9.5 Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用してバックアップおよびリストアする
Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用している場合は,次の手順でOracleデータベースをテープにバックアップ,またはテープからリストアしてください。なお,バックアップの手順1から手順7までの操作の詳細については,「9.3.3 Oracleデータベースをテープにバックアップする」を参照してください。また,リストア操作の詳細については,「9.3.4 Oracleデータベースをテープからリストアする」を参照してください。
Oracleデータベースをテープへバックアップするには(Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用している場合):
- 常時スプリット運用の場合,EX_DRM_RESYNCを実行して,コピーグループを再同期します。
- EX_DRM_ORA_BACKUPを実行して,Oracleデータベースを副ボリュームへバックアップします。
- EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
- EX_DRM_ORAFILE_PACKを実行して,バックアップ時に作成された制御ファイルを一時ディレクトリに退避します。
- EX_DRM_FTP_PUTを実行して,一時ファイルをバックアップサーバへ転送します。
- EX_DRM_DB_IMPORTを実行して,データベースサーバから転送した一時ファイルをバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
- EX_DRM_ORAFILE_EXTRACTを実行して,データベースサーバから転送した制御ファイルをバックアップサーバへ展開します。
- バックアップIDを確認します。
バックアップIDを確認するには,バックアップサーバの次のディレクトリにあるバックアップID記録ファイル(<オペレーションID>.bid)を開きます。
/var/opt/drm/script/tmp/<オペレーションID>/BK/<オペレーションID>.bid
- 表領域,ログファイル,制御ファイル,初期化パラメーターファイルの格納場所を確認します。
ファイルの格納場所を確認するには,手順8で確認したバックアップIDを引数にして,drmoracatコマンドを実行します。
なお,バックアップ元のファイルがデータベースサーバ上に格納されている場合,制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルは,次のディレクトリにあります。
/var/opt/drm/script/tmp/オペレーションID/AP/ファイル名
drmoracatコマンドの表示結果の,次の表示項目に格納場所が表示されます。
- 表示項目「T」に表領域
- 表示項目「O」にオンラインREDOログファイル
- 表示項目「A」にアーカイブ済みREDOログファイル
- 表示項目「C」に制御ファイル
- 表示項目「I」に初期化パラメーターファイル
- Oracleデータベースのオブジェクトファイルの格納場所を確認します。
確認するには,手順8で確認したバックアップIDを引数にして,drmmountコマンドを実行します。
drmmountコマンドの表示結果に,マウントされたマウントポイントディレクトリ名が表示されます。マウントされたマウントポイントディレクトリには,Oracleデータベースのオブジェクトファイルが格納されています。
- 確認した次のファイルをバックアップ管理製品でテープにバックアップします。
- 表領域
- オンラインREDOログファイル
- アーカイブ済みREDOログファイル
- 制御ファイル
- 初期化パラメーターファイル
- マウントされたマウントポイントディレクトリに格納されているすべてのファイル
- 手順10でマウントしたマウントポイントを,drmumountコマンドを実行してアンマウントします。
Oracleデータベースをテープからリストアするには(Protection Managerと連携できないバックアップ管理製品を使用している場合):
- drmoracatコマンドを実行して,リストア対象となるバックアップカタログのバックアップIDを確認します。
- drmmountコマンドを実行してから,バックアップの手順9で確認した格納場所へ,テープからリストアします。
- バックアップIDを指定してEX_DRM_BACKUPID_SETを実行し,バックアップID記録ファイルを作成します。
- 「9.3.4 Oracleデータベースをテープからリストアする」の手順3以降を実行して,副ボリュームから主ボリュームへリストアしてください。