Hitachi Protection Manager Software コマンドリファレンス
ストレージグループの情報を表示する場合
drmexgdisplay [ -target ストレージグループ名 | -f 一括定義ファイル名 ] [ -transact_log ][ -datafile ][ -v ] [ -device デバイスファイル名 ][ -l ][ -cf ]ディクショナリマップファイルの情報を最新の状態に更新する場合
drmexgdisplay [ ストレージグループ名 ] -refresh [ -coremap ]次の三つの機能があります。
- コマンドを実行したサーバ上のストレージグループのリソース情報を表示します。
- コマンドを実行したシステム上の任意のストレージグループについて,リソース情報を表示します。
- ディクショナリマップファイルのストレージグループの情報を更新します。バックアップする前に実行してください。
1.および2.で表示する項目を次の表に示します。
表示項目 意味 STORAGEGROUP ストレージグループ名 T オブジェクトタイプを示します。
M:メールボックスストア
P:パブリックフォルダストア
T:トランザクションログファイル
C:チェックポイントファイルOBJECT Exchange Serverオブジェクトの種類およびオブジェクトの名称を示します。
MAILBOXSTORE:メールボックスストア
PUBLICSTORE:パブリックフォルダストア
TRANSACT:トランザクションログファイル
CHECKPOINT:チェックポイントファイルINFORMATIONSTORE インフォメーションストア名 FILE※1 ファイル名 FS マウントポイントディレクトリ名 FSTYPE ファイルシステムタイプ(NTFS) DG ディスクグループ名(論理ボリュームマネージャー導入環境の場合)または「-」(ベーシックディスク構成の場合) LVM-DEVICE 論理デバイスファイル名(論理ボリュームマネージャー導入環境の場合)または「GUID」(論理ボリュームマネージャーを導入していない環境の場合) DEVICE※2 Harddisk<n>(n:整数) COPY-GROUP コピーグループ名を次の形式で示します。
RAID Managerボリュームグループ名,ペアボリューム名PORT# サーバホスト側のポート名称 TID# サーバホスト側のターゲットID LUN# サーバホスト側の論理ユニット番号 MU# ペア識別子 LDEV# RAID装置内での論理デバイス番号 P/S 主ボリュームか副ボリュームかを識別する文字
P:主ボリューム
S:副ボリューム
-:ペアボリュームを構成していないボリュームSERIAL# RAID装置内でのシリアル番号 COPY-FUNC コピー種別
コピー種別:コピー種別の名称はDKCソフトウェア製品(ストレージサブシステム装置)のモデルおよびマイクロコードのバージョンによって変わります。
-:ペアボリュームを構成していないボリュームを示す場合(この表示を使用して動作するようなプログラムを作成しないでください)GEN-NAME 世代識別名
local_n:ローカルのペアボリュームの場合(nは0から999までの世代番号)
remote_n:リモートのペアボリュームの場合(nは0から999までの世代番号)
-:ペアボリュームを構成していないボリュームを示す場合VIRTUAL-SERVERNAME※3 仮想サーバ名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値) DB-PATH※3 ディクショナリマップファイルの格納ディレクトリ名 CORE-MAPFILE-UPDATE-TIME※3 コアマップファイルの更新時刻 APP.-MAPFILE-UPDATE-TIME※3 アプリケーションマップファイルの更新時刻
- 注※1
- Exchange Server 2007の場合には,次の点がExchange 2000 ServerおよびExchange Server 2003の場合と異なります。
- データファイル(*.stm)は存在しないため,表示されません。
- トランザクションログファイル(*.log)に関連する情報は,ファイルごとに表示されるのではなく,「<マウントポイントディレクトリ名>\<ストレージグループ名>\E00*.log」の形式で一つにまとめて表示されます。
- 注※2
- -deviceオプションを指定してコマンドを実行した場合,INFORMATIONSTOREの次に表示されます。
- 注※3
- -vオプションを指定してコマンドを実行した場合,表示されます。
表示できない項目がある場合,その項目欄には「-」が表示されます。すべての項目が表示できない場合,エラーメッセージが表示されます。
各項目は,空白文字で区切られて表示されます。
-targetストレージグループ名
特定のストレージグループに関する情報を表示する場合に指定します。複数のストレージグループを表示する場合は,ストレージグループ名をコンマで区切って指定します。ストレージグループ名に空白を含む場合は,引用符で囲みます。
このオプションを省略した場合,コマンドを実行したサーバにあるすべてのストレージグループの情報を表示します。
-f 一括定義ファイル名
特定のストレージグループに関する情報を表示する場合に指定します。-targetオプションと異なり,表示するストレージグループの一覧を記述した定義ファイルをあらかじめ作成しておき,そのファイルの名称を指定することで,情報を表示するストレージグループを一度に指定できます。一括定義ファイル名は絶対パスで指定します。
-transact_log
トランザクションログに関連する情報だけを表示する場合に指定します。次の情報を表示します。
- トランザクションログファイル名
- ファイルシステム情報
- 論理ボリューム構成情報
- 物理ディスク情報
