4.2.3 アプリケーションの稼働・非稼働情報収集の設定
アプリケーションの稼働・非稼働情報を収集するためのユーザーレコードの設定,確認,変更,削除方法,およびアラーム運用例について説明します。
アプリケーションの稼働・非稼働情報収集とは,09-00以前で実装していた既存の機能のことです。プロセスの稼働・非稼働情報収集とは,09-00以前で実装していたアプリケーションの稼働・非稼働情報収集の機能を拡張したものです。
アプリケーションの稼働・非稼働情報収集とプロセスの稼働・非稼働情報収集の機能の差異については,「4.2.2(2) PFM - Agent for Platform 09-00以前との機能差異」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) ユーザーレコードを設定する
- (2) ユーザーレコードの設定を確認または変更する
- (3) ユーザーレコードの設定を削除する
- (4) アラーム運用例
(1) ユーザーレコードを設定する
アプリケーションの稼働・非稼働情報を収集するためのユーザーレコードの設定方法を示します。
設定手順として,まずインスタンスを作成し,次にそのインスタンスのプロパティ(監視するアプリケーション名やしきい値)を設定します。
●インスタンスを作成する
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームから「Machines」フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録C 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- PFM - Agentホストのフォルダの下位にある階層を展開し,Agent Collectorサービスを選択する。
ホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択します。選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[プロパティ]画面が表示されます。
- [ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーを選択する。
- インフォメーションフレームの下部の[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に任意のインスタンス名を入力し,[OK]ボタンをクリックする。
[プロパティ]画面の[Application monitoring setting]ツリーの下位に,インスタンス名のツリーが生成されます。
- 注意
- [ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に入力するインスタンス名は,ユーザーで任意に指定できます。ここで指定したインスタンス名は,PD_APPレコードの「Application Name」フィールドに格納され,アプリケーションを特定するための識別子として利用します。
- [ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に指定できる文字は,次の文字を除く半角英数字および半角記号です。1~63バイトの範囲で指定できます。
タブ文字(¥t) ¥ : ; , * ? " ' <> |
- 設定できるインスタンスの数は,64個までです。
●インスタンスのプロパティを設定する
- 上記手順のあと,再び[プロパティ]画面を表示し,[Application monitoring setting]ツリーの下位に生成されたインスタンス名のツリーを選択する。
インフォメーションフレームの下部に,プロパティ情報の入力画面が表示されます。
- プロパティを設定する。
プロセスの種別,プロセス名,プロセス数のしきい値の下限値と上限値を設定します。複数のプロセス情報を設定できます。プロパティを次の表に示します。
表4-10 監視フィールドのプロパティ
設定項目 | パラメーター名 | 設定内容 | 対応するPD_APPレコードのフィールド名 |
---|
プロセスの種別 | ProcessXX Kind | 「Execute」か「Command Line」のどちらかを選択します。なお,「None」を選択すると,評価をしません。
- 「Execute」を選択すると,PDレコードのProgramフィールドの値を使用して評価します。
- 「Command Line」を選択すると,PDレコードのArgument Listフィールドの値を使用して評価します。
| ProcessXX Kind |
プロセス名 | ProcessXX Name | プロセス名を127バイト以内で入力します。 | ProcessXX Name |
プロセス数のしきい値の上限値と下限値 | ProcessXX Range | プロセス数のしきい値の下限値と上限値を「1-2」のようにハイフン(-)でつないで入力します。 ハイフンを使用しないで値を一つだけ指定すると,下限値と上限値に同じ値を設定できます。例えば,「10」を指定すると,「10-10」が設定されます。 設定できる値は0~65535です。 | ProcessXX Range |
- (凡例)
- XX:01~15までの数値が入る。
- 注意
- 「ProcessXX Name」プロパティに指定した値を使用して,アプリケーションの稼働・非稼働を評価します。ただし,PFM - Web ConsoleでPD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドをレポート表示すると,先頭から31バイトまでしか表示されません。
