ここでは,PFM - RM for Oracleを運用するための,セットアップについて説明します。
は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。
(1) LANG環境変数の設定
PFM - RM for Oracleで使用できるLANG環境変数を次の表に示します。
なお,これらのLANG環境変数を設定する前に,設定する言語環境が正しくインストール・構築されていることを確認しておいてください。正しくインストール・構築されていない場合,文字化けが発生したり,定義データが不当に書き換わってしまったりすることがあります。
表2-14 PFM - RM for Oracleで使用できるLANG環境変数
OS | 言語種別 | LANG環境変数の値 | |
---|---|---|---|
Linux | 日本語 | Shift-JISコード | (該当なし) |
EUCコード | (該当なし) | ||
UTF-8コード |
| ||
英語(日本語なし) |
|
(2) PFM - RM for Oracleの登録
PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleを使ってPFM - RMを一元管理するために,PFM - ManagerおよびPFM - Web ConsoleにPFM - RM for Oracleを登録する必要があります。
PFM - RM for Oracleを登録する必要があるのは次の場合です。
PFM - RM for Oracleのデータモデルのバージョンについては,「付録J バージョン互換」を参照してください。
PFM - RMの登録の流れを次に示します。
図2-8 PFM - RMの登録の流れ
(a) PFM - RM for Oracleのセットアップファイルをコピーする
PFM - RM for OracleをインストールしたホストにあるセットアップファイルをPFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleをインストールしたホストにコピーします。手順を次に示します。
表2-15 コピーするセットアップファイル(UNIXの場合)
PFM - RMの セットアップファイル | コピー先 | ||
---|---|---|---|
PFMプログラム名 | OS | コピー先ディレクトリ | |
/opt/jp1pc/setup/jpcagt1w.EXE | PFM - Manager | Windows | PFM - Managerのインストール先フォルダ¥setup |
/opt/jp1pc/setup/jpcagt1u.Z | UNIX | /opt/jp1pc/setup/ | |
/opt/jp1pc/setup/jpcagt1w.EXE | PFM - Web Console | Windows | PFM - Web Consoleのインストール先フォルダ¥setup |
/opt/jp1pc/setup/jpcagt1u.Z | UNIX | /opt/jp1pc/setup/ |
(b) PFM - Managerホストでセットアップコマンドを実行する
PFM - ManagerでPFM - RM for Oracleをセットアップするための次のコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key RMOracle
PFM - ManagerホストにあるPFM - RMのセットアップファイルは,この作業が終了したあと,削除してもかまいません。
(c) PFM - Web Consoleホストでセットアップコマンドを実行する
PFM - Web ConsoleでPFM - RM for Oracleをセットアップするための次のコマンドを実行します。
jpcwagtsetup
PFM - Web ConsoleホストにあるPFM - RMのセットアップファイルは,この作業が終了したあと削除してもかまいません。
(3) PFM - RM for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成
PFM - RM for OracleでOracle Databaseを監視し,パフォーマンス情報を収集するためには,次のどちらかの設定が必要になります。
PFM - RM for Oracleがパフォーマンス情報を収集するためにOracle Databaseに対して実行する操作と,操作を実行するために必要なOracleのアカウントのシステム権限を次の表に示します。
表2-16 Oracle Databaseに対して実行する操作と必要なシステム権限
PFM - RM for OracleがOracle Databaseに対して実行する操作 | 操作に必要なシステム権限 |
---|---|
|
|
sysアカウントは,表2-16のシステム権限を持ちます。PFM - RM for OracleからOracle Databaseの監視にsysアカウントを使用しない場合,表2-16のシステム権限を持つOracleのアカウントを使用してください。
表2-16のシステム権限を持つOracleのアカウントは,PFM - RM for Oracleが提供しているmk_rmus.sqlスクリプトを実行して作成できます。
mk_rmus.sqlスクリプトを使用しないでPFM - RM for Oracleを使用できるOracleのアカウントを用意したい場合は,操作に応じた権限を付与してください。操作に応じた権限を付与することにより,Oracleのアカウントに付与する権限を,必要最小限に限定することができます。なお,ロールとして権限を付与している場合は,明示的(GRANT "権限" ...)に権限を与えてください。各操作で必要となる権限については,「付録I 権限に関する注意事項」を参照してください。
mk_rmus.sqlスクリプトを実行してOracleのアカウントを作成するために必要な情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,次の情報をあらかじめ確認してください。
表2-17 Oracleのアカウント作成に必要な情報
項目 | 説明 |
---|---|
Enter username | 作成するアカウント名を指定する。 指定できる値は,CREATE USER文のuserパラメーターに指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。デフォルト値はRMAGT1。
|
Enter password | 作成するアカウントのパスワードを指定する。 指定できる値は,CREATE USER文のIDENTIFIED句のBY passwordパラメーターに指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。入力は必須。 |
