1.7 KAVX5000~KAVX5099

Protection Managerで出力するメッセージとその対処方法について説明します。KAVX5000~KAVX5099のメッセージについて説明します。

表1-8 KAVX5000~KAVX5099のメッセージ

メッセージIDメッセージテキスト説明
KAVX5000-EVSSによるバックアップは,このOSでは使用できません。
Backup by VSS cannot be performed in this OS.
VSS機能が使用できないOSで,VSS機能を利用するコマンドを実行した場合に,出力されるメッセージです。使用したコマンドまたはオプションは,エラーが発生したOSでは使用できません。
KAVX5001-EVSSによるバックアップは,クラスタ構成では使用できません。
Backup by VSS cannot be performed in the cluster environment.
VSS機能を利用するコマンドをクラスタ環境で実行した場合に,出力されるメッセージです。使用したコマンドまたはオプションは,クラスタ環境では使用できません。
KAVX5002-Eシステム環境変数VSHTCHOMRCF_MUNが設定されていないか,不正な値が設定されています。
VSSに関するセットアップが正常に行われているか確認してください。
The system environment variable VSHTCHOMRCF_MUN is not set, or an illegal value is set.
Make sure that VSS has been set up correctly.
VSSバックアップで使用するバックアップ世代が不正な場合に出力されるメッセージです。
次の要因が考えられます。
  • システム環境変数VSHTCHOMRCF_MUNが設定されていない。
  • システム環境変数VSHTCHOMRCF_MUNの設定後に,再起動が行われていない。
  • システム環境変数VSHTCHOMRCF_MUNに設定されたMU#に誤りがある。
システム環境変数VSHTCHOMRCF_MUNの設定,またはRAID Managerの設定を確認してください。
KAVX5003-ERM Shadow Copy Providerが使用できませんでした。
VSSに関するセットアップが正常に行われているか確認してください。
RM Shadow Copy Provider could not be used.
Make sure that VSS has been set up correctly.
VSSのハードウェアプロバイダ(RM Shadow Copy Provider)が動作しなかった場合に出力されるメッセージです。
次の要因が考えられます。
  • RM Shadow Copy Providerがインストールされていない。
  • システム環境変数VSHTCHORCMINST_LOCALが正しく設定されていない,または設定後に再起動が行われていない。
VSSバックアップの環境設定が正しく行われているかを,確認してください。また,データベースサーバ上のアプリケーションイベントログに,エラー内容を示すイベントログ(ソースがRMVSSPRVのログ)が出力されている場合があります。このイベントログの内容についてはRAID Managerのマニュアルを参照してください。
KAVX5004-EWriterでタイムアウトが発生しました。
Writer名 = Writer名
A timeout error occurred in the writer.
Writer name = Writer名
Writerで静止化タイムアウトが発生したため,バックアップの取得に失敗した場合に出力されるメッセージです。
次の要因が考えられます。
  • ストレージグループに使用しているディスク数が多く,ペア分割に時間が掛かる。
  • システム負荷が非常に高いため,ペア分割に時間が掛かる。
KAVX5005-EVSS定義ファイルが存在しません。
The VSS definition file does not exist.
VSS定義ファイルが存在しません。
-vfオプションを指定した場合
Protection Managerのインストール先¥conf¥vss¥VSS定義ファイル名ディレクトリが存在するかどうかを確認してください。存在しない場合は,Protection Managerのインストール先¥conf¥vsscom.conf.modelProtection Managerのインストール先¥conf¥vss¥VSS定義ファイル名ディレクトリにコピーして,VSS定義ファイルを作成してください。
-vfオプションを指定しなかった場合
Protection Managerのインストール先¥conf¥vsscom.confファイルが存在するかどうかを確認してください。存在しない場合は,Protection Managerのインストール先¥conf¥vsscom.conf.modelファイルをProtection Managerのインストール先¥conf¥vsscom.confにコピーして,VSS定義ファイルを作成してください。
KAVX5006-EVSS定義ファイルのオープンに失敗しました。
An attempt to load the VSS definition file has failed.