-targetオプションまたは-fオプションと一緒に,このオプションを指定した場合,指定したストレージグループのトランザクションログに関連する情報だけを表示します。-targetオプションおよび-fオプションを省略した場合,すべてのストレージグループのトランザクションログに関連する情報を表示します。
-datafile
データファイルに関連する情報だけを表示する場合に指定します。次の情報を表示します。
- データファイル名
- ファイルシステム情報
- 論理ボリューム構成情報
- 物理ディスク情報
-targetオプションまたは-fオプションと一緒にこのオプションを指定した場合,指定したストレージグループのデータファイルに関連する情報だけを表示します。-targetオプションおよび-fオプションを省略した場合,すべてのストレージグループのデータファイルに関連する情報を表示します。
-v
ディクショナリマップファイルに関する管理情報を表示する場合に指定します。次の情報を表示します。
- ディクショナリマップファイルの格納ディレクトリ名
Protection Managerの構成定義ファイル(init.conf)のDRM_DB_PATHに設定されているパスを表示します。
DRM_DB_PATHが設定されていない場合は,インストール時に自動的に作成されたデフォルトのディクショナリマップファイル格納ディレクトリを表示します。- 仮想サーバ名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値)
環境変数DRM_HOSTNAMEが設定されていない場合は,「-」を表示します。- ディクショナリマップファイルの更新時刻
コアマップファイルとアプリケーションマップファイルに分けて更新時刻を表示します。-device デバイスファイル名
デバイスファイルに関連する情報だけを表示する場合に指定します。次の情報を表示します。
- ストレージグループ名
- ファイルシステム情報
- 物理ディスク情報
- 論理ボリューム情報
-l
ストレージグループの情報をロング形式で表示する場合に指定します。
-cf
ローカルコピー,リモートコピーの種別を表示する場合,またはコピーグループ名に対応する世代識別名を表示する場合に指定します。このオプションを指定した場合は,リモートの情報も表示されます。
ストレージグループ名
ディクショナリマップファイルを更新するストレージグループを指定するために-refreshオプションと一緒に使用します。
-refresh
ディクショナリマップファイルの情報を最新の状態に更新する場合に指定します。
ストレージグループ名と一緒にこのオプションを指定した場合,指定したストレージグループに関するアプリケーションマップファイルの情報だけが最新の状態に更新されます。コアマップファイルについては,存在しているかどうかで次のように処理が異なります。
- すでに存在している場合,更新されません。
- 存在していない場合,作成されます。
ストレージグループ名を省略した場合,コアマップファイルとすべてのストレージグループに関するアプリケーションマップファイルの情報が最新の状態に更新されます。このとき,ディクショナリマップファイルの更新に失敗すると,コアマップファイルの情報は削除された状態になります。
ディクショナリマップファイルにsnapshotのディスク情報を設定する場合は,このオプションを指定します。
-coremap
コアマップファイルを更新する場合に指定します。このオプションは,ストレージグループ名と一緒に指定した場合だけ有効となります。なお,コアマップファイルが存在していない場合には作成されます。
このとき,ディクショナリマップファイルの更新に失敗すると,コアマップファイルの情報は削除された状態になります。
-targetオプション,または-fオプションによって空白を含んだファイル名またはディレクトリ名をコマンドラインのオプションとして指定する場合,指定されるパス名は,引用符(")で囲む必要があります。
ただし,一括定義ファイル内で対象のファイル名またはディレクトリ名を記述する場合は,指定するパス名を引用符(")で囲む必要はありません。
0:正常終了した場合
0以外:エラーが発生した場合
- ストレージグループ「STR1」で指定されるインフォメーションストアの情報とディクショナリマップファイルの管理情報を表示する。
PROMPT> drmexgdisplay -target STR1 -v VIRTUAL-SERVERNAME: EXG_SRV1 DB-PATH: D:\Program Files\Hitachi\DRM\db2 STORAGEGROUP: STR1 CORE-MAPFILE-UPDATE-TIME: 2002/06/01 10:00:00 APP.-MAPFILE-UPDATE-TIME: 2002/06/01 10:00:00 T OBJECT INFORMATIONSTORE FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.edb D: - Harddisk1 VG01,dev01 - - - - - - - VG01,dev01 M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.stm D: - Harddisk1 VG01,dev01 - - - - - - - VG01,dev01 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.edb D: - Harddisk1 VG01,dev01 - - - - - - - VG01,dev01 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.stm D: - Harddisk1 VG01,dev01 - - - - - - - VG01,dev01 T TRANSACT - E:\STR1\E00.log E: - Harddisk2 VG01,dev02 - - - - - - - VG01,dev02 T TRANSACT - E:\STR1\E000001.log E: - Harddisk2 VG01,dev02 - - - - - - - VG01,dev02 T TRANSACT - E:\STR1\E000002.log E: - Harddisk2 VG01,dev02 - - - - - - - VG01,dev02 C CHECKPOINT - E:\STR1\E00.chk E: - Harddisk2 VG01,dev02 - - - - - - - VG01,dev02- ストレージグループ「STR1」で指定されるインフォメーションストアの情報をロング形式で表示する。
