5.2.1 HiRDBの簡易セットアップ

HiRDBの簡易セットアップツールを使用して,HiRDBの設定をします。HiRDBの簡易セットアップツールでは,HiRDBファイルシステム領域の作成,HiRDBシステムファイルの作成,RDエリアの作成などができます。

注意事項
このマニュアルでは,簡易セットアップで環境定義をしていますが,システムに合わせて環境定義の詳細を検討してください。環境定義の詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

操作手順

  1. 「C:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥PDISTUP¥bin¥pdistup.exe」をダブルクリックします。
    [HiRDBセットアップツール-開始]ウィンドウが表示されます。
  2. 「セットアップ種別」で[カスタムセットアップ]ラジオボタンを選択し,次の項目の設定内容を確認してから,[次へ]ボタンをクリックします。
    項目名設定値
    運用ディレクトリC:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s
    セットアップディレクトリC:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥area
  3. 「HiRDBの規模」で[大規模]ラジオボタンを選択し,[サンプルデータベースの作成]チェックボックスのチェックを外します。
  4. 次の項目の設定内容を確認します。
    項目名設定値
    システムファイル格納先C:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥area
    RDエリア格納先C:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥area
  5. [詳細定義]ボタンをクリックします。
    [HiRDBセットアップツール-詳細定義(セットアップ)]ウィンドウが表示されます。
  6. 「pd_max_users」の値を設定します。
    「pd_max_users」には,リソースアダプタのコネクションプール数などを考慮し,適切な値を設定してください。
    項目ごとのコネクションプール数のデフォルト値を次に示します。
    設定項目コネクションプール数のデフォルト値
    リソースアダプタ(DB_Connector_for_Executer)の最大コネクション数20
    リソースアダプタ(DB_Connector_for_Manager)の最大コネクション数1
    ログイン時(統合ユーザ管理フレームワーク)のコネクション数ログイン同時接続数
    コマンド実行(pdloadやSQL実行)1
    デフォルト値を使用する場合,「pd_max_users」には,各設定項目のデフォルト値を合計した値(22+ログイン同時接続数)を設定します。
    なお,「pd_max_users」の値を大きくした場合(ユーザ数が増えた場合)の注意事項については,マニュアル「HiRDB システム定義(Windows(R)用)」を参照してください。
  7. 「pd_mode_conf」の値を「AUTO」に変更します。
  8. メニューから[ファイル]-[システム定義のチェック]を実行します。
    システム定義チェック結果に次のメッセージが表示された場合は,[HiRDBセットアップツール - 詳細定義(セットアップ)]ウィンドウを閉じてください。
    「KFPS05007-I System definition check ended. return code = 0」
    エラーが発生した場合は,メッセージに従って修正してから,再度システム定義のチェックを実行してください。
  9. [セットアップ開始]ボタンをクリックします。
    次のメッセージが表示されます。
    「KFPX29704-I HiRDBセットアップ処理を開始します。」
  10. [OK]ボタンをクリックします。
    • 初めて実行する場合は,次のメッセージが表示されます。
      「指定されたセットアップ先ディレクトリは存在しません。<システムエリア>ディレクトリを作成しますか?」
      [はい]ボタンをクリックしてください。
    • 2回目以降に実行した場合は,次のメッセージが表示されます。
      「セットアップ先のHiRDB環境にはシステム定義ファイルが存在します。既存ファイルのバックアップを作成しますか?」
      既存ファイルのバックアップを作成する場合は[はい]ボタン,作成しない場合は[いいえ]ボタンをクリックしてください。