6.3.1 システム構成
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。なお,ここではファイルサーバが1台の場合のシステム構成を例としていますが,ファイルサーバを複数構成にすることもできます。
図6-4 ファイルシステムをテープへバックアップ,リストアするためのシステム構成
![[図]](graphics/jc060400.gif)
なお,Protection Managerでは,Windowsの場合にファイルサーバをクラスタ構成にできます。ファイルサーバをフェールオーバー型のクラスタ構成にすることで,現用サーバに障害が発生したときに待機サーバに運用を引き継ぐことができます。
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- ファイルサーバ(サーバ名:FSServer)と,テープ装置を接続したバックアップサーバ(サーバ名:BKServer)を備えている。
- 主ボリュームと副ボリュームは,ファイルサーバとバックアップサーバでペア定義されている。
- バックアップサーバにバックアップ管理製品がインストールされている。
- バックアップサーバでFTPサービスが起動しており,各ファイルサーバのOSログオンユーザーを使用してFTPサーバへのログインおよびファイルの転送ができるように設定されている。FTPユーザーIDは「admin」,FTPユーザーパスワードは「password」とする。
- drmtapeinitコマンドを実行して,バックアップ管理製品のパラメーターが登録されている。
- Windowsの場合,コマンドプロンプトから「cscript //H:Cscript」コマンドが実行され,ホストパラメーターが変更されている。
- 副ボリュームをテープへバックアップするまでは,バックアップ対象の副ボリュームとペアを構成している主ボリュームのバックアップを新たに実行することはないとする。
- Windowsの場合,「FSServer」にはマウントポイント「E:」が存在する。
Solarisの場合は「FSServer」にはマウントポイント「/mnt1」が存在する。
- Windowsの場合,バックアップ対象のマウントポイントはNTFSでフォーマットされている。Solarisの場合は,バックアップ対象のマウントポイントはVxFSでフォーマットされたディスクパーティションにマウントされている。
- 副ボリュームは通常はマウントされていないで,運用時にだけ,Windowsの場合はEドライブ,Solarisの場合は/mntディレクトリにマウントされる。
- ファイルサーバおよびバックアップサーバで,オペレーション定義ファイルに指定された拡張コマンド一時ファイル格納ディレクトリが作成されている。
- Solarisの場合,環境変数PATHにコマンドのパス/opt/drm/script/binが設定されている。