- 先頭から31バイトまでが同じ名称のプロセスが複数存在する場合,それぞれのプロセスを監視するために,インスタンスをプロセスごとに分けて設定し,その評価結果(PD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドの値)でアラーム通知するように設定します。しかし,PD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドの値がすべてのインスタンスで同じ名称となるため,正しくアラーム通知できません。このため,PD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドの値を使用しないで「ProcessXX Status」フィードの値を使用してアラーム通知するように設定してください。設定例については,「(4)(d) 先頭から31バイトまでが同じ名称のプロセスが複数存在する場合に,ある特定のプロセスに対して起動しているか監視する場合」を参照してください。
- 「ProcessXX Name」プロパティに指定できる文字は,半角英数字および半角記号です。
- 「ProcessXX Name」プロパティに指定できる文字のうち,ワイルドカード文字として「*」および「?」を利用できます。「*」は0個以上の任意の文字,「?」は任意の1文字を意味します。
- 「ProcessXX Kind」プロパティに「Execute」を選択する場合,「ProcessXX Name」プロパティには,PDレコードの「Program」フィールドの値に相当する値を指定してください。PDレコードの「Program」フィールドの値はps -eコマンドを実行したときに表示される値にほぼ相当します(OSの種類やバージョンによって,コマンドの実行結果とPDレコードの「Program」フィールドの値が同じ値にならない場合があります)。
- 「ProcessXX Kind」プロパティに「Command Line」を選択する場合,「ProcessXX Name」プロパティには,PDレコードの「Argument List」フィールドの値に相当する値を指定してください。PDレコードの「Argument List」フィールドの値はps -efコマンドを実行したときに表示される値にほぼ相当します(OSの種類やバージョンによって,コマンドの実行結果とPDレコードの「Argument List」フィールドの値が同じ値にならない場合があります)。
- [OK]ボタンをクリックする。
設定内容が有効になります。
●アプリケーションの稼働・非稼働情報の収集データ範囲を設定する
仮想化システム上で運用している場合は,ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENTプロパティの設定で,収集するプロセスを特定の環境だけに限定できます。
- インスタンスを作成したあと,再び[プロパティ]画面を表示し,[ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリー配下の[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT]ツリーを選択する。
インフォメーションフレームの下部に,プロパティ情報の入力画面が表示されます。
- 参考
- インスタンスを作成する際に,[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]と[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT]を同時に設定することもできます。
- プロパティを設定する。
プロパティの詳細については,「1.3.4(7) 仮想化システム上で名称が重複するプロセスの識別」を参照してください。
- 注意
- [ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT]に入力する仮想化環境のIDは,ユーザーで任意に指定できます。ここで指定したIDは,PD_APPレコードのVirtual Env IDフィールドに格納されます。
- [ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT]に指定できる値は,0~2147483647です。文字は入力できません。
- [ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT]で作成できる数は[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]と同じ(最大64個)です。
(2) ユーザーレコードの設定を確認または変更する
アプリケーションの稼働・非稼働情報を収集するためのユーザーレコードの設定内容を確認または変更する方法を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームから「Machines」フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録C 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- PFM - Agentホストのフォルダの下位にある階層を展開し,Agent Collectorサービスを選択する。
ホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択します。選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[プロパティ]画面が表示されます。
- [Application monitoring setting]ツリーを展開し,確認したいインスタンス名のツリーを選択する。
プロパティが表示されます。
- 内容を確認し,[OK]ボタンをクリックする。
(3) ユーザーレコードの設定を削除する
アプリケーションの稼働・非稼働情報を収集するためのユーザーレコードの設定内容を削除する方法を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームから「Machines」フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録C 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- PFM - Agentホストのフォルダの下位にある階層を展開し,Agent Collectorサービスを選択する。
ホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択します。選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[プロパティ]画面が表示されます。
- [ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーを選択する。
- インフォメーションフレーム下部の「DELETE AN APPLICATION MONITORING SETTING」から,削除したいインスタンス名を選択し,[OK]ボタンをクリックする。
設定内容が削除されます。
(4) アラーム運用例
アプリケーションの稼働・非稼働情報を収集する機能を用いたアラームの運用例について説明します。
(a) 特定のプロセス起動状況について監視する場合
ここでは,監視対象のうち,特定のプロセスが起動しているか監視する場合の設定内容について説明します。
次に示すプロセスが通常は一つだけ起動している環境で,プロセスが複数(二つ以上)起動するかまたは停止してしまった場合に,異常アラームを通知するように設定します。
表4-11 特定のプロセス起動の例
プロセス名 | コマンドライン |
---|
GyoumuProcess | GyoumuProcess -a 1 |
- [ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーの[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に設定するインスタンス名を次に示します。
GyoumuProcess Monitor
- [Application monitoring setting]ツリーの下位に生成された「GyoumuProcess Monitor」のプロパティで設定する内容を次に示します。
Process01 Kind:「Execute」を選択する。
Process01 Name:「GyoumuProcess」を入力する(プロセス名を入力します)。
Process01 Range:「1-1」を入力する。
上記の設定の結果,プロセスが起動していると,PD_APPレコードの「Process01 Count」,「Process01 Status」,および「Application Status」フィールドの値はそれぞれ次のようにレポート表示されます。
表4-12 PD_APPレコードの各フィールド値の結果
フィールド名 | 値 |
---|
Process01 Count | 1※1 |
Process01 Status | NORMAL※2 |
Application Status | NORMAL※2 |
- 注※1
- 稼働中の該当プロセス数を示します。
- 注※2
- 問題がないことを示します。
- アラームに設定する内容を次に示します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Name」を選択する。
条件:「=」を選択する。
異常値:「GyoumuProcess Monitor」を入力する。
警告値:「GyoumuProcess Monitor」を入力する。
上記内容を設定し[追加]ボタンをクリックしたあと,次の内容を追加設定します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Status」を選択する。
条件:「<>」を選択する。
異常値:「NORMAL」を入力する。
警告値:「NORMAL」を入力する。
アラーム条件式はANDで結合されます。インスタンスを特定しないで「Application Status」の結果だけを監視する場合には,「Application Status」<>「NORMAL」だけを指定してください。
(b) 引数を伴うプロセスの起動状況について監視する場合
ここでは,監視対象の引数を伴うプロセスが起動しているか監視する場合の設定内容について説明します。
次に示す引数を伴うプロセスが停止してしまった場合に,異常アラームを通知するように設定します。
表4-13 引数を伴うプロセス起動の例
プロセス名 | コマンドライン |
---|
GyoumuProcess | GyoumuProcess -a 1 |
- [ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーの[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に設定するインスタンス名を次に示します。
GyoumuProcess Monitor
- [Application monitoring setting]ツリーの下位に生成された「GyoumuProcess Monitor」のプロパティで設定する内容を次に示します。
Process01 Kind:「Command Line」を選択する。
Process01 Name:「GyoumuProcess -a 1」を入力する(コマンドラインを入力します)。
Process01 Range:「1-1」を入力する。
上記の設定の結果,プロセスが起動していると,PD_APPレコードの「Process01 Count」,「Process01 Status」,および「Application Status」フィールドの値はそれぞれ次のようにレポート表示されます。
表4-14 PD_APPレコードの各フィールド値の結果
フィールド名 | 値 |
---|
Process01 Count | 1※1 |
Process01 Status | NORMAL※2 |
Application Status | NORMAL※2 |
- 注※1
- 稼働中の該当プロセス数を示します。
- 注※2
- 問題がないことを示します。
- アラームに設定する内容を次に示します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Name」を選択する。
条件:「=」を選択する。
異常値:「GyoumuProcess Monitor」を入力する(手順1で設定したインスタンス名)。
警告値:「GyoumuProcess Monitor」を入力する(手順1で設定したインスタンス名)。
