Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
ファイルシステムをリモートサイトにバックアップする例について説明します。ローカルサイトとリモートサイトの手順を分けて説明します。
- この項の構成
- (1) ローカルサイトでの操作
- (2) リモートサイトでの操作
- (3) ローカルサイトでの操作
- バックアップ対象となるボリュームと,世代識別名を確認します。
ファイルサーバでdrmfsdisplayコマンドを実行します。FSServer> drmfsdisplay -cfINSTANCE: -T FILE FS DG DEVICE COPY-GROUP COPY-FUNC GEN-NAMEF - G: - Harddisk1 SI01,FS01 ShadowImage local_0- - - - - SI01,FS01 ShadowImage local_0F - G: - Harddisk2 TC01,FS11 TrueCopy remote_0- - - - - TC01,FS11 TrueCopy remote_0FSServer>- ファイルシステムをリモートサイトの副ボリュームへバックアップします。
ファイルシステムをリモートサイトの副ボリュームへコールドバックアップします。ファイルサーバでバックアップ先の世代識別名「remote_0」を指定して,EX_DRM_FS_BACKUPを実行します。FSServer > EX_DRM_FS_BACKUP Operation_A -mode cold -rc remote_0- 正しくバックアップされていることを確認します。
ファイルサーバでdrmfscatコマンドを実行して,バックアップ情報を確認します。FSServer > drmfscat G:INSTANCE: G:BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: COLD INSTANCE: G: ORIGINAL-ID: 0000000001START-TIME:2004/08/05 10:00:00 END-TIME: 2004/08/05 10:03:00 HOSTNAME: FSServerT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUPF G: G: - Harddisk1 TC01,FS11F - - - - TC01,FS11FSServer >この例では,手順2でのバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000001」で登録されています。- バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
副ボリュームからテープへバックアップするために,主ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報をバックアップサーバにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイルへエクスポートします。一時ファイルは,ファイルサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに格納されます。FSServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A- 一時ファイルをバックアップサーバへ転送します。
一時ファイルを一括してファイルサーバからバックアップサーバへ転送します。転送するには,ファイルサーバでEX_DRM_FTP_PUTを実行します。一時ファイルは,バックアップサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに格納されます。FSServer > EX_DRM_FTP_PUT Operation_A -server BKServer -user admin -password password
- ローカルサイトのファイルサーバから転送した一時ファイルをバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。BKServer > EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A- 正しくインポートされていることを確認します。
バックアップサーバでdrmfscatコマンドを実行して,主ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバにインポートされていることを確認します。BKServer > drmfscat G:INSTANCE: G:BACKUP-ID:0000000001 BACKUP-MODE: COLD INSTANCE: G: ORIGINAL-ID: 0000000001START-TIME:2004/08/05 10:00:00 END-TIME: 2004/08/05 10:03:00 HOSTNAME: FSServerT FILE FS DG DEVICE COPY-GROUPF G: G: - Harddisk2 TC01,FS11F - - - - TC01,FS11BKServer >- 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
バックアップするには,バックアップサーバでEX_DRM_TAPE_BACKUPを実行します。Windowsの場合は,テープバックアップ用のマウントポイントとして「G:」ドライブを指定します。Solarisの場合はマウントポイントとして「/mnt1」を指定します。この例では,バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000002」で登録されます。
- Windowsの場合
- BKServer > EX_DRM_TAPE_BACKUP Operation_A -mount_pt G:
- Solarisの場合
- BKServer > EX_DRM_TAPE_BACKUP Operation_A -exopt -mount_pt /mnt1
- 正しくテープへバックアップされていることを確認します。
バックアップサーバでdrmtapecatコマンドを実行して,主ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報があることを確認します。BKServer > drmtapecatBACKUP-ID BACKUP-OBJECT SNAPSHOT TIME EXPIRATION TIME BACKUP-MEDIA0000000002 FILESYSTEM 2004/08/05 10:00:00 2004/11/05 10:00:00 MEDIA1::BKServer >- Windowsの場合,副ボリュームのキャッシュをクリアします。
テープへのバックアップが完了したあとに,バックアップサーバのシステムキャッシュをクリアします。
システムキャッシュをクリアするには,バックアップサーバでEX_DRM_CACHE_PURGEを実行し,副ボリュームをマウント/アンマウントします。BKServer > EX_DRM_CACHE_PURGE Operation_A
- コピーグループを再同期します。
ファイルサーバでEX_DRM_RESYNCを実行し,コピーグループを再同期します。FSServer > EX_DRM_RESYNC Operation_A