8.4.1 イベントデータのバックアップとリストア

イベントデータをjpctool db backupおよびjpctool db restoreコマンドを使用して,バックアップおよびリストアする方法について説明します。

<この項の構成>
(1) イベントデータをバックアップする
(2) イベントデータをリストアする

(1) イベントデータをバックアップする

イベントデータをバックアップする手順を次に示します。

  1. PFM - Managerホストにログインする。
  2. jpctool service listコマンドを実行して,サービスの起動を確認する。
    Name Serverサービス,Master Managerサービス,およびMaster Storeサービスが起動していることを確認します。
    jpctool service listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  3. jpctool db backupコマンドを実行する。

    非クラスタシステムで運用している場合
    PFM - ManagerのStoreデータベースにあるイベントデータをバックアップします。次のようにコマンドを実行します。「PS1001」はMaster StoreサービスのサービスIDを示します。

    jpctool db backup -id PS1001

    コマンドを実行すると,デフォルトではPFM - Managerホストのバックアップディレクトリに,「PA.DB」の名称でバックアップファイルが作成されます。
    • Windowsの場合
      インストール先フォルダ¥mgr¥store¥backup¥世代番号¥PA.DB
    • UNIXの場合
      /opt/jp1pc/mgr/store/backup/世代番号/PA.DB

    論理ホスト運用している場合
    論理ホスト上のPFM - ManagerのStoreデータベースにあるイベントデータをバックアップします。次のようにコマンドを実行します。「PS1001」はMaster StoreサービスのサービスIDを示します。

    jpctool db backup -id PS1001 -lhost 論理ホスト名

    コマンドを実行すると,デフォルトでは共有ディスク上のバックアップディレクトリに,「PA.DB」の名称でバックアップファイルが作成されます。
    • Windowsの場合
      環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr¥store¥backup¥世代番号¥PA.DB
    • UNIXの場合
      環境ディレクトリ/jp1pc/mgr/store/backup/世代番号/PA.DB

    注※
    世代番号は,「01」から順に割り振られます。世代番号の最大値は,jpcsto.iniファイルのBackup Saveで指定した値です。世代番号のデフォルトの最大値は,「05」です。

    jpctool db backupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。サービスIDについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。

(2) イベントデータをリストアする

イベントデータをリストアする手順を次に示します。

  1. PFM - Managerホストにログインする。
  2. jpcspm stopコマンドを実行してPFM - Managerのサービスを停止する。
    PFM - Managerのサービスの停止方法については,「1.3 サービスの停止」を参照してください。jpcspm stopコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  3. バックアップファイルの格納場所を確認する。
    イベントデータのデフォルトのバックアップ先については,「(1) イベントデータをバックアップする」の手順3を参照してください。
  4. jpctool db restoreコマンドを実行する。

    非クラスタシステムで運用している場合
    例えば,「インストール先フォルダ¥mgr¥store¥backup¥01」内にあるイベントデータをリストアしたいとき,次のようにコマンドを実行します。「Manager」は,PFM - Managerのサービスキーを示します。

    jpctool db restore -key Manager -d "インストール先フォルダ¥mgr¥store¥backup¥01"

    論理ホスト運用している場合
    例えば,論理ホストjp1-ha1の「環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr¥store¥backup¥01」内にあるイベントデータをリストアしたいとき,次のようにコマンドを実行します。「Manager」は,PFM - Managerのサービスキーを示します。

    jpctool db restore -key Manager -d "環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr¥store¥backup¥01" -lhost jp1-ha1

    jpctool db restoreコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  5. jpcspm startコマンドを実行してPFM - Managerのサービスを起動する。
    PFM - Managerサービスを起動します。
    PFM - Managerのサービスの起動方法については,「1.2 サービスの起動」を参照してください。jpcspm startコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
注意
リストアすると,サービス起動時にデータベースのインデックスが再構築されるため,再起動に時間が掛かる場合があります。