上記内容を設定し[追加]ボタンをクリックしたあと,次の内容を追加設定します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Status」を選択する。
条件:「<>」を選択する。
異常値:「NORMAL」を入力する。
警告値:「NORMAL」を入力する。
アラーム条件式はANDで結合されます。インスタンスを特定しないで「Application Status」の結果だけを監視する場合には,「Application Status」<>「NORMAL」だけを指定してください。
(c) 複数のプロセスがすべて起動しているか監視する場合
ここでは,監視対象のプロセスがすべて起動しているか監視する場合の設定内容について説明します。
次に示す五つのプロセスが,すべて起動しているときはアラームを通知しないようにし,一つでも停止しているときは異常アラームを通知する手順について説明します。
表4-15 五つのプロセス起動の例
プロセス名 | コマンドライン |
---|
GyoumuProcess1 | GyoumuProcess1 -a 1 |
GyoumuProcess2 | GyoumuProcess2 -a 2 |
GyoumuProcess3 | GyoumuProcess3 -a 3 |
GyoumuProcess4 | GyoumuProcess4 -a 4 |
GyoumuProcess5 | GyoumuProcess5 -a 5 |
- [ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーの[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に設定するインスタンス名を次に示します。
GyoumuProcess Monitor
- [Application monitoring setting]ツリーの下位に生成された「GyoumuProcess Monitor」のプロパティで設定する内容を次に示します。
Process01 Kind:「Execute」を選択する。
Process01 Name:「GyoumuProcess*」を入力する。※
Process01 Range:「1-5」を入力する。
- 注※
- 通番にワイルドカード文字「*」を使用します。なお,ワイルドカード文字の代わりに,任意の一文字「?」を使用することもできます。
上記の設定の結果,五つのプロセスがすべて起動していると,PD_APPレコードの「Process01 Count」,「Process01 Status」,および「Application Status」フィールドの値はそれぞれ次のようにレポート表示されます。
表4-16 PD_APPレコードの各フィールド値の結果
フィールド名 | 値 |
---|
Process01 Count | 5※1 |
Process01 Status | NORMAL※2 |
Application Status | NORMAL※2 |
- 注※1
- 稼働中の該当プロセス数を示します。
- 注※2
- 問題がないことを示します。
- アラームに設定する内容を次に示します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Process01 Count」を選択する。
条件:「<」を選択する。
異常値:「5」を入力する。
警告値:「5」を入力する。
五つのプロセスがすべて起動していればアラームを通知しません。プロセスが一つでも停止している場合はアラームを通知します。また,アラーム条件式はANDで結合されるため,プロセスの起動数が1~5以外の場合に異常アラームを通知させるような設定はできません。
(d) 先頭から31バイトまでが同じ名称のプロセスが複数存在する場合に,ある特定のプロセスに対して起動しているか監視する場合
ここでは,監視対象のうち,先頭から31バイトまでが同じ名称のプロセスが複数存在している場合に,ある特定のプロセスが起動しているか監視する場合の設定内容について説明します。
次に示す二つのプロセスがそれぞれ一つずつ起動している場合に,「1234567890123456789012345678901A」プロセスが複数(二つ以上)起動されたとき,または停止してしまったときに,異常アラームを通知するように設定します。
表4-17 先頭から31バイトまでが同じ名称のプロセス起動の例
プロセス名 | コマンドライン |
---|
1234567890123456789012345678901A | 1234567890123456789012345678901A -A |
1234567890123456789012345678901B | 1234567890123456789012345678901B -B |
- [ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーの[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に設定するインスタンス名を次に示します。
Long Name Process Monitor
- [Application monitoring setting]ツリーの下位に生成された「Long Name Process Monitor」のプロパティで設定する内容を次に示します。
Process01 Kind:「Execute」を選択する。
Process01 Name:「1234567890123456789012345678901A」を入力する。
Process01 Range:「1-1」を入力する。
上記の設定の結果,「1234567890123456789012345678901A」プロセスが一つだけ起動していると,PD_APPレコードの「Process01 Count」,「Process01 Status」,および「Application Status」フィールドの値はそれぞれ次のようにレポート表示されます。
表4-18 PD_APPレコードの各フィールド値の結果
フィールド名 | 値 |
---|
Process01 Count | 1※1 |
