JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)
プロセスの稼働・非稼働情報を収集するためのユーザーレコードの設定方法を説明します。また,アラーム発生時の対応例についても説明します。
- <この項の構成>
- (1) プロセスの稼働・非稼働情報収集の概要
- (2) PFM - Agent for Platform 09-00以前との機能差異
- (3) プロセスの稼働・非稼働情報の収集に使用するレコード
- (4) エージェント階層での設定
- (5) サービス階層での設定
- (6) 監視対象の大文字と小文字の区別
- (7) アラーム発生時の対応例
(1) プロセスの稼働・非稼働情報収集の概要
PFM - Agent for Platformでは,プロセスの稼働・非稼働情報を収集し,PFM - Web Consoleで監視できます。プロセスの稼働・非稼働情報を監視することで,運用システムが正しく動作しているかどうかを確認できます。
なお,PFM - Agent for Platform 09-10以降で実装している「プロセスの稼働・非稼働情報収集」の機能は,09-00以前で実装していた「アプリケーションの稼働・非稼働情報収集」の機能を拡張したものです。
PFM - Agent for Platformでプロセスの稼働・非稼働情報を収集する場合,次の方法があります。
- プロセス単位またはサービス単位で収集する
- 複数のプロセスおよびサービスをグルーピングしてアプリケーション単位で収集する
プロセスの稼働・非稼働情報の収集は,PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面で設定します。
なお,PFM - Agent for Platformの09-00以前と同様の手順でプロセスの稼働・非稼働情報の収集を設定したい場合は,PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面で設定できます。
(2) PFM - Agent for Platform 09-00以前との機能差異
09-00以前の「アプリケーションの稼働・非稼働情報収集」と09-10以降の「プロセスの稼働・非稼働情報収集」の機能差異について次の表に示します。
表3-4 09-00以前と09-10以降の機能差異
機能 09-00以前の「アプリケーションの稼働・非稼働情報収集」 09-10以降の「プロセスの稼働・非稼働情報収集」 コマンドラインの取得 × ○ コマンドラインの取得できる最大値 − 4096バイト 特定のプロセスまたはサービス単位での性能情報の収集 ×※1 ○※2 監視条件に指定できる最大値 127バイト 127バイト PFM - Web Consoleで表示できる監視条件の最大値 31バイト 127バイト 監視対象の大文字と小文字の区別 × ○※3 ラベルによる監視条件の識別 × ○※4 プロセス監視を設定する際のグルーピング対象
- プログラム(Program)
- サービス(Service Name)
- プログラム(Program Name)
- コマンドライン(Command Line)
- サービス(Service Name)
- (凡例)
- ○:実行できる。
- ×:実行できない。
- −:該当しない。
- 注※1
- すべてのプロセスまたはサービスの性能情報を収集します。
- 注※2
- プロセス監視の設定を行っているプロセスまたはサービスだけ,性能情報を収集します。
- 注※3
- デフォルトの設定では,監視対象の大文字と小文字を区別しません。詳細については,「(6) 監視対象の大文字と小文字の区別」を参照してください。
- 注※4
- MonitoringXX Labelフィールドを使用してプロセスまたはサービスを識別できます。
jpcappcvtコマンドを使用することで,09-00以前で設定したアプリケーション定義を,09-10以降のアプリケーション定義にバージョンアップできます。jpcappcvtコマンドの詳細については,「6. コマンド」を参照してください。
- 参考
- 09-00以前で設定したアプリケーション定義を拡張しない場合は,バージョンアップは必要ありません。
(3) プロセスの稼働・非稼働情報の収集に使用するレコード
PFM - Agent for Platformでプロセスの稼働・非稼働情報の収集に使用するレコードを次の表に示します。
表3-5 プロセスの稼働・非稼働情報の収集に使用するレコード(プロセス単位またはサービス単位で収集する場合)
レコード 監視対象 格納される情報 収集方法 Application Process Overview(PD_APS) プロセス プロセスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 リアルタイム Application Process Interval(PD_APSI) プロセス監視の設定を行っているプロセスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。
- リアルタイム
- 履歴
Application Service Overview(PD_ASVC) サービス サービス制御マネージャー(SCM)に登録されている,Win32プロセスなどのアプリケーションサービスについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータ。 リアルタイム 表3-6 プロセスの稼働・非稼働情報の収集に使用するレコード(アプリケーション単位で収集する場合)
