10.4.1 資料を採取する(Windowsの場合)
- この項の構成
- (1) 資料採取ツールを実行する
- (2) Windowsシステム情報を採取する
- (3) OSおよびインストール製品の情報を採取する
- (4) ディスク構成情報を採取する
- (5) MSCSの情報を採取する
- (6) データベースの情報を採取する(バックアップ対象がSQL ServerデータベースまたはExchangeデータベースの場合)
- (7) バックアップ管理製品の情報を採取する
- (8) その他の情報を採取する
- (9) トラブル発生時状況を記録する
(1) 資料採取ツールを実行する
- 注意事項
- 資料採取ツールを実行する前に,次のことを確認してください。
- Administrator権限でログインしている。
資料採取ツールは,Administrator権限で実行する必要があります。
- コピーグループの主ボリュームを管理するRAID Managerインスタンスおよび副ボリュームを管理するRAID Managerインスタンスが両方とも起動している。
RAID Managerインスタンスが起動していないと,RAID Managerおよびストレージサブシステムの情報を採取できません。
- 64ビットOSの場合,実行環境(cmd.exe)は64ビット用を使用している。
64ビットOSの場合,32ビット用の実行環境(cmd.exe)を使用していると資料採取ツールが実行できません。
資料採取ツールを実行して,トラブルを分析するために必要な資料を採取します。Protection Managerの資料採取ツールを利用すると,「10.3.1 採取する資料(Windowsの場合)」で説明したトラブル発生時に採取が必要な資料を一括して採取できます。
資料採取ツールの実行形式を次に示します。
- 形式
drm_log.bat [ ログ収集先ディレクトリ ][ -EVTLOG_CSV ]
ログ収集先ディレクトリに任意のディレクトリを指定すると,資料の格納先を変更できます。ログ収集先ディレクトリはフルパスで指定してください。空白文字を含んだパスを指定する場合,「"」で囲んで指定します。デフォルトでは,「%TEMP%¥drmlog」の下に必要な資料が格納されます。
-EVTLOG_CSVオプションを指定すると,WindowsのイベントログをCSV形式のファイルで出力します(evt形式のファイルも出力します)。なお,Windowsイベントログには,Protection Managerのコマンドのメッセージ(開始,終了,警告,エラーのメッセージ)も出力されています。
資料採取ツールは次のように実行してください。
PROMPT> <Protection Managerのインストール先>¥bin¥util¥drm_log.bat
資料採取ツールを実行したあと,必要な資料を採取できたことを確認してください。
(2) Windowsシステム情報を採取する
- Windows 2000 Serverの場合
- スタートメニューから[設定]-[コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]を開きます。[コンピュータの管理]ウィンドウの[システム情報]を採取してください。
- Windows Server 2003またはWindows Server 2008の場合
- スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を選択し,ファイル名を指定して実行ダイアログボックスの「名前」にmsinfo32を入力します。次に,[システム情報]ウィンドウの[ファイル]メニューから[エクスポート]を選択し,テキスト形式で保存したファイルを採取してください。
(3) OSおよびインストール製品の情報を採取する
- Windows 2000 Serverの場合
- スタートメニューから[設定]-[コントロールパネル]-[アプリケーションの追加と削除]を開きます。[プログラムの変更と削除]ボタンを押した状態で画面の[アプリケーションの追加と削除]ウィンドウのハードコピーを採取してください。
- Windows Server 2003の場合
- スタートメニューから[コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除]を起動し,[プログラムの変更と削除]ボタンをクリックした状態で,[プログラムの追加と削除]ウィンドウのハードコピーを採取してください。
- Windows Server 2008の場合
- スタートメニューから[コントロールパネル]-[プログラムと機能]を起動し,[プログラムの変更と削除]ボタンをクリックした状態で,[プログラムの追加と削除]ウィンドウのハードコピーを採取してください。
(4) ディスク構成情報を採取する
- Windows 2000 Serverの場合
- スタートメニューから[設定]-[コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]を開きます。[コンピュータの管理]ウィンドウの[ディスクの管理]を選択し,各ボリュームの情報を表示している画面のハードコピーを採取してください。
- Windows Server 2003の場合
- スタートメニューから[コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]を開きます。[コンピュータの管理]ウィンドウの[ディスクの管理]を選択し,各ボリュームの情報を表示している画面のハードコピーを採取してください。
- Windows Server 2008の場合
- スタートメニューから[管理ツール]-[サーバーマネージャ]を開きます。[サーバーマネージャ]ウィンドウの[記憶域]-[ディスクの管理]を選択し,各ボリュームの情報を表示している画面のハードコピーを採取してください。
(5) MSCSの情報を採取する
MSCSの定義情報やログ情報を採取してください。
(6) データベースの情報を採取する(バックアップ対象がSQL ServerデータベースまたはExchangeデータベースの場合)
データベースの定義情報やログ情報を採取してください。
(7) バックアップ管理製品の情報を採取する
バックアップ管理製品の定義情報やログ情報を採取してください。
(8) その他の情報を採取する
VxVMやVCSの定義情報やログ情報を採取してください。
(9) トラブル発生時状況を記録する
トラブル発生時のオペレーション内容を確認し,記録しておいてください。確認が必要な情報を次に示します。
- オペレーション内容の詳細(コマンドに指定した引数など)
- コンソールに出力されたメッセージなどのエラー情報
- トラブル発生時刻
- マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名)
- 再現性の有無