2.3.3 ビジネスプロセス定義のカスタマイズ(業務ステップの完了条件のカスタマイズ)
ここでは,業務ステップの完了条件をカスタマイズして,承認業務ステップをスキップするよう定義します。
カスタマイズ後のビジネスプロセス定義は,次のようになります。承認業務ステップの[条件プロパティ]ダイアログで完了条件を追加することで,承認業務ステップをスキップさせます。
図2-8 カスタマイズ後のビジネスプロセス定義(業務ステップの完了条件のカスタマイズ)
![[図データ]](figure/zu020800.gif)
ビジネスプロセス定義をカスタマイズする手順を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) ファイルのコピーとオープン
- (2) ビジネスプロセス名の変更
- (3) 業務ステップの完了条件の追加
(1) ファイルのコピーとオープン
カスタマイズの作業では,販売契約稟議EUR.hbxを直接編集するのではなく,販売契約稟議EUR.hbxをコピーして名称を変更し,このファイルを編集していきます。
ファイルのコピーからオープンまでの手順を次に示します。
操作手順
- 次のフォルダにある販売契約稟議EUR.hbxをコピーし,任意のフォルダに保存します。
<BLSGのインストールディレクトリ>¥data¥bp
- コピーしたファイルの名称を「Custom2_販売契約稟議EUR.hbx」に変更します。
- Eclipseを起動し,「CSCIW-Definer」パースペクティブを開きます。メニューの[ファイル]-[ファイルを開く]を選択し,「Custom2_販売契約稟議EUR.hbx」を開きます。
[ビジネスプロセス遷移エディタ]にビジネスプロセスが表示されCustom2_販売契約稟議EUR.hbxを編集できるようになります。
(2) ビジネスプロセス名の変更
ビジネスプロセス名を変更する手順を次に示します。
操作手順
- [アウトライン]ビューで,トップにある「販売契約稟議EUR」を右クリックし,[プロパティ]を選択します。
[ビジネスプロセス定義プロパティ]ダイアログが表示されます。
- ダイアログで,次のように変更します。
- ビジネスプロセス名
Custom2_販売契約稟議EUR
- [OK]ボタンをクリックして,ダイアログを閉じます。
(3) 業務ステップの完了条件の追加
承認業務ステップの完了条件を追加します。
条件を追加する手順を次に示します。
操作手順
- [アウトライン]ビューの「条件」を右クリックし,[新規作成]を選択します。
条件に「新規条件定義1」が追加されます。
- 追加された「新規条件定義1」を右クリックし,[プロパティ]を選択します。
[条件プロパティ]ダイアログが表示されます。
- ダイアログで,次のように変更します。
- 定義名
承認スキップ
- SQL文
HiRDB,SQL Serverの場合(integer型を利用した場合)
SELECT NMITEM2 FROM BLC_INBOX_T WHERE CDPINAME = '@PIName' AND CAST(NMITEM2 AS INTEGER) < 10000
NMITEM2カラムの値がinteger型の範囲を超えていると,キャストエラーが発生します。利用する型は,業務に合わせて選択してください。必要に応じて,NMITEM2カラムに値を設定する前に,EUR Form帳票のプロパティ設定などによって入力チェックを実施してください。
Oracleの場合
SELECT NMITEM2 FROM BLC_INBOX_T WHERE CDPINAME = '@PIName' AND CAST(NMITEM2 AS NUMBER) < 10000
- [OK]ボタンをクリックして,ダイアログを閉じます。
- [ビジネスプロセス管理遷移エディタ]で,承認業務ステップのアイコンを右クリックし,[プロパティ]を選択します。[業務ステッププロパティ]ダイアログが表示されるので,[完了条件名]のプルダウンから「承認スキップ」を選択します。
- [OK]ボタンをクリックして,ダイアログを閉じます。