14.6 Performance Managementシステムの障害回復
この節では,Performance Managementのサーバで障害が発生したときに,バックアップファイルを基にして,障害が発生する前の正常な状態に回復する手順について説明します。
- 注意
- バックアップファイルをリストアするときは,同じバージョンの製品に対して行ってください。
障害が発生する前の状態に回復させるためには,次の二つの手順があります。
- 構成変更に伴う障害の場合
各種パラメーターの変更などの構成変更後に問題が発生したときや,パフォーマンスデータ,イベントデータを格納するデータベースに不整合が発生したときに行う手順です。
問題のあるサービスの定義情報,パフォーマンスデータ,イベントデータのデータモデル定義ファイルをバックアップファイルからリストアすることで,システムを回復します。
- ディスク故障などの重大な障害の場合
ディスクの物理的な故障などでPerformance Managementのファイルが広範囲に破損したおそれのあるとき,または構成変更に伴う障害の場合の手順では回復できないときに行う手順です。
Performance Managementを再インストール・再セットアップします。そのあと,Performance Managementのすべての定義情報,パフォーマンスデータ,イベントデータをバックアップファイルからリストアすることで,システムを回復します。
- ポイント
- システムの構成を変更する場合やPerformance Managementバージョンを更新する場合は,各種定義情報のバックアップを取得することをお勧めします。また,パフォーマンスデータ,イベントデータは日々更新されるため,ディスク障害などに備えて定期的にバックアップを取得することをお勧めします。Performance Managementにはパフォーマンスデータ,イベントデータのバックアップを取得するためのコマンドがあります。
バックアップの取得の詳細については,「8. バックアップとリストア」を参照してください。
- <この節の構成>
- 14.6.1 構成変更に伴う障害の回復手順
- 14.6.2 ディスク故障などの重大な障害の回復手順