Protection Managerでは,バックアップ対象がファイルシステムまたはExchange データベースの場合にVSSを使用してバックアップすることができます。Protection ManagerでVSSを使用してバックアップする場合は,ファイルサーバまたはデータベースサーバと,バックアップサーバの2台のサーバが必要になります。ファイルサーバまたはデータベースサーバは,主ボリュームを管理します。バックアップサーバは,VSSスナップショットのインポートや,Exchangeデータベースの検証を実行します。バックアップサーバでは,バックアップ結果をテープに格納することもできます。
この構成の場合,ユーザーはファイルサーバまたはデータベースサーバで,バックアップコマンドおよびリストアコマンドを実行します。バックアップサーバでは,Protection Managerサービスがバックアップおよびリストアのコマンドと通信してVSSスナップショットのインポートや,Exchangeデータベースの検証を実行します。テープへの格納方法に関しては「6.3.3 ファイルシステムをテープにバックアップする」または「8.3.3 ストレージグループをテープにバックアップする」を参照してください。
VSSを使用してバックアップする場合のシステム構成例を次の図に示します。
図2-15 VSSを使用してバックアップする場合のシステム構成例