9.6.2 ファイル共用を使用してバックアップする例
ファイル共用を使用して,Oracleデータベースをバックアップする手順について説明します。なお,手順1から手順3までの操作,および手順5以降の操作の詳細については,「9.3.3 Oracleデータベースをテープにバックアップする」を参照してください。
ファイル共用を使用して,Oracleデータベースをバックアップするには:
- 常時スプリット運用の場合,EX_DRM_RESYNCを実行して,コピーグループを再同期します。
- EX_DRM_ORA_BACKUPを実行して,Oracleデータベースを副ボリュームへバックアップします。
- EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
- EX_DRM_ORAFILE_PACKを実行して,バックアップ時に作成された制御ファイルを一時ディレクトリに退避します。
- 一時ファイルをデータベースサーバからバックアップサーバへコピーします。
データベースサーバでcpコマンドを実行してデータベースサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリからバックアップサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに,一時ファイルをコピーします。
DBServer > cp -p <データベースサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリ>/Operation_A/DB/Operation_A.drm /nfs
DBServer > cp -p <データベースサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリ>/Operation_A/DB/Operation_A.cpio /nfs
- EX_DRM_DB_IMPORTを実行して,データベースサーバから転送した一時ファイルをバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
- EX_DRM_ORAFILE_EXTRACTを実行して,データベースサーバから転送した制御ファイルをバックアップサーバへ展開します。
- EX_DRM_TAPE_BACKUPを実行して,副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
- 常時ペア運用の場合,EX_DRM_RESYNCを実行して,コピーグループを再同期します。