PROMPT> drmexgdisplay -target STR1 -l STORAGEGROUP: STR1 T OBJECT INFORMATIONSTORE FILE FS FSTYPE DG LVM-DEVICE DEVICE COPY-GROUP PORT# TID# LUN# MU# LDEV# P/S SERIAL# M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.edb D: NTFS - \\?\Volume{2ef9993f-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev01 CLI-A 0 0 0 10000 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev01 CLI-B 1 10 0 10010 S 15044 M MAILBOXSTORE MAILBOX1(STR1) D:\STR1\priv1.stm D: NTFS - \\?\Volume{2ef9993f-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev01 CLI-A 0 0 0 10000 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev01 CLI-B 1 10 0 10010 S 15044 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.edb D: NTFS - \\?\Volume{2ef9993f-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev01 CLI-A 0 0 0 10000 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev01 CLI-B 1 10 0 10010 S 15044 P PUBLICSTORE PUBLIC1(STR1) D:\STR1\pub1.stm D: NTFS - \\?\Volume{2ef9993f-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev01 CLI-A 0 0 0 10000 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev01 CLI-B 1 10 0 10010 S 15044 T TRANSACT - E:\STR1\E00.log E: NTFS - \\?\Volume{2ef9993d-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev02 CLI-A 0 1 0 10001 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev02 CLI-B 1 11 0 10011 S 15044 T TRANSACT - E:\STR1\E000001.log E: NTFS - \\?\Volume{2ef9993d-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev02 CLI-A 0 1 0 10001 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev02 CLI-B 1 11 0 10011 S 15044 T TRANSACT - E:\STR1\E000002.log E: NTFS - \\?\Volume{2ef9993d-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev02 CLI-A 0 1 0 10001 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev02 CLI-B 1 11 0 10011 S 15044 T TRANSACT - E:\STR1\E000003.log E: NTFS - \\?\Volume{2ef9993d-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev02 CLI-A 0 1 0 10001 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev02 CLI-B 1 11 0 10011 S 15044 C CHECKPOINT - E:\STR1\E00.chk E: NTFS - \\?\Volume{2ef9993d-803e-11d7-96ae-0000e26ac10d}\ Harddisk1 VG01,dev02 CLI-A 0 1 0 10001 P 15044 - - - - - - - - - VG01,dev02 CLI-B 1 11 0 10011 S 15044