7.17 副ボリュームにバックアップしたSQL Serverデータベースをそのまま使用可能にする
SQL Serverデータベースを副ボリュームにバックアップし,副ボリュームに接続されたサーバで,リストア,リカバリすることで,バックアップ時とは別のサーバ(SQL Serverインスタンス)でデータベースを使用できる状態にできます。この操作は,ユーザースクリプトを指定した一つのバックアップコマンドで行えます。
- 補足説明
- 「7.15 バックアップ時と異なるSQL Serverインスタンスにリストアする」で説明している操作手順でも同じことができますが,「7.15 バックアップ時と異なるSQL Serverインスタンスにリストアする」の操作手順では,バックアップ,リストア,リカバリのコマンドを順次,実行する必要があります。
この節では,次の運用例を使ってこの方法を説明します。
- SQL Serverデータベースのバックアップデータを2世代取得し,一つの世代は,副ボリュームに接続しているサーバでデータマイニングなどの用途で使用する。もう一つの世代は,障害時に備えたバックアップのような,通常の用途で使用する。
なお,この操作でリストア,リカバリの対象となるのはユーザーデータベースだけです。システムデータベース(master,model,msdbなど)は,バックアップ時と異なるSQL Serverインスタンスにリストアできません。
- この節の構成
- 7.17.1 システム構成
- 7.17.2 ユーザースクリプトの例
- 7.17.3 操作例