7.5.1 システム構成
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図7-18 SQL Serverのトランザクションログを利用した運用をするためのシステム構成
![[図]](graphics/jc071900.gif)
なお,Protection Managerでは,データベースサーバをクラスタ構成にできます。データベースサーバをフェールオーバー型のクラスタ構成にすることで,現用サーバに障害が発生したときに待機サーバに運用を引き継ぐことができます。
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- 主ボリュームは,NTFSでフォーマットされている。
- 主ボリュームと副ボリュームは,データベースサーバとバックアップサーバでペア定義されている。
- バックアップサーバにバックアップ管理製品がインストールされている。
- drmtapeinitコマンドを実行して,バックアップ管理製品のパラメーターが登録されている。
- バックアップサーバでFTPサービスが起動しており,データベースサーバのOSログオンユーザーを使用してFTPサーバへのログインおよびファイルの転送ができるように設定されている。FTPユーザーIDは「admin」,FTPユーザーパスワードは「password」とする。
- 主ボリュームから副ボリュームにオンラインバックアップされたデータを,テープにバックアップする。
- データベースサーバ(サーバ名:DBServer)上にはインスタンス「DEFAULT」が存在し,サービスが起動されている。
- データベースサーバおよびバックアップサーバで,拡張コマンド用一時ディレクトリおよびVDIメタファイル格納ディレクトリが作成されている。
- 副ボリュームは通常はマウントされていないで,運用時にだけEドライブ(ドライブ文字:E:)にマウントされる。
- 副ボリュームをテープへバックアップするまでは,バックアップ対象の副ボリュームとペアを構成している主ボリュームのバックアップを新たに実行することはないとする。
- コマンドプロンプトから「cscript //H:Cscript」コマンドが実行され,ホストパラメーターが変更されている。