6.4.2 構築するシステムの情報の設定

簡易セットアップツールを利用してシステムを構築する場合,構築するシステムの情報を簡易セットアップツールの画面上で設定できます。

構築するシステムの情報を設定する画面の構成について説明します。

注意事項
簡易セットアップツール起動時は,各設定項目にデフォルト値が設定されています。必要に応じて設定値を変更してください。なお,IISなどのWebサーバが,デフォルトのポート番号(80(http))で起動している場合に簡易セットアップツールを実行すると,Cosminexus HTTP Serverのポート番号と重複し,構築に失敗します。この場合は,次のどちらかの対処をしてください。
  • IISなどのWebサーバを停止する。
  • [簡易セットアップ - その他の設定]画面の[Web Server]タブで[Webブラウザからのリクエスト受付ポート番号]の値を変更してから,簡易セットアップツールを実行する。
<この項の構成>
(1) [簡易セットアップ]画面の構成
(2) [簡易セットアップ - その他の設定]画面の構成

(1) [簡易セットアップ]画面の構成

[簡易セットアップ]画面は,簡易セットアップツールを起動すると表示されます。構築するシステムの情報を設定してセットアップまたはアンセットアップします。

なお,[簡易セットアップ]画面の設定項目に空欄がある場合,セットアップおよびアンセットアップを実行できません。必ずすべての項目を設定してください。

[簡易セットアップ]画面を次に示します。

[図データ]

[簡易セットアップ]画面の構成を説明します。

[操作]メニュー
セットアップ
選択すると,設定した内容でシステムが構築されます。[セットアップ]ボタンと同じ機能です。
アンセットアップ
選択すると,システム削除の確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログの[OK]ボタンをクリックすると,設定済みのシステムが削除されます。[アンセットアップ]ボタンと同じ機能です。
閉じる
選択すると,[簡易セットアップ]画面を閉じます。画面上で変更した内容はすべて無効になり,次回起動時はデフォルト値が入力された状態になります。[閉じる]ボタンと同じ機能です。
EUR Form Service
自マシンのホスト名またはIPアドレス
簡易セットアップツールを実行する自マシンのホスト名またはIPアドレスを直接入力で指定します。EUR Form連携帳票の[送信ユニットのプロパティ]-[送信先URL]で指定するホスト名またはIPアドレスを指定してください。
注意事項
  • 「localhost」を指定した場合,大文字と小文字は区別されません。
  • 「localhost」を指定した場合,ほかのマシンからEUR連携帳票にアクセスできません。ほかのマシンからEUR連携帳票にアクセスしたい場合は,必ず自マシンのホスト名かIPアドレスに変更してください。
  • 設定項目の詳細については,マニュアル「帳票作成機能 EUR EUR 帳票設計(EUR Form帳票)」の[送信ユニット]タブの送信先URLについて記載されている個所を参照してください。
EUR Form Serviceディレクトリのパス
EUR Form Serviceのインストールディレクトリのパスを直接入力または[選択]ボタンで指定します。
EUR Form Serviceをデフォルトのディレクトリ以外にインストールした場合は,変更したディレクトリを指定してください。
注意事項
  • 絶対パスで指定してください。
  • ディレクトリの区切り文字に使用できる文字は,「[図データ]」(バックスラッシュ)だけです。
Hitachi Business Logic - Container 2
アプリケーション展開先ディレクトリのパス
展開ディレクトリ形式でアプリケーションをデプロイする場合に使用する,展開先ディレクトリのパスを指定します。直接入力,または[選択]ボタンで指定してください。
注意事項
  • 絶対パスで指定してください。
  • ディレクトリの区切り文字に使用できる文字は,「[図データ]」(バックスラッシュ)だけです。
組み込みDB
RDエリア作成ディレクトリのパス
組み込みデータベースのRDエリアおよびシステムファイルを作成するディレクトリを指定します。直接入力または[選択]ボタンで指定します。
注意事項
  • 作成するディレクトリには,660MB以上の容量が必要です。
  • BLCを42バイト以上のパスのディレクトリ,または半角英数字以外の文字を使用したパスのディレクトリにインストールした場合は,ディレクトリのパスを48バイト以内の半角英数字で指定してください。
  • 絶対パスで指定してください。指定した絶対パスにディレクトリがない場合は,組み込みデータベースの構築時に,組み込みデータベース側でディレクトリを作成します。
  • ディレクトリの区切り文字に使用できる文字は,「[図データ]」(バックスラッシュ)だけです。
  • 設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の組み込みデータベース用の設定ファイルの設定項目(コマンド)のRDAREA_DIR(RDエリアを作成するディレクトリ)について記載されている個所を参照してください。
SQL Executerインストールディレクトリのパス
HiRDB SQL Executerのインストールディレクトリを直接入力または[選択]ボタンで指定します。
HiRDB SQL Executerをデフォルトのディレクトリ以外にインストールした場合は,変更したディレクトリを指定してください。
注意事項
  • 絶対パスで指定してください。
  • ディレクトリの区切り文字に使用できる文字は,「[図データ]」(バックスラッシュ)だけです。
接続先データベースのポート番号
組み込みデータベースの接続ポート番号を5001~65535の整数で指定します。
注意事項
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の組み込みデータベース用の設定ファイルの設定項目(コマンド)のDB_PORT(ポート番号)について記載されている個所を参照してください。
[その他の設定]ボタン
クリックすると[簡易セットアップ - その他の設定]画面が表示され,Management Server,Webサーバ,およびJ2EEサーバで使用するポート番号を設定できます。デフォルト値から変更したい場合は,このボタンをクリックして設定してください。
[簡易セットアップ - その他の設定]画面の設定内容については,「6.4.2(2) [簡易セットアップ - その他の設定]画面の構成」を参照してください。
[セットアップ]ボタン
クリックすると,設定した内容でシステムが構築されます。なお,[簡易セットアップ]画面の設定欄に空欄があると,エラーダイアログが表示されます。[操作]メニューの[セットアップ]と同じ機能です。
[アンセットアップ]ボタン
クリックすると,システム削除の確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログの[OK]ボタンをクリックすると,設定済みのシステムが削除されます。なお,[簡易セットアップ]画面の設定欄に空欄があると,エラーダイアログが表示されます。[操作]メニューの[アンセットアップ]と同じ機能です。
[閉じる]ボタン
クリックすると,[簡易セットアップ]画面を閉じます。画面上で変更した内容はすべて無効になり,次回起動時はデフォルト値が入力された状態になります。[操作]メニューの[閉じる]と同じ機能です。

