Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
drmsqlbackupコマンド実行時に,SQL Serverデータベースの状態確認をスキップし,バックアップに掛かる時間を短縮できます。バックアップに掛かる時間を短縮したい場合,次のパラメーターを設定してください。
表4-6 init.confのパラメーター(バックアップオプション)
パラメーター 説明 設定できる値
(デフォルト値)SQL_QUICK_BACKUP drmsqlbackupコマンド実行時に,データベースの状態確認をスキップし,バックアップに掛かる時間を短縮するかどうかを設定します。0を設定した場合,またはこのパラメーターが設定されていない場合は,データベースの状態確認を実行します。1を設定すると,データベースの状態確認をスキップします。
通常は0を設定してください。0または1
(なし)バックアップに掛かる時間を短縮するには,パラメーターの値を設定する以外に,次のことを確認してください。
- バックアップ対象のデータベースがオンライン状態になっている。
オンライン状態ではない場合,SQL Serverデータベースに対してバックアップを実行した時点でエラーとなります。- 操作対象のコピーグループを管理するRAID Managerインスタンスが起動されている。
起動されていない場合,RAID Managerコマンド発行時にエラーとなります。- 前回のバックアップ情報が削除してある。
バックアップ情報が削除されているかどうかはdrmsqlcatコマンドで確認します。バックアップ情報を削除するには,drmresyncコマンドを実行します。- 操作対象のコピーグループの状態がPVOL_PAIRである。
コピーグループの状態を確認するには,RAID Managerのpairdisplayコマンドを実行します。- SANRISE2000シリーズ,SANRISE9900Vシリーズ,Hシリーズ,Hitachi USP,Universal Storage Platform V,またはUniversal Storage Platform VMの場合,Quick Splitオプションがオンになっている。
オプションがオンになっていない場合,PVOL_COPY状態でSQL Serverデータベースの静止化が解除されるときがあります。データベースの静止化とは,SQL Serverのデータベースの更新を停止しないで,ディスクの書き込みだけを一時的に停止することです。データベースの静止化が解除された場合,副ボリュームのバックアップデータが破壊されることがあります。