E.3 テープから直接主ボリュームへリストアする手順

テープへバックアップしたデータを直接主ボリュームへリストアする手順を次に示します。この手順は,データベースサーバで操作してください。

  1. テープバックアップ時にdrmdbexportコマンドで出力したバックアップ情報のファイルの中から,リストア対象のデータに対応するバックアップ情報のファイルをバックアップサーバからデータベースサーバに転送し,次のコマンドを実行してインポートします。

    PROMPT> drmdbimport -f <ファイル名>

    ファイルはDRM_DB_PATHディレクトリに格納してください。
    リストア対象のデータに対応するバックアップ情報のファイルは,テープバックアップ時にエクスポートしたファイルです。詳細は「E.2 バックアップサーバでテープへバックアップする手順」を参照してください。
  2. データベースを停止します。
    バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合
    システムデータベースを含まないリストアのときは,リストア対象のデータベースをデタッチします。
    システムデータベースを含むリストアのときは,SQL Serverのサービスを停止します。
    クラスタ構成のときは,"SQL Server","SQL Server Agent","SQL Server Fulltext"のリソースをオフラインにします。
    バックアップ対象がOracleデータベースの場合
    一部の表領域をリストアするときは,その表領域をオフラインにします。
    Oracleインスタンス全体をリストアするときは,対象となるOracleインスタンスを停止します。
  3. 主ボリュームのペア定義を削除します。
    drmfscatコマンド,drmsqlcatコマンドまたはdrmoracatコマンドを使用して,インポートしたバックアップ情報からリストア対象のボリュームを確認し,このボリュームのペア定義をRAID Managerのコマンドで削除します。
  4. テープから主ボリュームへリストアします。
    バックアップ管理ソフトウェアを使用して,リストア対象のテープからバックアップ元の主ボリュームへリストアします。
  5. データベース制御情報を回復します。
    バックアップ対象がSQL ServerデータベースまたはOracleデータベースの場合
    バックアップサーバで保管したバックアップカタログを使用して,データベースサーバにメタファイルまたは制御ファイルを復旧します。
  6. データベースを回復します。
    バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合
    drmsqlrestoreコマンドに-no_resyncオプションを指定して実行します。
    PROMPT> drmsqlrestore <バックアップID> -no_resync
    drmsqlrecovertoolコマンドでリカバリを実行します。
    バックアップ対象がOracleデータベースの場合
    SQL*Plusを使用してデータベースをリカバリします。
  7. 主ボリュームのペア定義を回復します。
    リストア対象のボリュームのペア定義をRAID Managerのコマンドで再定義します。