(2) [簡易セットアップ - その他の設定]画面の構成

[簡易セットアップ - その他の設定]画面は,[簡易セットアップ]画面の[その他の設定]ボタンをクリックすると表示されます。必要に応じて設定値を変更し,[OK]ボタンをクリックしてください。なお,[簡易セットアップ - その他の設定]画面の設定欄に空欄がある場合,[OK]ボタンをクリックするとエラーダイアログが表示されます。画面の構成をタブごとに説明します。

[Management Server]タブの画面の構成

[Management Server]タブを選択した場合の[簡易セットアップ - その他の設定]画面を次に示します。

[図データ]

[Management Server]タブを選択した場合の[簡易セットアップ - その他の設定]画面の構成を説明します。

リモート管理機能アクセスポート番号
リモート管理機能への外部接続ポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」のManagement Serverリモート管理機能の設定のcom.cosminexus.mngsvr.management.portキーについて記載されている個所を参照してください。
論理サーバ運用ポート番号
Management Serverへの接続用HTTPポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のmserver.properties(Management Server環境設定ファイル)のwebserver.connector.http.portキーについて記載されている個所を参照してください。
終了要求受信ポート番号(内部管理用)
Management Serverの終了要求受信時に使用するポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のmserver.properties(Management Server環境設定ファイル)のwebserver.shutdown.portキーについて記載されている個所を参照してください。
内部通信ポート番号(内部管理用)
Management Serverの内部で通信用として使用するポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のmserver.properties(Management Server環境設定ファイル)のwebserver.connector.ajp13.portキーについて記載されている個所を参照してください。
エージェント接続ポート番号
運用管理エージェントで使用するポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のadminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)のadminagent.adapter.portキーについて記載されている個所を参照してください。
[Web Server]タブの画面の構成

[Web Server]タブを選択した場合の[簡易セットアップ - その他の設定]画面を次に示します。

[図データ]

[Web Server]タブを選択した場合の[簡易セットアップ - その他の設定]画面の構成を説明します。

Webブラウザからのリクエスト受付ポート番号
Webサーバからのリクエストを受け付けるポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server」のK,Lで始まるディレクティブのListen〔IPアドレス:〕ポート番号について記載されている個所を参照してください。
[J2EE Server]タブの画面の構成

[J2EE Server]タブを選択した場合の[簡易セットアップ - その他の設定]画面を次に示します。

[図データ]

[J2EE Server]タブを選択した場合の[簡易セットアップ - その他の設定]画面の構成を説明します。

ネーミングサービスポート番号
J2EEサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のejbserver.naming.portキーについて記載されている個所を参照してください。
J2EEサーバ稼働確認ポート番号(内部管理用)
J2EEサーバが利用するRMIレジストリのポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のejbserver.rmi.naming.portキーについて記載されている個所を参照してください。
簡易Webサーバポート番号(内部管理用)
簡易Webサーバのポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のejbserver.http.portキーについて記載されている個所を参照してください。
Webサーバとの通信に使用するポート番号
Webサーバとの通信に使用するポート番号を1~65535の整数で指定します。
設定項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.portキーについて記載されている個所を参照してください。