uCosminexus Batch Job Execution Server ログビューア 導入・運用ガイド

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9.3.1 bjexlm.confLog Manager設定ファイル

ログ収集サーバでのLog Managerの動作を設定します。

<この項の構成>
(1) 格納ディレクトリ・ファイル名
(2) パラメーター一覧
(3) 設定の反映時期
(4) パラメーター詳細
(5) 定義例

(1) 格納ディレクトリ・ファイル名

UNIXの場合:/opt/hitachi/bjexlog/bjexlogmanager/conf/bjexlm.conf

Windowsの場合:Log Managerのインストール先フォルダ\conf\bjexlm.conf

(2) パラメーター一覧

表9-2 bjexlm.confのパラメーター一覧

パラメーター名 内容 規定値 起動中の変更可否
MG_LOG_DIR ログ収集ディレクトリ UNIXの場合:
/opt/hitachi/bjexlog/bjexlogmanager/data
Windowsの場合:
Log Managerのインストール先フォルダ/data※1
×
AGENTPORT Log Agentからの接続を待つLog Managerのポート番号 23600 ×
VIEWERPORT Log Viewerからの接続を待つLog Managerのポート番号 23601 ×
COMMANDPORT Log Managerのコマンドを受け付けるポート番号 23602 ×
MG_LOG_SIZE ログファイル一つ当たりに蓄積するメッセージ数の上限 36000 ×
AUDIT※2 監査ログの取得有無 ON ×
AUDIT_SIZE 監査ログ1ファイル当たりのファイルサイズ 1 ×
AUDIT_NUM 監査ログのバックアップファイルの面数 4 ×
AUDIT_FILE 監査ログの出力ファイル名 trace/bjexlm_audit ×
AUDIT_SERVERITY※2 監査ログの出力レベル Error;Warning;Information ×
AUDIT_CATEGORY※2 監査ログの出力種別 StartStop;Authentication;ConfigurationAccess;ExternalService ×
TRACE トレースの取得有無 ON ※3
TRACE_SIZE トレースファイル1ファイル当たりのファイルサイズ 8 ×
TRACE_NUM トレースファイルの面数 4 ×
POLLING_INTERVAL Log Agentからログ情報を収集する間隔 3 ×

(凡例)
○:Log Managerの起動中に,パラメーターの値を変更できます。
×:Log Managerの起動中に,パラメーターの値を変更しないでください。

注※1
ネットワークドライブは指定できません。

注※2
監査ログを出力するかどうかの指定に矛盾がある場合,出力しない設定が優先されます。
例えば,AUDIT_SERVERITYパラメーター(監査ログの出力レベル)に「Error」,AUDIT_CATEGORYパラメーター(監査ログの出力種別)に「StartStop」を指定したとします。「StartStop」は,AUDIT_SERVERITYパラメーターに「Information」を指定したときにだけ出力される種別のため,矛盾になります。指定が矛盾すると,監査ログは出力されません。

注※3
引数にreloadを指定して実行したbjexlmgr(Log Manager設定コマンド)が正常に完了したとき(KAKG501-Iが出力されたとき),設定の変更が有効になります。

(3) 設定の反映時期

UNIXの場合,設定内容は,引数にstartまたはreloadを指定してbjexlmgr(Log Manager設定コマンド)を実行したときに,反映され有効になります。

Windowsの場合,設定内容は,WindowsのサービスからLog Managerを開始したとき,またはreloadを指定してbjexlmgr(Log Manager設定コマンド)を実行したときに,反映され有効になります。

(4) パラメーター詳細

MG_LOG_DIR
ログ収集ディレクトリをルートからのフルパスで指定します。
ディレクトリに使用できる文字を使用し,733バイト以下で記述します。ディレクトリに使用できる文字については,OSのマニュアルを参照してください。
このパラメーターに指定するディレクトリは,あらかじめ作成しておいてください。
UNIXの規定値:/opt/hitachi/bjexlog/bjexlogmanager/data
Windowsの規定値:Log Managerのインストール先フォルダ\data

AGENTPORT
Log Agentからの接続を待つLog Managerのポート番号を1024〜32767の整数値で指定します。bjexla.conf(Log Agent設定ファイル)のMANAGERPORTパラメーターと同じ値を指定します。
AGENTPORTパラメーターには,VIEWERPORTパラメーターおよびCOMMANDPORTパラメーターと同じ値を指定しないでください。
規定値は「23600」です。

VIEWERPORT
Log Viewerからの接続を待つLog Managerのポート番号を1024〜32767の整数値で指定します。Log Viewerの[接続先登録]画面での[ポート番号]と一致させます。
VIEWERPORTパラメーターには,AGENTPORTパラメーターおよびCOMMANDPORTパラメーターと同じ値を指定しないでください。
規定値は「23601」です。

