4.5.4 カスケード構成の場合(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
バックアップ対象がExchangeデータベースでカスケード構成の場合は,ローカルサイトおよびリモートサイトで,任意のディレクトリにディクショナリマップファイルを作成する必要があります。
次の手順でディクショナリマップファイルを作成してください。
任意のディレクトリにディクショナリマップファイルを作成するには:
- ローカルサイトおよびリモートサイトで,ディクショナリマップファイルおよびバックアップカタログの格納先を変更します。
Protection Managerの構成定義ファイル(init.conf)に「DRM_DB_PATH=<任意のディレクトリ名>;<Exchange仮想サーバ名>」を追加します。次のことに注意してください。
- init.confの最後の行に追加する。
- 「<任意のディレクトリ名>;<Exchange仮想サーバ名>」の後ろには必ず改行コードを入れる。
- 「<任意のディレクトリ名>;<Exchange仮想サーバ名>」は,ローカルサイトとリモートサイトで同じ値にする。
- バックアップ対象とは別のディスクを指定する。バックアップ対象のペアボリュームを構成したディスクは指定しない。
- ディクショナリマップファイルを格納するディスクは,ローカルサイトとリモートサイトで異なるディスクを指定する。
- ディクショナリマップファイルを格納するディスクは,仮想サーバがオンラインまたはオフラインの状態に関係なくアクセスできる。
- ディレクトリ名は絶対パスで指定する。
指定例を次に示します。
DRM_DB_PATH=H:¥PTM;VHOST
- ローカルサイトおよびリモートサイトで,ディスクにディクショナリマップファイルおよびバックアップカタログを作成します。
drmdbsetupユーティリティを実行します。次のように指定します。
PROMPT> <Protection Managerのインストール先>¥bin¥util¥drmdbsetup -i
ディクショナリマップファイルおよびバックアップカタログが作成されると,次のメッセージが表示されます。
All data files were created.