ここでは,副ボリュームをマウントするコマンドを実行した場合に,どのようにProtection Managerがマウントポイントおよびマウント対象となる副ボリューム(コピーグループ)を決定するかについて説明します。なお,副ボリュームをマウントするコマンドは,次のとおりです。
(1) マウントポイントの決定
副ボリュームをマウントするコマンドを実行した場合に,どのようにProtection Managerがマウントポイントを決定するかについて,次の表に示します。コマンド実行時のオプションにバックアップIDを指定した場合と,コピーグループを指定した場合に分けて示します。
表4-43 副ボリュームをマウントするコマンド実行時のマウントポイントの決定方法(オプションにバックアップIDを指定した場合)
コマンド実行時に-mount_ptオプションでマウントポイント名を指定 | コピーグループマウント定義ファイル | マウントポイント |
---|---|---|
○ | ○ | コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントと,-mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※1 |
× | -mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※2 | |
× | ○ | コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※3 |
× | Protection Managerが自動的に決定(使用されていないドライブを使用) |
表4-44 副ボリュームをマウントするコマンド実行時のマウントポイントの決定方法(オプションにコピーグループを指定した場合)
コマンド実行時に-mount_ptオプションでマウントポイント名を指定 | ディスク種別 | コピーグループマウント定義ファイル | マウントポイント |
---|---|---|---|
○ | ベーシックディスク | ○ | コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※1 |
× | -mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※2 | ||
ダイナミックディスク | ○ | コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントと,-mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※3 | |
× | エラー終了 | ||
× | ベーシックディスク | ○ | コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※1 |
× | Protection Managerが自動的に決定(使用されていないドライブを使用) | ||
ダイナミックディスク | ○ | コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※3 | |
× | Protection Managerが自動的に決定(使用されていないドライブを使用) |
(2) マウント対象の決定
副ボリュームをマウントするコマンドを実行した場合に,どのようにProtection Managerがマウント対象となる副ボリューム(コピーグループ)を決定するかについて説明します。
表4-45 副ボリュームをマウントするコマンド実行時のマウント対象の決定方法
マウントコマンド実行時のオプション | ディスク種別 | コピーグループマウント定義ファイル | マウント対象となる副ボリューム(コピーグループ) |
---|---|---|---|
バックアップIDを指定 | 区別なし | 区別なし | 指定したバックアップIDに対応するバックアップカタログに記録されているコピーグループ |
「-copy_group <コピーグループ名>」を指定 | ベーシックディスク | 区別なし | -copy_groupオプションで指定したコピーグループ |
ダイナミックディスク | ○ | 同じディスクグループ(ディスクセット)を構成するすべてのコピーグループ | |
× | エラー終了 |