使用するバックアップ管理製品に応じて,サンプルとして提供されているテープバックアップ用構成定義ファイルの名称を次のように変更してください。
サンプルのテープバックアップ用構成定義ファイルは,次の場所に格納されています。
(1) 定義するパラメーター
テープバックアップ用構成定義ファイルに記述するパラメーターは,次に示す表の順序に従います。
表4-41 テープバックアップ用構成定義ファイルで定義するパラメーター(NetBackupの場合)
パラメーター | 説明 |
---|---|
INST_PATH | NetBackupをインストールしたパスを絶対パスで記述します(1,024バイト以内)。 |
NBU_MASTER_SERVER | Windowsの場合: バックアップ先を問い合わせるNetBackupのマスターサーバ名を記述します(255バイト以内)。OSによって名前解決されているホスト名,またはIPアドレス(IPv4)を指定します。このパラメーターを省略した場合,NetBackupのマスターサーバ名としてコマンドを実行したホストのホスト名を適用します。このパラメーターは,NetBackup6.5以降を使用する場合に指定できます。 |
INCLUDE_EXEC | Windowsの場合: includeコマンドの実行可否を記述します(8バイト以内)。このパラメーターは大文字・小文字を区別しません。
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MOUNT_POINT | Windowsの場合: バックアップ対象のマウントポイントを絶対パスで記述します(255バイト以内)。 バックアップ対象のマウントポイントの記述が見つからない場合は,「default」と記述したCLASSまたはPOLICY,およびSCHEDULEで指定した値が使用されます。 Protection Managerがテープバックアップ時に自動的にマウントする順番と同じ順番で,テープバックアップ用構成定義ファイルにマウントポイントを記述してください。Protection Managerは次の規則でマウントします。
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Solarisの場合: バックアップ対象のマウントポイントを絶対パスで記述します(255バイト以内)。 バックアップ対象のマウントポイントの記述が見つからない場合は,「default」と記述したCLASSおよびSCHEDULEで指定した値が使用されます。
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CLASSまたはPOLICY | MOUNT_POINTで指定したパスに格納されているデータをバックアップするために使用するクラス名またはポリシー名を記述します(255バイト以内)。 Windowsの場合,POLICYまたはCLASSのどちらでも使用できます。ただし,同一のMOUNT_POINTに対してPOLICYとCLASSの両方を指定してはいけません。 |
SCHEDULE | MOUNT_POINTで指定したパスに格納されているデータをバックアップするために使用するスケジュール名を記述します(255バイト以内)。 |
PARALLEL_COUNT | テープへのバックアップおよびテープからのリストアを並列で実行する場合に指定します。PARALLEL_COUNTで指定した数値でバックアッププロセスが並列実行されます。1~999の間で指定します。この範囲を超える値を指定したり,数字以外の文字を設定したりした場合,並列実行されないで,シーケンシャルに実行されます。バックアップを並列実行するためには,あらかじめNetBackupで並列実行する数だけCLASSまたはPOLICYを作成,設定しておいてください。 |
表4-42 テープバックアップ用定義ファイルで定義するパラメーター(Backup Execの場合)
パラメーター | 説明 |
---|---|
INST_PATH | Backup Execをインストールしたパスを絶対パスで記述します(1,024バイト以内)。 |
MOUNT_POINT | バックアップ対象のマウントポイントを絶対パスで記述します(255バイト以内)。 バックアップ対象のマウントポイントの記述が見つからない場合は,「default」と記述したSCRIPT_FILEで指定した値が使用されます。 Windowsの場合: テープバックアップ時にマウントするマウントポイントを指定します。Protection Managerがテープバックアップ時に自動的にマウントする順番と同じ順番で,テープバックアップ用構成定義ファイルにマウントポイントを記述してください。Protection Managerは次の規則でマウントします。
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SCRIPT_FILE | MOUNT_POINTで指定したパスに格納されているデータをバックアップするために使用するバックアップジョブスクリプトファイル名を記述します(1,024バイト以内)※。 |
[General]
JOB_TYPE=Backup
JOB_NAME=tapebackup
[Backup_Options]
OVERWRITE_JOB=YES
[Media_Options]
MEDIA_NAME=DSK000001
MEDIA_SET=TAPEMEDIA_SET
APPEND=YES
APPEND_NO_OVERWRITE=YES
[Miscellaneous]
[Schedule]
RUN_IMMEDIATE=YES
[W2K]
[Selections]
PATH1=
SUBDIRS1=
INST_PATH,NBU_MASTER_SERVER,INCLUDE_EXEC,PARALLEL_COUNT以外のパラメーターは,マウントポイントごとに複数記述することができます。ただし,次の規則に従ってください。
(2) 定義ファイルの作成例
INST_PATH=C:¥Program Files¥VERITAS¥NetBackup
NBU_MASTER_SERVER=192.168.0.2
INCLUDE_EXEC=YES
MOUNT_POINT=F:
POLICY=backup2
SCHEDULE=schedule2
MOUNT_POINT=G:
POLICY=backup1
SCHEDULE=schedule1
MOUNT_POINT=default
POLICY=backup1
SCHEDULE=schedule3
PARALLEL_COUNT=2
INST_PATH=/usr/openv/netbackup
MOUNT_POINT=/disk03
CLASS=backup2
SCHEDULE=schedule2
MOUNT_POINT=default
CLASS=backup1
SCHEDULE=schedule1
PARALLEL_COUNT=2
INST_PATH=C:¥Program Files¥VERITAS¥Backup Exec¥NT
MOUNT_POINT=E:
SCRIPT_FILE=C:¥BEWS¥E_Drive.txt
MOUNT_POINT=default
SCRIPT_FILE=C:¥BEWS¥backup1.txt
(3) ユーザー任意の構成定義ファイルについて
drmmediabackupコマンドまたはdrmmediarestoreコマンドを,-bup_envオプションを指定して実行する場合(実行するコマンドごとに任意の構成定義ファイルを指定する場合),対象となる構成定義ファイルをあらかじめ作成しておいてください。
なお,drmmediabackupコマンドまたはdrmmediarestoreコマンドを,-bup_envオプションを省略して実行する場合,デフォルトの構成定義ファイルのパラメーターを使用してバックアップ管理製品を起動するので,デフォルトの構成定義ファイルは消さないで残しておいてください。
ユーザー任意の構成定義ファイル名を指定するときの条件は次のとおりです。
任意の構成定義ファイルの作成例を示します。
曜日ごとに構成定義ファイルを変更する場合,次のように7種類の構成定義ファイルを作成し,各曜日のファイルに必要なパラメーターを定義しておきます。
NBU_MONDAY.dat
NBU_TUESDAY.dat
NBU_WEDNESDAY.dat
NBU_THURSDAY.dat
NBU_FRIDAY.dat
NBU_SATURDAY.dat
NBU_SUNDAY.dat