Process01 Status | NORMAL※2 |
Application Status | NORMAL※2 |
- 注※1
- 稼働中の該当プロセス数を示します。
- 注※2
- 問題がないことを示します。
- アラームに設定する内容を次に示します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Name」を選択する。
条件:「=」を選択する。
異常値:「Long Name Process Monitor」を入力する(1の手順で設定したインスタンス名)。
警告値:「Long Name Process Monitor」を入力する(1の手順で設定したインスタンス名)。
上記内容を設定し[追加]ボタンをクリックしたあと,次の内容を追加設定します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Status」を選択する。
条件:「<>」を選択する。
異常値:「NORMAL」を入力する。
警告値:「NORMAL」を入力する。
上記の監視に加えて,これまでの監視方法と別の方法で「1234567890123456789012345678901B」プロセスについても監視する場合は,上記のインスタンス名と異なるインスタンス名を使用し,アラーム設定の「Application Name」フィールドの条件にそのインスタンス名を追加してください。
(e) SolarisのGlobal Zone環境にPFM - Agent for Platformをインストールして,Global Zone環境のプロセスに対して起動しているか監視する場合
ここでは,監視対象のGlobal Zone上のプロセスが起動しているか監視する場合の設定内容について説明します。
次に示すプロセスがGlobal Zone環境およびNon-Global Zone環境でそれぞれ一つずつ起動しているときに,Global Zone上のプロセスが複数(二つ以上)起動するかまたは停止してしまった場合に,異常アラームを通知する手順について説明します。
表4-19 Global Zone環境にあるプロセス起動の例
プロセス名 | コマンドライン |
---|
GyoumuProcess | GyoumuProcess -a 1 |
- [Agent Configuration]ツリーの[ALL Zone Collection for Process]に設定する内容を次に示します。
Yes
- [ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーの[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に設定するインスタンス名,および[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT]に設定する内容を次に示します。
ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING:Global Zone Process Monitor
ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING FOR VIRTUAL ENVIRONMENT:0
- [OK]ボタンをクリックする。
- [Application monitoring setting]ツリーの下位に生成された「Global Zone Process Monitor, Virt ID = 0」のプロパティで設定する内容を次に示します。
Process01 Kind:「Execute」を選択する。
Process01 Name:「GyoumuProcess」を入力する。
Process01 Range:「1-1」を入力する。
上記の設定の結果,「GyoumuProcess」プロセスが一つだけ起動していると,PD_APPレコードの「Process01 Count」,「Process01 Status」,および「Application Status」フィールドの値はそれぞれ次のようにレポート表示されます。
表4-20 PD_APPレコードの各フィールド値の結果
フィールド名 | 値 |
---|
Process01 Count | 1※1 |
Process01 Status | NORMAL※2 |
Application Status | NORMAL※2 |
- 注※1
- 稼働中の該当プロセス数を示します。
- 注※2
- 問題がないことを示します。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームで[アラーム階層]タブを選択する。
[アラーム階層]画面が表示されます。
- 「UNIX」フォルダの下位の階層を展開し,既存のアラームテーブルを表示させます。
- メソッドフレームの[新規アラームテーブル]を選択し,アラームテーブルを作成します。新規アラームテーブルに設定する基本情報を次に示します。
プロダクト:UNIX(7.6)を選択する。
アラームテーブル名:AlarmTable1を入力する。
アラーム名:GyoumuProcess Alarmを入力する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
- アラームに設定する内容を次に示します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Name」を選択する。
条件:「=」を選択する。
異常値:「Global Zone Process Monitor」を入力する(手順2で設定したインスタンス名)。
警告値:「Global Zone Process Monitor」を入力する(手順2で設定したインスタンス名)。
上記内容を設定し[追加]ボタンをクリックしたあと,次の内容を追加設定します。
レコード:「Application Summary(PD_APP)」を選択する。
監視フィールド:「Application Status」を選択する。
条件:「<>」を選択する。
異常値:「NORMAL」を入力する。
警告値:「NORMAL」を入力する。