(1) ユーザースクリプトの記述規則
次の表にユーザースクリプトの記述規則を示します。
表4-67 ユーザースクリプトの記述規則
分類 | 規則 |
---|---|
ユーザースクリプト全体 |
|
項目名,セクション名 |
|
項目の値 |
|
注釈 |
|
空行 |
|
(2) ユーザースクリプトの記述項目
次の表にユーザースクリプトの記述項目を示します。
表4-68 ユーザースクリプトの記述項目
項目名 | 項目の意味および指定する値 | 複数指定※1 | 省略 |
---|---|---|---|
LOCAL_BACKUP | ローカルバックアップを実行するかどうかを指定します。
| × | × |
[PRE_PROC]※2※11 | ユーザー処理セクション:「ユーザー前処理」の先頭を示します。このセクションでは,バックアップ前に実行するコマンドおよびスクリプトを定義します。 | × | ○※3 |
[RESYNC_PROC]※2※9 | ユーザー処理セクション:「ペア再同期ユーザー処理」の先頭を示します。このセクションでは,ペア再同期ユーザー処理で実行するコマンドを定義します。 | × | ○※3 |
[SPLIT_PROC]※2※9 | ユーザー処理セクション:「ペア分割ユーザー処理」の先頭を示します。このセクションでは,ペア分割ユーザー処理で実行するコマンドを定義します。 | × | ○※3 |
[FINISH_PROC]※2※9 | ユーザー処理セクション:「終了ユーザー処理」の先頭を示します。このセクションでは,終了ユーザー処理で実行するコマンドを定義します。 | × | ○※3 |
[POST_PROC]※2※11 | ユーザー処理セクション:「ユーザー後処理」の先頭を示します。このセクションでは,バックアップ後に実行するコマンドおよびスクリプトを定義します。 | × | ○※3 |
[CMD] | コマンド定義セクションの先頭を示します。
| ○※4 | ○※3 |
CMDLINE※5 | 実行させるコマンドラインを指定します。
| × | × |
ENV※5 | 指定したコマンドを実行する時の環境変数を指定します。
| ○※4 | ○ |
END_CODE※5 | 実行したコマンドの戻り値への対応方法を指定します。次の値が指定できます。
| × | ○ |
TIMEOUT※5 | コマンドのタイムアウト値を指定します。次の値が指定できます。
| × | ○ |
LOCATION※5 | 指定したコマンドの実行サーバを指定します。次の値が指定できます。
| × | ○ |
PARENT_STAT※5 | 親コマンド(スクリプトを呼び出すコマンド)の実行状態※7によってスクリプトを実行するかどうかを指定します。次の値が指定できます。
| × | ○ |
(3) スクリプト環境変数
次の表にユーザー後処理セクションのコマンドで参照できるProtection Managerのスクリプト環境変数を示します。スクリプト環境変数は,ローカルサーバ,バックアップサーバで参照できます。
表4-69 スクリプト環境変数
環境変数 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
DRMENV_L_BACKUPID | ローカルサーバのバックアップID | 次の場合に有効となります。
|
DRMENV_R_BACKUPID | バックアップサーバのバックアップID | 次の場合に有効となります。
|
DRMENV_COMMENT | バックアップコメント | バックアップコマンドの-commentオプションで指定した値 |
DRMENV_CMD_STAT | コマンド実行状態 | NORMAL:正常 ERROR:エラー |
(4) コマンドの実行権限
ローカルサーバで実行するコマンドは,親コマンドの実行権限を引き継ぎます。また,バックアップサーバで実行するコマンドは,Protection Managerサービスの起動ユーザーの実行権限を引き継ぎます。
(5) ユーザー前処理およびユーザー後処理で指定できるコマンド
次の表にユーザー前処理セクション([PRE_PROC]),およびユーザー後処理セクション([POST_PROC])で指定できるコマンドを示します。指定できるコマンドは,基本コマンドだけです。サーバによって,指定できるコマンドが異なります。
注意事項
記載されているコマンド以外は指定しないでください。記載されているコマンド以外を指定した場合,システムが正常に動作しなくなるおそれがあります。
表4-70 ユーザー前処理およびユーザー後処理で指定できるコマンド
コマンド名 | [PRE_PROC] | [POST_PROC] | |||
---|---|---|---|---|---|
LOCATION= LOCAL | LOCATION= REMOTE | LOCATION= LOCAL | LOCATION= REMOTE | ||
ファイルシステム系コマンド | drmfscat | ○ | ○ | ○ | ○ |
drmfsdisplay | ○※1 | × | ○ | × | |
共通系コマンド | drmcgctl | ○ | ○ | ○ | ○ |
drmhostinfo | ○ | ○ | ○ | ○ | |
テープ系コマンド | drmmount | × | ○※2 | × | ○ |
drmtapecat | × | ○ | × | ○ | |
drmumount | × | ○ | × | ○ | |
SQL Serverデータベース系コマンド | drmsqlcat | ○ | ○ | ○ | ○ |
drmsqldisplay | ○※1 | × | ○※1 | × | |
drmsqlrestore | × | × | × | ○※3 | |
Exchange Serverデータベース系コマンド | drmexgcat | ○ | ○ | ○ | ○ |
drmexgdisplay | ○※1 | × | ○※1 | × | |
drmexgverify | × | × | × | ○ |