6.6.1 監視エージェントとアラームテーブルの関連づけを変更する
Performance Managementでアラームを利用した監視を行うには,監視エージェントとアラームテーブルを関連づける必要があります。アラームテーブルとは,幾つかのアラームをまとめたものです。この関連づけを「バインド」といいます。また,すでにバインドされているアラームテーブルを解除することを「アンバインド」といいます。一つのアラームテーブルを複数の監視エージェントにバインドしたり,一つの監視エージェントに一つまたは複数のアラームテーブルをバインドしたりできます。なお,一つの監視エージェントに複数のアラームテーブルをバインドするには,あらかじめPFM - Managerでアラームテーブル複数バインド機能を有効に設定する必要があります。設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
アラームテーブルの関連づけを変更する手順を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) アラームテーブル複数バインド機能が有効の場合
- (2) アラームテーブル複数バインド機能が無効の場合
- (3) アラーム数,アラームテーブル数の制限に関する注意事項
(1) アラームテーブル複数バインド機能が有効の場合
アラームテーブル複数バインド機能が有効の場合,一つの画面上でバインドとアンバインドを同時に行えます。アラームテーブル複数バインド機能が有効の場合に,アラームテーブルの関連づけを変更する手順を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
管理ユーザー権限のユーザーアカウントでログインする必要があります。
- [メイン]画面のタブフレームで,[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームの[表示形式]プルダウンメニューで「Products」を選択する。
プロダクト単位のエージェント階層が表示されます。
- ナビゲーションフレームからアラームテーブルをバインドしたい監視エージェントを選択する。
選択したエージェントにチェックマークが表示されます。
[複数選択]を選択すると複数のエージェントを選択できます。
- ポイント
- PFM - RMの監視対象にバインドしたいときは,監視対象に対応するリモートエージェントまたはグループエージェントを選択します。
- メソッドフレームの[アラームテーブルのバインド設定]メソッドを選択する。
インフォメーションフレームに[アラームテーブルのバインド設定(アラームテーブル選択)]画面が表示されます。
バインドする場合:
バインドしたいアラームテーブルを選択します。複数選択できます。選択すると,アラームテーブルにチェックマークが表示されます。なお,選択できるアラームテーブルは50個までです。
アンバインドする場合:
アンバインドしたいアラームテーブルのチェックマークを解除します。
[アラームテーブルのバインド設定(アラームテーブル選択)]画面の表示例を次に示します。
図6-15 [アラームテーブルのバインド設定(アラームテーブル選択)]画面
![[図データ]](figure/zu112016.gif)
- 参考
- バインド,アンバインドは,アラームテーブル単位で行います。個々のアラームをバインド,アンバインドすることはできません。
- [OK]ボタンをクリックする。
手順4で選択したエージェントに,手順5で選択したアラームテーブルがバインドされたり,アンバインドされたりします。
- 参考
- アラームテーブルをバインドまたはアンバインドした場合,監視エージェントにバインドされているすべてのアラームの状態はいったん正常状態になります。複数のアラームテーブルをバインドする場合,あとからアラームテーブルを追加(バインド)すると,既存のアラームテーブルのアラームもいったん正常状態になります。なお,正常状態になったアラームは,次にアラームが評価されるタイミングで実際の状態に戻ります。
(2) アラームテーブル複数バインド機能が無効の場合
(a) 監視エージェントにアラームテーブルを関連づける
- 注意
- 一つのエージェントに対してバインドできるアラームテーブルは一つだけです。すでにアラームテーブルがバインドされているエージェントに対して,別のアラームテーブルをバインドした場合,既存のアラームテーブルのバインドが自動的に解除され,新しいアラームテーブルがバインドし直されます。
アラームテーブル複数バインド機能が無効の場合に,一つのアラームテーブルをバインドする手順を次に示します。なお,クイックガイドを使用して簡易的なアラームを設定することもできます。クイックガイドについては,「6.5 クイックガイドでのアラームの設定」を参照してください。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
管理ユーザー権限のユーザーアカウントでログインする必要があります。
- [メイン]画面のタブフレームで,[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームの[表示形式]プルダウンメニューで「Products」を選択する。
プロダクト単位のエージェント階層が表示されます。
- ナビゲーションフレームからアラームテーブルをバインドしたい監視エージェントを選択する。
選択したエージェントにチェックマークが表示されます。
[複数選択]を選択すると複数のエージェントを選択できます。
- ポイント
- PFM - RMの監視対象にバインドしたいときは,監視対象に対応するリモートエージェントまたはグループエージェントを選択します。
- メソッドフレームの[アラームテーブルのバインド]メソッドを選択する。
インフォメーションフレームに[アラームテーブルのバインド(アラームテーブル選択)]画面が表示されます。
- バインドしたいアラームテーブルを選択する。
選択したアラームテーブルにチェックマークが表示されます。
複数選択はできません。
[アラームテーブルのバインド(アラームテーブル選択)]画面の表示例を次に示します。
図6-16 [アラームテーブルのバインド[アラームテーブル選択]]画面
![[図データ]](figure/zu112014.gif)
- 参考
- バインドは,アラームテーブル単位で行います。個々のアラームをバインドすることはできません。
- [OK]ボタンをクリックする。
手順4で選択したエージェントに,手順6で選択したアラームテーブルがバインドされます。
(b) 監視エージェントに関連づけたアラームテーブルを解除する
アラームテーブル複数バインド機能が無効の場合に,アラームテーブルのバインドを解除する手順を次に示します。
- 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
管理ユーザー権限のユーザーアカウントでログインする必要があります。
- [メイン]画面のタブフレームで[エージェント階層]タブを選択する。
[エージェント階層]画面が表示されます。
- ナビゲーションフレームの[表示形式]プルダウンメニューで「Products」を選択する。
プロダクト単位のエージェント階層が表示されます。
- ナビゲーションフレームからアラームテーブルのバインドを解除したい監視エージェントを選択する。
選択したエージェントにチェックマークが表示されます。[複数選択]を選択すると複数のエージェントを選択できます。
- ポイント
- PFM - RMの監視対象へのバインドを解除したいときは,監視対象に対応するリモートエージェントまたはグループエージェントを選択します。
- メソッドフレームの[アラームテーブルのアンバインド]メソッドを選択する。
アラームテーブルのバインド解除を確認するメッセージボックスが表示されます。
- バインドを解除してよければ,メッセージボックスの[OK]ボタンをクリックする。
アラームテーブルと,手順4で選択した監視エージェントのバインドが解除されます。
(3) アラーム数,アラームテーブル数の制限に関する注意事項
一つのアラームテーブルに登録できるアラームの数は250個までです。また,一つのエージェントにバインドできるアラームテーブルの数は50個までです。
Performance Managementのシステム内でPFM - AgentまたはPFM - RMにアラームを多数バインドすると,PFM - Manager,PFM - Agent,またはPFM - RMの処理に遅延が発生する場合があります。バインドするアラームの数は以下の値を超えないように設定してください。
- 1エージェント当たり250個
- Performance Managementシステム全体で10,000個