Performance Managementのパフォーマンスデータの収集と管理に関するトラブルの対処方法を次に示します。
(1) データの保存期間を短く設定したにもかかわらず,Agent StoreのStoreデータベースのサイズが小さくならない
Storeバージョン1.0でStoreデータベースのファイル容量がすでに限界に達している場合,データの保存期間を短く設定してもファイルサイズは小さくなりません。この場合,保存期間を短く設定したあと,いったんStoreデータベースをバックアップし,リストアし直してください。
データの保存期間の設定方法については,「4.1.2 パフォーマンスデータの保存条件を変更する(Storeバージョン2.0の場合)」または「4.1.3 パフォーマンスデータの保存条件を変更する(Storeバージョン1.0の場合)」を参照してください。また,Agent StoreおよびRemote Monitor Storeデータベースのバックアップとリストアの方法については,「8.4.2 パフォーマンスデータのバックアップとリストア」を参照してください。
(2) 共通メッセージログに「KAVE00128-E Storeデータベースに不正なデータが検出されました」または「KAVE00163-E データベース種別が不正です」というメッセージが出力され,Storeサービスの起動に失敗する
予期しないサービスの停止またはマシンのシャットダウンによって,Storeデータベースに不整合なデータが発生したおそれがあります。次の方法で対処をしてください。
(3) パフォーマンスデータ収集時にKAVE00213-Wが出力されて収集がスキップされる
Agent Collectorサービスによるパフォーマンスデータの収集は,レコードごとにスケジューリングされます。収集時に,ほかのレコードの収集や前回の収集が完了していない場合,収集はスキップされます。
この場合,収集がスキップされるレコードに対してCollection Offsetプロパティを指定することで,スキップを回避できることがあります。Collection Offsetプロパティを指定した場合,該当するレコードの収集を指定した値の分だけずらします。
Collection Offsetプロパティの指定の有無による収集動作の違いを次の図に示します。
図14-1 Collection Offsetプロパティの指定の有無による収集動作の違い
収集のスキップが多発する場合,Collection Offsetプロパティを指定することを検討してください。