5.4.4 同時実行不可のコマンドが無期限にリトライするのをやめる場合

同時実行不可のコマンドの実行中に,誤って同時実行不可のコマンドを実行した場合,あとから実行したコマンドは,先に実行したコマンドが終了するまで無期限にリトライされます。コマンドの実行が終了するまで無期限にリトライするのをやめる場合は,Protection Managerの構成定義ファイル(init.conf)を編集する必要があります。Protection Managerの構成定義ファイル(init.conf)は,次の場所にあります。

Windowsの場合
<Protection Managerのインストール先>¥conf¥init.conf
Solarisの場合
/opt/drm/conf/init.conf
設定ファイルの形式

COM_RETRY_TIME=リトライ回数

COM_RETRY_WAIT=リトライ間隔

指定できる値は次のとおりです。
  • リトライ回数:0~3,600回。0は無期限にリトライする。無期限にリトライするのをやめる場合は,0以外を指定する。
  • リトライ間隔:0~3,600秒。10秒間隔で指定する。

相互待機型のクラスタ構成でも,システムの障害によってフェールオーバーが発生した場合,同じシステム上で同時に実行できないコマンドが実行されることがあります。同時に実行できないコマンドが実行されると,あとから実行したコマンドは,先に実行したコマンドが終了するまで無期限にリトライします。コマンドの実行が終了するまで無期限にリトライするのをやめる場合は,Protection Managerの構成定義ファイル(init.conf)ファイルを編集する必要があります。