JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)
機能
Application Process Overview(PD_APS)レコードには,プロセスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータが格納されます。システム内に存在するプロセスIDにつき1件のレコードが作成されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。
- 注意
- このレコードは,リアルタイムレポートだけで使用できます。
- 各プロセスは,収集時に実行されているプログラムを表します。
- 収集インターバル中に,Program Name(PROGRAM_NAME)フィールドに対応するレコードが新規に生成された場合,次のフィールドは前回収集した情報から値を算出するため,最初の値は0で表示されます。
・CPU %(PCT_PROCESSOR_TIME)
・IO Data Bytes/sec(IO_DATA_BYTES_PER_SEC)
・IO Data Operations/sec(IO_DATA_OPERATIONS_PER_SEC)
・IO Other Bytes/sec(IO_OTHER_BYTES_PER_SEC)
・IO Other Operations/sec(IO_OTHER_OPERATIONS_PER_SEC)
・IO Read Bytes/sec(IO_READ_BYTES_PER_SEC)
・IO Read Operations/sec(IO_READ_OPERATIONS_PER_SEC)
・IO Write Bytes/sec(IO_WRITE_BYTES_PER_SEC)
・IO Write Operations/sec(IO_WRITE_OPERATIONS_PER_SEC)
・Privileged CPU %(PCT_PRIVILEGED_TIME)
・User CPU %User CPU %(PCT_USER_TIME)
・Page Faults/sec(PAGE_FAULTS_PER_SEC)
- このレコードのProgram Name(PROGRAM_NAME)フィールドの値が,「System」または「System Idle Process」の場合,Elapsed Time(ELAPSED_TIME)フィールドが正しく収集できないことがあります。この場合,Elapsed Time(ELAPSED_TIME)フィールドの値は,System Overview(PI)レコードのSystem Up Time(SYSTEM_UP_TIME)に近似していますので,この値を利用してください。
- このレコードの履歴レポートを表示すると,KAVJS5001-Iのエラーが発生します。
- 取得元の情報にASCIIコードの文字(0x20〜0x7E)以外が含まれる場合,Program Name(PROGRAM_NAME)フィールドおよびCommand Line(COMMAND_LINE)フィールドには,「#(0x23)」に変換された値が格納されます。1バイト単位で変換されるため,例えば,マルチバイト文字の「A」(全角)は次のように変換されます。
取得元の情報 変換後の情報 文字コードの種類 バイナリ バイナリ 文字列 Shift-JISコード 8260 2360 #` EUCコード A3C1 2323 ## UTF-8コード EFBCA1 232323 ### - Program Name(PROGRAM_NAME)フィールドの値は,Windowsのタスクマネージャーの[プロセス]タブを開いた際に,[イメージ名]列に表示される値に相当します。
デフォルト値および変更できる値
項目 デフォルト値 変更可否 Sync Collection With Detail Records, APP2 × Log No × LOGIF 空白 ○
ODBCキーフィールド
- PD_APS_ID_PROCESS
- PD_APS_START_TIME
ライフタイム
プロセスの実行から終了まで。
レコードサイズ
- 固定部:681バイト
- 可変部:4630バイト
フィールド
PFM-View名
(PFM-Manager名)説明 要約 形式 デルタ サポート対象外 データソース CPU %(PCT_PROCESSOR_TIME) プロセスがプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 − double No − − Command Line(COMMAND_LINE) コマンドライン。 − string(4097) No − − Creating Process ID(PROCESS_ID) このプロセスを起動したプロセスのプロセスID。※ − ulong No − − Elapsed Time(ELAPSED_TIME) プロセスが実行している総経過時間(秒単位)。※ − utime No − − Group(GROUP_NAME) プロセスを実行したユーザーが所属するグループ名。グループ名はドメイン名,またはローカルシステムによってあらかじめ定義された名前(「NT AUTHORITY」,コンピュータ名など)。プロセスのセキュリティIDに対応するグループ名が見つからない場合は「NONE_MAPPED」,プロセスIDから実行グループ名が取得できない場合は「Unknown」が格納される。 − string(36) No − − Handle Count(HANDLE_COUNT) プロセスによってオープンしているハンドル数。※ − ulong No − − IO Data Bytes/sec(IO_DATA_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − double No − − IO Data Operations/sec(IO_DATA_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込みしている操作数の割合(/秒)。 − double No − − IO Other Bytes/sec(IO_OTHER_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込み以外(制御関数など)の操作をしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − double No − − IO Other Operations/sec(IO_OTHER_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込み以外(制御関数など)の操作をしている操作数の割合(/秒)。 − double No − − IO Read Bytes/sec(IO_READ_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − double No − − IO Read Operations/sec(IO_READ_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みしている操作数の割合(/秒)。 − double No − − IO Write Bytes/sec(IO_WRITE_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,書き込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − double No − − IO Write Operations/sec(IO_WRITE_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,書き込みしている操作数の割合(/秒)。 − double No − − Interval(INTERVAL) 常に「0」。 − ulong No − − PID(ID_PROCESS) プロセスID。実行しているプロセスの一意の識別子。 − ulong No − − Page Faults/sec(PAGE_FAULTS_PER_SEC) プロセス内でページフォルトが発生した割合(/秒)。 − double No − − Page File Kbytes(PAGE_FILE_BYTES) プロセスがページングファイルで使用している仮想メモリー領域のサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Page File Kbytes Peak(PAGE_FILE_BYTES_PEAK) プロセスがページングファイルで使用していた仮想メモリー領域の最大サイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Pool Nonpaged Kbytes(POOL_NONPAGED_BYTES) プロセスが使用しているページング不可能なメモリーサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Pool Paged Kbytes(POOL_PAGED_BYTES) プロセスが使用しているページング可能なメモリーサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Priority Base(PRIORITY_BASE) プロセスの基本優先順位。値が大きいほど基本優先度が高い。値は次のとおり。
・24:リアルタイム
・13:高
・10:通常以上
・8:通常
・6:通常以下
・4:低− ulong No − − Private Kbytes(PRIVATE_BYTES) プロセスが,ほかのプロセスと共用できないように割り振ったメモリーのサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Privileged CPU %(PCT_PRIVILEGED_TIME) プロセスが特権モードでプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 − double No − − Program Name(INSTANCE) プログラム名。 − string(257) No − − Record Time(RECORD_TIME) レコードが作成された時刻。 − time_t No − − Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) レコード名。常に「APS」。 − char(8) No − − Start time(START_TIME) プロセスの開始時刻。 − time_t No − − Thread Count(THREAD_COUNT) プロセス内のスレッド(命令を実行する単位)の数。プロセスを実行すると最低一つのスレッドが起動される。※ − ulong No − − User(USER_NAME) プロセスを実行したユーザー名。
プロセスのセキュリティIDに対応するユーザー名が見つからない場合は「NONE_MAPPED」,プロセスIDから実行ユーザー名が取得できない場合は「Unknown」が格納される。− string(36) No − − User CPU %(PCT_USER_TIME) プロセスがユーザーモードでプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 − double No − − Virtual Kbytes(VIRTUAL_BYTES) プロセスが使用している仮想アドレス空間のサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Virtual Kbytes Peak(VIRTUAL_BYTES_PEAK) プロセスが使用していた仮想アドレス空間の最大サイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Working Set Kbytes(WORKING_SET) プロセスで使用しているメモリー使用量(ワーキングセットと呼び,メモリーの総量またはページフォルトなしに参照できるメモリー量を示す)のサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Working Set Kbytes Peak(WORKING_SET_PEAK) プロセスで使用していたメモリー使用量(ワーキングセットと呼び,メモリーの総量またはページフォルトなしに参照できるメモリー量を示す)の最大サイズ(キロバイト単位)。※ − double No − −
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