レコード 監視対象 格納される情報 収集方法 Application Summary Extension(PD_APP2) プロセスおよびサービス Application Process Overview(PD_APS)レコードおよびApplication Service Overview(PD_ASVC)レコードに格納されるレコードを,アプリケーションを単位に,ある時点での状態で要約したパフォーマンスデータ。
- リアルタイム
- 履歴
Application Process Detail(PD_APPD) Application Process Overview(PD_APS)レコードおよびApplication Service Overview(PD_ASVC)レコードに格納されるレコードを,アプリケーション単位で監視しているプロセスおよびサービスごとに,ある時点での状態で要約したパフォーマンスデータ。 プロセスの稼働・非稼働監視の設定で使用する「プロセス名」,「プログラム名」,「プログラムパス」,および「コマンドライン」の関係について,例を使って説明します。
(4) エージェント階層での設定
ここでは,プロセスの稼働・非稼働情報を収集するためにPFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面で行う設定,設定内容の変更,および設定の削除について説明します。
また,設定の操作を簡略化するためのアプリケーション定義のテンプレートの利用方法についても説明します。
エージェント階層での設定は,PFM - Web Console 09-10以降で実行できます。
この説明では,PFM - Web Console 09-10の画面を掲載しています。
(a) ユーザーレコード(監視対象)を設定する
監視対象は,次の流れで設定します。
- アプリケーションを作成する
- 監視エージェントにアラームテーブルをバインドする
プロセス単位またはサービス単位で稼働・非稼働情報を収集する場合,アプリケーション作成時に,アプリケーションにプロセスまたはサービスを一つだけ設定します。アプリケーション単位で稼働・非稼働情報を収集する場合,アプリケーション作成時に,アプリケーションにプロセスまたはサービスを複数設定します。
監視対象の設定方法の詳細を次に示します。
●アプリケーションを作成する
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロセス監視の設定]メソッドを選択する。
[プロセス監視の設定]画面が表示されます。
- 新規に設定する場合は,[作成]ボタンをクリックする。設定を変更する場合は,[アプリケーション定義]から変更したいアプリケーション定義を選択し,[編集]ボタンをクリックする。
アプリケーション定義は,複数選択できません。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面が表示されます。
- 新規作成の場合,[アプリケーション定義名]にアプリケーション定義名を指定する。
アプリケーション定義名,および指定する文字列については,次の規則に従ってください。
- ユーザーが任意のアプリケーション定義名を指定できます。指定したアプリケーション定義名は,PD_APP2レコード,PD_APPDレコード,およびPD_APSIレコードの「Application Name」フィールドに格納され,アプリケーションを特定するための識別子として利用されます。そのため,アプリケーション定義名は,ユニークな名称を指定してください。
- 指定できる文字は,次の文字を除く半角英数字および半角記号です。1〜63バイトの範囲で指定できます。
タブ文字(\t) \ : ; , * ? " ' <> |
- 設定できるアプリケーションの数は,64個までです。
- アプリケーションの詳細情報を設定する。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面で設定できる詳細情報を次の表に示します。
表3-7 設定できるアプリケーションの詳細情報
設定項目名 設定内容 対応するレコードのフィールド名 名称※1 監視対象を特定するための条件を入力します。
指定できる文字はタブ文字(\t)を除く半角英数字および半角記号です。127バイト以内で指定できます。PD_APPDレコードの「Monitoring Condition」フィールド ラベル 監視条件を特定するためのラベルを指定します。
指定できる文字はタブ文字(\t)を除く半角英数字および半角記号です。31バイト以内で指定できます。
デフォルトは「MonitoringXX※2」です。
何も入力しない場合は,デフォルトの「MonitoringXX※2」が設定されます。
監視ラベルは,ユニークな名称を指定してください。PD_APPDレコード,PD_APSIレコードの「Monitoring Label」フィールド 種別 「プログラム」,「コマンドライン」,「サービス」,「選択なし」のどれかを選択します。
- プログラム
PD_APSレコードの「Program Name」フィールドの値を使用して評価します。
- コマンドライン
PD_APSレコードの「Command Line」フィールドの値を使用して評価します。
