4.18.2 動作環境の復旧

Protection Managerの動作環境に障害が発生した場合,「4.18.1 バックアップが必要なファイル」でバックアップしておいた動作環境をリストアすることで,環境を復旧できます。

Protection Manager の動作環境に障害が発生した場合,エラーメッセージが出力されますので,メッセージに従って,必要なファイルをリストアしてください。

なお,ディクショナリマップファイルの障害については,「10.6 ディクショナリマップファイル障害の対処」を参照してください。

ここでは,次の手順について説明します。

この項の構成
(1) 動作環境を復旧する(サーバ共通)
(2) バックアップ情報を復旧する(ファイルサーバ)
(3) バックアップ情報を復旧する(データベースサーバ)
(4) バックアップ情報を復旧する(バックアップサーバ)

(1) 動作環境を復旧する(サーバ共通)

動作環境を復旧するには:

  1. 次の事柄を確認します。
    • Protection Managerがインストールされている(サービスパックも含む)。
    • ライセンスが設定されている。
    • Protection Managerが動作していない。
  2. (1) Protection Managerの環境設定ファイルおよびログファイル」および「(2) Protection Managerをインストール後に作成した定義ファイル」で保護(バックアップ)したファイルを元の場所に上書きコピーします。

上記の操作を終了後,バックアップ時点からの運用が開始できます。

(2) バックアップ情報を復旧する(ファイルサーバ)

動作環境を復旧したあと,ファイルサーバのバックアップ情報が破損している場合にバックアップ情報を復旧し,ファイルシステムをリストアする手順について説明します。

バックアップ情報を復旧するには(ファイルサーバ):

  1. (3) Protection Managerのバックアップ情報」でバックアップしたバックアップ情報の中から,リストアする世代のバックアップ情報を決定します。
  2. ファイルサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリにあるファイルをすべて削除します。
  3. 保護(バックアップ)していたバックアップ情報を該当する拡張コマンド用一時ディレクトリにコピーします。
  4. 次のコマンドを実行します。
    EX_DRM_DB_IMPORT
  5. マニュアルに記載されている手順に従って,リストアを実行します。

(3) バックアップ情報を復旧する(データベースサーバ)

動作環境を復旧したあと,データベースサーバのバックアップ情報が破損している場合にバックアップ情報を復旧し,SQL Serverデータベース,Exchangeデータベース,またはOracleデータベースをリストアする手順について説明します。

バックアップ情報を復旧するには(データベースサーバ):

ファイルサーバまたはデータベースサーバで次の手順を実行します。

  1. (3) Protection Managerのバックアップ情報」でバックアップしたバックアップ情報の中から,リストアする世代のバックアップ情報を決定します。
  2. データベースサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリにあるファイルをすべて削除します。
  3. 保護(バックアップ)していたバックアップ情報を該当する拡張コマンド用一時ディレクトリにコピーします。
  4. 次のコマンドを実行します。
    リストア対象がSQL Serverデータベースの場合
    EX_DRM_DB_IMPORT
    EX_DRM_SQLFILE_EXTRACT
    リストア対象がExchange データベースの場合
    EX_DRM_DB_IMPORT
    リストア対象がOracleデータベースの場合
    EX_DRM_DB_IMPORT
    EX_DRM_ORAFILE_EXTRACT
  5. マニュアルに記載されている手順に従って,リストアを実行します。

(4) バックアップ情報を復旧する(バックアップサーバ)

動作環境を復旧したあと,バックアップサーバのバックアップ情報が破損している場合にバックアップ情報を復旧し,テープからデータをリストアする手順について説明します。

バックアップ情報を復旧するには(バックアップサーバ):

  1. (3) Protection Managerのバックアップ情報」でバックアップしたバックアップ情報の中から,リストアする世代のバックアップ情報を決定します。
  2. バックアップサーバのディクショナリマップ格納ディレクトリにあるファイルをすべて削除します。
  3. 保護(バックアップ)していたバックアップ情報を,バックアップサーバのディクショナリマップ格納ディレクトリにコピーします。
  4. マニュアルに記載されている手順に従って,リストアを実行します。