Protection Managerでは,ストレージサブシステム(リモートサイト)へのバックアップや,リモートサイトからのリストアなどのデータ管理ができます。
Protection Managerでは,ローカルサイト(主ボリュームと同じストレージサブシステム内の副ボリューム),リモートサイト(主ボリュームと別のストレージサブシステムの副ボリューム)のどちらに対しても,バックアップやリストアの処理を実行できます。
物理ボリュームとローカルサイトまたはリモートサイトの関係を次の図に示します。
図1-3 ストレージサブシステム(リモートサイト)を使用したデータ管理
ストレージサブシステム(リモートサイト)を使用すると,主ボリュームとは物理的に別のストレージサブシステムにある副ボリュームを使用して,バックアップやリストアができます。Protection Managerでは,TrueCopyやUniversal Replicatorを使用して,リモートサイトに対するバックアップやリストアを制御します。
なお,このマニュアルでは,TrueCopyやUniversal Replicatorなどのリモートサイトへのボリューム複製機能を総称してストレージサブシステム間のボリューム複製機能(リモートコピー機能)と呼びます。リモートサイトにデータをバックアップすることで,ローカルサイトにストレージサブシステムの障害が発生した場合にも,リモートサイトのデータをリストアすることができるため,データの安全性が向上します。例えば,大規模災害によってローカルサイトのデータがすべて失われてしまっても,リモートサイトのデータを使用することによって,データを短時間で復旧することができます(ディザスタリカバリ)。
Protection Managerでは,リモートサイトに対して,次の処理を実行できます。