- サービス
PD_ASVCレコードの「Service Name」フィールドの値を使用して評価します。
- 選択なし
評価しません。
PD_APPDレコード,PD_APSIレコードの「Monitoring Field」フィールド 下限 監視対象数のしきい値の下限値を入力します。
設定できる値は0〜65535です。デフォルトは「0」です。PD_APPDレコードの「Monitoring Min」フィールド 上限 監視対象数のしきい値の上限値を入力します。
設定できる値は0〜65535です。ただし,[下限]の指定値以上の値を指定する必要があります。デフォルトは「0」です。PD_APPDレコードの「Monitoring Max」フィールド
- 注※1
- 127バイトを超えるプロセスを監視する場合は,ワイルドカード(「*」と「?」)を使用して,127バイト以内で指定してください。
「*」は0個以上の任意の文字,「?」は任意の1文字を意味します。
- [名称]で指定した監視条件から監視対象を特定するときに,デフォルトでは,大文字と小文字は区別されません。監視条件から監視対象を特定するときに,大文字と小文字を区別するかどうかの設定を変更する方法については,「(6) 監視対象の大文字と小文字の区別」を参照してください。
- [種別]に「プログラム」を指定したときは,[名称]にWindowsのプログラムの拡張子(.exeなど)を指定してください。
- [名称]には,PD_APSレコードの「Program Name」フィールド,PD_APSレコードの「Command Line」フィールド,およびPD_ASVCレコードの「Service Name」フィールドを確認して,これらのフィールドと同じ文字列を入力する必要があります。
取得元の情報にASCIIコードの文字(0x20〜0x7E)以外が含まれる場合,PD_APSレコードの「Program Name」フィールド,PD_APSレコードの「Command Line」フィールド,またはPD_ASVCレコードの「Service Name」フィールドには,「#(0x23)」に変換された値が格納されます。1バイト単位で変換されるため,例えば,マルチバイト文字の「A」(全角)は次のように変換されます。
取得元の情報 変換後の情報 文字コードの種類 バイナリ バイナリ 文字列 Shift-JISコード 8260 2360 #` EUCコード A3C1 2323 ## UTF-8コード EFBCA1 232323 ###
- 注※2
- 「XX」には01〜15までの数値が入ります。PD_APPDレコードおよびPD_APSIレコードの「Monitoring Number」フィールドに対応した数値が設定されます。
- 参考
- [入力支援機能]の[エージェント]プルダウンメニューから監視対象のAgent Collectorサービスを選択し,[実行]ボタンをクリックすると,[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成 > 監視対象種別一覧から追加]画面※または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集 > 監視対象種別一覧から追加]画面※が表示されて,プロセスを選択してプロパティを設定できます。
- 注※
- 監視対象種別には,[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面の[種別]の指定内容によって,「稼働中のプログラム」,「稼働中のコマンドライン」,または「サービス」が表示されます。
- [プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面の[種別]に「プログラム」を指定した場合は「稼働中のプログラム」が,「コマンドライン」を指定した場合は「稼働中のコマンドライン」が,「サービス」を指定した場合は「サービス」が表示されます。デフォルトでは「稼働中のプログラム」が表示されます。
- [OK]ボタンをクリックする。
設定内容が有効になります。
なお,「アプリケーションを作成する」の手順7.以降で,[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成 > 監視対象種別一覧から追加]画面※または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集 > 監視対象種別一覧から追加]画面※からプロパティを設定する場合の手順を次に示します。
- 注※
- 監視対象種別には,[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面の[種別]の指定内容によって,「稼働中のプログラム」,「稼働中のコマンドライン」,または「サービス」が表示されます。
- [プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面の[種別]に「プログラム」を指定した場合は「稼働中のプログラム」,「コマンドライン」を指定した場合は「稼働中のコマンドライン」,「サービス」を指定した場合は「サービス」が表示されます。デフォルトでは「稼働中のプログラム」が表示されます。
- 「アプリケーションを作成する」の手順1.〜6.を実行する。
