JP1/Performance Management リファレンス
形式
jpcconf bgdef import {-f 業務グループ定義ファイル名
[-noquery | -skip] | -im ディレクトリ名}
[-lhost 論理ホスト名]
機能
jpcconf bgdef importコマンドは,指定したファイルから業務グループの定義情報をインポートして,業務グループを定義するコマンドです。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Manager
実行権限
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/tools/
引数
-f 業務グループ定義ファイル名
インポートする業務グループ定義ファイルのファイル名を指定します。ファイル名は,相対パスでも絶対パスでも指定できます。
全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
% - ( ) _ / @ [ ]
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。
-noquery
このオプションを指定すると,コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり,ユーザーの応答が不要になります。非対話形式で実行したい場合に指定します。
指定した名称の業務グループがすでに作成されている場合,その業務グループが更新されます。複数の業務グループを定義した業務グループ定義ファイルに,すでに作成されている業務グループが含まれるときは,すべての業務グループが更新されます。
-skip
このオプションを指定すると,コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり,ユーザーの応答が不要になります。非対話形式で実行したい場合に指定します。
指定した名称の業務グループがすでに作成されている場合,その業務グループの更新が省略されます。複数の業務グループを定義した業務グループ定義ファイルに,すでに作成されている業務グループが含まれるときは,すべての業務グループの更新が省略されます。
-im ディレクトリ名
JP1/IMで定義した業務グループをインポートする場合に指定します。ディレクトリ名には,09-50以降のJP1/IMで業務グループ定義情報を出力するためにjcfexportコマンドを実行した際に,-oオプションに指定した出力先ディレクトリ名を指定します。
ディレクトリ名は,相対パスでも絶対パスでも指定できます。ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
-lhost 論理ホスト名
このコマンドを実行するホストの論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。
業務グループ定義ファイルの形式
ここでは,業務グループ定義ファイルの形式を説明します。なお,行をコメントアウトしたい場合,行頭に「#」を記載してください。
このファイルのテンプレートファイルは,jpcconf bgdef exportコマンドに-templateオプションを指定して実行することで生成できます。記述時のひな形として利用してください。
設定値の一覧
- Business Group Definition File Versionラベル
業務グループ定義ファイルのファイルバージョンを指定します。指定場所はファイルの先頭です。
表2-9 Business Group Definition File Versionラベル
種別 説明 意味 業務グループ定義ファイルのファイルバージョンを示します。 指定可能値 0001 省略 不可 - Business Group Definition File Codeラベル
業務グループ定義ファイルを記述している文字コードをBusiness Group Definition File Versionラベルの直後に指定します。
表2-10 Business Group Definition File Codeラベル
種別 説明 意味 業務グループ定義ファイルを記述している文字コードを示します。 指定可能値 ファイルの記述文字コードごとに,指定する値を次に示します。
なお,UTF-8コードで記述する場合,BOMを付加しないでください。BOMを付加して記述した場合はエラーになります。
- Shift_JIS
シフトJISコードの全角文字およびASCIIコードの半角文字の場合
- EUC-JP
EUCコードの全角文字およびASCIIコードの半角文字の場合
- UTF-8
UTF-8コードの全角文字およびASCIIコードの半角文字の場合
- C
ASCIIコードの半角文字だけの場合
省略 不可 - Business Group Dataセクション
一つの業務グループの定義を指定します。複数の業務グループを定義する際は,業務グループ定義ごとにBusiness Group Dataセクションを作成し,定義を記載します。このセクションは省略できません。
表2-11 Business Group Nameラベル
種別 説明 意味 業務グループの名称を示します。 指定可能値 指定できる値は,1〜255(単位:バイト)の全角文字,半角英数字および次に示す半角記号です。
! " # $ % & ' ( ) + - . : ; < = > @ [ \ ] ^ _ ` { | } ~
大文字と小文字は区別されます。先頭および末尾の半角空白は無視されます。値に半角空白文字を含める場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
全角文字は,Business Group Definition File Codeラベルに指定した文字コードで記述してください。省略 不可 表2-12 JP1 Resource Group Nameラベル
種別 説明 意味 JP1資源グループの名称を示します。
- 注意
- ユーザーアカウントの認証モードがPFM認証モードの場合,このラベルは指定不要です。指定した場合は無視されます。ただし,指定形式が不正な場合はエラーになります。
指定可能値 指定できる値は,1〜64(単位:バイト)の半角英数字および次に示す半角記号です。
! # $ % & ' ( ) * - . @ \ ^ _ ` { } ~
次の文字列は指定できません。
大文字と小文字は区別されます。先頭および末尾の半角空白は無視されます。
- 「JP1_PFM」
- *(1文字のアスタリスク)
省略 可 表2-13 Host Nameラベル
種別 説明 意味 業務グループに属するホスト名を示します。 指定可能値 指定できる値は,1〜128(単位:バイト)の半角英数字および次に示す半角記号です。
! $ + - @ [ ] _ ` { } ~
次の文字列は指定できません。
大文字と小文字は区別されます。先頭および末尾の半角空白は無視されます。
- 「localhost」(大・小文字を問わない)
- IPアドレス形式の文字列
- -(ハイフン)から始まる文字列
複数のホストを指定したい場合はコンマで区切ってください。コンマの前後の半角空白は無視されます。また,末尾にコンマを記載するとエラーになります。
なお,同一のホストを複数の業務グループに重複して所属させることはできません。Performance Managementシステム内のすべての業務グループの中で単一なホスト名を指定してください。省略 可 業務グループ定義ファイルの記述例を次に示します。
業務グループ定義ファイル記述例
Business Group Definition File Version=0001 Business Group Definition File Code=EUC-JP [Business Group Data] Business Group Name=グループA JP1 Resource Group Name=resourceA Host Name=win01,win02,win03 [Business Group Data] Business Group Name=グループB JP1 Resource Group Name=resourceB Host Name=sun01,sun02,sun03 [Business Group Data] Business Group Name=グループC JP1 Resource Group Name=resourceC Host Name=win04
注意事項
- PFM - Managerが停止している場合,このコマンドは実行できません。
- 業務グループ定義ファイルに複数の業務グループを定義した場合,すべての業務グループが一括してインポート処理されます。ファイルの記述内容に1個所でも誤りがある場合,定義したすべての業務グループのインポート処理が中止されます。
戻り値
0 正常終了した。 1 引数の指定に誤りがある。 2 コマンドの実行権限がない。 4 同一マシン上で起動停止コマンドまたは他のセットアップコマンドが実行されている。 5 PFM - Managerホスト以外で実行された。 6 業務グループ定義ファイルの内容に誤りがある。 100 Performance Managementの環境が不正である。 101 コマンドの実行に必要なサービスが起動していない。 102 指定された論理ホスト名がセットアップされていない。 200 メモリーが不足している。 211 ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 254 業務グループによるアクセスコントロール機能が無効である。 255 予期しないエラーが発生した。
使用例1
業務グループ定義ファイルをインポートする例を次に示します。
jpcconf bgdef import -f C:\tmp\bgdef.cfg
使用例2
JP1/IMで定義した業務グループをインポートする例を次に示します。
jpcconf bgdef import -im C:\tmp
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