12.2.3 セットアップ

PFM ODBCドライバーを使用するためのセットアップ手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) PFM - AgentまたはPFM - RMの追加セットアップを実行する
(2) 接続先PFM - Managerを設定する
(3) データソースを設定する

(1) PFM - AgentまたはPFM - RMの追加セットアップを実行する

PFM ODBCドライバーを使用してパフォーマンスデータを取得するには,PFM - AgentまたはPFM - RMの追加セットアップを行います。

PFM ODBCドライバーを使用するホストにPFM - Managerがインストールされていて,PFM - Managerのセットアップ時にすでにPFM - AgentまたはPFM - RMを登録している場合,この手順は不要です。

また,PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMは自動的に登録されるため,この手順は不要です。ただし,PFM - ManagerよりあとでリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動で登録する必要があります。

PFM ODBCドライバーを使用するホストに,PFM - Managerがインストールされていない,かつPFM - Baseがインストールされている場合は,PFM - Managerのセットアップ時のPFM - AgentまたはPFM - RMの登録と同様に,PFM ODBCドライバーを使用するホストにPFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーし,セットアップコマンドを実行してください。

(a) PFM - AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルをコピーする

PFM - AgentまたはPFM - RMをインストールしたホストにあるセットアップファイルを,PFM - Baseをインストールしたホストにバイナリモードでコピーします。コピー元とコピー先は,次の表のとおりです。

表12-2 コピーするセットアップファイル

プラットフォームファイル
コピー元PFM - Agent,PFM - RMコピー先PFM - Baseコピー元PFM - AgentまたはPFM - RMコピー先PFM - Base
WindowsWindowsインストール先フォルダ¥setup¥jpcxxxxw.EXEインストール先フォルダ¥setup¥
UNIXインストール先フォルダ¥setup¥jpcxxxxu.Z/opt/jp1pc/setup/
UNIXWindows/opt/jp1pc/setup
/jpcxxxxw.EXE
インストール先フォルダ¥setup¥
UNIX/opt/jp1pc/setup
/jpcxxxxu.Z
/opt/jp1pc/setup/
注※
xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。

(b) PFM - Baseホストでセットアップコマンドを実行する

PFM - BaseホストでPFM -AgentまたはPFM - RMをセットアップするために,次のコマンドを実行します。

jpcconf agent setup -key xxxx

xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーの詳細は,各PFM -AgentまたはPFM - RMマニュアルを参照してください。

例えば,PFM - Agent for Oracleの場合,次のようにコマンドを実行します。

jpcconf agent setup -key Oracle

ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドの章を参照してください。

注意
コマンドを実行するローカルホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止していない状態でjpcconf agent setupコマンドを実行した場合,エラーが発生することがあります。その場合は,Performance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止したことを確認したあと,再度jpcconf agent setupコマンドを実行してください。

PFM -AgentまたはPFM - RMのセットアップファイルは,この作業が終了したあと,削除してもかまいません。

(2) 接続先PFM - Managerを設定する

PFM ODBCドライバーを使用する前に,接続先のPFM - Managerをあらかじめ設定しておく必要があります。接続先のPFM - Managerを設定するには,jpcconf mgrhost defineコマンドを使用します。

例えば,接続先として,ホスト「host01」のPFM - Managerを設定する場合は,次のように指定します。

jpcconf mgrhost define -host host01

ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf mgrhost defineコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf mgrhost defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

注意
接続先として設定できるPFM - Managerは,ホスト一つに対して一つです。同一ホスト上に,複数のPerformance Managementのプログラムがインストールされている場合,それぞれ異なるPFM - Managerを接続先に設定することはできません。

(3) データソースを設定する

PFM ODBCドライバーのデータソースは,Windowsの[ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスで設定します。

データソースの設定手順を次に示します。

  1. [ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスを表示する。
    Windowsの[スタート]メニューから,[管理ツール]-[データソース(ODBC)]を選択すると,[ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [システムDSN]タブを選択する。
  3. [名前]から[Performance Management]を選択し,[構成]ボタンをクリックする。
    [Performance Management Driverデータソースセットアップ]ダイアログボックスが表示されます。
  4. データソースの作成に必要な情報を入力する。
    設定する内容を次に示します。
    項目内容
    [データソース名]ODBCに準拠するアプリケーションプログラムからの接続要求時に使用するデータソースの名前を,1~32バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。
    [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @ ¥
    デフォルトでは,「Performance Management」が設定される。
    [説明]データソースの機能や内容がわかるような説明を,0~259バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。
    [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @
    この項目は省略できる。
  5. データソースの詳細オプションを設定する場合は,[オプション]ボタンをクリックする。
    [Performance Management Driverデータソースオプション]ダイアログボックスが表示されます。
    設定する内容を次に示します。
    項目内容
    [インスタンス名サフィックス]PFM ODBCドライバーのインスタンス名に追加するサフィックスを,0~8バイトの半角英数字で指定する。この項目は省略できる。
    [説明]データソースの機能や内容がわかるような説明を,0~259バイトの半角英数字および半角記号で指定する。ただし,次の記号は使用できない。
    [ ] { } ( ) , ; ? * = ! @
    この項目は省略できる。
    [データ出力にエイリアス名を使用]出力されるデータに,レコードの各フィールドのPFM - Manager名を含めるかどうかを指定する。この項目をチェックした場合,PFM - Manager名が含まれたデータが出力される。
    [ノード名をキャッシュする]データが要求されるごとにPFM - Managerに接続するかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,最初にクエリーを実行したときに取得されたノード名がキャッシュされる。この場合,2回目以降のクエリーの実行時にはノード名の問い合わせは実施されない。また,ODBC準拠のアプリケーションプログラムとの連携中に追加されたPFM - AgentまたはPFM - RMは検索対象にならない。
    [デバッグ機能]PFM ODBCドライバーに対するデバッグ機能を有効にするかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,デバッグ機能が有効になり,トレースログが出力される。この項目は,トラブルが発生した場合に使用すること。
    [接続中の進行状況表示]PFM ODBCドライバーがPFM - Managerに接続するときに進行メッセージを表示するかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,進行メッセージが表示される。
    [PQLリクエストのトレース]プログラムクエリー言語(PQL:Program Query Language)要求に対するトレースを有効にするかどうかを選択する。この項目をチェックした場合,トレースが有効になる。
    [PQLトレースファイル][PQLリクエストのトレース]を選択した場合,トレースを出力するファイル名を,1~259バイトの絶対パスで指定する。
  6. [OK]ボタンをクリックする。
    [Performance Management Driverデータソースセットアップ]ダイアログボックスに戻ります。
  7. [OK]ボタンをクリックする。
    [ODBC データソースアドミニストレータ]ダイアログボックスに戻ります。
  8. [OK]ボタンをクリックする。