Enter default tablespace | 作成するアカウントが使用するデフォルト表領域を指定する。 指定できる値は,CREATE USER文のDEFAULT TABLESPACE句に指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。入力は必須。
|
Enter default temporary tablespace | 作成するアカウントが使用するデフォルト一時表領域を指定する。 指定できる値は,CREATE USER文のTEMPORARY TABLESPACE句に指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。入力は必須。
|
CREATE USER文の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
また,Oracleのアカウント作成に必要な表領域などのリソースをあらかじめ用意してから,作業を実施してください。
Oracleのアカウント作成は,次の手順で実行します。
/opt/jp1pc/agt1/agent/sql
すべての入力が終了すると,Oracleのアカウントが作成されます。
表2-18 mk_rmus.sqlでOracleのアカウントに付与される権限
付与される権限 | 説明 |
---|---|
CREATE SESSION | 監視先のOracle Databaseに対して,セッションを確立するために必要。 |
CREATE TABLE | 監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要なテーブル(表2-24を参照)を登録するときに必要。 |
CREATE PROCEDURE | 監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な監視用のプロシージャ(表2-24を参照)を登録するときに必要。 |
SELECT ANY DICTIONARY | 監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報(表2-24を参照)を登録するときに必要。 |
UNLIMITED TABLESPACE | 監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報(表2-24を参照)を登録するときに必要。 |
SELECT ANY TABLE | SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。 |
INSERT ANY TABLE | SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。 |
UPDATE ANY TABLE | SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。 |
DELETE ANY TABLE | SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。 |
CREATE ANY INDEX | SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。 |
ALTER ANY INDEX | SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。 |
(4) インスタンス環境の設定
PFM - RM for Oracleでは,インスタンス環境および監視対象の設定が必要です。インスタンス環境の設定と監視対象の設定は1対1の関係です。
PFM - RM for Oracleでは,一つのインスタンス環境に定義できる監視対象は一つだけです。複数のインスタンス環境および監視対象を設定する場合は,次の手順を繰り返し実施します。
例えば,三つのOracleのインスタンスを監視したい場合は,これらの設定を三つそれぞれについて実施します。
それぞれの手順について説明します。
(a) インスタンス情報を設定する
PFM - RM for Oracleで監視するOracleのインスタンス情報を設定します。インスタンス情報の設定は,PFM - RMホストで実施します。
設定するインスタンス情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,次の情報をあらかじめ確認してください。Oracleのインスタンス情報の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
表2-19 PFM - RM for Oracleのインスタンス情報
項目 | 説明 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
oracle_sid | 監視対象となるOracleシステム識別子(環境変数ORACLE_SIDと同じ値)。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| jpcconf inst setupコマンドの-instオプションで指定した値 |
oracle_home※1 | PFM - RM for Oracleが使用するOracleクライアントのOracleホームのディレクトリ(環境変数ORACLE_HOMEと同じ値)。※2 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| - |
oracle_version | PFM - RM for Oracleが使用するOracleクライアントのバージョン番号。 |
| 10 |
oracle_user※3 | Oracleを監視するアカウント。 指定できるアカウント,および必要な権限については,「(3) PFM - RM for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成」を参照のこと。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| sys |
oracle_passwd※3,※4 | oracle_userで指定したアカウントのパスワード。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| - |
net_service_name※2,※5 | 監視対象のデータベースのネットサービス名。 監視対象のデータベースのネットサービス名については,Oracleのマニュアルを参照のこと。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| インスタンス名(oracle_sidの値) |
