uCosminexus Batch Job Execution Server ログビューア 導入・運用ガイド
バッチジョブ実行サーバでのLog Agentの動作を設定します。
- <この項の構成>
- (1) 格納ディレクトリ・ファイル名
- (2) パラメーター一覧
- (3) 設定の反映時期
- (4) パラメーター詳細
- (5) 定義例
(1) 格納ディレクトリ・ファイル名
UNIXの場合:/opt/hitachi/bjexlog/bjexlogagent/conf/bjexla.conf
Windowsの場合:Log Agentのインストール先フォルダ\conf\bjexla.conf
(2) パラメーター一覧
表9-3 bjexla.confのパラメーター一覧
パラメーター名 内容 規定値 起動中の変更可否 MANAGERHOST Log Managerのホスト名またはIPアドレス localhost × MANAGERPORT Log Agentが接続するLog Managerのポート番号 23600 × AGENTPORT Log Agentのコマンドを受け付けるポート番号 23603 × AUDIT※1 監査ログの取得有無 ON × AUDIT_SIZE 監査ログ1ファイル当たりのファイルサイズ 1 × AUDIT_NUM 監査ログのバックアップファイルの面数 4 × AUDIT_FILE 監査ログの出力ファイル名 trace/bjexla_audit × AUDIT_SERVERITY※1 監査ログの出力レベル Error;Warning;Information × AUDIT_CATEGORY※1 監査ログの出力種別 StartStop;ConfigurationAccess;Failure;ExternalService;ContentAccess × TRACE トレースの取得有無 ON ○※2 TRACE_SIZE トレースファイル1ファイル当たりのファイルサイズ 8 × TRACE_NUM トレースファイルの面数 4 × COMM_INTERVAL Log Managerへ再接続する時間 30 ○
- (凡例)
- ○:Log Agentの起動中に,パラメーターの値を変更できます。
- ×:Log Agentの起動中に,パラメーターの値を変更しないでください。
- 注※1
- 監査ログを出力するかどうかの指定に矛盾がある場合,出力しない設定が優先されます。
- 例えば,AUDIT_SERVERITYパラメーター(監査ログの出力レベル)に「Error」,AUDIT_CATEGORYパラメーター(監査ログの出力種別)に「StartStop」を指定したとします。「StartStop」は,AUDIT_SERVERITYパラメーターに「Information」を指定したときにだけ出力される種別のため,矛盾になります。指定が矛盾すると,監査ログは出力されません。
- 注※2
- 引数にreloadを指定して実行したbjexlagent(Log Agent設定コマンド)が正常に完了したとき(KAKH501-Iが出力されたとき),設定の変更が有効になります。
(3) 設定の反映時期
UNIXの場合,設定内容は,引数にstartまたはreloadを指定してbjexlagent(Log Agent設定)コマンドを実行したときに,反映され有効になります。
Windowsの場合,設定内容は,WindowsのサービスからLog Agentを開始したとき,またはreloadを指定してbjexlagent(Log Agent設定コマンド)を実行したときに,反映され有効になります。
(4) パラメーター詳細
- MANAGERHOST
- Log Agentが接続するLog Managerのホスト名またはIPアドレスを指定します。
- 名前解決できるホスト名またはIPアドレスを指定します。
- Log Agentは,このパラメーターに指定したLog Managerに接続して,蓄積したログ情報を転送します。
- 規定値は「localhost」です。
- MANAGERPORT
- Log Agentが接続するLog Managerのポート番号を1024〜32767の整数値で指定します。bjexlm.conf(Log Manager設定ファイル)のAGENTPORTパラメーターと同じ値を指定します。
- 規定値は「23600」です。
- AGENTPORT
- Log Agentでコマンドを受け付けるためのポート番号を1024〜32767の整数値で指定します。
- AGENTPORTパラメーターには,MANAGERPORTパラメーターと同じ値を指定しないでください。
- 規定値は「23603」です。
- AUDIT
- 監査ログを取得するかどうかを指定します。
- ON:監査ログを出力します。
- OFF:監査ログを出力しません。
- 規定値は「ON」です。
- AUDIT_SIZE
- 監査ログ1ファイル当たりのファイルサイズを1〜16の整数値で指定します。単位はMBです。
- 監査ログのファイルサイズがこのパラメーターに指定した値を超えると,syslogにメッセージが出力されて,監査ログの出力ファイルが切り替わります。
- 1件の監査事象のサイズを300バイトとすると,このパラメーターに1MBを設定した場合,監査ログ1ファイル当たり3,000件程度の監査事象が格納できます。
- 規定値は「1」です。
- AUDIT_NUM
- 監査ログのバックアップファイルの面数を1〜64の整数値で指定します。
