5.3.9 コマンド実行時に使用できないツール
Protection Managerのコマンド実行時に,ほかのアプリケーションが主ボリュームまたは副ボリュームを使用していると,RAID Managerが正しく動作できなくなる,マウントやアンマウントに失敗する,データ不整合が発生するなどの問題が起こることがあります。ほかのアプリケーションとは,次のようなものを指します。
- ディスク管理機能
- CHKDSKコマンド
- ディスクのデフラグ
- パフォーマンスログ
- ウィルスチェック
- ドライブ内のディレクトリとファイルを追跡するプログラム(インデックスサービスやDLCサービスなど)
- ディスク操作をするアプリケーション(Protection Manager以外のバックアップ製品など)
- Veritas Enterprise Administrator
これらのアプリケーションは,サービスからバックグラウンドで実行されている場合があります。これらアプリケーションとProtection Managerのコマンドが衝突しないよう,時間を調整して起動してください。
Windowsのインデックスサービス (cisvc.exe) については,次の点に注意してください。
- Protection Managerのコマンドを実行する場合は,インデックスサービスのマスタ結合が動作中でないことを確認してください。インデックスサービスによるファイルアクセスと,Protection ManagerのコマンドやProtection Managerと連携する製品によるファイル操作が競合し,インデックスサービスのマスタ結合の失敗,またはProtection Managerのコマンドの失敗が発生することがあります。
- インデックスサービスのカタログの保存場所となっているボリュームを,Protection Managerのバックアップやリストアの対象にしないでください。Protection Managerのリストアコマンドによってインデックスサービスのカタログも同時にリストアされるため,インデックスサービスが予期しない動作をするおそれがあります。
Provisioning Managerと併用する場合には,次の点に注意してください。
- OSにWindowsが使用されているホストに対して,Provisioning Managerのホスト設定操作,ホストリフレッシュ操作を行っている間,および操作終了後10分間は,そのホストでのProtection Managerの操作をしないでください。この操作をすると,Protection Managerのコマンドがエラー終了する場合があります。この場合,Provisioning Managerの操作が終了して10分以上たってからProtection Managerの操作をしてください。