2.1.3 カスタマイズの概要

サンプル「販売契約稟議EUR」に対し,次のカスタマイズをします。

各カスタマイズの概要を次に説明します。

カスタマイズ方法の詳細は,以降の節で説明します。

<この項の構成>
(1) 日付の自動設定
(2) 承認業務ステップのスキップ
(3) 承認作業での一括承認
(4) 複数の宛先の選択

(1) 日付の自動設定

[名称別帳票一覧]画面から選択したときに表示される販売契約稟議EUR帳票の状態を次のようにカスタマイズします。

(カスタマイズ前)
帳票の契約日の欄には何も選択されていません。ユーザが契約日を選択します。
(カスタマイズ後)
帳票の契約日の欄に,当日の日付がデフォルトで選択されています。

カスタマイズ後の販売契約稟議EUR帳票を次に示します。

図2-1 カスタマイズ後の販売契約稟議EUR帳票

[図データ]

(2) 承認業務ステップのスキップ

審査業務ステップを実行したあとの処理を次のようにカスタマイズします。

(カスタマイズ前)
必ず承認業務ステップに遷移します。承認業務ステップを実行しないと,受付業務ステップへ遷移しません。
(カスタマイズ後)
販売契約稟議EUR帳票の提供価格の合計が10,000よりも小さい場合,承認業務ステップをスキップし,受付業務ステップに遷移します。提供価格の合計が10,000以上の場合は,カスタマイズ前と同様に,承認業務ステップに遷移します。

承認業務ステップのスキップの例を次に示します。例では提供価格の合計が10,000未満で申請されているため,審査業務ステップを実行したあとは承認業務ステップをスキップして受付業務ステップに遷移します。

図2-2 承認業務ステップのスキップの例

[図データ]

(3) 承認作業での一括承認

一括承認機能の利用について次のようにカスタマイズします。

(カスタマイズ前)
一括承認機能に関する提供ファイルをカスタマイズしないで環境設定している場合,承認作業や受付作業など,販売契約稟議ワークフローのすべての作業で一括承認できます。
(カスタマイズ後)
承認作業でだけ,一括承認できます。

カスタマイズ後の一括承認用受信ボックス画面を次に示します。承認作業でだけ一括承認できるようカスタマイズしたため,画面には承認作業の案件だけが表示されます。

図2-3 カスタマイズ後の一括承認用受信ボックス画面

[図データ]

(4) 複数の宛先の選択

受付作業で稟議先を指定するときの処理を次のようにカスタマイズします。

(カスタマイズ前)
宛先を一人だけ指定できます。
(カスタマイズ後)
宛先を二人指定できます。

カスタマイズ後の販売契約稟議EUR帳票を次に示します。カスタマイズ後は,受付作業で帳票を開くと宛先ドロップダウンリストが二つ表示されるようになります。

図2-4 カスタマイズ後の販売契約稟議EUR帳票

[図データ]