COMMANDPORT
Log Managerでコマンドを受け付けるためのポート番号を1024〜32767の整数値で指定します。
COMMANDPORTパラメーターには,AGENTPORTパラメーターおよびVIEWERPORTパラメーターと同じ値を指定しないでください。
規定値は「23602」です。

MG_LOG_SIZE
ログ情報の蓄積ファイル一つ当たりに蓄積するメッセージ数の上限を10000〜99999の整数値で指定します。
このパラメーターの値は,BJEXの実行ログのメッセージを蓄積するファイルとsyslogのメッセージを蓄積するファイルの両方に適用されます。
規定値は「36000」です。

AUDIT
監査ログを取得するかどうかを指定します。
  • ON:監査ログを取得します。
  • OFF:監査ログを取得しません。
規定値は「ON」です。

AUDIT_SIZE
監査ログ1ファイル当たりのファイルサイズを1〜16の整数値で指定します。単位はMBです。
監査ログのファイルサイズがこのパラメーターに指定した値を超えると,syslogにメッセージが出力されて,監査ログの出力ファイルが切り替わります。
1件の監査事象のサイズを300バイトとすると,このパラメーターに1MBを設定した場合,監査ログ1ファイル当たり3,000件程度の監査事象が格納できます。
規定値は「1」です。

AUDIT_NUM
監査ログのバックアップファイルの面数を1〜64の整数値で指定します。
2以上の値を指定することを推奨します。
規定値は「4」です。

AUDIT_FILE
監査ログの出力ファイル名をフルパス,またはインストールディレクトリからの相対パスで指定します。Windowsの場合でもファイル区切り記号には,「/」を使用します。
記述例を次に示します。
  • UNIXの場合
    この例の場合,監査ログは/var/adm/audit/bjexlm_audit.logに出力されます。
     
    /var/adm/audit/bjexlm_audit
     
  • Windowsの場合
    この例の場合,監査ログはD:\TEMP\audit\bjexlm_audit.logに出力されます。
     
    D:/TEMP/audit/bjexlm_audit
     
規定値は「trace/bjexlm_audit」です。

AUDIT_SERVERITY
監査ログの出力レベルを指定します。
出力するレベルを半角の「;」(セミコロン)で区切って指定します。なお,指定の最後に「;」は不要です。指定できるレベルを次に示します。
  • Error:処理を続行できないエラー,または処理を続行できる部分的エラーを出力します。
  • Warning:エラーの事前連絡(リソース不足による警告など)や,制限付きの処理の続行を出力します。
  • Information:プロセスの起動,停止など,動作上の情報を出力します。
このパラメーターに指定するレベルと出力される監査ログの対応については,「10.3 メッセージ一覧」を参照してください。
記述例を次に示します。この例の場合,エラーおよび情報が出力されます。
 
Error;Information
 
すべてのレベルのログを出力する指定にすることを推奨します。
規定値は「Error;Warning;Information」です。

AUDIT_CATEGORY
監査ログに出力する種別を指定します。
出力する種別を半角の「;」(セミコロン)で区切って指定します。指定の最後に「;」は不要です。指定できる種別を次に示します。
  • StartStop:「起動・停止」の監査事象を示します。
  • Authentication:「識別・認証」の監査事象を示します。
  • ConfigurationAccess:「構成定義」の監査事象を示します。
  • ExternalService:「外部サービス」の監査事象を示します。
記述例を次に示します。この例の場合,監査事象の種別が「StartStop」および「Authentication」の監査ログが出力されます。
 
StartStop;Authentication
 
すべてのレベルのログを出力する指定(規定値)にすることを推奨します。
規定値は「StartStop;Authentication;ConfigurationAccess;ExternalService」です。

TRACE
トレースを取得するかどうかを指定します。
  • ON:トレースを取得します。
  • OFF:トレースを取得しません。
規定値は「ON」です。

TRACE_SIZE
トレースファイル1ファイル当たりのファイルサイズを1〜64の整数値で指定します。単位はMBです。
規定値は「8」です。

TRACE_NUM
トレースファイルのファイル面数を1〜16の整数値で指定します。
トレースファイルは,Log Managerで障害が発生したときの調査資料になります。
ファイル面数は,TRACE_SIZEパラメーターとあわせて,次の点を考慮して決定してください。
  • 障害が発生してからトレース情報を採取するまでに,Log Viewerでのログの検索やLog Agentからのログ情報の収集が行われても,ファイルがラップしない面数を確保してください。
  • Log Viewerでログを1回検索した場合,ファイル容量として約20KBが必要です。Log Agentからログ情報を1回収集した場合,ファイル容量として約40KBが必要です。
規定値は「4」です。

POLLING_INTERVAL
Log Agentからログ情報を収集する間隔を1〜30の整数値で指定します。単位は秒です。
規定値は「3」です。

(5) 定義例

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