6.8.1 監視エージェントにアラームテーブルを関連づける

アラームテーブルをエージェントにバインドするには,jpctool alarm bindコマンドを使用します。

<この項の構成>
(1) アラームテーブル複数バインド機能を有効にしている場合
(2) アラームテーブル複数バインド機能を無効にしている場合

(1) アラームテーブル複数バインド機能を有効にしている場合

アラームテーブル複数バインド機能を有効にしている場合に,複数のアラームテーブルをバインドする手順を次に示します。

  1. PFM - Managerがインストールされているホストにログインする。
  2. jpctool alarm listコマンドを実行して,バインドするアラームテーブル名を確認する。
    例えば,PFM - Agent for Platform(UNIX)で定義されているアラームテーブル名を確認する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm list -key UNIX

    出力結果は次のようになります。この例では,監視テンプレートおよびUNIX Alarm CPUが定義されていることが確認できます。

    Product ID:U
    Alarm Table Name:
     UNIX Alarm CPU
     PFM UNIX Solution Alarms 6.70
     PFM UNIX Solution Alarms 7.00

    jpctool alarm listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  3. jpctool alarm bindコマンドを実行する。
    例えば,PFM - Agent for Platform(UNIX)の監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 7.00を,「host01」にあるエージェントにバインドする場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm bind -key UNIX -table "PFM UNIX Solution Alarms 7.00" -id UA1host01

    ポイント
    PFM - RMの監視対象のレポートを表示したいときは,サービスIDとして監視対象に対応するリモートエージェントまたはグループエージェントを指定します。
  4. jpctool alarm bindコマンドに-addオプションをつけて実行する。
    例えば,「host01」にあるエージェントにUNIX Alarm CPUを追加する場合,次のようにしてコマンドを実行します。

    jpctool alarm bind -key UNIX -table "UNIX Alarm CPU" -id UA1host01 -add

    なお,同時にバインドできるアラームテーブルの数は50個までです。
    jpctool alarm bindコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  5. jpctool alarm listコマンドを実行して,アラームテーブルがバインドされているかどうかを確認する。
    次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm list -id UA1host01

    出力結果は次のようになります。この例では,エージェントUA1host01に監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 7.00およびUNIX Alarm CPUがバインドされていることが確認できます。

    Service ID:UA1host01
    Bound Alarm Table Name:
     UNIX Alarm CPU
     PFM UNIX Solution Alarms 7.00

    jpctool alarm listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

(2) アラームテーブル複数バインド機能を無効にしている場合

注意
一つのエージェントに対してバインドできるアラームテーブルは一つだけです。すでにアラームテーブルがバインドされているエージェントに対して,別のアラームテーブルをバインドした場合,既存のアラームテーブルのバインドが自動的に解除され,新しいアラームテーブルがバインドし直されます。

アラームテーブル複数バインド機能を無効にしている場合に,アラームテーブルをバインドする手順を次に示します。

  1. PFM - Managerがインストールされているホストにログインする。
  2. jpctool alarm listコマンドを実行して,バインドするアラームテーブル名を確認する。
    例えば,PFM - Agent for Platform(UNIX)で定義されているアラームテーブル名を確認する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm list -key UNIX

    出力結果は次のようになります。この例では,監視テンプレートだけが定義されていることが確認できます。

    Product ID:U
    Alarm Table Name:
     PFM UNIX Solution Alarms 6.70
     PFM UNIX Solution Alarms 7.00

    jpctool alarm listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  3. jpctool alarm listコマンドを実行して,バインドするアラームテーブルがどのエージェントにバインドされているかを確認する。
    例えば,PFM - Agent for Platform(UNIX)の監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 7.00がどのエージェントにバインドされているかを確認する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm list -key UNIX -table "PFM UNIX Solution Alarms 7.00"

    ポイント
    PFM - RMの監視対象のレポートを表示したいときは,サービスIDとして監視対象に対応するリモートエージェントまたはグループエージェントを指定します。
    出力結果は次のようになります。この例では,監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 7.00がホスト「hostA」およびホスト「hostB」にバインドされていることが確認できます。

    Product ID:U
    DataModelVersion:3.0
    Alarm Table Name:PFM UNIX Solution Alarms 7.00
    Alarm Name:
     Disk Service Time   [active]
     I/O Wait Time       [active]
     Kernel CPU          [active]
     Pagescans           [active]
     Run Queue           [active]
     Swap Outs           [active]
     User CPU            [active]

    The Bound Agent:
     UA1hostA
     UA1hostB

    jpctool alarm listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  4. jpctool alarm bindコマンドを実行する。
    例えば,PFM - Agent for Platform(UNIX)の監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 7.00を,「host01」にあるエージェントにバインドする場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm bind -key UNIX -table "PFM UNIX Solution Alarms 7.00" -id UA1host01

    jpctool alarm bindコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  5. jpctool alarm listコマンドを実行して,アラームテーブルがバインドされているかどうかを確認する。
    手順3と同様に,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm list -key UNIX -table "PFM UNIX Solution Alarms 7.00"

    出力結果は次のようになります。この例では,監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 7.00がホスト「host01」,ホスト「hostA」,およびホスト「hostB」にバインドされていることが確認できます。

    Product ID:U
    DataModelVersion:3.0
    Alarm Table Name:PFM UNIX Solution Alarms 7.00
    Alarm Name:
     Disk Service Time   [active]
     I/O Wait Time       [active]
     Kernel CPU          [active]
     Pagescans           [active]
     Run Queue           [active]
     Swap Outs           [active]
     User CPU            [active]

    The Bound Agent:
     UA1host01
     UA1hostA
     UA1hostB

    jpctool alarm listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。