VSS定義ファイルのオープンに失敗しました。
-vfオプションを指定した場合
Protection Managerのインストール先¥conf¥vss¥VSS定義ファイル名のアクセス権限を確認してください。
-vfオプションを指定しなかった場合
Protection Managerのインストール先¥conf¥vsscom.confのアクセス権限を確認してください。
KAVX5007-EVSS定義ファイルに必要なパラメーターの設定が不正です。
パラメーター名 = パラメーター名
A necessary parameter setting for the VSS definition file is invalid.
parameter name = パラメーター名
VSS定義ファイルに不正なパラメーターが設定されています。
VSS定義ファイルのパラメーター設定内容を確認してください。
KAVX5008-EVSS定義ファイルに必要なパラメーターの設定が不正です。
パラメーター名 = パラメーター名
パラメーター値 = パラメーター値
The value of a parameter in the VSS definition file is invalid.
Parameter name = パラメーター名
Parameter value = パラメーター値
VSS定義ファイルに不正なパラメーターが設定されています。
VSS定義ファイルのパラメーター設定内容を確認してください。
KAVX5009-IVSSインポートサーバを起動します。
The VSS import server will now start.
VSSインポートサーバの起動処理を開始します。
KAVX5010-IVSSインポートサーバを起動しました。
The VSS import server has started.
VSSインポートサーバの起動処理が完了しました。
KAVX5011-EVSSインポートサーバの起動に失敗しました。
An attempt to start the VSS import server has failed.
VSSインポートサーバの起動に失敗しました。
直前に表示されるエラーメッセージを参照して対処してください。
KAVX5012-Eシステム環境変数VSHTCHORCMINST_REMOTEが設定されていないか,不正な値が設定されています。
VSSに関するセットアップが正常に行われているか確認してください。
The VSHTCHORCMINST_REMOTE system environment variable is missing, or has been assigned an invalid value.
Check whether VSS setup has been correctly performed.
システム環境変数VSHTCHORCMINST_REMOTEが正しく設定されていません。
システム環境変数VSHTCHORCMINST_REMOTEが適切に設定されているか確認してください。
KAVX5013-Eポート番号はすでに使用されています。
ポート番号 = ポート番号
The port number is already in use.
Port number = ポート番号
ポート番号がすでに使用されています。
マニュアル「Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド」のVSSを使用するための設定の説明を参照してポート番号を変更してください。
KAVX5014-EVSSインポートサーバはすでに起動されています。
The VSS import server is already running.
VSSインポートサーバはすでに起動されています。
KAVX5015-IVSSインポートサーバを停止します。
The VSS import server will now stop.
VSSインポートサーバの停止処理を行います。
KAVX5016-IVSSインポートサーバが停止しました。
The VSS import server has stopped.
VSSインポートサーバが停止しました。
KAVX5017-IVSSインポートサーバはデータベースサーバからの要求を処理中です。
処理が終了するまで待機します。
The VSS import server is now processing a request from the database server.
The system will wait until the processing finishes.
VSSインポートサーバの停止要求を行いましたが,データベースサーバからの要求を処理中であるため,処理が完了するまで待機します。
KAVX5018-EVSSインポートサーバは起動していません。
The VSS import server is not running.
VSSインポートサーバが起動していません。または,VSSインポートサーバ起動中にポート番号設定が変更された可能性があります。この場合は,ポート番号の設定をVSSインポートサーバ起動時の番号に戻してから再試行してください。
KAVX5019-IVSSインポートサーバに接続しました。
ホスト名 = ホスト名
A connection to the VSS import server has been established.
Host name = ホスト名
VSSインポートサーバに接続しました。
KAVX5020-EVSSインポートサーバのIPアドレスが取得できません。
設定されているバックアップサーバのホスト名が正しいかどうか確認してください。
ホスト名 = ホスト名
The IP address of the VSS import server could not be acquired.
Check whether the host name of the backup server is correctly set.
Host name = ホスト名
バックアップサーバのIPアドレスが取得できませんでした。
vsscom.confに設定されているバックアップサーバのホスト名が正しいかどうか,バックアップサーバが起動しているかどうか,ネットワーク設定に問題がないか確認してください。
KAVX5021-EVSSインポートサーバに接続できませんでした。
VSSインポートサーバが起動しているか,またはポート番号の設定が正しいかどうか確認してください。
ホスト名 = ホスト名
An attempt to connect to the VSS import server has failed.
Confirm that the VSS import server is running, and that the correct port number is set.
