実行系ノードで障害が発生すると,フェールオーバーが実行され,処理が待機系ノードに移ります。ここでは,PFM - Managerでフェールオーバーが発生した場合と,PFM - AgentまたはPFM - RMでフェールオーバーが発生した場合の運用について説明します。
(1) PFM - Managerで障害が発生した場合のフェールオーバーの流れ
運用中にPFM - Managerで障害が発生し,フェールオーバーが発生した場合のシステムの処理を次の図に示します。
図9-31 PFM - Managerホストにフェールオーバーが発生した場合の処理の流れ
システムの処理の流れを次に示します。
(a) PFM - Web Consoleでの操作
PFM - Managerにフェールオーバーが発生した場合,PFM - Web Consoleの画面で操作をすると,KAVJS0012-Eメッセージが表示されます。この場合は,次の手順でフェールオーバー先のPFM - Managerに接続してください。
(b) PFM - AgentまたはPFM - RMでの操作
運用中にPFM - Managerにフェールオーバーが発生した場合,PFM - AgentまたはPFM - RMでは特に操作は必要ありません。PFM - Managerのフェールオーバー中でも,PFM - AgentまたはPFM - RMではパフォーマンスデータが継続して収集されています。
(2) PFM - Managerが停止したときの影響
PFM - Managerが停止すると,Performance Managementシステム全体に影響があります。
PFM - Managerは,各ノードで動作しているPFM - AgentまたはPFM - RMのエージェント情報を一括管理しています。また,PFM - AgentまたはPFM - RMがパフォーマンス監視中にしきい値を超えた場合のアラームイベントの通知や,アラームイベントを契機としたアクションの実行を制御しています。このため,PFM - Managerが停止すると,Performance Managementシステムに次の表のような影響があります。
表9-15 PFM - Managerが停止した場合のPFM - Web Consoleへの影響
影響 | 対処 |
---|---|
| PFM - Managerを起動してから再度ログインしてください。 |
| PFM - Managerを起動してから再度ログインしてください。 |
表9-16 PFM - Managerが停止した場合のPFM - AgentまたはPFM - RMへの影響
影響 | 対処 |
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| PFM - Managerを起動してください。 動作中のPFM - AgentまたはPFM - RMはそのまま運用できます。ただし,アラームが期待したとおり通知されない場合があるため,PFM - Manager復旧後に,PFM - AgentまたはPFM - RMの共通メッセージログに出力されているKAVE00024-Iメッセージを確認してください。 |
(3) PFM - AgentまたはPFM - RMで障害が発生した場合のフェールオーバー
運用中にPFM - AgentまたはPFM - RMで障害が発生し,フェールオーバーが発生した場合の処理を次の図に示します。
図9-32 PFM - AgentまたはPFM - RMでフェールオーバーが発生した場合の処理
システムの処理の流れを次に示します。
(a) PFM - Web Consoleの画面での運用
PFM - AgentまたはPFM - RMのフェールオーバー中に,PFM - Web Consoleの画面で操作すると,状況に応じてメッセージが表示されます。この場合は,フェールオーバーが完了するまで待ってから操作してください。
PFM - AgentまたはPFM - RMのフェールオーバー後にPFM - Web Consoleの画面で操作すると,フェールオーバー先のノードで起動したPFM - AgentまたはPFM - RMに接続されて,操作できます。