9.10 RAC構成でインターコネクト障害が発生したときの対応
RAC構成でインターコネクト障害発生時の対応について説明します。
RAC構成でインターコネクト障害が発生すると,スプリットブレイン状態を回避するために,投票ディスクを使用した状態チェックが実行され,その結果に基づいてクラスタが再構成されます。クラスタ再構成の結果,RAC構成から削除されたOracleインスタンスは,すべてのI/Oをデータベースに書き出すためにノードの再起動を実行します。
Protection Managerコマンド実行中にインターコネクト障害が発生した場合のコマンドへの影響と対処について説明します。
Protection Managerのコマンドを実行しているノードがRAC構成に残った場合,Protection Managerへの影響はありません。
Protection Managerのコマンドを実行しているノードがRAC構成から削除された場合,Protection Managerのコマンドが強制的に終了されます。この場合の対処を次に示します。
表9-1 コマンドを実行しているノードがRAC構成から削除された場合の対応
実行したコマンド | 対策 |
---|
drmorainit | - ノードをRAC構成に復旧できた場合
- ノードをRAC構成に復旧したあと,コマンドを再度実行します。
- ノードをRAC構成に復旧できない場合
- RAC構成に残ったノードに移動して,コマンドを再度実行します。
|
drmoradisplay |
drmorabackup | ノードをRAC構成に復旧できた場合
- -mode onlineオプションを指定した場合,データベースのオンライン・バックアップモードを解除します。
- ノードをRAC構成に復旧したあと,コマンドを再度実行します。
ノードをRAC構成に復旧できない場合
- RAC構成に残ったノードに移動します。
- 表領域にオンライン・バックアップモードが設定されている場合,オンライン・バックアップモードを解除します。
- コマンドを再度実行します。
|
drmoralogbackup | - ノードをRAC構成に復旧できた場合
- ノードをRAC構成に復旧したあと,コマンドを再度実行します。
- ノードをRAC構成に復旧できない場合
- RAC構成に残ったノードに移動して,コマンドを再度実行します。
|
drmorarestore | - ノードをRAC構成に復旧できた場合
- 1.データベースを起動するか,オフラインの表領域をオンラインにします。
- 2.ノードをRAC構成に復旧したあと,コマンドを再度実行します。
- ノードをRAC構成に復旧できない場合
- 1.RAC構成に残ったノードに移動します。
- 2.データベースを起動するか,オフラインの表領域をオンラインにします。
- 3.コマンドを再度実行します。
|
drmoracat | - ノードをRAC構成に復旧できた場合
- ノードをRAC構成に復旧したあと,コマンドを再度実行します。
- ノードをRAC構成に復旧できない場合
- RAC構成に残ったノードに移動して,コマンドを再度実行します。
|