1.4 パフォーマンス監視のしかた
パフォーマンス監視のしかたについて説明します。
Performance Managementは,ベースラインの値をしきい値として,システムの稼働状況を監視します。「ベースライン」とは,システムを運用するのに問題がないと想定されるパフォーマンスデータの値のことです。パフォーマンスを監視する前に,測定結果を基にベースラインを選定してください。
適切なベースラインを選定するために,次のことを考慮してシステムのパフォーマンスを測定してください。
- システムの稼働状況がピーク時の状態を測定する
運用環境に高い負荷が掛かっている状態のときに測定し,ベースラインを選定することをお勧めします。
- システムリソースや運用環境を変更する際は,ベースラインも再測定する
システム構成によって,ベースラインが大きく異なることがあります。システム構成を変更する際は,再度ベースラインを測定することをお勧めします。
以降では,次に示すシステムリソースのパフォーマンスの監視例について説明します。
- <この節の構成>
- 1.4.1 プロセッサの監視例
- 1.4.2 メモリーの監視例
- 1.4.3 ディスクの監視例
- 1.4.4 ネットワークの監視例
- 1.4.5 プロセスおよびサービスの監視例