機能
Process Detail Interval(PD_PDI)レコードには,一つのプロセスのページング,メモリー,および時間の使用状況などについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータが格納されます。
プロセスの存続中またはPFM - Agent for Platformがアクティブな間,レコードを収集するたびに新たにアクティブになった各プロセスについて,このレコードは作成されます。このレコードに格納されるパフォーマンスデータは,更新間隔が同じ場合,Process Detail(PD)レコードと同じです。しかし,ある時点に収集したパフォーマンスデータと一回前に収集したパフォーマンスデータが同じプロセスのものだった場合,同じレコードにパフォーマンスデータが格納されないで新しいレコードがデータベースに格納されるので,その点がProcess Detail(PD)レコードと異なります。
このレコードは,複数インスタンスレコードです。
デフォルト値および変更できる値
項目 | デフォルト値 | 変更可否 |
---|---|---|
Collection Interval | 60 | ○ |
Collection Offset | 0 | ○ |
Log | No | ○ |
LOGIF | 空白 | ○ |
ODBCキーフィールド
ライフタイム
プロセスの実行から終了まで。
レコードサイズ
フィールド
PFM-View名 (PFM-Manager名) | 説明 | 要約 | 形式 | デルタ | サポート対象外 | データソース |
---|---|---|---|---|---|---|
CPU %(PCT_PROCESSOR_TIME) | プロセスがプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 | - | float | No | - | - |
Creating Process ID(PROCESS_ID) | このプロセスを起動したプロセスのプロセスID。※ | - | ulong | No | - | - |
Elapsed Time(ELAPSED_TIME) | プロセスが実行している総経過時間(秒単位)。※ | - | ulong | No | - | - |
Group(GROUP_NAME) | プロセスを実行したユーザーが所属するグループ名。グループ名はドメイン名,またはローカルシステムによってあらかじめ定義された名前(「NT AUTHORITY」,コンピュータ名など)。プロセスのセキュリティIDに対応するグループ名が見つからない場合は「NONE_MAPPED」,プロセスIDから実行グループ名が取得できない場合は「Unknown」が格納される。 | - | string(36) | No | - | - |
Handle Count(HANDLE_COUNT) | プロセスによってオープンしているハンドル数。※ | - | ulong | No | - | - |
IO Data Bytes/sec(IO_DATA_BYTES_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 | - | float | No | - | - |
IO Data Operations/sec(IO_DATA_OPERATIONS_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込みしている操作数の割合(/秒)。 | - | float | No | - | - |
IO Other Bytes/sec(IO_OTHER_BYTES_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込み以外(制御関数など)の操作をしているデータ量の割合(バイト/秒)。 | - | float | No | - | - |
IO Other Operations/sec(IO_OTHER_OPERATIONS_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込み以外(制御関数など)の操作をしている操作数の割合(/秒)。 | - | float | No | - | - |
IO Read Bytes/sec(IO_READ_BYTES_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 | - | float | No | - | - |
IO Read Operations/sec(IO_READ_OPERATIONS_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みしている操作数の割合(/秒)。 | - | float | No | - | - |
IO Write Bytes/sec(IO_WRITE_BYTES_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,書き込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 | - | float | No | - | - |
IO Write Operations/sec(IO_WRITE_OPERATIONS_PER_SEC) | プロセスが生成するすべてのI/O操作で,書き込みしている操作数の割合(/秒)。 | - | float | No | - | - |
Interval(INTERVAL) | レコードが格納された収集間隔の時間(秒単位)。 リアルタイムレポートの場合,最初の値は「5」。 | - | ulong | No | - | RECORD_TIME (T1) - RECORD_TIME (T0) |
PID(ID_PROCESS) | プロセスID。実行しているプロセスの一意の識別子。 | - | ulong | No | - | - |
Page Faults/sec(PAGE_FAULTS_PER_SEC) | プロセス内でページフォルトが発生した割合(/秒)。 | - | float | No | - | - |
Page File Kbytes(PAGE_FILE_BYTES) | プロセスがページングファイルで使用している仮想メモリー領域のサイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Page File Kbytes Peak(PAGE_FILE_BYTES_PEAK) | プロセスがページングファイルで使用していた仮想メモリー領域の最大サイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Pool Nonpaged Kbytes(POOL_NONPAGED_BYTES) | プロセスが使用しているページング不可能なメモリーサイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Pool Paged Kbytes(POOL_PAGED_BYTES) | プロセスが使用しているページング可能なメモリーサイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Priority Base(PRIORITY_BASE) | プロセスの基本優先順位。値が大きいほど基本優先度が高い。値は次のとおり。 ・24:リアルタイム ・13:高 ・10:通常以上 ・8:通常 ・6:通常以下 ・4:低 | - | ulong | No | - | - |
Private Kbytes(PRIVATE_BYTES) | プロセスが,ほかのプロセスと共用できないように割り振ったメモリーのサイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Privileged CPU %(PCT_PRIVILEGED_TIME) | プロセスが特権モードでプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 | - | float | No | - | - |
Program(INSTANCE) | 実行プログラム名。 | - | string(256) | No | - | - |
Record Time(RECORD_TIME) | レコードが作成された時刻。 | - | time_t | No | - | - |
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) | レコード名。常に「PDI」。 | - | char(8) | No | - | - |
Thread Count(THREAD_COUNT) | プロセス内のスレッド(命令を実行する単位)の数。プロセスを実行すると最低一つのスレッドが起動される。※ | - | ulong | No | - | - |
User(USER_NAME) | プロセスの実行ユーザー名。 なお,プロセスのセキュリティIDに対応するユーザー名が見つからない場合は「NONE_MAPPED」,プロセスIDから実行ユーザー名が取得できない場合は「Unknown」が格納される。 | - | string(36) | No | - | - |
User CPU %(PCT_USER_TIME) | プロセスがユーザーモードでプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 | - | float | No | - | - |
Virtual Kbytes(VIRTUAL_BYTES) | プロセスが使用している仮想アドレス空間のサイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Virtual Kbytes Peak(VIRTUAL_BYTES_PEAK) | プロセスが使用していた仮想アドレス空間の最大サイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Working Set Kbytes(WORKING_SET) | プロセスで使用しているメモリー使用量(ワーキングセットと呼び,メモリーの総量またはページフォルトなしに参照できるメモリー量を示す)のサイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |
Working Set Kbytes Peak(WORKING_SET_PEAK) | プロセスで使用していたメモリー使用量(ワーキングセットと呼び,メモリーの総量またはページフォルトなしに参照できるメモリー量を示す)の最大サイズ(キロバイト単位)。※ | - | double | No | - | - |