コマンドはパラレル実行(並行して実行)できません。あとから実行したコマンドは先に実行したコマンドが終了したあとに実行されます。クラスタ構成の場合に,仮想サーバが複数あるときも同様です。また,拡張コマンドの実行時に実行される基本コマンドも同様です。このため,コマンド実行時には,実行時間に注意が必要になります。
表5-15 コマンドの同時実行の可否(ファイルシステムのバックアップとリストアに使用するコマンド)
コマンド名 | 機能の概要 | 同時実行の可否 |
---|---|---|
drmfsbackup | ファイルシステムをディスクにバックアップします。 | × |
drmfscat | ファイルシステムのバックアップ情報を一覧で表示します。 | ○ |
drmfsdisplay |
| ○※ |
drmfsrestore | ファイルシステムをリストアします。 | × |
表5-16 コマンドの同時実行の可否(共通系コマンド)
コマンド名 | 機能の概要 | 同時実行の可否 |
---|---|---|
drmappcat | ホスト上のカタログ情報を表示します。 | ○※1 |
drmcgctl |
| ×※2 |
drmclusinit | クラスタソフトウェアのパラメーターを登録します。 | ○ |
drmdevctl | 副ボリュームのデバイスを隠ぺいおよび隠ぺい解除します。 | × |
drmdbexport | バックアップ情報をファイルへエクスポートします。 | × |
drmdbimport | ファイルからバックアップ情報をインポートします。 | × |
drmhostinfo | ホスト情報の一覧を表示します。 | ○ |
drmlicense | ライセンス情報を表示,追加,または更新します。 | ○ |
drmresync | コピーグループを再同期して,バックアップデータを消去します。 | × |
drmvssimport | VSSインポートサーバを起動または停止します。 | ○ |
表5-17 コマンドの同時実行の可否(テープ系コマンド)
コマンド名 | 機能の概要 | 同時実行の可否 |
---|---|---|
drmmediabackup | バックアップデータをテープへバックアップします。 | ○※1 |
drmmediarestore | テープに格納したバックアップデータをリストアします。 | ○※1 |
drmmount | ディスクボリュームをマウントします。 | × |
drmtapebackup | バックアップデータをテープへバックアップします。 | × |
drmtapecat | テープのバックアップ情報を一覧で表示します。 | ○※2 |
drmtapeinit | バックアップ管理製品のパラメーターを登録します。 | ○ |
drmtaperestore | テープに格納したバックアップデータをリストアします。 | × |
drmumount | ディスクボリュームをアンマウントします。 | × |
表5-18 コマンドの同時実行の可否(ユーティリティコマンド)
コマンド名 | 機能の概要 | 同時実行の可否 |
---|---|---|
drmdbconvert | 旧バージョンのバックアップカタログを最新のProtection Managerで使えるようにします。 | × |
drmdbsetup | Protection Managerのデータベースを作成・削除します。 | × |
表5-19 コマンドの同時実行の可否(バックアップ対象がSQL Serverデータベースの場合)
コマンド名 | 機能の概要 | 同時実行の可否 |
---|---|---|
drmsqlbackup | SQL Serverデータベースをディスクにバックアップします。 | × |
drmsqlcat | SQL Serverデータベースのバックアップ情報を一覧で表示します。 | ○ |
drmsqldisplay |
| ○※1 |
drmsqlinit | SQL Serverのパラメーターを登録します。 | ○ |
drmsqllogbackup | SQL Serverのトランザクションログをバックアップします。 | ○※2 |
drmsqlrecover | リストアしたSQL Serverデータベースをリカバリします。 | × |
drmsqlrecovertool | リストアしたSQL ServerデータベースをGUIを使ってリカバリします。 | × |
drmsqlrestore | SQL Serverデータベースをリストアします。 | × |
表5-20 コマンドの同時実行の可否(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
コマンド名 | 機能の概要 | 同時実行の可否 |
---|---|---|
drmexgbackup | ストレージグループをディスクにバックアップします。 | × |
drmexgcat | ストレージグループのバックアップ情報を一覧で表示します。 | ○ |
drmexgdisplay |
| ○※ |
drmexgrestore | ストレージグループをリストアします。 | × |
drmexgverify | ストレージグループとバックアップ情報の整合性を検証します。 | × |
表5-21 コマンドの同時実行の可否(バックアップ対象がOracleデータベースの場合)
コマンド名 | 機能の概要 | 同時実行の可否 |
---|---|---|
drmorabackup | Oracleデータベースをディスクにバックアップします。 | × |
drmoracat | Oracleデータベースのバックアップ情報を一覧で表示します。 | ○ |
drmoradisplay |
| ○※ |
drmorainit | Oracleのパラメーターを登録します。 | ○ |
drmoralogbackup | アーカイブ済みREDOログファイルおよび制御ファイルを,ログ格納ディレクトリにバックアップします。 | × |
drmorarestore | Oracleデータベースをリストアします。 | × |