- [入力支援機能]の[エージェント]プルダウンメニューから監視対象のAgent Collectorサービスを選択し,[実行]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成 > 監視対象種別一覧から追加]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集 > 監視対象種別一覧から追加]画面が表示されます。
- [一覧]の左側のプルダウンメニューから監視対象の種別(「稼働中のプログラム」,「稼働中のコマンドライン」,「サービス」のどれか)を選択し,[選択]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成 > 監視対象種別一覧から追加]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集 > 監視対象種別一覧から追加]画面の下部にプロセスの一覧が表示されます。
プロセスの一覧で,[絞り込み]にキーワードを指定して[実行]ボタンをクリックすると,プロセス名にキーワードを含むプロセスだけを表示できます。[解除]ボタンをクリックすると,元のプロセスの一覧に戻ります。
- プロセスの一覧から監視したいプロセスを選択し,[OK]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成 > 監視対象種別一覧から追加]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集 > 監視対象種別一覧から追加]画面が閉じて,[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面に戻ります。
- [プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の編集]画面で,必要な設定項目を変更する。
設定項目については,表3-7を参照してください。
- [OK]ボタンをクリックする。
設定内容が有効になります。
●監視エージェントにアラームテーブルをバインドする
監視エージェントに,稼働・非稼働情報を監視するためのアラームテーブルをバインドします。稼働・非稼働情報を監視するためのアラームは,Application Statusアラームです。必要に応じて編集してください。Application Statusは,「4. 監視テンプレート」の「Application Status」を参照してください。
アラームテーブルをバインドする場合,次の方法があります。
- PFM Windows Template Alarms [APP] 09.10のアラームテーブルをバインドする
- ユーザーが作成したアラームテーブルをバインドする
- PFM Windows Template Alarms [APP] 09.10のアラームテーブルをバインドする方法
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロセス監視の設定]メソッドを選択する。
[プロセス監視の設定]画面が表示されます。
- [プロセス監視用アラームでの監視の設定]の[開始]ボタンをクリックする。
監視エージェントに,アラームテーブルがバインドされます。
- ユーザーが作成したアラームテーブルをバインドする方法
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[アラームテーブルのバインド]メソッドを選択する。
[アラームテーブルのバインド[アラームテーブル選択]]画面が表示されます。
- [Windows]フォルダの下位に表示されるアラームテーブルを選択し,[OK]ボタンをクリックする。
監視エージェントに,アラームテーブルがバインドされます。
特定のプロセスの状態だけを監視する場合は,次の条件式のアラームを作成して,監視できます。
表3-8 特定のプロセスの状態だけを監視する場合の条件式
設定項目 条件式 レコード Application Process Count (PD_APPD) フィールド Application Name
Monitoring Label
Monitoring Status異常条件および警告条件※1 Application Name = Name※2
AND Monitoring Label = Label※2
AND Monitoring Status = ABNORMAL
- 注※1
- 異常条件と警告条件には,同じ条件を指定します。
- 注※2
- 監視したいアプリケーション名と監視ラベルを指定します。
(b) ユーザーレコード(監視対象)を削除する
監視対象を削除する方法を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロセス監視の設定]メソッドを選択する。
[プロセス監視の設定]画面が表示されます。
- [アプリケーション定義]から,削除したいアプリケーション定義を選択し,[削除]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の削除]画面が表示されます。
- [OK]ボタンをクリックする。
設定内容が削除されます。
(c) アプリケーション定義のテンプレートを利用する
PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面で設定したプロセスの稼働・非稼働情報を収集するための設定(アプリケーション定義)を,テンプレートに保存して,複数のマシンで利用できます。
