3.1 Protection Managerのインストール

ここでは,Protection Managerをインストールする手順について説明します。

インストールするときは,次のことを確認してください。

Protection Managerは,次の順序でインストールします。

  1. Protection Manager Copy Controller
  2. Protection Manager for SQL,Protection Manager for Exchange,またはProtection Manager for Oracle

Protection Manager製品のインストール先,および環境変数の設定先について,次の表に示します。

表3-1 Protection Managerのインストール先および環境変数の設定先

作業項目ファイル
サーバまたはデータベースサーバ
バックアップ
サーバ
Protection ManagerのインストールProtection Manager Copy Controller
Protection Manager for SQL(バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合)
Protection Manager for Exchange(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
Protection Manager for Oracle(バックアップ対象がOracleデータベースの場合)
環境変数の設定(Solarisの場合)
(凡例)
○:作業が必要。
-:作業は不要。
インストール時の注意事項
  • Windowsの場合,Protection Managerのパスを追加したシステム環境変数PATHの文字列の長さが2,047バイト以内になるようにしてください。2,047バイトを超える場合には,エラーとなります。
    Protection Managerは,次のパス名をシステム環境変数PATHに追加します。
    <Protection Managerのインストール先>¥bin
    <Protection Managerのインストール先>¥lib
    <Protection Managerのインストール先>¥script¥bin
  • Solarisの場合,インストール媒体のマウントポイント名が512バイト以内になるようにしてください。マウントポイント名が512バイトを超える場合,エラーとなり,インストーラーが終了します。
  • Windowsの場合,ファイル名やフォルダ名の短縮名称(8.3形式)が自動生成される設定(初期設定)になっていますが,この設定を自動生成されない設定に変更しないでください。
  • インストール中に「ロックされたファイルの検出」メッセージが表示された場合,[再起動]ボタンをクリックしてインストールを継続してください。
インストールログの格納場所
Protection Managerのインストーラーは,インストール時の処理結果をインストールログに出力します。インストールログの格納場所を,次に示します。
  • Windowsの場合
    <Protection Managerのインストール先>¥log¥drm_inst.log
  • Solarisの場合
    /var/opt/drm/log/drm_inst.log
Windows環境でインストール先を変更する場合の注意事項
Windows環境の場合にインストール先を変更するときは,インストールパスとして指定する文字列に,次の注意事項があります。
  • CON,AUXなど,OSが予約済みの名称は使用できません。
  • 英数字,「#」,「+」,「-」,「@」,「_」,「(」,「)」,「.」およびスペースが使用できます。
Solaris環境でCD-ROMのマウントポイントを変更する場合の注意事項
Solaris環境の場合にCD-ROMドライブのマウントポイントを変更するときは,マウントポイントとして指定する文字列に,次の注意事項があります。
  • 英数字,半角記号「#」,「+」,「-」,「.」,「,」,「@」,「_」,「!」,「$」,「%」および「~」が使用できます。
  • 半角スペースは使用できません。
Protection Manager 03-50より前のバージョンからバージョンアップした場合の注意事項
  • ディクショナリマップファイルのデータ変換を実行する必要があります。
    処理の対象となるディクショナリマップファイル格納ディレクトリをバックアップしてから,次のコマンドを実行してください。
    ・Windowsの場合
     <Protection Managerのインストール先>¥bin¥util¥drmdbconvert -c
    ・Solarisの場合
     /opt/drm/bin/drmdbconvert -c
    また,仮想サーバを設定してディクショナリマップを使用している場合は,仮想サーバごとにデータ変換を実行してください。
  • RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)のパラメーターPAIR_CREATEの値を確認してください。
    PAIR_CREATEは,ローカルサイトでのバックアップまたは再同期時に自動ペア生成を実行するかどうかを設定するために,03-50で追加されたパラメーターです。03-50より前のProtection Managerでは自動ペア生成をしていましたが,03-50以降では,デフォルトでは自動ペア生成をしない設定となっているので注意してください。PAIR_CREATEパラメーターの詳細については,「4.4.6 ボリュームペア生成の設定」を参照してください。
Protection Manager for SQLを使用している環境で,Protection Manager Copy Controller(32 ビット版)からProtection Manager Copy Controller(x64)へ移行する場合の注意事項
次に示す手順でインストールとアンインストールを実行してください。
1. Protection Manager for SQLをアンインストールする
2. Protection Manager Copy Controller(32 ビット版)をアンインストールする
3. Protection Manager Copy Controller(x64)をインストールする
4. Protection Manager for SQLをインストールする
この節の構成
3.1.1 Protection Managerのインストール(Windowsの場合)
3.1.2 Protection Managerのインストール(Solarisの場合)