- 2以上の値を指定することを推奨します。
- 規定値は「4」です。
- AUDIT_FILE
- 監査ログの出力ファイル名をフルパス,またはインストールディレクトリからの相対パスで指定します。Windowsの場合でもファイル区切り記号には,「/」を使用します。
- 記述例を次に示します。
- UNIXの場合
この例の場合,監査ログは/var/adm/audit/bjexla_audit.logに出力されます。
/var/adm/audit/bjexla_audit- Windowsの場合
この例の場合,監査ログはD:\TEMP\audit\bjexla_audit.logに出力されます。
D:/TEMP/audit/bjexla_audit- 規定値は「trace/bjexla_audit」です。
- AUDIT_SERVERITY
- 監査ログの出力レベルを指定します。
- 出力するレベルを半角の「;」(セミコロン)で区切って指定します。なお,指定の最後に「;」は不要です。指定できるレベルを次に示します。
- Error:処理を続行できないエラー,または処理を続行できる部分的エラーを出力します。
- Warning:エラーの事前連絡(リソース不足による警告など)や,制限付きの処理の続行を出力します。
- Information:プロセスの起動,停止など,動作上の情報を出力します。
- このパラメーターに指定するレベルと出力される監査ログの対応については,「10.3 メッセージ一覧」を参照してください。記述例を次に示します。この例の場合,ErrorとWarningのレベルが設定されている監査ログが出力されます。
Error;Information- すべてのレベルのログを出力する指定にすることを推奨します。
- 規定値は「Error;Warning;Information」です。
- AUDIT_CATEGORY
- 監査ログに出力する種別を指定します。
- 出力する種別を半角の「;」(セミコロン)で区切って指定します。指定の最後に「;」は不要です。指定できる種別を次に示します。
- StartStop:「起動・停止」の監査事象を示します。
- ConfigurationAccess:「構成定義」の監査事象を示します。
- Failure:「障害」の監査事象を示します。
- ExternalService:「外部サービス」の監査事象を示します。
- ContentAccess:「重要情報アクセス」の監査事象を示します。
- 記述例を次に示します。この例の場合,監査事象の種別が「StartStop」および「ContentAccess」の監査ログが出力されます。
StartStop;ContentAccess- すべてのレベルのログを出力する指定(規定値)にすることを推奨します。
- 規定値は「StartStop;ConfigurationAccess;Failure;ExternalService;ContentAccess」です。
- TRACE
- トレースを取得するかどうかを指定します。
- ON:トレースを取得します。
- OFF:トレースを取得しません。
- 規定値は「ON」です。
- TRACE_SIZE
- トレースファイル1ファイル当たりのサイズを1〜64の整数値で指定します。単位はMBです。
- 規定値は「8」です。
- TRACE_NUM
- トレースファイルのファイル面数を1〜16の整数値で指定します。
- トレースファイルは,Log Agentで障害が発生したときの調査資料になります。できるだけ多くの面数を確保してください。
- ファイル面数は,TRACE_SIZEパラメーターとあわせて,次の点を考慮して決定してください。
- 障害が発生してからトレース情報を採取するまでに,ログ情報の収集やLog Managerへのログ情報の転送が行われても,ファイルがラップしない面数を確保してください。
- ログ情報を1回収集した場合,ファイル容量として約10KBが必要です。Log Managerへログ情報を1回転送した場合,ファイル容量として約20KBが必要です。
- 規定値は「4」です。
- COMM_INTERVAL
- Log Managerとの接続が切断されたときに,Log AgentからLog Managerへ再接続する間隔を30〜120の整数値で指定します。単位は秒です。
- このパラメーターに設定する値は,BJEXの実行ログまたはsyslogでのログ情報の出力量,および一時蓄積ファイルの容量(MAX_SIZEパラメーターに指定した値)を考慮する必要があります。
- このパラメーターに設定した秒数内に,ログ情報の出力量が一時ファイルの容量を超えると,容量を超えた分のログ情報は破棄されます。そのため,ログ情報の出力量が一時蓄積ファイルの容量を超えないように,秒数を決定してください。
- 規定値は「30」です。
(5) 定義例
MANAGERHOST=localhost MANAGERPORT=23600 AGENTPORT=23603 AUDIT=ON AUDIT_SIZE=1 AUDIT_NUM=4 AUDIT_FILE=log/bjexla_audit AUDIT_SERVERITY=Error;Warning;Information TRACE=ON TRACE_SIZE=8 TRACE_NUM=4 COMM_INTERVAL=30
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