JP1/Performance Management - Remote Monitor for Microsoft(R) SQL Server

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要約ルール

PIレコードタイプのレコードでは,Collection Intervalに設定された間隔で収集されるデータと,あらかじめ定義されたルールに基づき一定の期間(分,時,日,週,月,または年単位)ごとに要約されたデータが,Storeデータベースに格納されます。要約の種類はフィールドごとに定義されています。この定義を「要約ルール」と呼びます。

要約ルールによっては,要約期間中の中間データを保持する必要のあるものがあります。この場合,中間データを保持するためのフィールドがStoreデータベース内のレコードに追加されます。このフィールドを「追加フィールド」と呼びます。追加フィールドの一部は,PFM - Web Consoleでレコードのフィールドとして表示されます。PFM - Web Consoleに表示される追加フィールドは,履歴レポートに表示するフィールドとして使用できます。

なお,要約によって追加される「追加フィールド」と区別するために,ここでは,この章の各レコードの説明に記載されているフィールドを「固有フィールド」と呼びます。

追加フィールドのフィールド名は次のようになります。

PFM - Manager名に付加されるサフィックスと,それに対応するPFM - View名に付加されるサフィックス,およびフィールドに格納されるデータを次の表に示します。

表5-3 追加フィールドのサフィックス一覧

PFM - Manager名に付加されるサフィックス PFM - View名に付加されるサフィックス 格納データ
_TOTAL (Total) 要約期間内のレコードのフィールド値の総和
_TOTAL_SEC (Total) 要約期間内のレコードのフィールドの値の総和(utime型の場合)
_COUNT 要約期間内の収集レコード数
_HI (Max) 要約期間内のレコードのフィールド値の最大値
_LO (Min) 要約期間内のレコードのフィールド値の最小値
_OV (OV) 要約期間内のフィールド値の総和のオーバーフロー回数
次に計算式を示します(小数点以下切り捨て)。
(フィールドデータの総和)/(固有フィールドの最大値+1)

(凡例)
−:追加フィールドがないことを示します。

要約ルールの一覧を次の表に示します。

表5-4 要約ルール一覧

要約
ルール名
要約ルール
COPY 要約期間内の最新レコードのフィールド値がそのまま格納される。
AVG 要約期間内のフィールド値の平均値が格納される。
次に計算式を示す。
(フィールド値の総和)/(収集レコード数)

追加フィールド(Storeデータベース)
  • _TOTAL
  • _TOTAL_SEC(utime型の場合)
  • _COUNT

追加フィールド(PFM - Web Console)※1,※2
  • (Total)
ADD 要約期間内のフィールド値の総和が格納される。
ADDBI 要約期間内のフィールド値の総和の下位Byteが格納される。ADDルールと比べ,最大値が拡張(256倍)されている。
(フィールド値の総和)%(固有フィールドの最大値)
(%は剰余)

追加フィールド(Storeデータベース)
  • _OV

追加フィールド(PFM - Web Console)
  • (OV)
HI 要約期間内のフィールド値の最大値が格納される。
LO 要約期間内のフィールド値の最小値が格納される。
要約されないことを示す。

注※1
PFM - Manager名に「_AVG」が含まれるutime型のフィールドは,PFM - Web Consoleに追加される「(Total)」フィールドを履歴レポートで利用できません。

注※2
PFM - Manager名に次の文字列が含まれるフィールドは,PFM - Web Consoleに追加される(Total)フィールドを履歴レポートで利用できません。
「_PER_」,「PCT 」,「PERCENT 」,「_AVG 」,「_RATE_TOTAL 」

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