アプリケーション定義のテンプレートの作成方法,削除方法,および読み込み方法を次に示します。
●アプリケーション定義のテンプレートを作成する
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロセス監視の設定]メソッドを選択する。
[プロセス監視の設定]画面が表示されます。
- [アプリケーション定義のテンプレートを表示]メニューを選択する。
[テンプレートの編集]メニューが表示されます。
- [テンプレートの編集]メニューを選択する。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義のテンプレート]画面が表示されます。
- テンプレートを新規に作成する場合は,[作成]ボタンをクリックする。設定内容を変更する場合は,[アプリケーション定義のテンプレート]から変更したいテンプレートを選択し,[編集]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義のテンプレートの新規作成]画面または[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義のテンプレートの編集]画面が表示されます。
- [テンプレート名]にテンプレートの名称を入力する。
- [説明]にテンプレートの説明を入力する。
- アプリケーションの詳細情報を設定する。
設定項目については,「(a) ユーザーレコード(監視対象)を設定する」の表3-7を参照してください。
- [OK]ボタンをクリックする。
アプリケーション定義のテンプレートが作成されます。
●アプリケーション定義のテンプレートを削除する
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロセス監視の設定]メソッドを選択する。
[プロセス監視の設定]画面が表示されます。
- [アプリケーション定義のテンプレートを表示]メニューを選択する。
[テンプレートの編集]メニューが表示されます。
- [テンプレートの編集]メニューを選択する。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義のテンプレート]画面が表示されます。
- [アプリケーション定義のテンプレート]から削除したいテンプレートを選択し,[削除]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義のテンプレートの削除]画面が表示されます。
- [OK]ボタンをクリックする。
アプリケーション定義のテンプレートが削除されます。
●アプリケーション定義のテンプレートを読み込む
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロセス監視の設定]メソッドを選択する。
[プロセス監視の設定]画面が表示されます。
- [作成]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成]画面が表示されます。
- [テンプレート読み込み]ボタンをクリックする。
[プロセス監視の設定 > アプリケーション定義の新規作成 > アプリケーション定義のテンプレートから入力]画面が表示されます。
- [アプリケーション定義のテンプレート]から読み込みたいテンプレートを選択し,[選択]ボタンをクリックする。
アプリケーション定義のテンプレートが読み込まれます。
(5) サービス階層での設定
ここでは,プロセスの稼働・非稼働情報を収集するためにPFM - Web Consoleの[サービス階層]画面で行う設定,設定内容の確認,設定内容の変更,および設定の削除について説明します。
(a) ユーザーレコード(監視対象)を設定する
監視対象は,次の流れで設定します。
- アプリケーションを作成する
- アプリケーションのプロパティ(監視するアプリケーション名やしきい値)を設定する
- 監視エージェントにアラームテーブルをバインドする※
- 注※
- アラームテーブルのバインドは,PFM - Web Consoleの[エージェント階層]画面で実行します。
プロセス単位またはサービス単位で稼働・非稼働情報を収集する場合,アプリケーション作成時に,アプリケーションにプロセスまたはサービスを一つだけ設定します。アプリケーション単位で稼働・非稼働情報を収集する場合,アプリケーション作成時に,アプリケーションにプロセスまたはサービスを複数設定します。
監視対象の設定方法の詳細を次に示します。
●アプリケーションを作成する
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームの[Machines]フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録B 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- 監視エージェントホストのフォルダの下位にある階層を展開し,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[サービスのプロパティ]画面が表示されます。
- [Advanced application monitoring]−[ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーを選択する。
