9.1.5 Oracleデータベースをリストアするときの注意事項
- drmorarestoreコマンドを実行する場合,オンラインバックアップモードに設定されている表領域が一つでもあるときは,コマンドはエラー終了します。また,コマンド実行中にリストア対象の表領域がオンラインバックアップモードに設定されるか,またはオフラインにされた場合でも,コマンドはエラー終了します。この場合,表領域をオンラインにして再度実行してください。
- オンラインバックアップしたデータをRAWデバイスの主ボリュームにリストアする場合,次に示すファイルはdrmorarestoreコマンドではリストアされないため,コマンドの終了後にユーザー操作でリストアする必要があります。
- 制御ファイル
- 初期化パラメーターファイルまたはサーバパラメーターファイル
これらのファイルは,コマンドの実行時に出力されるメッセージを参照して,ddコマンドでリストアします。
- クラスタ環境でOracleデータベースとしてバックアップしたデータを主ボリュームにリストアする場合,ファイルによってはdrmorarestoreコマンドでリストアされないため,コマンドの終了後にユーザー操作でリストアする必要があります。
ユーザー操作によるリストアが必要なファイルは,コマンドの実行時に出力されるメッセージを参照して,次の手順でリストアします。
- クラスタ監視下からディスクを切り離します。
- 切り離したディスクをインポートしてからマウントします。
- データを格納したボリュームがOracleデータベースの場合,cpコマンドでリストアします。データを格納したボリュームがRAWデバイスの場合,ddコマンドでリストアします。