:mm]に入る値は,監視対象ホストのタイムゾーンによって異なります。例えば,監視対象の仮想環境がJSTで動作している場合は「+09:00」と表示されます。また,UTCで動作している場合は「Z」と表示されます。