1.21.1 メッセージ(KAVX1510-E)の対処
ここでは,メッセージKAVX1510-Eが出力される原因と,その対処方法を説明します。
ロールフォワードによる復元をするリストア(drmexgrestoreコマンドを-recoveryオプション指定で実行)で,復元するストレージグループに,1,008個を超えるトランザクションログファイルがある場合,drmexgrestoreコマンドを実行すると,ロールフォワードは完了しますが,インフォメーションストアがマウントされません。この場合は,KAVX1510-Eのメッセージが出力されます。
OSのイベントビューアを起動して,アプリケーションログに次のイベントが記録されていることを確認してください。
- イベントソースがMSExchangeIS,イベントIDが9518であるエラーログが記録されていることを確認してください。次に,記録されているエラーログのプロパティを開き,説明欄に「エラー 0xfffffd9aが発生しました。」という記述があることを確認してください。
- 上のエラーログが記録されていない場合は,イベントソースがESE,イベントIDが302,説明欄に「データベース エンジンは正常に回復ステップを完了しました。」という記述がある情報ログと,その直後に記録される,イベントソースがESE,イベントIDが101,説明欄に「データベース エンジンが停止しました。」という記述がある情報ログを確認してください。
アプリケーションログの記録を確認したら,次の手順に従ってインフォメーションストアをマウントしてください。
- システムマネージャを起動して,復元するストレージグループのプロパティを参照して,トランザクションログの場所,およびログファイルの先頭文字を確認します。先頭文字は,「E0n」(n=0~3)です。
- 復元するストレージグループに含まれるトランザクションログファイルのうち,「E0n.log」(n=0~3)以外のすべてのトランザクションログファイルを,フォルダを新規に作成したあと,そのフォルダに移動します。
- システムマネージャから,復元対象のインフォメーションストアをマウントします。
- インフォメーションストアがマウントされたことを確認したあと,手順2で移動したトランザクションログファイルを削除します。