- インフォメーションフレームの下部の[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]にアプリケーション名を指定する。
アプリケーション名,および指定する文字列については,次の規則に従ってください。
- ユーザーが任意のアプリケーション名を指定できます。指定したアプリケーション名は,PD_APP2レコードおよびPD_APPDレコードの「Application Name」フィールドに格納され,アプリケーションを特定するための識別子として利用されます。そのため,アプリケーション名は,ユニークな名称を指定してください。
- 指定できる文字は,次の文字を除く半角英数字および半角記号です。1〜63バイトの範囲で指定できます。
タブ文字(\t) \ : ; , * ? " ' <> |
- 設定できるアプリケーションの数は,64個までです。
- [OK]ボタンをクリックする。
[サービスのプロパティ]画面の[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーの下位に,アプリケーション名のツリーが生成されます。
●アプリケーションのプロパティを設定する
- 「アプリケーションを作成する」の手順を実行したあと,再び[サービスのプロパティ]画面を表示し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーの下位に生成されたアプリケーション名のツリーを選択する。
インフォメーションフレームの下部に,プロパティ情報の入力画面が表示されます。
- アプリケーションのプロパティを設定する。
監視ラベル,監視フィールド,監視条件,および監視対象数のしきい値の下限値と上限値を設定します。複数のプロセス情報を設定できます。アプリケーションのプロパティの設定項目を次の表に示します。
表3-9 アプリケーションのプロパティの設定項目
設定項目 プロパティ名 設定内容 対応するレコードのフィールド名 監視ラベル MonitoringXX Label 監視条件を特定するためのラベルを指定します。
指定できる文字はタブ文字(\t)を除く半角英数字および半角記号です。31バイト以内で指定できます。
デフォルトは「MonitoringXX※1」です。
何も入力しない場合は,「MonitoringXX※1」が設定されます。
監視ラベルは,ユニークな名称を指定してください。PD_APPDレコードの「Monitoring Label」フィールド 監視フィールド MonitoringXX Field 「Program Name」,「Command Line」,「Service Name」,「None」のどれかを選択します。
デフォルトは「None」です。
- Program Name
PD_APSレコードの「Program Name」フィールドの値を使用して評価します。
- Command Line
PD_APSレコードの「Command Line」フィールドの値を使用して評価します。
- Service Name
PD_ASVCレコードの「Service Name」フィールドの値を使用して評価します。
- None
評価しません。
PD_APPDレコードの「Monitoring Field」フィールド 監視条件※2 MonitoringXX Condition 監視対象を特定するための条件を入力します。
指定できる文字はタブ文字(\t)を除く半角英数字および半角記号です。127バイト以内で指定できます。
デフォルトは空白です。PD_APPDレコードの「Monitoring Condition」フィールド 監視対象数のしきい値の下限値と上限値 MonitoringXX Range 監視対象数のしきい値の下限値と上限値を,「1-2」のようにハイフン(-)でつないで入力します。
設定できる値は0〜65535です。
デフォルトは「0-0」です。
- 下限値
PD_APPDレコードの「Monitoring Min」フィールド
- 上限値
PD_APPDレコードの「Monitoring Max」フィールド
- 注※1
- 「XX」には01〜15までの数値が入ります。PD_APPDレコードの「Monitoring Number」フィールドに対応した数値が設定されます。
- 注※2
- 名称が127バイトを超えるプロセスを監視する場合は,ワイルドカード(「*」と「?」)を使用して,127バイト以内で指定してください。
「*」は0個以上の任意の文字,「?」は任意の1文字を意味します。
- 監視条件から監視対象を特定するときに,デフォルトでは,大文字と小文字は区別されません。監視条件から監視対象を特定するときに,大文字と小文字を区別するかどうかの設定を変更する方法については,「(6) 監視対象の大文字と小文字の区別」を参照してください。
- [MonitoringXX Field]プロパティに「Program Name」を指定したときは,[MonitoringXX Condition]プロパティにWindowsのプログラムの拡張子(.exeなど)を指定してください。
- MonitoringXX Conditionプロパティには,PD_APSレコードまたはPD_APSIレコードの「Program Name」フィールド,PD_APSレコードの「Command Line」フィールド,およびPD_ASVCレコードの「Service Name」フィールドを確認して,これらのフィールドと同じ文字列を入力する必要があります。