log_path※6 | エージェントログの出力先ディレクトリ(絶対パス)。 | 245バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| /opt/jp1pc/agt1/agent/インスタンス名/log |
log_size | エージェントログの1ファイルの最大サイズ。※7 | 1~32(単位:メガバイト)。 ただし,推奨は16以上。 | 16 |
timeout※8 | クエリー時のOracleアクセスのタイムアウト時間。 | 0,10~3600(単位:秒)。 0を指定した場合はタイムアウト監視を行わない。1~9を指定した場合は,実行時,10に変更する。 タイムアウトについては,「2.6.5 レコード収集でのOracleアクセスのキャンセル機能」を参照のこと。 | 0 |
sql_option※9 | 「Y」を指定した場合,PI_PIDB,PD_PDTSレコードで,次の項目※8の情報収集を行わず,0またはnumeric_10で指定した値を設定する。 | {Y|N} | N |
numeric_10※10 | sql_optionが「Y」の場合,情報収集しない項目に設定する値を指定する。sql_optionが「N」の場合,指定を無視する。 | 0~99999。 ただし,設定するフィールドのデータ型の最大値(shortの場合32767,ushortの場合65535)を超える値を指定した場合,データ型の最大値が設定される。※11 | 0 |
startup_always | PFM - RM for Oracle起動時に監視対象のOracleが起動処理中であった場合などに,PFM - RM for OracleがOracle接続エラーで停止することがある。 「Y」を指定した場合,接続エラーが発生しても起動処理を継続する。「N」を指定した場合,この動作を有効にしない。 | {Y|N} | Y |
localtemp_option※12 | PD_PDDB,PI_PIDB,PD_PDDF,PI_PIDF,PD_PDTF,PD_PDTS,PD_PCTSレコードのローカル管理一時表領域の空き容量の情報の表示を切り替えるオプション。 「Y」を指定した場合,使用されていないサイズを表示する。「N」を指定した場合,未割り当てのサイズを表示しする。 | {Y|N} | N |
oracle_homeで指定したディレクトリ/network/admin
log_pathに指定したディスクの空き容量(メガバイト) > log_sizeの値×4 |
表2-20 レコード名とnumeric_10で指定した値(インスタンス情報の設定)
レコード名 | PFM - View名 | numeric_10で指定した値 |
---|---|---|
PD_PDTS | Segments | 有効 |
Extents | 有効 | |
PI_PIDB | DB Files % | 有効 |
Log Files % | 有効 | |
NextAlloc Fails | 有効 | |
Tablespaces | 有効 | |
Rollback Segments | 有効 | |
Rollback Segments Trans | 有効 | |
Blocks | 有効 | |
Segments | 有効 | |
Extents | 有効 | |
Free Mbytes | 有効 | |
Overextended | 有効 | |
High Max Extent | 有効 | |
Datafiles | 有効 | |
Mbytes | 有効 | |
Free Extents | 有効 | |
Free% | 有効 | |
Free Change | 有効 | |
Write% | 有効 | |
Write/sec | 有効 | |
Redo Files | 有効 | |
Links | 有効 | |
Links Logged On | 有効 | |
Links In Tran | 有効 | |
Links Open Cursors | 有効 | |
Used Change | 有効 | |
Used Mbytes | 有効 | |
Rollback Segments Hit% | 有効 | |
Sort Segments | 有効 | |
Sorting Users | 有効 | |
Physical Blocks Read | デルタ項目のため,常に0設定。 | |
Physical Blocks Written | デルタ項目のため,常に0設定。 | |
Physical Reads | デルタ項目のため,常に0設定。 | |
Physical Writes | デルタ項目のため,常に0設定。 |
インスタンス環境を構築するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。インスタンス環境の構築手順を次に示します。
jpcconf inst setup -key RMOracle -inst SDC
すべての入力が終了すると,インスタンス環境が構築されます。構築時に入力したインスタンス情報を変更したい場合は,再度jpcconf inst setupコマンドを実行し,インスタンス環境を更新してください。インスタンス環境の更新については,「2.6.3 インスタンス環境の更新の設定」を参照してください。
構築されるインスタンス環境を次に示します。
表2-21 インスタンス環境のディレクトリ構成
ディレクトリ名・ファイル名 | 説明 | ||
---|---|---|---|
agent | インスタンス名 | jpcagt.ini | Remote Monitor Collectorサービス起動情報ファイル |
jpcagt.ini.model※ | Remote Monitor Collectorサービス起動情報ファイルのモデルファイル | ||
status.dat | 内部処理用中間ファイル | ||
tstatuses.dat | 仮想Agentステータス情報 | ||
targetlist.ini | 監視対象一覧 | ||
grouplist.ini | グループ一覧 | ||
GARULES.DAT | 集約ルール記述一覧 | ||
targets | リモートエージェント格納ディレクトリ | ||
groups | グループエージェント格納ディレクトリ | ||
log | ログファイル格納ディレクトリ | ||
store | インスタンス名 | jpcsto.ini | Remote Monitor Storeサービス起動情報ファイル |
jpcsto.ini.model※ | Remote Monitor Storeサービス起動情報ファイルのモデルファイル | ||
*.DB | パフォーマンスデータファイル | ||
*.IDX | パフォーマンスデータファイルのインデクスファイル | ||
*.LCK | パフォーマンスデータファイルのロックファイル | ||
status.dat | 内部処理用中間ファイル | ||
