付録E.2 ファイアウォールの通過方向

<この項の構成>
(1) ファイアウォールの通過方向の設定
(2) ファイアウォールの通過方向の設定(論理ホスト運用の場合)
(3) ファイアウォールの通過方向の設定(ヘルスチェック機能を利用する場合)

(1) ファイアウォールの通過方向の設定

ファイアウォールを挟んでPFM - ManagerとPFM - RM for Oracleを配置する場合は,PFM - ManagerとPFM - RMのすべてのサービスにポート番号を固定値で設定してください。また,各ポート番号を次の表に示す方向で設定し,すべてのサービスについてファイアウォールを通過させるようにしてください。

表E-2 ファイアウォールの通過方向(PFM - ManagerとPFM - RM間)

サービス名パラメーター通過方向
Remote Monitor Storeサービスjp1pcsto1[nnn]RM←Manager
Remote Monitor Collectorサービスjp1pcagt1[nnn]
(凡例)
Manager:PFM - Managerホスト
RM:PFM - RMホスト
←:右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向
注※
複数インスタンスを作成している場合,2番目以降に作成したインスタンスに通番(nnn)が付加されます。最初に作成したインスタンスには,通番は付加されません。

通信(コネクション)を開始する時は,接続を受ける側(矢印が向いている側)が,表E-1のポート番号を受信ポートとして使用します。接続する側は,OSによって割り当てられる空きポート番号を送信ポートとして使用します。この場合に使用するポート番号の範囲は,OSによって異なります。

上記のRM←Managerの場合は,Managerで一時的に使用される送信ポートがRMの受信ポートを通過できるようにファイアウォールを設定してください。

注意
PFM - RMのホストでjpctool db dumpコマンドまたはjpcconf inst listコマンドを実行したい場合,次のどちらかの方法でコマンドを実行してください。
  • jpctool db dumpコマンドまたはjpcconf inst listコマンドのproxyオプションで,PFM - Managerを経由して通信するように指定してください。jpctool db dumpコマンドまたはjpcconf inst listコマンドのproxyオプションについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  • 各PFM - RMホスト間で次の表に示す方向でポート番号を設定し,ファイアウォールを通過させるようにしてください。

    表E-3 ファイアウォールの通過方向(各PFM - RMホスト間)

    サービス名パラメーター通過方向
    Remote Monitor Storeサービスjp1pcsto1[nnn]RM←→RM
    Remote Monitor Collectorサービスjp1pcagt1[nnn]
    (凡例)
    RM:PFM - RMホスト
    ←→:左項から右項,および右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向
    注※
    複数インスタンスを作成している場合,2番目以降に作成したインスタンスに通番(nnn)が付加されます。最初に作成したインスタンスには,通番は付加されません。

(2) ファイアウォールの通過方向の設定(論理ホスト運用の場合)

ファイアウォールを挟んでPFM - ManagerとPFM - RM for Oracleを配置する場合は,PFM - ManagerとPFM - RMのすべてのサービスにポート番号を固定値で設定してください。また,各ポート番号を次の表に示す方向で設定し,すべてのサービスについてファイアウォールを通過させるようにしてください。

表E-4 ファイアウォールの通過方向(PFM - ManagerとPFM - RM間(論理ホスト運用の場合))

サービス名パラメーター通過方向
Remote Monitor Storeサービス(論理ホスト)jp1pcsto1[nnn]RM(論理ホスト)←Manager
Remote Monitor Collectorサービス(論理ホスト)jp1pcagt1[nnn]
(凡例)
Manager:PFM - Managerホスト
RM(論理ホスト):PFM - RMホスト
←:右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向
注※
複数インスタンスを作成している場合,2番目以降に作成したインスタンスに通番(nnn)が付加されます。最初に作成したインスタンスには,通番は付加されません。

通信(コネクション)を開始する時は,接続を受ける側(矢印が向いている側)が,表E-1のポート番号を受信ポートとして使用します。接続する側は,OSによって割り当てられる空きポート番号を送信ポートとして使用します。この場合に使用するポート番号の範囲は,OSによって異なります。

上記のPFM - RM(論理ホスト)←PFM - Managerの場合は,PFM - Managerから一時的に使用される送信ポートがPFM - RMの論理ホストの受信ポートに通過できるようにファイアウォールを設定してください。

(3) ファイアウォールの通過方向の設定(ヘルスチェック機能を利用する場合)

ヘルスチェック機能を利用してPFM - RM for Oracleで監視対象ホストの稼動状況を監視する場合,ICMP通信がファイアウォールを通過するように設定します。

ファイアウォールの通過方向について次の表に示します。

表E-5 ファイアウォールの通過方向(PFM - RM for Oracleと監視対象ホスト間)

サービス名通信プロトコル通過方向
Remote Monitor CollectorサービスICMPエコー要求/ICMPエコー応答RM←→監視対象ホスト
(凡例)
RM:PFM - RMホスト
←→:左項から右項,および右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向