5.7.6 グラフの系列色を変更する

グラフの各系列に彩色される色は,初期設定ファイル(config.xml)を編集して変更できます。編集時に指定するラベルとその説明を次の表に示します。

表5-4 グラフの系列色を指定するラベル

項目内容
指定するラベル<chart-symbolColors>タグ配下のcolor1,color2,…,color16
指定可能値RGB値をコンマ区切りで指定します。R,G,Bはそれぞれ0~255の範囲で指定します。
説明color1から順に,指定した色でグラフの系列が彩色されます。
R,G,Bの各値のうち一つでも範囲外の値が指定された場合,その系列色にはデフォルトが利用されます。系列色の指定を省略すると,その番号の色をスキップします。例えば,color3だけ指定を省略した場合は,color1,color2,color4,(後略)の順に利用されます。
また,color1~color16のうち一つでも有効な項目があれば,有効な項目だけがグラフの系列色に利用されます。例えば,有効な項目が三つ(3色)ある場合は,その3色だけが系列色として利用されます。

config.xmlでの指定例を次に示します。

(略)
 :
<chart-symbolColors>
 <param name="color1" value="255,0,0"/>
 <param name="color2" value="255,200,0"/>
 <param name="color3" value="0,0,255"/>
 <param name="color4" value="192,192,192"/>
 <param name="color5" value="255,0,255"/>
 <param name="color6" value="255,255,0"/>
 <param name="color7" value="128,128,128"/>
 <param name="color8" value="0,255,0"/>
 <param name="color9" value="64,64,64"/>
 <param name="color10" value="0,255,255"/>
 <param name="color11" value="0,0,0"/>
 <param name="color12" value="255,175,175"/>
</chart-symbolColors>
 :
(略)

グラフで使用できる代表的な色を次の表に示します。

表5-5 代表的な表示色とRGB値

表示される色RGB値(R,G,B)
[図データ](赤)255,0,0
[図データ](オレンジ)255,200,0
[図データ](青)0,0,255
[図データ](ライトグレー)192,192,192
[図データ](マゼンタ)255,0,255
[図データ](黄)255,255,0
[図データ](グレー)128,128,128
[図データ](黄緑)0,255,0
[図データ](ダークグレー)64,64,64
[図データ](シアン)0,255,255
[図データ](黒)0,0,0
[図データ](ピンク)255,175,175
[図データ](オリーブ色)128,128,0
[図データ](紺)0,0,128
[図データ](紫)128,0,128
[図データ](青緑)0,128,128
[図データ](栗色)128,0,0
[図データ](緑)0,128,0

なお,グラフの系列色は,PFM - Web Console 09-50で変更されました。PFM - Web Console 09-10以前の配色にしたい場合は,次の手順で初期設定ファイル(config.xml)を編集してください。

  1. サンプルとして提供されている初期設定ファイル(config.xml)を開く。
    サンプルは,次の場所に格納されています。
    Windowsの場合
    インストール先フォルダ¥sample¥conf¥
    UNIXの場合
    /opt/jp1pcwebcon/sample/conf/
  2. サンプル内で,次の2か所をコピーする。
    • 「<chart-symbolColors>」の行
    • 「sample setting pattern,」直前の「<!--」の行から,「</chart-symbolColors>」の行まで
  3. コピーした内容はテキストエディターなどに貼り付けておく。
    貼り付けた結果は次のようになります。

           <chart-symbolColors>
             <!--
                 sample setting pattern,
                 colors are used before Web Console 0910.
                 color1            : red
                    (中略)
                 color12           : pink
                 not use Color Number at Graph type Circle.
                       : color1
             -->
             <!--
             <param name="color1" value="255,0,0"/>
                    (中略)
             <param name="color12" value="255,175,175"/>
             <param name="noUseCircleColor value="1"/>
             -->

            </chart-symbolColors>

  4. コメントアウトの行を取り除く。
    テキストエディターなどに貼り付けた内容に対して,「<param name="color1" value="255,0,0"/>」の行から「<param name="noUseCircleColor value="1"/>」の行までを囲んでいるコメント(「<!--」および「-->」)を削除します。
    その直前にある,「sample setting pattern,」で開始するブロックを囲んでいるコメントは削除しないでください。
  5. 手順4で編集した内容を,初期設定ファイル(config.xml)に反映する。
    反映先となる初期設定ファイル(config.xml)は,次の場所に格納されています。
    Windowsの場合
    インストール先フォルダ¥conf¥
    UNIXの場合
    /opt/jp1pcwebcon/conf/
    反映方法は,PFM - Web Console 09-50以降を新規インストールした場合と,バージョンアップインストールした場合とで異なります。
    PFM - Web Console 09-50以降を新規インストールした場合:
    初期設定ファイル(config.xml)の「<chart-symbolColors>」から「</chart-symbolColors>」で囲まれている部分を,手順4で編集した内容に置き換えてください。
    バージョンアップインストールした場合:
    手順4で編集した内容を初期設定ファイル(config.xml)に追加します。
    追加位置は,</vsa>タグの直後に何が記載されているかによって異なります。
    • </vsa>タグの直後に<draw>タグが記載されている場合
      「<param name="maxDrilldownPoints" value="設定値" />」の行と,</draw>の間に,手順4で編集した内容を追加します。
    • </vsa>タグの直後に<command>タグが記載されている場合
      </vsa>の直後に<draw>の行と</draw>の行を追加し,それらの行の間に手順4で編集した内容を追加します。
  6. PFM - Web Console サービスを再起動する。
    初期設定ファイル(config.xml)で変更した設定内容が有効になり,グラフの系列色がPFM - Web Console 09-10以前の配色になります。

初期設定ファイル(config.xml)の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の,初期設定ファイル(config.xml)について説明している個所を参照してください。