取得元の情報にASCIIコードの文字(0x20〜0x7E)以外が含まれる場合,PD_APSレコードまたはPD_APSIレコードの「Program Name」フィールド,PD_APSレコードの「Command Line」フィールド,およびPD_ASVCレコードの「Service Name」フィールドには,「#(0x23)」に変換された値が格納されます。1バイト単位で変換されるため,例えば,マルチバイト文字の「A」(全角)は次のように変換されます。
取得元の情報 変換後の情報 文字コードの種類 バイナリ バイナリ 文字列 Shift-JISコード 8260 2360 #` EUCコード A3C1 2323 ## UTF-8コード EFBCA1 232323 ### - [OK]ボタンをクリックする。
設定内容が有効になります。
●監視エージェントにアラームテーブルをバインドする
監視エージェントに,稼働・非稼働情報を監視するためのアラームテーブルをバインドします。稼働・非稼働情報を監視するためのアラームは,Application Statusアラームです。必要に応じて編集してください。Application Statusアラームの詳細については,「4. 監視テンプレート」の「Application Status」を参照してください。
アラームテーブルをバインドする方法を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームのエージェント階層で,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[アラームテーブルのバインド]メソッドを選択する。
[アラームテーブルのバインド[アラームテーブル選択]]画面が表示されます。
- [Windows]フォルダの下位に表示されるアラームテーブルを選択し,[OK]ボタンをクリックする。
監視エージェントに,アラームテーブルがバインドされます。
特定のプロセスの状態だけを監視する場合は,次の条件式のアラームを作成して,監視できます。
表3-10 特定のプロセスの状態だけを監視する場合の条件式
設定項目 条件式 レコード Application Process Count (PD_APPD) フィールド Application Name
Monitoring Label
Monitoring Status異常条件および警告条件※1 Application Name = Name※2
AND Monitoring Label = Label※2
AND Monitoring Status = ABNORMAL
- 注※1
- 異常条件と警告条件には,同じ条件を指定します。
- 注※2
- 監視したいアプリケーション名と監視ラベルを指定します。
(b) ユーザーレコード(監視対象)の設定内容を確認または変更する
プロセスの稼働・非稼働情報を収集するための監視対象の設定の確認方法または変更方法を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームの[Machines]フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録B 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- 監視エージェントホストのフォルダの下位にある階層を展開し,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[サービスのプロパティ]画面が表示されます。
- [Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーを展開し,確認したいアプリケーション名のツリーを選択する。
- 設定内容を確認する。
- 設定内容を更新する場合は,「(a) ユーザーレコード(監視対象)を設定する」の「アプリケーションのプロパティを設定する」の手順2.に従って設定する。
- [OK]ボタンをクリックする。
手順8.で設定内容を更新した場合は,変更内容が有効になります。
(c) ユーザーレコード(監視対象)を削除する
監視対象を削除する方法を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームの[Machines]フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録B 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- 監視エージェントホストのフォルダの下位にある階層を展開し,ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[サービスのプロパティ]画面が表示されます。
- [Advanced application monitoring]−[ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーを選択する。
- インフォメーションフレーム下部の[DELETE AN APPLICATION MONITORING SETTING]で削除したい監視対象のアプリケーション名を選択し,[OK]ボタンをクリックする。
設定内容が削除されます。
(6) 監視対象の大文字と小文字の区別