Host name = ホスト名
バックアップサーバ上のVSSインポートサーバに接続できませんでした。
次のことを確認してください。
  • VSSインポートサーバが起動しているか。
  • ポート番号の設定がデータベースサーバとバックアップサーバで一致しているか。
  • データベースサーバとバックアップサーバのProtection Managerのバージョンが一致しているか。
KAVX5022-EVSSインポートサーバとの通信でエラーが発生しました。
ホスト名 = ホスト名
An error occurred during communication with the VSS import server.
Host name = ホスト名
バックアップサーバ上のVSSインポートサーバとの通信でエラーが発生しました。
VSSインポートサーバが正常に起動しているか確認してください。または,ネットワーク設定に問題がないか確認してください。この場合,詳細な通信エラー内容が詳細トレースログに記録されています。
KAVX5023-Eバックアップサーバ上でエラーが発生しました。
要因 = 詳細メッセージ
An error occurred on the backup server.
Cause = 詳細メッセージ
バックアップサーバ上で処理が続行できないエラーが発生しました。
エラーの要因および対処方法については,「1.19 DRM-10000~DRM-19999」を参照してください。
KAVX5024-EProtection Managerサービスでメモリー不足が発生しました。
ホスト名 = ホスト名
A memory shortage occurred in the Protection Manager service.
Host name = ホスト名
接続先のホスト上でメモリー不足が発生しました。
メモリーを増設するか,仮想メモリーの設定を見直してください。
KAVX5025-Wバックアップメタデータファイルの削除に失敗しました。
An attempt to delete the backup metadata file has failed.
主ボリューム上のバックアップメタデータファイルの削除に失敗しました。
バックアップメタデータファイルが格納されているフォルダまたはファイルの権限を確認してください。
KAVX5026-Eバックアップサーバでバックアップメタデータファイルがすでに存在します。
The backup metadata file already exists on the backup server.
すでにバックアップメタデータが存在します。
主ボリューム上のバックアップメタデータフォルダを削除して,再度バックアップを実行してください。
KAVX5027-Eバックアップサーバでバックアップメタデータファイルの読み込みができませんでした。
An attempt to load the backup metadata file on the backup server has failed.
バックアップメタデータファイルの読み出しに失敗しました。
副ボリューム上のバックアップメタデータが存在するか確認してください。
KAVX5028-Eバックアップサーバでバックアップメタデータファイルの書き込みができませんでした。
An attempt to write to the backup metadata file on the backup server has failed.
バックアップメタデータファイルの書き込みに失敗しました。
主ボリュームが書き込み可能であるかどうか確認してください。
KAVX5029-Eバックアップサーバで対象のディスクのマウントに失敗しました。
An attempt to mount the target disk on the backup server has failed.
副ボリュームがすでにマウントされていないかどうか確認してください。また,バックアップ時に,バックアップ対象のボリューム上のディレクトリに別のボリュームをマウントされていた場合,マウントに失敗する場合があります。
KAVX5030-Eバックアップサーバで対象のディスクがすでにマウントされています。
The target disk is already mounted on the backup server.
リストア対象の副ボリュームがすでにマウントされています。
drmexgcatコマンドの-backup_idオプションでコピーグループを表示し,リストア対象のコピーグループをdrmumountコマンドの-copy_groupオプションでアンマウントしてください。回復しない場合はリストア対象のコピーグループをdrmmountコマンドの-copy_groupオプションでマウントし,再度drmumountコマンドの-copy_groupオプションでアンマウントしてください。
KAVX5031-Eバックアップサーバで対象のディスクのアンマウントに失敗しました。
An attempt to unmount the target disk on the backup server has failed.
バックアップサーバで副ボリュームのマウントに失敗しました。
バックアップサーバでdrmumountコマンドを使用してアンマウントしてから,再度実行してください。drmumountコマンドでアンマウントできない場合は,一度drmmountコマンドでマウントしてからアンマウントを行ってください。
KAVX5032-Eバックアップサーバでマウント情報の取得に失敗しました。
An attempt to acquire the mount information on the backup server has failed.
バックアップサーバでマウント情報の取得に失敗しました。
バックアップサーバでリストア対象の副ボリュームをdrmmountコマンドで一度マウントしてから,drmumountコマンドでアンマウントしてください。この操作で回復できない場合は,バックアップサーバのProtection Managerの環境に問題が発生していないかどうか確認してください。
Protection Managerの動作環境に問題がない場合は,マニュアル「Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド」のトラブルシューティングの説明を参照して,資料を採取したあとで,問い合わせ窓口に連絡してください。
KAVX5033-EバックアップサーバでVSSスナップショットのインポートに失敗しました。
VSSに関するセットアップが正常に行われているか確認してください。
An attempt by the backup server to import the VSS snapshot has failed.
