JP1/Performance Management リファレンス

jpctool service delete

形式

jpctool service delete     -id サービスID
                           [-host ホスト名]
                           [-lhost 論理ホスト名]
                           [-force]

機能

jpctool service deleteコマンドは，Performance Managementに登録されているエージェントのサービス情報を削除するコマンドです。アンインストールしたプロダクトのサービス情報を削除する場合に，このコマンドを使用してください。

注意

Name Serverサービス，Master Managerサービス，Master Storeサービス，およびStatus Serverのサービス情報は，削除できません。

コマンドを実行できるホスト

PFM - Manager

実行権限

Windowsの場合

• Administrators権限を持つユーザー
• Backup Operators権限を持つユーザー

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-id サービスID

削除するサービス情報のサービスIDを指定します。1〜258バイトで指定します。ワイルドカード文字を使用して，複数のサービスIDを指定することもできます。この場合，あるサービスがエラーとなっても，残りのサービスに対して処理が続行されます。また，複数のサービスに対してエラーが発生した場合，最後に発生したエラーに対する戻り値が返されます。

-host ホスト名

特定のホストのサービス情報を削除する場合にこの引数を使用します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は，指定できません。指定を省略した場合，ローカルホストが仮定されます。

ワイルドカード文字を使用して，複数のホスト名を指定することもできます。

-lhost 論理ホスト名

このコマンドを実行するホストを，物理ホスト環境ではなく論理ホスト環境とする場合にその論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は，指定できません。指定を省略した場合，物理ホストが仮定されます。ワイルドカード文字は使用できません。

-force

このオプションを指定すると，指定したサービスIDのサービス起動状態に関係なく，強制的にサービス情報を削除します。

注意事項

• 引数は，引数の説明の記載順に指定してください。指定順が異なると，正しく認識されません。
• このコマンドを実行すると，PFM - AgentまたはPFM - RMの起動状況を確認するためにPFM - ManagerホストからPFM - AgentまたはPFM - RMホストに対して通信が行われます。そのため，PFM - AgentまたはPFM - RMホストのLANケーブルが接続されていないなどの物理的な理由で通信できない場合，エージェントのサービス情報を削除できません。この場合，-forceオプションを指定して実行することで，強制的にサービス情報を削除することができます。
• Name ServerサービスおよびMaster Managerサービスが起動されていないとサービス情報の削除はできません。また，指定したサービスが起動中の場合，そのサービス情報の削除はできません。
• サービス情報の削除をPFM - Web Consoleで有効にするには，jpctool service syncコマンドを実行したあと，PFM - Web Consoleの画面でエージェント階層を再表示してください。なお，PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleを再起動した場合，自動的にサービス情報の削除がPFM - Web Consoleに反映されます。
• コマンドの実行をCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合，特定の戻り値が返りません。そのため，コマンドをCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合は戻り値を無視してください。
• Action Handlerサービスを削除した場合そのAction Handlerサービスを使用したアラームはアクション実行ができなくなります。
• アラームテーブルがバインドされているエージェントのサービス情報を削除する場合，エージェントにバインドされているアラームテーブルを削除前にすべてアンバインドしてください。
• このコマンドの実行後は，PFM - Web Consoleのエージェント階層で「User Agents」を選択して表示されるツリーから，不要になったエージェントを必要に応じて削除してください。

戻り値

0	正常終了した。
1	引数の指定に誤りがある。
2	コマンドの実行権限がない。
3	指定されたサービスが登録されていない。
4	指定されたサービスが停止されていない。
5	PFM - Managerがインストールされていない。
7	指定されたサービスIDがName Serverサービス，Master Managerサービス，Master Storeサービス，またはStatus Serverサービスのものである。
100	Performance Managementの環境が不正である。
101	Name ServerサービスまたはMaster Managerサービスのどちらかが起動していない。
102	指定された論理ホスト名はセットアップされていない。
200	メモリーが不足している。
210	ディスク容量が不足している。
211	ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。
220	サービス構成情報ファイルに指定しているホスト名が不正である。
222	通信処理でエラーが発生した。
255	予期しないエラーが発生した。

使用例1

ホストhost02のPFM - Agent for Platform（Windows）をアンインストールしたあとのサービス情報を削除する場合のコマンド実行例を次に示します。

 
jpctool service delete -id T* -host host02

使用例2

ホストhost03にあるPFM - Agent for Platform（UNIX）のサービス情報を削除する場合のコマンド実行例を次に示します。なお，次のコマンド実行例は，PFM - Agent for Platform（UNIX）が所属するPFM - Managerは論理ホスト環境（host01）であると仮定しています。

 
jpctool service delete -id "U*" -host host03 -lhost host01

使用例3

PFM - AgentまたはPFM - RMが論理ホスト（ホスト名：jp1-ha1）環境で，PFM - Managerが物理ホストにある場合に論理ホストjp1-ha1上のすべてのエージェントのサービス情報を削除する場合のコマンド実行例を次に示します。

 
jpctool service delete -id "?S*" -host jp1-ha1

使用例4

PFM - AgentまたはPFM - RMが論理ホスト（ホスト名：jp1-ha1），PFM - Managerが論理ホスト（ホスト名：jp1-ha2）にある場合に論理ホストjp1-ha1上のすべてのエージェントのサービス情報を削除する場合のコマンド実行例を次に示します。

 
jpctool service delete -id "?S*" -host jp1-ha1 -lhost jp1-ha2

[目次][前へ][次へ]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2012, Hitachi, Ltd.
(C)opyright 2000-2009, by Object Refinery Limited and Contributors.