監視対象となるプロセス名またはサービス名について,大文字と小文字を区別するかどうかを設定できます。デフォルトでは大文字と小文字が区別されません。
監視対象の大文字と小文字を区別するかどうかは,次の手順で変更します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
- [メイン]画面のナビゲーションフレームの[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
- サービス階層からホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択する。
選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
- メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[サービスのプロパティ]画面が表示されます。
- [Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーを選択する。
インフォメーションフレームの下部に,プロパティ情報の入力画面が表示されます。
- Case Sensitiveプロパティの値を変更する。
次のどちらかを選択します。
- Yes:大文字と小文字を区別する
- No:大文字と小文字を区別しない
- [OK]ボタンをクリックする。
設定が反映されます。
Case Sensitiveプロパティの値による動作の違いについて,次の表に例を示します。
表3-11 Case Sensitiveプロパティの値による動作の違い
稼働しているプロセス名 MonitoringXX Conditionプロパティの設定値 Case Sensitiveプロパティの設定値 プロセス数 ProcessA
PROCESSAProcessA Yes 1 No 2 PROCESSA Yes 1 No 2 processa Yes 0 No 2
- (凡例)
- Yes:大文字と小文字を区別します。
- No:大文字と小文字を区別しません。
ここでは,PFM - Agentホストで「ProcessA」,「PROCESSA」の2種類のプロセスが稼働している環境で,MonitoringXX ConditionプロパティおよびCase Sensitiveプロパティの設定値による,稼働していると判定されるプロセス数の違いを示しています。
- 注意
- Case Sensitiveプロパティの設定は,すべてのアプリケーション定義に影響します。Case Sensitiveプロパティの設定を変更した場合,既存のアプリケーション定義を見直してください。
プロセスの稼働・非稼働監視が設定されている場合,アラーム発生時に,警告となったプロセスを特定する手順の例を次に示します。
アラームおよびレポートの詳細については,「4. 監視テンプレート」を参照してください。
この説明では,PFM - Web Console 09-10の画面を掲載しています。
- [メイン]画面のメニューバーフレームの[イベントモニター]メニューを選択する。
[イベントモニター]画面が表示されます。
- 警告が発生しているアラームのレポートアイコンをクリックする。
Application Statusレポートが表示されます。
- [Application Status]または[Application Exist]の値が「ABNORMAL」となっている行を確認し,警告が発生しているアプリケーションを特定する。
- [Application Name]で,警告が発生しているアプリケーションを選択する。
ここでは,「application1」を選択します。
Application Process Statusレポートが表示されます。
- [Monitoring Status]の値が,「ABNORMAL」となっている行を確認し,警告が発生しているプロセスを特定する。
ここでは,「sample.exe」で警告が発生していることが特定できます。
- PD_APPDレコードの履歴データを収集している場合,必要に応じて[Monitoring Count]の値を選択する。
Application Process Countレポートが表示されます。各プロセスの状態やプロセス数の増減に関する履歴が確認できます。
- PD_APSIレコードの履歴データを収集している場合,必要に応じて[Monitoring Label]の値を選択する。
Monitoring Process Detailレポートが表示されます。プロセス監視の設定を行っている特定のプロセスについての性能情報が確認できます。
- 注意
- イベントモニターからApplication Statusレポート(リアルタイムレポート)を表示するタイミング,またはApplication StatusレポートからApplication Process Statusレポート(リアルタイムレポート)を表示するタイミングで,アラームの状態が正常に戻った場合,リアルタイムレポートでは警告となったプロセスやサービスを特定できません。この場合は,イベントモニターまたはApplication Process Countレポート(履歴レポート)を参照し,アラーム発生からの状態の遷移を確認してください。
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