5.2.6 サンプルユーザの登録(HiRDB)

サンプルユーザの登録方法は,ログイン時のパスワードの形式によって異なります。ここでは,パスワードの形式ごとにサンプルユーザの登録方法を説明します。

注意事項
サンプルユーザを使用しない場合でも,システム管理者の権限を持つユーザを必ず一人以上登録してください。なお,システム管理者の権限を持つユーザは,「付録A.1(6) サンプルデータを登録するSQL文の例」を参考にして,SQLを実行して登録してください。
<この項の構成>
(1) 平文(デフォルト値)の場合
(2) MD5またはSHA-1の場合

(1) 平文(デフォルト値)の場合

パスワードの形式に平文(デフォルト値)を設定した場合は,「付録A.1(6) サンプルデータを登録するSQL文の例」を参考にして,「付録A.1(2) 組織およびユーザのサンプルデータ」および「付録A.1(3) 役職のサンプルデータ」を登録してください。

(2) MD5またはSHA-1の場合

パスワード形式をMD5またはSHA-1に変更した場合は,次に示すサンプルデータを使用します。

次の手順でサンプルデータを登録してください。なお,次の手順では,データベースに接続するための認可識別子を「BLC」としています。

操作手順

  1. HiRDB SQL Executerを起動して,ユーザ「BLC」で接続します。
  2. [ファイル]メニューから[ファイルから実行]を選択します。
  3. サンプルデータを選択して,[OK]ボタンをクリックします。
  4. 次に示すファイルを編集します。
    ファイル名
    <BLC2のインストールディレクトリ>¥tools¥sample¥sampleuser¥sql¥hirdb¥sample_Control.txt
    編集内容
    datファイルの格納先ディレクトリのパスを編集します。
    パスワードの暗号化のタイプおよび文字コードの設定によって,指定するdatファイルが異なります。次の表を参照して,編集してください。

    表5-4 指定するdatファイル

    暗号化のタイプ文字コード指定するdatファイル
    MD5Shift_JIS<BLC2のインストールディレクトリ>¥tools¥sample¥sampleuser¥sql¥hirdb¥sample_MD5_SJIS.dat
    UTF-8<BLC2のインストールディレクトリ>¥tools¥sample¥sampleuser¥sql¥hirdb¥sample_MD5_UTF8.dat
    SHA-1Shift_JIS<BLC2のインストールディレクトリ>¥tools¥sample¥sampleuser¥sql¥hirdb¥sample_SHA-1_SJIS.dat
    UTF-8<BLC2のインストールディレクトリ>¥tools¥sample¥sampleuser¥sql¥hirdb¥sample_SHA-1_UTF8.dat
    暗号化のタイプを「MD5」,文字コードを「Shift_JIS」に設定した場合の指定例を次に示します。太字部分を必要に応じて変更してください。

    source "C:¥Program Files¥HITACHI¥HBPM2¥tools¥sample¥sampleuser¥sql¥hirdb¥sample_MD5_SJIS.dat"

  5. 手順4.で編集したファイルのSQLをコマンド(pdload)で実行します。
    コマンドの実行例を次に示します。コマンドの実行には「HiRDBコマンドプロンプト」を使用します。組み込みデータベースを使用している場合は,uCosminexus Developerに含まれている「組み込みDBプロンプト」を使用してください。
    なお,コマンドを実行するとパスワードの入力を求められるので,「BLC」を入力してください。

    pdload -b -u BLC BLC_USER_INFO_T "C:¥Program Files¥HITACHI¥HBPM2¥tools¥sample¥sampleuser¥sql¥hirdb¥sample_Control.txt"