Make sure that VSS has been set up correctly.
バックアップサーバでVSSスナップショットのインポートに失敗した場合に出力されるメッセージです。
次の要因が考えられます。
  • バックアップサーバにRM Shadow Copy Providerがインストールされていない。
  • システム環境変数VSHTCHORCMINST_REMOTEが正しく設定されていない,または設定後に再起動が行われていない。
  • バックアップサーバで設定してはいけないシステム環境変数(HORCMINSTHORCC_MRCFHORCMPERM)が設定されている。
  • ペアの作成時に-m noreadオプションが指定されていない。
また,データベースサーバ上のアプリケーションイベントログに,エラー内容を示すイベントログ(ソースがRMVSSPRVのログ)が出力されているときがあります。このイベントログの内容についてはRAID Managerのマニュアルを参照してください。
また,コマンド実行時に使用できないツールが動作している場合があります。詳細は,「Hitachi Protection Manager Softwareユーザーズガイド」のコマンド実行時に使用できないツールを参照してください。
KAVX5034-EVSSで使用するシステム環境変数VSHTCRMENVFもしくはVSHTCHOMRCF_MUNが設定されていません。
VSSに関するセットアップが正常に行われているか確認してください。
The system environment variable to be used in VSS (VSHTCRMENVF or VSHTCHOMRCF_MUN) has not been set.
Make sure that VSS setup has been performed correctly.
システム環境変数VSHTCRMENVFまたはVSHTCHOMRCF_MUNのどちらも設定されていない場合に出力されるメッセージです。
VSSの世代管理機能,-rcオプションまたは-cascadeオプションを使用する場合は,システム環境変数のVSHTCRMENVFを設定してください。使用しない場合はVSHTCHOMRCF_MUNを設定してください。設定方法については,マニュアル「Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド」の,VSSを使用するための設定を参照してください。
KAVX5035-E-rcまたは-cascadeオプションを使用する場合,システム環境変数VSHTCRMENVFの設定が必要です。
To use the -rc or -cascade option, the system environment variable VSHTCRMENVF must be specified.
-rcまたは-cascadeオプションが指定されていて,かつシステム環境変数VSHTCRMENVFが設定されていない場合に出力されるメッセージです。
マニュアル「Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド」のVSSを使用するための設定を参照して,システム環境変数VSHTCRMENVFを正しく設定してください。
KAVX5036-EVSSインポートサーバのバージョンが不正です。
The version of the VSS import server is invalid.
VSSインポートサーバのバージョンが古い場合に表示されるメッセージです。
バックアップサーバにインストールされているProtection Managerのバージョンを確認してください。
KAVX5037-Eバックアップメタデータファイルに不整合があります。
The backup metadata file contains an inconsistency.
バックアップメタデータファイルが,何かの理由によって破壊されたりしたため,バックアップメタデータファイルに不整合があります。
バックアップメタデータファイルが不整合であるため,バックアップデータをリストアできません。
KAVX5038-EバックアップサーバのOSでは,VSSによるバックアップはできません。
Backup by VSS cannot be performed in the OS of the backup server.
指定されたバックアップサーバのOSではVSSを使用できません。
KAVX5039-Eバックアップサーバでシステム環境変数VSHTCHORCMINST_REMOTEが設定されていないか,不正な値が設定されています。
VSSに関するセットアップが正常に行われているか確認してください。
The system environment variable VSHTCHORCMINST_REMOTE is not set in the backup server, or an invalid value is set.
Make sure the settings related to VSS are correct.
バックアップサーバに,システム環境変数VSHTCHORCMINST_REMOTEが設定されていません。
バックアップサーバで,システム環境変数VSHTCHORCMINST_REMOTEを設定してください。
KAVX5040-IWriterでタイムアウトが発生しました。
VSSバックアップ処理をリトライします。
リトライ回数 = リトライ回数
現在のリトライ回数 = 現在のリトライ回数
待機時間 = 待機時間
A timeout error occurred in the writer.
The VSS backup processing will be retried.
Retry count = リトライ回数
Present retry = 現在のリトライ回数
Standby time = 待機時間
Writerで静止化タイムアウトが発生したため,VSSバックアップ処理をリトライします。