Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
- 論理ボリュームマネージャーを使用して,物理ボリュームが複数のディスクグループに分割されている構成では,Protection Managerを適用できません。
- 論理ボリュームの容量を自由に拡張または縮小する機能は使用しないでください。このような機能を使用すると,論理ボリュームの容量の変動に応じて論理ボリュームを構成する物理ボリュームの数が変化するため,バックアップやリストアが正しく行われなくなります。Protection Managerでは,論理ボリュームの構成が変更されているかをチェックし,変更がある場合にはリストア処理がエラー終了します。
- Protection Managerの処理対象ボリュームで,Data Retention Utilityによってアクセスレベルが通常モード以外に指定されているLDEVが含まれる場合,バックアップおよびリストアは実行できません。
- Protection Managerでは,ファイルシステムやデータベースのバックアップおよびリストアを実行する場合に,処理の対象となるボリュームを,アンマウント/マウントします。このとき,ボリュームのマウントポイントディレクトリ名は次のように設定してください。
- Windowsの場合
- 最大文字数:
- 指定できるパスの長さはRAID Managerのマウント/アンマウント機能の制限に準拠します。
- ・ディスクバックアップする場合
- コールドバックアップをする場合,バックアップ対象の出力ボリュームがマウントされているパスの長さはRAID Managerのマウント/アンマウント機能の制限内で指定してください。
- ・テープバックアップする場合
- ディスクバックアップでバックアップ対象となるボリュームがマウントされているパスの長さと,テープバックアップで副ボリュームをマウントするパスの長さはRAID Managerのマウント/アンマウント機能の制限内で指定してください。
- 使用できる文字:Windowsでフォルダ名に使用できる文字(ただし,空白,2バイト文字,半角かたかなは使用できません)
- Solarisの場合
- 最大文字数:255バイト
- 使用できる文字:各OSでディレクトリ名として使用できる文字
- 一つの論理ボリュームには,マウントポイントを一つ指定できます。
- バックアップおよびリストアの対象外とするデータベースファイルやファイルシステムは,バックアップおよびリストア対象と同じディスク構成単位の中にならないように配置してください。
- 同時にバックアップを実行するが,別々にリストアする可能性があるデータベースファイルやファイルシステムは,同じディスク構成単位の中にならないように配置してください。
- 一つのディスクグループに複数の物理ボリュームが含まれる場合,バックアップ時のボリューム複製操作は,物理ボリュームの数だけ実行されます。
- ディレクトリマウントに関する注意事項
バックアップ対象となるディレクトリマウントの構成例を次に示します。この図では,データファイルとログファイルをディレクトリマウントしてバックアップ対象としています。
- Windowsの場合
ディレクトリマウントポイントの上位ディレクトリやドライブにマウントしたボリュームにはコピーグループを定義しないで,バックアップの対象外としてください。また,バックアップ対象のディレクトリマウントポイントは同じディレクトリ階層になるように構成してください。- Solarisの場合
マウントポイントの上位ディレクトリにマウントしたボリュームにはコピーグループを定義しないで,バックアップの対象外としてください。また,バックアップ対象のマウントポイントは同じ階層になるように構成してください。図2-34 バックアップ対象となるディレクトリマウントの構成例
バックアップ対象とならないディレクトリマウントの構成例を次に示します。
ボリューム配下のディレクトリにマウントポイントディレクトリを含む構成の場合,ディレクトリマウントされたボリュームを含む上位のボリュームはバックアップ対象にはできません。図2-35 バックアップ対象とならないディレクトリマウントの構成例