D.4 主ボリュームのディスクを交換する手順(Solarisの場合)

主ボリュームのディスクを交換する例を次に示します。

図D-3 主ボリュームのディスクを交換する例(Solarisの場合)

[図]

  1. 次のRAID Managerのコマンドを実行し,交換する主ボリュームのペア定義を削除します。

    PROMPT> pairsplit -g SI01 -S

  2. 主ボリュームを管理するホストで主ボリュームが属しているディスクグループの定義を削除します。
    OSによって手順は異なりますが,基本的には次の手順でディスクグループの定義を削除します。
    (1)ファイルシステムをアンマウントします。
    (2)ディスクグループをエクスポートします。
  3. 主ボリュームを管理するホストで新しい主ボリュームを使って交換前と同じ構成で再定義します。
    OSによって手順は異なりますが,基本的には次の手順で再定義します。
    (1)ディスクグループおよび論理ボリュームを作成します。
    (2)ファイルシステムをマウントします。
  4. 主ボリュームを管理するホストで対象のRAID Managerインスタンスの定義ファイルの内容を新しい主ボリュームのPort,TargetID,LUに変更し,RAID Managerインスタンスを再起動します。

    PROMPT> horcmshutdown.sh 10
    PROMPT> horcmstart.sh 10

  5. 次のコマンドを実行し,主ボリュームを管理するホストで新しい主ボリュームと副ボリュームとのペアを生成します。

    PROMPT> paircreate -g SI01 -vl -c 15

  6. pairevtwaitコマンドを実行し,ペア状態がPAIRになるまで待ちます。

    PROMPT> pairevtwait -g SI01 -s PAIR -t 10 180

  7. pairsplitコマンドを実行し,ペアを分割します。

    PROMPT> pairsplit -g SI01

  8. drmmountコマンドを実行し,副ボリュームをマウントします。

    PROMPT> drmmount 0000000053

  9. drmmediarestoreコマンドを実行し,副ボリュームを管理するホストでテープデータをリストアします。

    PROMPT> drmmediarestore 0000000053

  10. drmumountコマンドを実行し,副ボリュームをアンマウントします。

    PROMPT> drmumount 0000000053

  11. 副ボリュームを管理するホストで,テープからリストアしたときのバックアップカタログをエクスポートし,主ボリュームを管理するホストへ転送します。

    PROMPT> drmdbexport 0000000054 -f /tmp/expfile
    PROMPT> ftp dbhost

  12. 主ボリュームを管理するホストで,カタログをインポートします。

    PROMPT> drmdbimport -f /tmp/expfile

  13. -forceオプションを指定してdrmfsrestoreコマンドを実行し,副ボリュームから主ボリュームへリストアします。

    PROMPT> drmfsrestore 0000000155 -resync -force