JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)
機能
Generic Data Detail(PD_GEND)レコードは,ユーザーが定義した,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータが格納されるユーザーレコードです。収集したいオブジェクトのすべてのパフォーマンスデータを格納するのではなく,特定のパフォーマンスデータだけを格納できるため,オーバーヘッドとディスク領域を節約できます。
パフォーマンスデータの種類に応じて,次の二つのフィールドのどれか一つにデータが格納されます。
- Double(DOUBLE_DATA)
- String Data(STRING_DATA)
このレコードは,複数インスタンスレコードです。
- 注意
- 収集データ追加ユーティリティで設定した収集対象のインスタンスが存在しない場合,Data Type(DATA_TYPE)フィールドの値が空白で,パフォーマンスデータが設定されないレコードが作成されます。
- このレコードは,同じインスタンス名のインスタンスが,頻繁に消滅,生成するようなインスタンスのパフォーマンスデータの収集には向いていません。収集データ追加ユーティリティで収集対象に設定したインスタンスのうち,同一のデータ収集間隔内で,同じインスタンス名のインスタンスが消滅,生成した場合,別々のインスタンスを同じインスタンスとして扱うため,パフォーマンスデータが正しく収集されません。
- 収集データ追加ユーティリティで収集対象に設定するインスタンスには,同じインスタンス名のインスタンスが,複数同時に存在できるインスタンスを設定しないでください。
収集データ追加ユーティリティで収集対象に設定したインスタンスに,同じインスタンス名のインスタンスが複数存在する状態(Generic Data Detail(PD_GEND)レコードのInstance(INSTANCE)フィールドに「#n」が付加される状態)で,その中の一つ以上のインスタンスが消滅した場合,継続して動作している同名のインスタンスのパフォーマンスデータが不正になることがあります。
また,同じインスタンス名のインスタンスが新たに生成された場合も,継続して動作している同名のインスタンスのパフォーマンスデータが不正になることがあります。
- 収集インターバル中に収集データ追加ユーティリティで収集レコードを追加した場合,前回収集した情報から性能値を算出するレコードの最初の性能値は,「0」で表示されます。
- Windows Server 2003 (x64),64ビット版のWindows Server 2008環境で,ユーザーレコードを設定する場合,WOW64をサポートしていないオブジェクトは,収集データ追加ユーティリティの[PI_GENI・PD_GEND レコードの設定]ダイアログボックスに表示されません。
デフォルト値および変更できる値
項目 デフォルト値 変更可否 Collection Interval 60 ○ Collection Offset 0 ○ Log No ○ LOGIF 空白 ○
ODBCキーフィールド
- PD_GEND_INSTANCE
- PD_GEND_COUNTER_NAME
- PD_GEND_OBJECT_NAME
ライフタイム
収集データ追加ユーティリティでレコード追加からレコード削除まで。
レコードサイズ
- 固定部:681バイト
- 可変部:1,052バイト
フィールド
PFM-View名
(PFM-Manager名)説明 要約 形式 デルタ サポート対象外 データソース Counter Name(COUNTER_NAME) カウンタ名。 − string(256) No − パフォーマンスコンソールのカウンタ名 Data Type(DATA_TYPE) レコードに蓄積されたデータの種類。正常値は次のとおり。
・DOUBLE
・STRING− string(12) No − − Double(DOUBLE_DATA) 実数型または整数型で表示される値。 − double No − − Float(FLOAT_DATA) 常に「0」。 − float No − − Instance(INSTANCE) インスタンス名。
シングルインスタンスのオブジェクトの場合,空白で表示される。− string(256) No − パフォーマンスコンソールのインスタンス名 Integer(INTEGER_DATA) 常に「0」。 − long No − − Interval(INTERVAL) レコードが格納された収集間隔の時間(秒単位)。
リアルタイムレポートの場合,最初の値は「5」。− ulong No − RECORD_TIME (T1) - RECORD_TIME (T0) Object Name(OBJECT_NAME) オブジェクト名。 − string(256) No − パフォーマンスコンソールのオブジェクト名 Record Time(RECORD_TIME) レコードが作成された時刻。 − time_t No − − Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) レコード名。デフォルトのレコード名は「GEND」。 − char(8) No − − String Data(STRING_DATA) 整数型の値を16進数(0x)形式で文字列表示する。 − string(256) No − −
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