*.DAT | データモデル定義ファイル | ||
dump | エクスポート先ディレクトリ | ||
import | 標準のデータベースインポート先ディレクトリ | ||
backup | バックアップ先ディレクトリ | ||
log | ログファイル格納ディレクトリ | ||
partial | 標準のデータベース部分バックアップ先ディレクトリ | ||
STPD | PDレコードタイプのパフォーマンスデータ格納先ディレクトリ | ||
STPI | PIレコードタイプのパフォーマンスデータ格納先ディレクトリ |
(b) 監視対象を設定する
監視対象の設定では,監視対象ホストの情報を設定します。複数のホストを監視対象として設定する場合は,次の手順を繰り返し実施します。
監視対象の設定は,PFM - RMホストで実施します。
設定する情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,次の情報をあらかじめ確認してください。
表2-22 PFM - RM for Oracleの監視対象の設定
項目 | 説明 | 設定できる値 | デフォルト値 | jpcconf target setupコマンドによる再更新の可/不可 |
---|---|---|---|---|
Target Host | 監視対象となるOracleが稼働しているホスト名。 論理ホストの場合は,論理ホスト名。 | 1~32バイトの半角英数字およびハイフン(-)だけ使用できる。ただし,「-」から始まる名前は指定できない。 インスタンス内でユニーク※1である必要がある。 | -※2 | 可 |
監視対象の環境を構築するには,jpcconf target setupコマンドを使用します。監視対象の環境の構築手順を次に示します。
jpcconf target setup -key RMOracle -inst インスタンス名 -target 監視対象名
すべての入力が終了すると,インストール先ディレクトリ¥agt1以下に監視対象の環境が構築されます。構築時に入力した監視対象の情報を変更したい場合は,再度jpcconf target setupコマンドを実行し,監視対象の環境を更新してください。監視対象の環境の更新については,「2.6.2 監視対象の更新の設定」を参照してください。
構築される監視対象の環境のディレクトリ構成を次に示します。
表2-23 監視対象の環境のディレクトリ構成
ディレクトリ名・ファイル名 | 説明 | |||
---|---|---|---|---|
agent | インスタンス名 | targets | 監視対象名.ini | 監視対象設定ファイル |
監視対象名.ini.model | 監視対象設定ファイルのモデル |
(c) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する
PFM - RM for OracleでOracle Databaseを監視するためには,監視先のOracle Databaseに対して,PFM - RM for Oracleが提供するオブジェクトを登録する必要があります。ここでは,PFM - RM for Oracleが提供しているSQLスクリプトを次の手順で実行します。なお,この手順は,Oracle Databaseのインスタンスを監視するアカウントごとに,1回だけ必要です。
/opt/jp1pc/agt1/agent/sql
表2-24 作成されるテーブルおよびパッケージ
テーブル | パッケージ |
---|---|
LSC_14_PLAN_TABLE※ | LSC_14_PDAS,LSC_14_73_PDDB,LSC_14_PDDB2,LSC_14_PDI,LSC_14_73_PIDB,LSC_14_PIDB2,LSC_14_PIDB3 |
(d) Oracle Databaseを設定する
PFM - RM for Oracleが提供するレコードで,次の表に示すパフォーマンスデータを収集するためには,Oracle Databaseの初期化パラメーター「TIMED_STATISTICS」の値を「TRUE」に変更する必要があります。
表2-25 TIMED_STATISTICS=TRUEを設定しないと収集できない項目
レコード | フィールド |
---|---|
Data File Interval(PI_PIDF) | Write Time(WRITE_TIME) |
Session Detail(PD_PDS) | Avg Wait(AVERAGE_WAIT) |
Avg Wait String(AVERAGE_WAIT_STRING) | |
Time Waited(TIME_WAITED) | |
Time Waited String(TIME_WAITED_STRING) | |
Session Statistics Summary(PD_PDS2) | Statement CPU(STATEMENT_CPU) |
(5) ネットワークの設定
Performance Managementを使用するネットワーク構成に応じて行う設定です。
ネットワークの設定には次の二つの項目があります。
(6) ログのファイルサイズ変更
Performance Managementの稼働状況を,Performance Management独自のログファイルに出力します。このログファイルを「共通メッセージログ」と呼びます。共通メッセージログは,デフォルトで2,048キロバイトのファイルが2ファイル使用されます。このファイルサイズを変更したい場合に必要な設定です。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
(7) パフォーマンスデータの格納先の変更
PFM - RM for Oracleで管理されるパフォーマンスデータを格納するデータベースの保存先,バックアップ先またはエクスポート先のディレクトリを変更したい場合に必要な設定です。
パフォーマンスデータは,デフォルトで,次の場所に保存されます。
詳細については,「2.6.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」を参照してください。
(8) PFM - RM for Oracleの接続先PFM - Managerの設定
PFM - RMがインストールされているホストで,そのPFM - RMを管理するPFM - Managerを設定します。接続先のPFM - Managerを設定するには,jpcconf mgrhost defineコマンドを使用します。
手順を次に示します。
jpcconf mgrhost define -host host01
(9) 動作ログ出力の設定
アラーム発生時に動作ログを出力したい場合に必要な設定です。動作ログとは,システム負荷などのしきい値オーバーに関するアラーム機能と連動して出力される履歴情報です。
設定方法については,「付録K 動作ログの出力」を参照してください。