9.3.4 運用開始後の論理ホスト環境の変更

ここでは,論理ホストを運用している環境でjpchostsファイルやポート番号を変更する方法について説明します。

この設定は,論理ホストの運用でPFM - Managerを起動するために必要です。

<この項の構成>
(1) jpchostsファイルを変更する
(2) ポート番号を変更または追加する

(1) jpchostsファイルを変更する

すでに論理ホストを運用している環境でjpchostsファイルを変更する場合は,次の手順を実施してください。

  1. 実行系ノードでjpchostsファイルを編集する。
  2. jpchostsファイルを実行系ノードから待機系ノードにコピーする。

(2) ポート番号を変更または追加する

すでに論理ホストを運用している環境でポート番号を変更または追加する場合は,次の手順を実施してください。

  1. 実行系ノードでjpcconf port defineコマンドを使用してポート番号を設定する。
    共有ディスクはオンラインにします。
    例えば,論理ホストjp1-ha1上のサービスのポート番号をすべて固定値に設定する場合,次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf port define -key all -lhost jp1-ha1

    jpcconf port defineコマンドを実行すると,Performance Managementのポート番号とサービス名(デフォルトではjp1pcで始まるTCPのサービス名)がservicesファイルに定義されます。
    ポート番号の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップ(Windowsの場合)について説明している章を参照してください。
    jpcconf port defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  2. 実行系ノードでjpcconf ha exportコマンドを実行する。
    Performance Managementの論理ホスト環境の設定を任意のファイルにエクスポートします。
    例えば,lhostexp.confファイルに論理ホスト環境の設定をエクスポートする場合,次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf ha export -f lhostexp.conf

  3. jpcconf ha exportコマンドでエクスポートしたファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーする。
  4. jpcconf ha importコマンドを実行して,実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを待機系ノードにインポートする。
    インポートの際に,待機系ノードで共有ディスクをオンラインにする必要はありません。
    実行系ノードでエクスポートされた論理ホストの環境定義ファイルが待機系ノードにインポートされます。
    例えば,エクスポートファイル名がlhostexp.confファイルの場合,次のようにコマンドを実行します。

    jpcconf ha import -f lhostexp.conf

    jpcconf ha importコマンドを実行すると,待機系ノードの環境が実行系ノードと同じ環境に設定されます。