Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
Oracleデータベースをテープへオンラインバックアップする手順について説明します。いったん主ボリュームのデータを副ボリュームにオンラインバックアップしたあと,副ボリュームからテープへバックアップします。
Oracleデータベースをテープへバックアップするには:
- Oracleデータベースを副ボリュームへバックアップします。
インスタンス名「ORA1」で指定されるOracleデータベースをオンラインバックアップします。バックアップするには,drmorabackupコマンドを実行します。PROMPT> drmorabackup ORA1 -all KAVX0001-I drmorabackupコマンドを開始します。 … KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。 バックアップID = 0000000001 KAVX0002-I drmorabackupコマンドを終了します。 PROMPT>- バックアップの実行結果を確認します。
副ボリュームへのバックアップが正常に完了したかを確認します。確認するには,drmoracatコマンドを実行します。PROMPT> drmoracat ORA1 INSTANCE: ORA1 BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: ORA1 ORIGINAL-ID: 0000000001 START-TIME:2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: DB-SRV T OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP T TBS1 /mnt/TBS1.dbf /mnt DG01 /dev/rdsk/c4t20d10 ORA001,B001 T - - - - - ORA001,B001 PROMPT>- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームからテープへバックアップするには,主ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報を,バックアップサーバにコピーする必要があります。drmdbexportコマンドを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイル「/tmp/EX-FILE1.drm」へエクスポートします。PROMPT> drmdbexport 0000000001 -f /tmp/EX-FILE1.drm KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。 KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。 PROMPT>- エクスポートした一時ファイル,およびバックアップファイルをデータベースサーバからバックアップサーバへ転送します。
エクスポートした一時ファイル「/tmp/EX-FILE1.drm」,およびバックアップファイル「initora1.ini0000000001.ora」をデータベースサーバからバックアップサーバに転送します。転送するには,rcpコマンド(リモートコピー)を実行します。PROMPT> tar cf /tmp/ARCHIVE-FILE1.tar /prodsk/oracle/backup/0000000001_ORA/*.ora PROMPT> rcp /tmp/ARCHIVE-FILE1.tar <バックアップサーバ名>:/tmp PROMPT> rcp /tmp/EX-FILE1.drm <バックアップサーバ名>:/tmp PROMPT>- データベースサーバから転送した一時ファイルをバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
データベースサーバから転送した一時ファイル「/tmp/EX-FILE1.drm」をバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバでdrmdbimportコマンドを実行します。PROMPT> drmdbimport -f /tmp/EX-FILE1.drm KAVX0001-I drmdbimportコマンドを開始します。 KAVX0418-I ファイル名で指定されたバックアップ情報をバックアップカタログに追加しました。 インポートされたバックアップID = 0000000001 KAVX0002-I drmdbimportコマンドを終了します。 PROMPT> tar xf /tmp/ARCHIVE-FILE1.tar PROMPT>- インポートの実行結果を確認します。
インポートが正常に完了したかを確認します。確認するには,バックアップサーバでdrmoracatコマンドを実行します。PROMPT> drmoracat ORA1 INSTANCE: ORA1 BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: ORA1 ORIGINAL-ID: 0000000001 START-TIME:2002/06/01 10:00:00 END-TIME: 2002/06/01 10:03:00 HOSTNAME: DB-SRV T OBJECT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP T TBS1 /mnt/TBS1.dbf /mnt DG01 /dev/rdsk/c4t20t10 ORA001,B001 T - - - - - ORA001,B001 PROMPT>- 副ボリュームをマウントします。
ここでは副ボリュームのマウントポイントを「/mnt」とします。PROMPT> drmmount 0000000001 -mount_pt /mnt KAVX0001-I drmmountコマンドを開始します。 KAVX0400-I マウントを開始します。 マウントポイント = /mnt KAVX0401-I マウントを完了しました。 マウントポイント = /mnt KAVX0002-I drmmountコマンドを終了します。 PROMPT>- 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
バックアップするには,バックアップサーバでdrmmediabackupコマンドを実行します。PROMPT> drmmediabackup 0000000001 KAVX0001-I drmmediabackupコマンドを開始します。 KAVX0402-I バックアップを開始します。 バックアップの進行状況について詳しく確認する場合,バックアップ管理製品が提供する監視方法を使用し,確認してください。 バックアップ元 = /mnt KAVX0403-I バックアップを完了しました。 バックアップ元 = /mnt KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。 バックアップID = 0000000002 KAVX0002-I drmmediabackupコマンドを終了します。 PROMPT>バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000002」で登録されます。- 副ボリュームをアンマウントします。
マウント時に指定したバックアップID「0000000001」を指定して,副ボリュームをアンマウントします。PROMPT> drmumount 0000000001 KAVX0001-I drmumountコマンドを開始します。 KAVX0406-I アンマウントを開始します。 マウントポイント = /mnt KAVX0407-I アンマウントを完了しました。 マウントポイント = /mnt KAVX0002-I drmumountコマンドを終了します。 PROMPT>- テープへのバックアップの実行結果を確認します。
バックアップが正常に完了したかを確認します。確認するには,バックアップサーバでdrmtapecatコマンドを実行します。PROMPT> drmtapecat 0000000002 BACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA 0000000002 Oracle 2002/06/01 10:00:00 2002/09/01 10:00:00 MEDIA1