uCosminexus Batch Job Execution Server ログビューア 導入・運用ガイド
BJEXログビューアとは,バッチジョブ実行システム全体の実行ログおよびUNIXのシステムログ(syslog)のログ情報を一括で管理し,ログ情報を検索するためのGUIを提供する製品です。システム全体の稼働状況やバッチジョブの実行状況の把握を支援します。
BJEXログビューアの導入によって,システム全体のログ情報を横断的に検索できます。そのため,構成するマシンが複数あるような大規模システムの場合でも,マシンの台数を意識することなく,容易にシステムの状況を把握できます。
- <この節の構成>
- (1) BJEXログビューアの全体像
- (2) BJEXログビューアの特長
BJEXログビューアは,バッチジョブ実行サーバの各マシンから収集したBJEXの実行ログおよびUNIXのシステムログ(syslog)をログ収集サーバで一括して管理します。Windowsのイベントログは収集対象外です。
オペレーターがGUI画面で検索を実行すると,ログ収集サーバのログ情報が検索され,検索条件に該当するメッセージが検索結果として表示されます。
BJEXログビューアの全体像を次の図に示します。
図1-1 BJEXログビューアの全体像
BJEXログビューアは,Log Manager,Log AgentおよびLog Viewerの三つで構成されます。各プログラムの役割を次に示します。
- Log Manager
ログ収集サーバで,バッチジョブ実行サーバの各マシンから収集されたログ情報を一括で管理するプログラムです。
- Log Agent
バッチジョブ実行システムの各マシンで,BJEXの実行ログおよびUNIXのシステムログ(syslog)のログ情報を収集するプログラムです。Log Managerからの要求に応じて,ログ情報をログ収集サーバに転送します。
- Log Viewer
ログ情報を検索するためのGUIを提供するプログラムです。
BJEXログビューアの特長を次に示します。
- ログ情報の一括管理によって情報収集の負荷を軽減
バッチジョブ実行サーバの各マシンにLog Agentを配置しておけば,各マシンのログ情報はログ収集サーバで一括して管理されます。そのため,システムが大規模の場合も,各マシンから手作業でログを収集する手間が不要になり,情報収集の負荷を軽減できます。
- 検索条件の指定によって必要なログ情報だけを取得可能
Log Viewerの提供する検索画面では,ログ情報を出力したマシン,ログ情報の出力時刻,メッセージテキストなどの検索条件を指定できます。また,指定には正規表現を使用できます。
そのため,大量にあるログ情報から必要な情報だけを選んで参照できます。
また,BJEXログビューアは次のような場面で利用できます。
- 例1 システムの稼働状況を把握
- 複数台のマシンで構成されるシステムにトラブルが発生したとき,システム全体のマシンを対象にエラーを検索することで,エラーの発生個所を特定できます。各マシンでログを参照する手間が不要のため,エラーの原因の特定に掛かる手間を減らすことができ,トラブルに迅速に対応できるようになります。
- 例2 バッチジョブの実行状況を確認
- BJEXの実行ログには,バッチジョブの実行状況を示すメッセージが出力されます。そのため,GUI画面を使用してBJEXの実行ログのメッセージを検索することで,バッチジョブの実行状況を確認できます。
- 例えば,バッチジョブの実行結果を通知するメッセージIDをキーに検索すれば,バッチジョブによる処理が正常に完了したかどうかを確認できます。
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