クラスタ環境でコールドバックアップやリストアする場合,Protection Managerはクラスタリソースのオンライン状態とオフライン状態を切り替えています。クラスタリソースをオンラインまたはオフラインにする場合,クラスタリソースの状態がオンラインまたはオフラインになったかどうかをリトライ処理で確認しています。クラスタリソースの状態を確認するリトライ回数とリトライ間隔を変更したい場合,次のパラメーターを変更してください。非クラスタ環境の場合は,このパラメーターはデフォルトのまま変更しないでください。
表4-2 init.confのパラメーター(クラスタリソースの状態確認のリトライ回数とリトライ間隔)
パラメーター | 説明 | 設定できる値 (デフォルト値) |
---|---|---|
CLU_RETRY_TIME |
| 0~3600 (0) |
CLU_RETRY_WAIT | クラスタリソースの状態を確認するためのリトライ間隔の秒数を設定します。 | 0~3600 (1) |
クラスタリソースのオンライン状態とオフライン状態の切り替えに掛かる時間は,使用するクラスタソフトウェア,ディスク数,ディスクサイズ,サービスリソースの起動・停止時間などにも依存します。次に示す表を参考に,適切な値を設定してください。
表4-3 クラスタソフトウェアごとのCLU_RETRY_WAITに設定する値
使用するクラスタソフトウェア | 説明 | 推奨値(単位:秒) |
---|---|---|
VCS | クラスタリソースの状態確認には,1秒または2秒程度の待ち時間が必要です。 | 1または2 |
MSCS | クラスタリソースの状態確認には,1秒または2秒程度の待ち時間が必要です。 | 1または2 |