6.4.3 簡易セットアップツールで設定される情報

簡易セットアップツールを利用して構築したシステムに設定される値,および登録されるログインユーザの情報を説明します。

<この項の構成>
(1) 構築したシステムの設定値
(2) 構築した環境に登録されるログインユーザ

(1) 構築したシステムの設定値

簡易セットアップツールを利用してシステムを構築した場合,Cosminexusの環境構築フレームワークに次の環境名で登録されます。

電子FWFの環境名: BLC2

簡易セットアップツールを利用してシステムを構築したあとに設定される項目および設定値(デフォルト値)を次の表に示します。変更可否列が○の設定項目は,簡易セットアップツールの[簡易セットアップ]画面または[簡易セットアップ - その他の設定]画面で値を変更できます。

表6-2 簡易セットアップツールを利用して構築したシステムの設定値

項番分類設定項目設定内容設定値
(デフォルト値)
変更可否
組み込みデータベース関連の設定
1ユーザIDおよびパスワードユーザIDテーブル所有者の認可識別子BLC×
2パスワードテーブル所有者のパスワードBLC×
3名称ホスト名組み込みデータベースのホスト名localhost×
4ポート番号接続先データベースのポート番号組み込みデータベースで使用するポート番号
(組み込みデータベースの環境変数PDNAMEPORT)
22200
5その他RDエリアの作成ディレクトリパスRDエリアを作成するディレクトリおよびシステムファイルを作成するディレクトリ
(660MB以上必要)※1
<BLC2のインストールディレクトリ>¥rdarea
6構築するデータベースの領域サイズ構築するデータベースの領域サイズ
(組み込みデータベースの環境変数DB_SIZE)
L(660MB)×
7文字コード構築する組み込みデータベースの文字コードShift-JIS×
Management Server関連の設定
8ユーザIDおよびパスワード管理ユーザIDManagement Serverへログインするための管理ユーザID
(mngsvrutilコマンドの<管理ユーザID>などで使用できます。)
admin×
9パスワードManagement Serverへログインするためのパスワード
(mngsvrutilコマンドの<管理パスワード>などで使用できます。)
Admin×
10ポート番号リモート管理機能アクセスのためのポート番号Managerリモート管理機能への外部接続ポート番号
(mserver.propertiesファイルのcom.cosminexus.mngsvr.management.portキー)
Server Plug-inで,Management Serverのリモート管理機能にログインするときに必要になります。
28099
11論理サーバ運用ポート番号Management Serverへの接続用HTTPポート番号
(mserver.propertiesファイルのwebserver.connector.http.portキー)
28080
12終了要求受信ポート番号
(内部管理用)
Management Serverの終了要求受信時に使用するポート番号
(mserver.propertiesファイルのwebserver.shutdown.portキー)
28005
13内部通信ポート番号
(内部管理用)
Management Serverの内部で通信用として使用するポート番号
(mserver.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.portキー)
28009
14名称ホスト名Management Serverのホスト名
(mngsvrutilコマンドの<ホスト名>などで使用できます。)
localhost×
15サーバ名Management Serverのサーバ名
(Webコンテナのサーバ名)
cosmi_m×
16Webシステム名Webシステム(構築するJ2EEサーバやWebサーバを含めたシステム)の名称BLC2×
17サービス定義Management Serverの自動起動マシン起動時にManagement Serverを自動起動する設定
(サービスの自動開始)
×
18統合ユーザ管理フレームワークパスワードの暗号の形式平文×
運用管理エージェントの設定
19ポート番号エージェント接続ポート番号運用管理エージェントで使用するポート番号
(adminagent.propertiesファイルのadminagent.adapter.portキー)
20295
20サービス定義運用管理エージェントの自動起動マシン起動時に運用管理エージェントを自動起動する設定
(サービスの自動開始)
×
Webサーバ関連の設定
21ポート番号Webブラウザからのリクエスト受付ポート番号Webサーバがリクエストを受け付けるポート番号
(httpsd.confファイルのPortディレクティブおよびListenディレクティブ)
80
22名称論理サーバ名Webサーバ名称Web_SERV×
J2EEサーバ関連の設定
23ポート番号ネーミングサービス受付ポート番号J2EEサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号
(usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.portキー)
900
24J2EEサーバ稼働確認ポート番号
(内部管理用)
J2EEサーバが利用するRMIレジストリのポート番号
(usrconf.propertiesファイルのejbserver.rmi.naming.portキー)
23152
25簡易Webサーバポート番号
(内部管理用)※2
簡易Webサーバのポート番号
(usrconf.propertiesファイルのejbserver.http.portキー)
8080
26Webサーバとの通信に使用するポート番号Webサーバとの通信に使用するポート番号
(usrconf.propertiesファイルのwebserver.connector.ajp13.portキー)
8007
27名称論理サーバ名J2EEサーバ名称
(cjstartsvコマンドの<サーバ名>などで使用できます。)
J2EE_SERV×
28CSCIWManagementServer用DB Connector名
(CSCIWManagementServer用リソースアダプタ名)
DB ConnectorのRARファイルの表示名
(cjdeployrarコマンドの<リソースアダプタ名>などで使用できます。)
DB_Connector_for_Manager×
29Web帳票アプリケーション用DB Connector名
(Web帳票アプリケーション用リソースアダプタ名)
DB_Connector_for_Executer×
30CSCIWのアプリケーションCSCIWのアプリケーション名CSCIWManagementServer×
31サンプル帳票アプリケーションBLCがサンプルで提供しているWeb帳票アプリケーション名BLC2Sample×
32JavaVMJavaVMメモリ使用量JavaVMのメモリ使用量最小値:256MB
最大値:512MB
×
33コネクションプールCSCIWManagementServer用DB Connectorのコネクションプール数DB Connectorのコネクションプーリングでプールするコネクション数最大値:1
最小値:1
×
34Web帳票アプリケーション用DB Connectorのコネクションプール数最大値:5
最小値:5
×
35その他サーブレットのデフォルトマッピングサーブレットのデフォルトマッピングを有効にするかどうかの指定(usrconf.propertiesファイルのwebserver.container.servlet.default_mapping.enabledキー)true×
PRF関連の設定
36名称論理サーバ名PRFの論理サーバ名PRF×
CSCIW関連の設定
37CSCIWシステムIDCSCIWのシステムIDBLC×
Portal Framework関連の設定
38リポジトリリポジトリの種別アクセス制御やパーソナライズをするための設定情報格納先の種別DB×
39接続先名称接続先リポジトリの名称BLC×
40構成名称Portal Framework用のリポジトリ構成情報の名称PORTAL_USER×
41BLC用のリポジトリ構成情報の名称BLC_USER×
EUR Form関連の設定
42送信ユニット情報EUR連携帳票の送信先URLのホスト名またはIPアドレス簡易セットアップツールを実行する自マシンのホスト名またはIPアドレス
(EUR Form連携帳票の[送信ユニットのプロパティ]-[送信先URL]で指定するホスト名またはIPアドレス)
localhost※3
BLC
43名称サンプル帳票アプリケーションの展開先ディレクトリ展開ディレクトリ形式でアプリケーションをデプロイする場合に使用する展開先ディレクトリ※4<BLC2のインストールディレクトリ>¥blc¥simpleform¥deploy
44コンテキストルートサンプル帳票アプリケーションのコンテキストルートWeb帳票アプリケーションのコンテキストルート
(アクセスURLに関連)
blc×
(凡例)
○:設定値を変更できることを表します。
×:設定値を変更できないことを表します。
-:該当する値がないことを表します。
注※1
簡易セットアップツールで構築した環境では,次の用途でLOB列格納用RDエリアを使用しています。
・RLOB1:Portal Frameworkのパーソナライズ情報の格納
・RLOB2:添付ファイルの情報の格納
注※2
簡易Webサーバは,管理用サーバとしてシステム内部だけで使用しているため,クライアントは意識する必要はありません。
注※3
設定値(デフォルト値)を変更することを推奨します。
注※4
簡易セットアップツールを実行すると,このディレクトリの下にEARのルートディレクトリ(BLC2のサンプル帳票アプリケーション名のディレクトリ)が作成されます。

(2) 構築した環境に登録されるログインユーザ

簡易セットアップツールを利用して環境を構築すると,システムにログインするためのユーザとして,「付録A BLCのサンプル」にあるユーザが登録されます。システムにログインする場合は,これらのユーザのユーザIDとパスワードを使用してログインしてください。