6.2 アラームの設定・運用の流れ
ここでは,アラームを設定・運用する方法,およびアラームを作成して運用する流れについて説明します。
クイックガイドを使用して,簡易的なアラームを設定することもできます。クイックガイドについては,「6.5 クイックガイドでのアラームの設定」を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) アラームを設定・運用する方法
- (2) アラームを設定・運用する流れ
(1) アラームを設定・運用する方法
アラームは,PFM - Web Consoleの[アラーム階層]画面またはコマンドを使用して設定・運用します。
PFM - Web Consoleの[アラーム階層]画面の表示例を次の図に示します。
図6-1 [アラーム階層]画面の表示例
![[図データ]](figure/zu112010.gif)
- 参考
- アラームテーブルはツリー形式で表示されます。これをアラームツリーと呼びます。アラームツリーの表示形式は次の二つから選択できます。
- 分離表示する
- ユーザー作成のアラームテーブルを「User Alarms」の下に,監視テンプレートを「Template Alarms」の下に,それぞれ別のツリーとして表示する形式です。
- 分離表示しない
- ユーザー作成のアラームテーブルと監視テンプレートをまとめて,同じルート「Alarms」の下に,一つのツリーとして表示する形式です。
- アラームツリーを分離表示するかどうかを切り替えたい場合,初期設定ファイル(config.xml)のdisplayAlarmTablesSeparatelyを変更してください。初期設定ファイル(config.xml)の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Mangement のインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
アラームの設定には,次に示す方法があります。
- 新規にアラームテーブルおよびアラームを定義する
システム環境に合わせてアラームテーブルを新たに作成し,アラームを定義します。また,アラームテーブルに,あとから新たなアラームを追加することもできます。
クイックガイドを使用して,簡易的なアラームを設定することもできます。クイックガイドで設定したアラームでは,エージェントへのバインドも実施されます。
- 既存のアラームテーブルまたはアラームを使用する
次に示す方法があります。
- 監視テンプレートを使用する
監視テンプレートは,各PFM - AgentまたはPFM - RMに付属している必要な情報があらかじめ設定されたアラームの集まりです。監視テンプレートを使用すると,PFM - AgentまたはPFM - RMを起動した時点で,監視テンプレートにアクティブ設定されているアラームが有効になります。
- 監視テンプレートをカスタマイズする
監視テンプレートをコピーして監視目的に合わせてカスタマイズします。
- 既存のアラームテーブルまたはアラームを使用する
定義済みのアラームテーブルまたはアラームをコピーしてカスタマイズします。
上記のどれかで定義したアラームテーブルを,監視エージェントに関連づけて(バインドして)運用します。
- 参考
- jpctool alarmコマンドを使用して,アラーム定義ファイルを作成すると,最大250個までのアラームを一度に定義できます。大規模システムで複数のサーバに一括してアラームを設定するときなどに使用します。
(2) アラームを設定・運用する流れ
アラームを設定・運用する流れを次の図に示します。なお,クイックガイドでアラームを設定・運用する場合は,「6.3 アラームを設定する前にすること」および「6.5 クイックガイドでのアラームの設定」の手順を実施してください。
図6-2 アラームを設定・運用する流れ
![[図データ]](figure/zu112020.gif)