9.2.4 Oracleデータベースを主ボリュームにリストアする

副ボリューム上にバックアップデータが保存されている場合にバックアップデータをリストアし,Oracleデータベースをリカバリする例について説明します。

この例では,副ボリュームと主ボリュームを再同期することでリストアします。リストア対象を特定するオペレーションIDとして,「Operation_A」を使用します。

Oracleデータベースをリストアするには:

  1. バックアップデータのバックアップIDを確認します。
    副ボリュームから主ボリュームへのリストアに使用するバックアップデータのバックアップIDを確認します。バックアップIDを確認するには,データベースサーバでdrmoracatコマンドを実行します。

    DBServer >drmoracat ORA1
    INSTANCE: ORA1
    BACKUP-ID: 0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: ORA1 ORIGINAL-ID: 0000000001
    START-TIME:2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: DBServer
    T OBJECT     FILE                           FS             DG     DEVICE     COPY-GROUP
    T TEST01   /pdsk/disk3/TEST01.dbf  /pdsk/disk3 stg2 c4t0d1s2 STD01,orastd021
    T TEST02   /pdsk/disk3/TEST02.dbf  /pdsk/disk3 stg2 c4t0d1s2 STD01,orastd021
    O ONLRD01  /pdsk/disk1/redo01.log /pdsk/disk1  stg5 c4t0d1s5 STD01,orastd051
    :

    なお,リストアコマンド実行時に-targetオプションを指定して,特定の表領域を含むインスタンスをリストアする場合には,リストア対象を確認してください。
  2. バックアップID記録ファイルを作成します。
    バックアップIDを指定してEX_DRM_BACKUPID_SETを実行し,バックアップID記録ファイルを作成します。

    DBServer > EX_DRM_BACKUPID_SET Operation_A -backup_id 0000000001

  3. 副ボリュームのデータを主ボリュームへリストアします。
    主ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,データベースサーバでEX_DRM_ORA_RESTOREを実行します。

    DBServer > EX_DRM_ORA_RESTORE Operation_A -resync

  4. Oracleデータベースをリカバリするために,SQL*Plusにログインします。
    Oracleデータベースが停止しているため,SQL*Plusにログインします。SQL*Plusにログインするときには,必ず次のようにSYSDBA権限のユーザーでログインしてください。

    DBServer > sqlplus <ユーザー名>/<パスワード> as sysdba

  5. Oracleデータベースをマウントします。
    次のようにコマンドを実行し,Oracleデータベースをマウントします。

    SQL> startup mount

  6. Oracleデータベースをリカバリします。
    次のようにコマンドを実行し,Oracleデータベースをリカバリします。

    SQL> recover database until cancel using backup controlfile;

    リカバリの最後に,適用するアーカイブ済みREDOログファイルが存在しないことを示すメッセージが表示されます。このときは,対応するオンラインREDOログファイルを指定してください。
    リカバリが成功すると「Media recovery complete.」というメッセージが表示されます。
  7. リカバリが成功したらOracleデータベースをオープンします。
    次のようにコマンドを実行し,Oracleデータベースをオープンします。

    SQL> alter database open resetlogs;

    Oracleデータベースをオープンすると「Database altered.」というメッセージが表示されます。