PFM ODBCドライバーを使用するためのセットアップ手順を次に示します。
(1) PFM - AgentまたはPFM - RMの追加セットアップを実行する
PFM ODBCドライバーを使用してパフォーマンスデータを取得するには,PFM - AgentまたはPFM - RMの追加セットアップを行います。
PFM ODBCドライバーを使用するホストにPFM - Managerがインストールされていて,PFM - Managerのセットアップ時にすでにPFM - AgentまたはPFM - RMを登録している場合,この手順は不要です。
また,PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMは自動的に登録されるため,この手順は不要です。ただし,PFM - ManagerよりあとでリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動で登録する必要があります。
PFM ODBCドライバーを使用するホストに,PFM - Managerがインストールされていない,かつPFM - Baseがインストールされている場合は,PFM - Managerのセットアップ時のPFM - AgentまたはPFM - RMの登録と同様に,PFM ODBCドライバーを使用するホストにPFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーし,セットアップコマンドを実行してください。
(a) PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーする
PFM - AgentまたはPFM - RMをインストールしたホストにあるセットアップファイルを,PFM - Baseをインストールしたホストにバイナリモードでコピーします。コピー元とコピー先は,次の表のとおりです。
表12-2 コピーするセットアップファイル
プラットフォーム | ファイル | ||
---|---|---|---|
コピー元PFM - Agent,PFM - RM | コピー先PFM - Base | コピー元PFM - AgentまたはPFM - RM | コピー先PFM - Base |
Windows | Windows | インストール先フォルダ¥setup¥jpcxxxxw.EXE※ | インストール先フォルダ¥setup¥ |
UNIX | インストール先フォルダ¥setup¥jpcxxxxu.Z※ | /opt/jp1pc/setup/ | |
UNIX | Windows | /opt/jp1pc/setup /jpcxxxxw.EXE※ | インストール先フォルダ¥setup¥ |
UNIX | /opt/jp1pc/setup /jpcxxxxu.Z※ | /opt/jp1pc/setup/ |
(b) PFM - Baseホストでセットアップコマンドを実行する
PFM - BaseホストでPFM -AgentまたはPFM - RMをセットアップするために,次のコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key xxxx
「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は,各PFM -AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。
例えば,PFM - Agent for Oracleの場合,次のようにコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key Oracle
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドの章を参照してください。
PFM -AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルは,この作業が終了したあと,削除してもかまいません。
(2) 接続先PFM - Managerを設定する
PFM ODBCドライバーを使用する前に,接続先のPFM - Managerをあらかじめ設定しておく必要があります。接続先のPFM - Managerを設定するには,jpcconf mgrhost defineコマンドを使用します。
例えば,接続先として,ホスト「host01」のPFM - Managerを設定する場合は,次のように指定します。
jpcconf mgrhost define -host host01
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf mgrhost defineコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf mgrhost defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
(3) データソースを設定する
PFM ODBCドライバーのデータソースは,Windowsの[ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスで設定します。
データソースの設定手順を次に示します。
項目 | 内容 |
---|---|
[データソース名] | ODBCに準拠するアプリケーションプログラムからの接続要求時に使用するデータソースの名前を,1~32バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。 [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @ ¥ デフォルトでは,「Performance Management」が設定される。 |
[説明] | データソースの機能や内容がわかるような説明を,0~259バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。 [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @ この項目は省略できる。 |
項目 | 内容 |
---|---|
[インスタンス名サフィックス] | PFM ODBCドライバーのインスタンス名に追加するサフィックスを,0~8バイトの半角英数字で指定する。この項目は省略できる。 |
[説明] | データソースの機能や内容がわかるような説明を,0~259バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。 [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @ この項目は省略できる。 |
[データ出力にエイリアス名を使用] | 出力されるデータに,レコードの各フィールドのPFM - Manager名を含めるかどうかを指定する。この項目をチェックした場合,PFM - Manager名が含まれたデータが出力される。 |
[ノード名をキャッシュする] | データが要求されるごとにPFM - Managerに接続するかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,最初にクエリーを実行したときに取得されたノード名がキャッシュされる。この場合,2回目以降のクエリーの実行時にはノード名の問い合わせは実施されない。また,ODBC準拠のアプリケーションプログラムとの連携中に追加されたPFM - AgentまたはPFM - RMは検索対象にならない。 |
[デバッグ機能] | PFM ODBCドライバーに対するデバッグ機能を有効にするかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,デバッグ機能が有効になり,トレースログが出力される。この項目は,トラブルが発生した場合に使用すること。 |
[接続中の進行状況表示] | PFM ODBCドライバーがPFM - Managerに接続するときに進行メッセージを表示するかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,進行メッセージが表示される。 |
[PQLリクエストのトレース] | プログラムクエリー言語(PQL:Program Query Language)要求に対するトレースを有効にするかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,トレースが有効になる。 |
[PQLトレースファイル] | [PQLリクエストのトレース]を選択した場合,トレースを出力するファイル名を,1~259バイトの絶対パスで指定する。 |