9.4.1 システム構成
次の操作例について説明します。
- Oracleデータベース全体を,バックアップサーバのテープにオンラインバックアップする。
- Oracleデータベースのアーカイブ済みREDOログファイルを,バックアップサーバのテープにバックアップする。
- バックアップしたデータをデータベースサーバにリストアし,OracleデータベースのOracle SQL*Plusを使用してリカバリする。
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図9-7 テープへバックアップ,リストアをするためのシステム構成(データベース全体のバックアップ)
![[図]](graphics/jc090700.gif)
前提条件は次のとおりです。
- 主ボリュームは,VxFSでフォーマットされていて,/mntディレクトリにマウントされている。
- 主ボリュームは,Oracleの表領域用として使用されている。表領域用ボリュームはログ用のボリュームとは共有できない。
- データベースサーバおよびバックアップサーバに,論理ボリュームマネージャーとしてVxVMがインストールされている。
- 主ボリュームと副ボリュームがミラー構成になっている(ボリューム複製機能およびRAID Managerで設定する)。
- 副ボリュームは通常はマウントしない。必要な場合だけ,/mntディレクトリにマウントする。
- オンライン方式でデータベース全体を定期的にバックアップする。また,データベース全体のバックアップとは別に,アーカイブ済みREDOログファイルだけでもバックアップする。
- バックアップファイルは,バックアップサーバ上の,データベースサーバでの格納先ディレクトリと同じ場所に転送する。
- 副ボリュームへのバックアップ中は主ボリュームを静止化するため,アプリケーションを一時的に停止する。
- バックアップサーバにバックアップ管理製品がインストールされている。
- drmorainitコマンドを実行して,次の情報が登録されている。
- バックアップ対象のOracleインスタンスの情報
- バックアップ格納先ディレクトリ
登録されているディレクトリは次のとおり。
/prodsk/oracle/backup
- ログ格納ディレクトリ
- drmtapeinitコマンドを実行して,バックアップ管理製品のパラメーターが登録されている。