JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)
ユーザーレコードとして定義できる情報について説明します。
- <この項の構成>
- (1) パフォーマンスコンソールカウンター情報
- (2) イベントログ情報
- (3) ワークグループ情報
- (4) プロセスの稼働・非稼働情報
- (5) アプリケーションの稼働・非稼働情報
- (6) ユーザー独自のパフォーマンスデータ
PFM - Agent for PlatformのGeneric Data Detail(PD_GEND)レコードおよびGeneric Data Interval(PI_GENI)レコードでは,定義されているフィールド以外のパフォーマンスデータをパフォーマンスコンソールカウンター情報として収集できます。
Generic Data Detail(PD_GEND)レコードおよびGeneric Data Interval(PI_GENI)レコードで定義できるユーザーレコードはWindowsの次のウィンドウに表示される次のデータと同等の情報です。
- [パフォーマンス]ウィンドウの[システムモニタ]
- [パフォーマンス]ウィンドウの「パフォーマンス ログと警告」
なお,Generic Data Detail(PD_GEND)レコードとGeneric Data Interval(PI_GENI)レコードは,次のようにレコードタイプが違います。目的に応じて使用してください。
表3-2 PD_GENDとPI_GENIのレコードタイプ
レコード名 レコードタイプ 用途 Generic Data Detail(PD_GEND) PDレコードタイプ ある時点でのシステムの状態を知りたい場合に使用する。 Generic Data Interval(PI_GENI) PIレコードタイプ 時間の経過に伴うシステムの状態の変化や傾向を分析したい場合に使用する。 PIレコードタイプおよびPDレコードタイプについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
PFM - Agent for Platformでは,Windowsの[管理ツール][イベント ビューア]の各種イベントログ情報をユーザーレコードとして収集し,Event Log(PD_ELOG)レコードとして管理できます。
図3-1 イベントビューア画面
ユーザーレコードとして定義できるWindowsの各種イベントログ情報は,次の二つに分類できます。
- 標準イベントログ(アプリケーション,セキュリティ,システム)
- カスタムイベントログ(ディレクトリサービス,DNSサーバ,ファイルレプリケーションサービスなど)
カスタムイベントログは,Windowsのコンポーネントの追加でActive Directoryなどをインストールした場合に追加されます。
収集データ追加ユーティリティでイベントログ情報のユーザーレコードを何も設定していない場合,PFM - Web Consoleで各レコードのプロパティに「Log=Yes」が設定されているときは,PD_ELOGレコードは,標準イベントログ(アプリケーション,セキュリティ,システム)を無条件で収集します。
収集データ追加ユーティリティで設定すると,カスタムイベントログを収集対象に設定したり,標準イベントログを収集対象から外したりできます。
複数のユーザーや複数のグループでWindowsのプロセスを起動している場合,そのユーザー,グループなどをPFM - Agent for Platformでワークグループとして定義し,ワークグループに関するプロセスの情報を収集してWorkgroup Summary(PI_WGRP)レコードとして管理できます。
PFM - Agent for Platformで定義するワークグループには,次の情報を設定できます。
- プロセス
- ユーザー
- グループ
収集データ追加ユーティリティで定義されたワークグループ情報を基に,Process Detail(PD)レコードのパフォーマンスデータのうち,該当するワークグループに関係するものが要約されてWorkgroup Summary(PI_WGRP)レコードに格納されます。
(4) プロセスの稼働・非稼働情報
指定した条件のプロセスが稼働しているかどうか,または想定数以内かどうかの情報を収集し,次に示すレコードとして管理できます。
- Application Summary Extension(PD_APP2)
- Application Process Detail(PD_APPD)
- Application Process Overview(PD_APS)
- Application Process Interval(PD_APSI)
- Application Service Overview(PD_ASVC)
監視するプロセスはPFM - Web Console上で指定できます。
(5) アプリケーションの稼働・非稼働情報
指定した条件のプロセスが稼働しているかどうか,または想定数以内かどうかの情報を収集し,Application Summary(PD_APP)レコードとして管理できます。監視するプロセスはPFM - Web Console上で指定できます。
(6) ユーザー独自のパフォーマンスデータ
PFM - Agent for Platform製品で提供されていない情報や,マシンや環境固有の情報などユーザー独自のパフォーマンスデータを収集できます。これらの情報を収集する場合には,パフォーマンスデータを収集するためのユーザーコマンドと呼ばれるスクリプトを作成する必要があります。
ユーザー独自のパフォーマンスデータを格納するレコードには,PIレコードタイプ,PDレコードタイプそれぞれ2種類ずつあります。
- User Data Detail(PD_UPD)
- User Data Detail - Extended(PD_UPDB)
- User Data Interval(PI_UPI)
- User Data Interval - Extended(PI_UPIB)
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