3.2 開発クライアントへのソフトウェアのインストール(電子フォームワークフロー Developerの場合)

ここでは,開発クライアントへのソフトウェアのインストール方法について説明します。また,ソフトウェアのデフォルトでのインストール先についても説明します。

開発クライアントの構築に必要なソフトウェアをインストールします。次に示すソフトウェアを,上から順番にインストーラの指示に従ってインストールしてください。

注※1
uCosminexus Developerでは,開発環境で使用できる組み込みデータベースを標準で提供しています。組み込みデータベースを使用する場合は,インストール作業は不要です。
また,組み込みデータベースの設定および操作に,HiRDB SQL Executerを使用します。HiRDB SQL Executerは,uCosminexus Developerに含まれます。uCosminexus Developerのインストール後に,インストーラ(<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥DB¥utility¥Executer¥Setup.exe)が生成されます。インストーラを実行して,HiRDB SQL Executerをインストールしてください。インストール時にWindowsのファイアウォールへの登録を選択する画面が表示された場合は,「例外リストに登録する」を選択してください。インストール完了後,システム環境変数を設定してください。システム環境変数の設定については,「4.1(4) HiRDB SQL Executerでのシステム環境変数の設定」を参照してください。
組み込みデータベースを利用しない場合は,前提ソフトウェアとしてデータベース(HiRDB,Oracle,またはSQL Serverのどれか)が必要です。前提となるデータベースについては,「1.2(2) 前提となるデータベース」を参照してください。なお,組み込みデータベース以外のデータベースを利用する場合に,データベースを別マシンにインストールするときは,次に示すJDBCドライバを用意してください。ただし,SQL Serverをインストールする場合は,インストール先に関係なく,必ずJDBCドライバを用意してください。また,データベースサーバがOracleの場合は,Oracle Clientもインストールしてください。
  • HiRDBの場合:HiRDB Type4 JDBC Driver
  • Oracleの場合:Oracle JDBC Thin Driver
  • SQL Serverの場合:Microsoft SQL Server JDBC Driver
注※2
Eclipse Platformをインストールしたあとに,プラグインの組み込みが必要になります。
Eclipse Platformのインストール,およびプラグインの組み込みについては,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」を参照してください。ただし,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」にあるインスタントセットアップは使用しないでください。

次に,BLC帳票やEUR Form連携帳票を開発する場合は,プログラム開発環境として下記ソフトウェアをインストールしてください。

uCosminexus Interactive Workflow Development Plug-inのインストールに関してはマニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow ビジネスプロセス開発ガイド」を,組み込み方法については「uCosminexus Interactive WorkflowDevelopment Plug-in」のリリースノートを参照してください。

注※3
Windows VistaまたはWindows 7でBLSGの条件定義機能を利用する場合,環境設定ファイル格納フォルダに環境設定ファイル(blsgsqlparts.csv)が格納されている必要があります。Windows Vistaで,BLSGをProgram Filesフォルダ以下にインストールしている場合,blsgsqlparts.csvを次のフォルダへコピーしてください。なお,システムドライブをCドライブとして示しています。
コピー元
<BLSGのインストールディレクトリ>¥conf
コピー先
C:¥ProgramData¥HITACHI¥HBPM¥blsg¥conf
また,blsgsqlparts.csvはBLSG起動時に利用します。そのため,blsgsqlparts.csvをコピーする前にBLSGを起動していた場合は,コピー後にBLSGを再起動してください。なお,ProgramDataフォルダは,デフォルトでは非表示となっています。

以降では,各ソフトウェアを次に示すデフォルトのインストール先にインストールしたものとして説明します。なお,システムドライブをCドライブとして示しています。

表3-4 ソフトウェアのデフォルトのインストール先(開発環境)

ソフトウェア名インストール先(デフォルト)
uCosminexus DeveloperC:¥Program Files¥HITACHI¥Cosminexus
EclipseC:¥eclipse
Hitachi Business Logic - Container 2C:¥Program Files¥HITACHI¥HBPM2
uCosminexus EUR Form ServiceC:¥Program Files¥HITACHI¥EUR Form Service
uCosminexus Service Coordinator Interactive WorkflowC:¥Program Files¥HITACHI¥CSCIW
uCosminexus Interactive Workflow Development Plug-inC:¥Program Files¥HITACHI¥CSCIWClient
uCosminexus Portal FrameworkC:¥Program Files¥HITACHI¥CosmiPortal
Hitachi Business Logic - Container - Script GeneratorC:¥Program Files¥HITACHI¥HBPM¥blsg
uCosminexus EUR DeveloperC:¥Program Files¥Hitachi¥EUR Developer
データベースHiRDBC:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s
OracleC:¥oracle¥product¥11.1.0¥db_1
SQL ServerC:¥Program Files¥Microsoft SQL Server
JDBCドライバSQL ServerC:¥Program Files¥Microsoft SQL Server JDBC Driver 3.0¥spljdbc_3.0¥jpn
Windowsのファイアウォールを有効にしている場合の注意
ソフトウェアのインストール後,DOSプロンプトを開いて次のコマンドを実行し,ファイアウォールの例外リストに登録してください。

表3-5 例外リスト登録コマンド(Windows Vistaの場合)

項番実行コマンド
1

netsh firewall add allowedprogram program="%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥server¥bin¥cjstartsv.exe" name="Cosminexus Component Container" mode=ENABLE

2

netsh firewall add allowedprogram program="%COSMINEXUS_HOME%¥httpsd¥httpsd.exe" name="Cosminexus (Cosminexus HTTP Server)" mode=ENABLE

表3-6 例外リスト登録コマンド(Windows 7またはWindows 8.1の場合)

項番実行コマンド
1

netsh advfirewall firewall add rule name="Cosminexus Component Container" dir=in program="%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥server¥bin¥cjstartsv.exe" action=allow

2

netsh advfirewall firewall add rule name="Cosminexus (Cosminexus HTTP Server)" dir=in program="%COSMINEXUS_HOME%¥httpsd¥httpsd.exe" action=allow

 
また,データベースにHiRDBを使用し,かつデータベースサーバとアプリケーションサーバのマシンが異なる場合,Javaを使用してデータベースサーバに接続するための例外リスト登録が必要です。
例として,java.exeプログラムを例外リストに登録する方法を次に示します。
DOSプロンプトを開き,次のコマンドを実行してください。
  • Windows Vistaの場合

    netsh firewall add allowedprogram program="%COSMINEXUS_HOME%¥jdk¥bin¥java.exe" name="Java" mode=ENABLE

  • Windows 7またはWindows 8.1の場合

    netsh advfirewall firewall add rule name="Java" dir=in program="%COSMINEXUS_HOME%¥jdk¥bin¥java.exe" action=allow

また,必要に応じて,ファイアウォールの設定の「スコープの変更」で,接続を許可するマシンをデータベースサーバのIPアドレスに限定してください。
なお,ここでは,電子フォームワークフロー Developerを利用する上で最低限の設定についてだけ説明しています。例外リストの詳細な設定については,各ソフトウェアのファイアウォールに関する説明を参照してください。