拡張コマンドを実行すると,拡張コマンド用ログファイルに拡張コマンドの実行履歴および障害発生時のエラーステータスが記録されます。拡張コマンドのログ情報は,次の場合に出力されます。
ログファイル出力ディレクトリには,2世代までのログファイルが格納されます。ログファイルのパスは次のとおりです。
拡張コマンド用のログファイル「drm_script.log」に,拡張コマンドでエラーが発生したことを示すメッセージが出力された場合の対処方法は,「10.2 拡張コマンドのトラブルシューティング」を参照してください。
ログファイルに記載される情報がホスト環境設定ファイルの「MAX_LOG_LINES」に設定された最大行数を超えると,そのログファイルを1世代前のログファイルとして退避します。その後,新しくログファイルを作成してログの記録を続行します。拡張コマンドの実行時にログファイルへの情報記録に失敗した場合,拡張コマンドのログ情報は,標準出力ログファイル「drm_output.log」に出力されます。
なお,拡張コマンドの中で実行されたProtection Managerのコマンドのログ情報は,Protection Managerのコマンドの標準出力ログファイル「drm_output.log」およびトレースログファイル「drm_pp_trace[1-16].log」に出力されます。
ログファイルの出力項目を次の表に示します。
表10-11 ログファイルの出力項目
項目名 | 内容 |
---|---|
タイムスタンプ | ログ出力日時が1ミリ秒単位まで出力されます。 出力形式:YYYY/MM/DD hh:mm:ss.sss |
ログ種別 | ログの種別を示す次の文字列が出力されます。
|
オペレーションID | 実行された処理のオペレーションIDが出力されます。 |
ファイルサーバ名またはデータベースサーバ名 |
|
インスタンス名 |
|
拡張コマンド名 | 拡張コマンドを特定する文字列(拡張子を除いた拡張コマンドファイル名)が出力されます。 |
拡張コマンドオプション | 拡張コマンドで指定したオプションが出力されます。 |
ログメッセージID | ログメッセージを識別するIDが出力されます。 |
ログメッセージ本文 | 拡張コマンドが出力したログメッセージの詳細が出力されます。 |
ログファイルの出力例を次に示します。
バックアップ対象がファイルシステムの場合
2003/07/31 20:15:11.560 |START |operation1 |FSServer_A |M: |EX_DRM_FS_BACKUP |KAVX0450-I The EX_DRM_FS_BACKUP command will now start. |
バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合
2003/07/31 20:15:11.560 |START |operation1 |DBServer_A |- |EX_DRM_SQL_BACKUP |KAVX0450-I EX_DRM_SQL_BACKUP コマンドを開始します。 |
バックアップ対象がExchangeデータベースの場合
2003/07/31 20:15:11.560 |START |operation1 |DBServer_A |- |EX_DRM_EXG_BACKUP |KAVX0450-I EX_DRM_EXG_BACKUP コマンドを開始します。 |
バックアップ対象がOracleデータベースの場合
2003/07/31 20:15:11.560 |START |operation1 |DBServer_A |ORA1 |EX_DRM_ORA_BACKUP |KAVX0450-I The EX_DRM_ORA_BACKUP command will now start. |