8.10 Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用してバックアップおよびリストアする
Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用している場合は,次の手順でストレージグループをテープにバックアップ,またはテープからリストアしてください。なお,バックアップの手順1から手順6までの操作の詳細については,「8.3.3 ストレージグループをテープにバックアップする」を参照してください。また,リストア操作の詳細については,「8.3.4 ストレージグループをテープからリストアする」を参照してください。
ストレージグループをテープへバックアップするには(Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用している場合):
- 常時スプリット運用の場合,EX_DRM_CACHE_PURGEを実行して,副ボリュームのキャッシュをクリアします。
- 常時スプリット運用の場合,EX_DRM_RESYNCを実行して,コピーグループを再同期します。
- EX_DRM_EXG_BACKUPを実行して,ストレージグループを副ボリュームへバックアップします。
- EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
- EX_DRM_FTP_PUTを実行して,一時ファイルをバックアップサーバへ転送します。
- EX_DRM_DB_IMPORTを実行して,データベースサーバから転送した一時ファイルをバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
- バックアップIDを確認します。
バックアップIDを確認するには,バックアップサーバの次のディレクトリにあるバックアップID記録ファイル(<オペレーションID>.bid)を開きます。
<FTP_HOME_DIR値>¥<FTP_SUB_DIR値>¥<オペレーションID>¥BK¥<オペレーションID>.bid
- データファイルの格納場所を確認します。
確認するには,手順7で確認したバックアップIDを引数にして,drmmountコマンドを実行します。
drmmountコマンドの表示結果に,マウントされたドライブ名が表示されます。
マウントされたドライブには,ストレージグループのデータファイル(*.edb,*.stm),トランザクションログファイル(*.log),チェックポイントファイル(*.chk)が格納されています。このとき,バックアップするファイルの内容を確認するには,drmexgcatコマンドを実行してください。
- マウントされたドライブに格納されているすべてのファイルをバックアップ管理製品で,テープにバックアップします。
- 手順8でマウントしたマウントポイントを,drmumountコマンドを実行してアンマウントします。
ストレージグループをテープからリストアするには(Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用している場合):
- drmexgcatコマンドを実行して,リストア対象となるバックアップカタログのバックアップIDを確認します。
- drmmountコマンドを実行してから,バックアップの手順7,8で確認した格納場所へ,テープからリストアします。
- バックアップIDを指定してEX_DRM_BACKUPID_SETを実行し,バックアップID記録ファイルを作成します。
- 「8.3.4 ストレージグループをテープからリストアする」の手順4以降を実行して,副ボリュームから主ボリュームへリストアしてください。